本当に植毛手術を受けた場所に毛は生えるのか、種類別に植毛手術を解説。
ハゲの悩みは中高年男性のものという考えは最近は通用しなくなりました。
女性でも多くの方が薄毛を実感して治療をしていますし、若い人の相談も増えています。
加齢やホルモンなどが原因となって起こる薄毛ハゲが患者さんの多くを占めますが、中には事故などにあって頭皮に怪我を負ってしまい、一部が禿げてしまうといったこともあります。
こういった外傷性のハゲやその他一般的なAGAなどによるものではない場合はフィナステリドなどの薬剤は功を奏しません。
この場合は植毛という治療法が適用対象になることを覚えておくとよいでしょう。
今回は植毛治療の種類や流れを確認し、加えて怪我などによる脱毛症「瘢痕脱毛症」について解説していきます。
不幸にも交通事故などで頭皮に外傷を負ってしまった場合、そこから髪の毛は生えてくるのでしょうか。
これはその外傷の深さによって異なります。
髪の毛を作り出す生成工場となっているのは毛包という箇所です。
ここが外傷によって完全に死滅してしまったりえぐり取られてしまった場合は以後髪の毛は生えてきません。
もし毛包が破壊された部位がごくわずかな面積であったり、線上に長い場合は当該部分を切除して縫合することで対処することができる場合があります。
これは形成外科の守備範囲となります。
外傷で毛包が死んでしまうとその箇所は瘢痕となり、瘢痕脱毛症という状態になります。
この場合AGA治療に用いられる薬剤は効かず、植毛治療の適用対象となります。
植毛治療は外科手術の範疇に入りますので体に一定の侵襲がありますが、自毛植毛の場合は上手く定着すれば再びヘアサイクルが稼働して自分の髪の毛が生えてくるようになります。
植毛治療は投薬治療と違って手術の一環ですから、少なからず人体に負担がかかります。
そのままでは当然痛みが発生しますので通常の手術同様、麻酔によって痛みを失くして作業に入ります。
術前・術中・術後の三段階で痛みが発生する過程がありますが、それぞれどんなものか見ていきましょう。
●術前
移植に必要なドナー毛根の採取にはメスなどで頭皮を切り取ったり、特殊な器具でくり抜く過程が入りますので、そのままでは痛みに耐えられません。
ですから術前に麻酔をかけて神経を麻痺させます。
麻酔の使用には注射器が使われますから一瞬のちくりとした痛みは感じるのはやむを得ません。
●術中
術中は麻酔の力でほぼ完全な無痛を実現できます。
患者さんに耐えられないような痛みがある状況では医師も精密な作業ができませんので、ここは完全無痛を実現させなければならないのです。
●術後
麻酔が切れると痛みが出ますから鎮痛剤が処方されます。
しかし術後の痛みは翌日までがピークで、それ以降は鎮痛剤を飲まなくても良い程度になります。
さてそれでは植毛治療の流れですが、あまり一般的ではありませんが人工毛を使った植毛治療の流れを見ていきましょう。
人工毛を使う場合はドナー毛根の採取が必要ありませんので比較的短時間で済みます。
まずはカウンセリングによって手術を行う医師に自分の希望を伝えます。
どこにどれくらいの量を増やしたいのか、それにかかる時間や費用はどれくらいかかるかといった相談をしておきます。
手術当日は簡単な健康チェックの後で早速作業開始です。
麻酔をかけて人工毛を移植していきます。
医療用の極細針を使用して人工毛を必要箇所に植え付けていきます。
植え付けが終わったら既存の自毛と人工毛の長さを整える作業がはいります。
理容師などが髪のセットを行います。
人工毛は伸びませんから一度切ってしまうとそれまでです。
ヘアスタイルをどうするか考えて注文しましょう。
移植箇所は赤みが残りますので必要な方は帽子などを着用して帰宅します。
自毛植毛はドナー毛根の採取の過程が入ります。
カウンセリングなどは人工毛移植と同じですが、麻酔をかけた後でまずは後頭部などからドナー毛根を採取します。
術式によって異なりますが、皮膚ごと切り取ったりホール状にくり抜いて採取します。
この過程が入るため採取量によっては時間がかかることがあります。
そのためDVDを持ち込んで鑑賞したり、食事を摂ることもあります。
ドナーの採取が終わったらバックグラウンドで株分けをします。
これは顕微鏡下でドナー毛根の選別をして、元気な毛根を移植に使うためです。
株分けによって選別されたドナーは医師によって必要箇所に植え付けが行われます。
植え付けが完了したら鎮痛剤をもらって帰宅しますが、手術当日から2,3日は包帯を巻かなければなりません。
術後は包帯の上からニット帽などをかぶって帰宅します。
通常の帽子ではこすれたりして良くないからです。
術後3日後くらいからは包帯なしで帽子を着用することができるようになります。
参考:M字はげ植毛の効果と費用はどれくらい?対策方法と各費用について解説
「瘢痕脱毛症」は「ハンコンダツモウショウ」と読みます。
瘢痕とは傷跡のことですが、髪の毛を作る毛包が何らかの原因で破壊されることで毛の製造工場としての機能がなくなってしまうことで起きる脱毛症をいいます。
分かりやすいのは交通事故などで頭皮に深い外傷を負ってしまい、その部位の毛包が破壊されて瘢痕となり、以後毛が生えなくなってしまうというものです。
ただし瘢痕に至るまでの要因には外傷以外にも様々あり、例えば細菌や真菌の感染によって毛包がダメージを受け、治療せず放置することで毛包が死んでしまうと決定的な脱毛症につながります。
ガンの放射線治療やその他強い炎症を起こす疾患などによって瘢痕が形成されることもあります。
このように瘢痕が形成される原因や理由は様々ですが、頭皮の一部が瘢痕状になることで以後毛髪が生成されなくなってしまうものを瘢痕脱毛症と呼びます。
この脱毛症には植毛治療が適用対象になります。
一般にはあまり馴染みのない植毛治療ですが、AGA治療薬が効かない人や持病で使用できない人、そして今回説明した怪我やその他疾患により毛包が破壊されてしまった人などは植毛治療が適用対象になります。
ホルモンなどが原因ではない瘢痕脱毛症には手術で毛を植え付けてやる必要があります。
人工毛と自毛植毛がありますが、現在のところお勧めできるのは自毛植毛です。
安全性の面でも、メンテナンスなどにかかる手間、そして長い目で見た費用的な面でも自毛植毛が第一選択肢となるでしょう。
自毛植毛が選択できない特別な理由がある場合は信用できるクリニックで人工毛植毛を検討することになります。
どうしても自分では薄毛の対策がわからない、自分に合った治療を受けたい、という方は、本サイトの病院検索からAGA治療のプロを探すことをおススメします。
間違った方法で対処してしまうと、悪化する可能性があるため、まずは、病院を探すところから始めましょう。
施術内容 | 施術回数 | 月額 | 合計 |
---|---|---|---|
自毛植毛 (500グラフト) |
1回 | 6,667円 (10年間の場合) |
800,000円 |
AGA内服薬 | 10年間 | 8,000円 | 960,000円 |
クリニック名 | 初期費用 | 500グラフト | 1000グラフト |
---|---|---|---|
アイランドタワークリニック | 200,000円 | 600,000円 | 1,200,000円 |
湘南美容クリニック | 無料 | 490,000円 | 880,000円 |
クリニック名 | 無料相談 | 費用 | 症例数 | 全国展開 |
---|---|---|---|---|
アイランドタワークリニック | ◯ | △ | ◎ | ◯ |
湘南美容クリニック | ◯ | ◎ | △ | ◯ |
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