若い頃はフサフサだった頭髪に少し陰りが見えた時、ドラッグストアで見かけて思わず手に取るアイテム…それが育毛トニックではないでしょうか。
CMでは頭皮への刺激が「キクーーーーーッ!」というイメージでアピールされ、いかにも刺激同様の育毛効果があるように期待してしまいます。
シャキッとした使用感は、皮脂分泌が盛んでベタつきがちな男性にとって心地よく、夏になると育毛トニックを愛用している人も多いですよね。
人によって育毛トニックを使う理由や期待の度合いはさまざまですが、実際どれくらいの効果が望めるのか?正しい使い方は?人気商品は?意外と不透明な部分の多い、育毛トニックの真実について迫りたいと思います。
育毛トニックとは、具体的にどんなアイテムで、何を目的として作られているのか?まずはそれを知っておきたいですね。
一般的な育毛トニックについてご説明します。
育毛トニックといえば、ジェットスプレーで頭皮に勢いよく薬液を噴射する商品が主流。
頭皮に刺激を与え、血流を促すことによって酸素や栄養を毛根に届けるのが、メインの『育毛効果』です。
このため育毛トニックという呼び方も広く浸透していますが、正式には『ヘアトニック』という名称です。
育毛トニックは治療薬でなく、医薬部外品です。
医薬部外品とは主に『予防や衛生』を目的とし、何らかの効果や効能を厚生労働省によって認可された成分が、決められた量で配合されている製品のこと。
育毛トニックは基本的に、『血行促進効果』のある有効成分が配合されています。
育毛トニックなら当然、髪を育てる効果があるだろう。
そう思われるかもしれませんね。
しかし!実は、育毛トニックの成分が頭皮や毛髪の成長を促すことはほとんどありません。
もちろん商品によっての違いや、個人の体質による差はありますが…。
育毛トニックの特長は、さっぱりした快適な使用感を一時的に得られること。
つまり、デオドラント的な効果になります。
殺菌作用で髪と頭皮を清潔にし、気になるニオイやフケを防ぎます。
痒みや頭のベタベタもすっきりしますから、皮脂分泌の多い男性には嬉しいアイテムです。
育毛剤に比べると、リーズナブルな商品が多いのも良いところ。
ドラッグストアで販売していますから、気軽に入手して使うことができます。
ただ、最近では比較的高めの価格帯で、育毛やAGAに効果のある有効成分にこだわった育毛トニックも登場しています。
医薬部外品の範囲ながら、育毛剤に近づこうとしている商品があることも知っておいてくださいね。
よくある育毛トニックのデメリット。
それはズバリ、『過剰な刺激』です。
その刺激が好きな人にはとても気持ちよく、効果をも期待させてくれるポイントなのですが、頭皮にとっては強すぎる場合が多いんです。
時には抜け毛の原因となってしまうこともありますから、育毛トニックを使っているのに脱毛が止まらない…そんな時には、使用自体を見直したほうが良いでしょう。
育毛トニックの広告やCMは、効果を煽る誇大なものになりがちですが、ざっくりと言ってしえば、多くの商品の主成分は『アルコールと水』です。
アルコールの添加は爽快な使用感をもたらしますが、皮膚にとっては決して良いものではありません。
雑菌に加えて常在菌も殺菌してしまうため、バリア機能が低下し頭皮トラブルの原因となることもあります。
アルコールの揮発によって乾燥も加速しますから、乾燥肌や敏感肌の人は充分に様子を見ながら使用する、または使用を控えることをオススメします。
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育毛トニックは手頃な価格ということもあり、目についたものを気分で買ってしまいがちではないでしょうか。
メリットとデメリットのはっきりしたアイテムだからこそ、トラブルを避けるためにも、きちんと成分や内容を把握して選びましょう。
人気のある育毛トニックをピックアップし、成分や価格、口コミをまとめました。
出典:https://category.auctions.yahoo.co.jp
トランス-3,4'-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン、ニコチン酸アミド、ピロクトンオラミン、エタノール、精製水、二酸化炭素、無水エタノール、ユーカリエキス、黄杞エキス、トウガラシエキス、メントール、dl-カンフル、BG、イソノナン酸イソノニル、乳酸『トウガラシエキス』が血行を促進。
『トランス-3,4'-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン』は毛球部に作用して、毛母細胞の分裂を活発にします。
『ピロクトンオラミン』や『ユーカリエキス』には殺菌、抗菌作用があります。
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センブリ抽出液、 パントテニールエチルエーテル、 トコフェロール酢酸エステル、 延命草エキス-1、メントール、ハッカ油、ユーカリ油、ウイキョウ油、ホホバアルコール、BG、POE水添ヒマシ油、フェノキシエタノール、エタノール、水、DME、二酸化炭素、pH調整剤
『センブリ抽出液』『トコフェロール酢酸エステル』『延命草エキス-1』が血行や代謝を促進。
ビタミンBの一種である『パントテニールエチルエーテル』には、毛根に栄養を補給し、毛根の細胞分裂を促進する効果や、保湿作用があります。
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ピロクトンオラミン、D-パントテニルアルコール、β-グリチルレチン酸、ニコチン酸アミド、ジグルコシル没食子酸、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリルジメチルベタイン、メントール、クエン酸、香料、エタノール、DME、窒素『ニコチン酸アミド』が血行を促進。
『β-グリチルレチン酸』には消炎作用、『ピロクトンオラミン』は殺菌、抗菌効果があります。
『D-パントテニルアルコール』は代謝を促進し、細胞を活性化することによって抜け毛や白髪を防止します。
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酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸ジカリウム、センブリエキス、メントール、POE硬化ヒマシ油、BG、クララエキス-1、ヒキオコシエキス-1、シラカバエキス、pH調整剤、エタノール、黄4、青1『酢酸トコフェロール』『センブリエキス』『メントール』が頭皮の血行を促進。
『グリチルリチン酸ジカリウム』『シラカバエキス』には消炎作用があります。
『クララエキス-1』は消炎、殺菌、抗菌効果のある成分です。
『ヒキオコシエキス-1』は別名『延命草』。
保湿、収れん、血行促進、細胞の活性化などによって頭皮環境を改善する効果があります。
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アルニカエキス、オノニスエキス、シソエキス、サンショウエキス、ホップエキス、デルアミド、パントテニルエチルエーテルニコチン酸アミド、ビタミンE誘導体、ニコチン酸ベンジル、アルニカエキス、メントール
資生堂の技術と研究の積み重ねによって、厳選された配合成分が使用されています。
公式サイトに掲載されている、各成分の効能をご紹介します。
■毛乳頭の増殖促進 :アルニカエキス
■KAP5遺伝子の活性化、キューティクルの補修:オノニスエキス
■糖化防止、コルテックス強化 :シソエキス
■メラニン色素生成促進(黒髪化) :サンショウエキス・ホップエキス
■休止期の短縮、皮膚浸透促進:デルアミド
■頭皮賦活 :パントテニールエチルエーテル、ニコチン酸アミド
■血行促進 :ビタミンE誘導体、ニコチン酸ベンジル
■保湿 :アルニカエキス、ホップエキス、サンショウエキス
■消炎、鎮静 :メントール
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出典:https://pipipopo7777.blog14.fc2.com
有効成分:D-パントテニルアルコール、ヒノキチオール、グリチルリチン酸ジカリウム、l-メントール、酢酸dl-α-トコフェロール、センブリエキス、イソプロピルメチルフェノール、トウガラシチンキ、アラントイン
『酢酸dl-α-トコフェロール』『センブリエキス』『l-メントール』『トウガラシチンキ』が血行を促進。
『アラントイン』は炎症を鎮め、『イソプロピルメチルフェノール』はフケを防止します。
『ヒノキチオール』は抗菌、殺菌作用に加えて、毛母細胞を活性化させる働きがありますね。
『D-パントテニルアルコール』は毛根に栄養を補給し、毛根の細胞分裂を促進する効果や、保湿作用のある成分。
『グリチルリチン酸ジカリウム』はAGAの原因と言われるDHTを生成する酵素、5αリダクターゼの働きを阻害します。
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出典:https://xn--cck4d8bt666ae1va.net
ヨウ化ニンニクエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、クジンエキス、ニンジンエキス、酢酸dl-α-トコフェロール、精製水、エタノール、エイジツエキス、オウゴンエキス、オレンジ油、チンピエキス、テンチャエキス、冬虫夏草エキス、トウニンエキス、ビタミンA油、ボタンエキス、ヨクイニンエキス、安息香酸Na、パラぺン、BG、POE水添ヒマシ油、無水エタノール、香料
『ヨウ化ニンニクエキス』『ニンジンエキス』『チンピエキス』『クジンエキス』が血行を促進。
『テンチャエキス』は抗菌、殺菌。
『ヨクイニンエキス』はフケを防止します。
『グリチルリチン酸ジカリウム』『ボタンエキス』『オウゴンエキス』には消炎作用のある成分ですね。
『エイジツエキス』は抗酸化作用によるアンチエイジング効果があります。
特に注目なのは、さまざまな効能を持つ古くからの漢方薬、『冬虫夏草エキス』と『オウゴンエキス』。
抗酸化作用に加え、AGAの原因となるDHTを抑制する効果が報告されています。
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育毛剤は髪を完全に乾かして使うものが多いですが、育毛トニックは濡れた状態の髪につけるのがポイントです。
洗髪後、タオルドライした頭皮にスプレーを噴射。
またはローションを手に取り、付けます。
頭皮をやさしく揉みこむように、しっかりとマッサージしてドライヤーで乾かします。
育毛トニックは育毛剤より効果が弱く、刺激は強いものが多いため、自分の肌に合ったものを慎重に選ぶ必要があります。
安価な育毛トニックを使用する場合は、デオドラント効果をメインに考え、育毛トニックのみで薄毛を改善しようという、過剰な期待はしない方が良いですね。
頭皮の血行不良が抜け毛の原因であれば、育毛トニックによるマッサージで改善されることもありますが、基本的には一時的な不快感が解消し、心地よければOKというスタンスで使いましょう。
より効果を求める場合は、有効成分にこだわった高価格帯の商品を選ぶか、育毛剤を検討することをオススメします。
どうしても自分では薄毛の対策がわからない、自分に合った治療を受けたい、という方は、本サイトの病院検索からAGA治療のプロを探すことをおススメします。
間違った方法で対処してしまうと、悪化する可能性があるため、まずは、病院を探すところから始めましょう。