リアップと言えば十数年前に登場した当初、爆発的な人気を博したことを覚えている方も多いと思います。
あの当時はまだ「AGA」という言葉や薄毛を病院で「治療する」という概念もなく、効果があるのかないのか分からない市販の育毛剤が生まれては消えという状況でした。
そんな中登場したリアップは元々血圧の薬の副作用から生まれたというもので、育毛ではなく「発毛」という言葉を浸透させた商品と言えるのではないでしょうか。
無い所に髪を生やす力が確かにあるということで1本約5000円と高価ながら多くの方に利用されました。
そして2009年には有効成分を増幅させたリアップX5が発売され、これもまた話題を呼んでいますね。
しかし中にはリアップでは効果が出ない、あるいは思ったほどの効果を実感できない人もいるようです。
これは何故でしょうか。
■まとめ
リアップの最大の利点は血流量の増幅作用が非常に強いということです。
これまで他の育毛剤でもほとんどが「血行を促進して育毛」「血流を促して毛根を元気に」というように、栄養成分を毛根に運び込んで毛母細胞を活性化させて育毛効果を期待するというフレーズが使われています。
リアップと他の商品で違うところは、血行促進という意味では同じですが、リアップの方が明らかに違う作用を持っているところです。
それはすなわち、「新しい毛細血管の増設作用」です。
既存の血管の血行促進はどちらの商品にもありますが、リアップはその効果がより強い他に、毛根に繋がる新しい毛細血管を作り出す力も持っています。
通常、薄毛が進行した頭皮は血管が細くなったり硬くなったりして、血行不良になっている場合が多いです。
この血行不良を改善することが薄毛治療にとって非常に重要です。
元々血圧を下げる薬を投与された患者に明らかな発毛作用がみられることから開発されたリアップは、その薬の成分が強い血流量増加作用を持っていることを突き止めて製品化されたのです。
ところがこの最大の利点である血流増加作用でも発毛効果が出ない人がいます。
それは「血流量には問題ない」人だからです。
薄毛の理由は実に様々です。
血流量には問題ない人にリアップを投与してもその効果は発揮されません。
そのような人は自分の頭皮に別の問題があると考え、その問題に対してのアプローチをしなければ薄毛は改善できません。
リアップの説明にもありますが、半年使用して効果が無ければ使用を止めて別の原因の探索とそれに合った育毛剤を使用しなければなりません。
リアップは優れた育毛剤ですが副作用もあります。
いくつか代表例を紹介します。
リアップは頭皮に直接塗りつける外用塗布剤であるため、頭皮が敏感な方は皮膚に何らかの症状が出ることがあります。
頭皮に痒みや発疹が出る場合があるので使用する場合は注意深く頭皮を観察して下さい。
違和感があっても使用を中止せずに使い続けると皮膚がかぶれてしまうこともあります。
毛髪は頭皮が炎症を起こしていたりすると健康的に育つことができませんし、炎症が毛根に及ぶと毛包(毛の製造工場)が破壊されてしまう恐れもあります。
鏡でよく観察して目で確認するようにしましょう。
リアップは元々血圧を下げる薬の副作用から生み出されたものです。
製品化の際に工夫はされていますが、それでも症状が出てしまうこともあります。
特に今現在高血圧や低血圧の症状があってお医者さんにかかっているという場合は、担当の医師に相談の上使用するようにしてください。
高血圧の薬を飲んでいる方はその薬の効果が異常に高まり、必要以上に血圧が下がって危険な状態になる可能性もあります。
医師にかかっていない場合でも、リアップの使用後に動悸がする、めまいがするなどの異状を感じたら使用を中止して医師か薬剤師に相談して下さい。
リアップは妊娠している、または妊娠を望む女性は使用してはいけません。
人体実験をしたデータはありませんが、胎児への悪影響が出て奇形の発生などが絶対にないとは言い切れません。
アメリカのFDAの試験では、女性への使用後わずかながら母乳に成分が移行したとの実験結果もあるようです。
リアップの胎児への影響については危険度Cという判定がなされているようです。
これは動物実験での胎児への悪影響が確認されているということを示しています。
現在女性用のリアップも発売されていますが、妊娠していない女性向けに販売されているものですので、妊娠中や妊娠を希望する女性は使用できませんので注意して下さい。
男性用のリアップと違うとことは心地よい清涼感を生み出す成分などが配合され、より女性に好まれやすいように工夫がされているところです。
リアップが効果を発揮することができるのはその有効成分であるミノキシジルが強い血流の増強効果をもたらすためです。
ミノキシジルは既存の血管を拡張して血流量を増やし、毛根に強制的に栄養分を届けます。
またそれだけでなく毛根に続く新たな毛細血管を増設し、複数の血流ルートを確保することで毛根に休む暇を与えずに活動させることができます。
薄毛が進行した頭皮の毛根付近では、すでに役目を終えようとしている毛包(毛の製造工場)には栄養を届ける必要が無いと判断されて血管が細くなり、本数も減っています。
これを強制的に強化、増設することで眠りかかっている毛根を強制的に目覚めさせ、再び活性化することができるのがミノキシジルという成分なのです。
ただ残念なことに、強い発毛作用をもたらすこの効能もいわゆる風邪をひいた際の風邪薬と同じで症状を抑えるだけの対症療法であるため、AGA進行の根本解決にはつながりません。
リアップの説明書きにもある通り、使用を止めると再び薄毛が進行してしまうのはそのためです。
効果は高いが、使い続けなければならないというのが難点とも言えます。
ミノキシジルは血管拡張と毛細血管増設による強力な血流量増加によって毛根を活性化して発毛を促進するという効果がありました。
ここでもう一つのAGA対策に大切な成分フィナステリドをご紹介しましょう。
今現在AGA治療で病院にかかっている方の多くが処方されているはずのこの成分、日本では「プロペシア」という製品名で流通しています。
この名前の方なら知っているという方も多いでしょう。
対応地域 | クリニック名 | 費用/月 |
---|---|---|
全国50院以上 | AGAスキンクリニック | 6,000円〜 3,400円※〜 |
東京 | 新宿AGAメディカルケアクリニック | 3,300円〜 |
大阪 | 脇坂クリニック | 6,000円〜 |
遠隔診療 | AGAヘアクリニック | 5,500円〜 |
※初回価格
クリニック名 | カウンセリング | 初診料 | 血液 検査 |
合計 |
---|---|---|---|---|
AGAスキンクリニック | 0円 | 5,000円 初回無料 |
20,000円 初回無料 |
25,000円 無料 |
新宿AGAメディカルケアクリニック | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
脇坂クリニック | 0円 | 5,000円 | 5,000 | 10,000円 |
AGAヘアクリニック | 0円 | 0円 | 3,000円 | 3,000円 |
※AGAスキンクリニックは、再診料も無料。
フィナステリドは現在のAGA治療で基本中の基本となる処方成分で、ミノキシジルと併用することで、単体使用に比べて非常に強い薄毛改善効果が見込めるものです。
AGAの原因は男性ホルモンの一つのホDHT(ジヒドロテストステロン)の問題であることはご存知でしょうか。
体内にあるテストステロンという男性ホルモンが還元酵素である5αリダクターゼと結びつくことで生まれるDHTがヘアサイクルを狂わせて毛根を委縮させ、脱毛、毛根の消滅へと導いていく犯人です。
フィナステリドは5αリダクターゼに作用してDHTの生成を阻害することでヘアサイクルの乱れを防ぎ、AGAの進行を抑制します。
言ってみればミノキシジルは血流増加による攻めの発毛、フィナステリドは脱毛抑制による守りの育毛ということができるでしょうか。
この二つの成分を同時に使うことによる効果は、どちらか単体での治療に比べてはるかに効果が高いと言われています。
攻めの発毛効果を有するリアップはドラッグストアなどで買えますが、どのくらいの値段がするのでしょうか。
現在の主流になっている成分増幅タイプのリアップX5は約7000円が相場となっています。
店頭販売のドラッグストアなどではだいたいこのくらいの値段で販売されています。
通販ではもう少し安く設定されていることもありますが、送料が別でかかる場合もあるので必ず確認してから購入するようにしましょう。
リアップは薬局で簡単に買えるものの、副作用の危険があることも理解しておく必要があります。
発疹やかぶれなどの皮膚障害は頭皮環境を悪化させて育毛どころではなくなってしまうかもしれませんし、血圧系への作用によっては重篤な症状になる可能性もあります。
妊娠中の女性は胎児への悪影響も否定できないので使用してはいけません。
副作用に細心の注意を払いながら使用しましょう。
体質に合う場合は平均して半年ほどで効果が実感できます。
効果が出ない場合は、そもそも薄毛の原因がミノキシジルの効能では対応できないものである可能性があります。
薄毛の早期改善にはAGA専門の病院で診てもらうことをおすすめします。
どうしても自分では薄毛の対策がわからない、自分に合った治療を受けたい、という方は、本サイトの病院検索からAGA治療のプロを探すことをおススメします。
間違った方法で対処してしまうと、悪化する可能性があるため、まずは、病院を探すところから始めましょう。