ミノキシジルとは、1960年代に血管拡張剤として開発された成分で、元来は高血圧症を改善させる薬として使用されていました。
その後、服用していた患者から毛髪が増えたという報告が相次いだことにより、発毛促進成分としても注目されるようになりました。
ではミノキシジルにどのような効果があるのか、またミノキシジルを含む代表的な発毛剤には何があるのかという点について見ていきたいと思います。
もともと血管拡張剤として開発されたミノキシジルが、なぜ発毛効果に繋がったのでしょうか。
それは高血圧患者向けに作られた成分ということもあり、ミノキシジルには血圧を下げるための作用があり、血圧が下がると血流が良くなるという効果もあります。
一方、元気な髪の毛が成長するために必要なものの一つは、髪の毛のもとになる毛母細胞への十分な栄養補給です。
この栄養は血液にのってやってきます。
ミノキシジルを投与した高血圧患者の頭皮に発毛効果が見られたのは、血圧が下がったことにより毛母細胞へ栄養が十分に補給されるようになったためではないかという仮説がたてられ、頭皮に対しての外用薬としての臨床実験が行われました。
最初に行われた動物実験では、人間と同じように男性型脱毛症(AGA)になるサルであるベニガオザルが用いられました。
そして、前頭部にAGAの症状がみられるベニガオザルにミノキシジルを塗ったところ、毛乳頭や毛母細胞が大きくなり、明らかに発毛が促進されていることがわかりました。
この動物実験における結果から人間による臨床試験も進められて出来上がったのが、ミノキシジルが2%含まれている『ロゲイン』です。
また、このミノキシジル成分が5%入っていることで知られている大正製薬の『リアップX5』が医薬品承認を受ける際に添付したというデータによると、リアップX5を投与し始めてから4週間後には軽度ではあるものの発毛改善がみられており、24週間後には被験者の9割近くに軽度改善・中等度改善・著明改善のいずれかの改善がみられていることが明らかとなっています。
なお、発毛が期待できる内服薬としてプロペシアも有名ですね。
プロペシアにはAGAの原因であるDHTが作られるのを抑制する効果が期待されています。
そのため、血流改善効果が期待できるミノキシジルとDHTの産出抑制効果が期待できるプロペシアを併用し、髪の毛を抜けにくくしながら発毛そのものも促進させるという相乗効果を狙うという改善方法もあります。
このように発毛効果が期待できるミノキシジルですが、副作用もあります。
例えば血圧についてです。
ミノキシジルには血管を拡張させて血流を良くする効果がありますが、この作用が効きすぎてしまうと低血圧になる可能性があるのです。
さらに、血管拡張作用による血圧低下がもたらす初期の副作用として、頭痛、めまい、動悸、息切れも起こるようになります。
また、髭や手足といった頭皮以外の前身の体毛が増えることもあります。
ミノキシジルを使用した患者の中には性欲減退や性的不能を訴える男性もいるようです。
上記のような副作用が起きる場合があるので、高血圧や低血圧で治療中の人や狭心症など心臓に問題がある人は服用を避けるべきでしょう。
もし服用中に副作用が出た場合はすぐにかかりつけの医師まで相談するようにしてください。
大正製薬が販売している5%のミノキシジルが含まれている発毛剤です。
ミノキシジル含有発毛剤として最初に発売された、ファルマシア社(旧ファルマシア・アップジョン社)の発毛剤です。
日本皮膚科学会によって公表された「男性型脱毛症診断ガイドライン(2010)」によれば、男性型脱毛症(AGA)へのミノキシジルの外用について、推奨度「A」と指定されています。
しかし、ファルマシア社(旧ファルマシア・アップジョン社)のロテニンや、ロニテンのジェネリック薬品である『ミノキシジルタブレット』については、明確な効用について明らかになっていませんので、試用を希望する場合は専門医の診断を受けたほうがよいでしょう。
ミノキシジルのタブレットなら、AGAヘアクリニックが処方しているMINOXがおすすめです。
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AGAヘアクリニックは、遠隔診療できるので全国どこでも診療できますし、MINOXも処方できます。
ミノキシジルには期待される効果がある一方、副作用についても報告されているため、慎重な使用が望まれます。
専門医とも相談しながら、使用することをお薦めします。