頭皮から汗をかくことは人間である以上、誰でも起こりうることです。

ただ、それが薄毛につながる可能性があるのかどうかは、薄毛が気になる人にとって大きな問題だと思います。

はたして頭皮からの汗は薄毛につながる可能性があるのでしょうか。

頭皮からの汗によって薄毛に、なってしまう可能性があるかどうかと問われれば、可能性はあるというのが答えになります。

とは言うものの、頭皮からの汗によって誰もが薄毛になるかというと、そのようなことはありません。

なぜなら、人間である以上、誰しも頭皮から汗をかくからです。

頭皮からの汗によって薄毛になるには、いくつかの条件が重なる必要があります。

1つには、もともとの皮脂の分泌量があげられます。

皮脂は頭皮への刺激や乾燥から、頭皮を守るために必要なものです。

そしてその分泌量は人によって異なっています。

もともと皮脂の分泌量が多い人の場合、汗をかくことによって皮脂が流れて毛穴に詰まってしまい、それが薄毛につながる可能性があるといわれています。

育毛サロンのコマーシャルなどで、頭皮の拡大図をみたことがあるというかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

ただし、頭皮からの汗によって皮脂が毛穴に詰まり、それによって抜け毛が増えるという説に関しては、専門の医師の間でも意見が分かれています。

そのため、頭皮からの汗は抜け毛につながる「可能性がある」と表現しているわけです。

次に、頭皮からの汗によって細菌が繁殖し、それによって頭皮環境が悪化することで抜け毛が増えるという説があります。

もともと人間の表皮は弱酸性といわれています。

食器洗い洗剤や子供用のシャンプーなど、弱酸性を謳っている商品が多いことから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

一方、汗はアルカリ性であるため、頭皮に汗をかくことによって頭皮が中性に、さらに汗をかくとアルカリ性に傾くこととなります。

なぜそのことが問題になるかと言うと、頭皮が弱酸性の状態であった場合、酸には殺菌力があるからです。

ところが、頭皮がアルカリ性に傾いてしまった場合、殺菌力が弱くなってしまい、結果として頭皮の細菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。

さらに、汗や皮脂によってふやけた頭皮の角質（フケ）を餌として細菌が増殖するという悪循環に陥り、それによって抜け毛が増えると考えられているのです。

また、汗によって頭皮の角質層自体がふやけることも問題とされています。

角質層がふやけることによって毛穴と汗穴との間隔が狭まってしまい、それによって不要な皮脂や汗が排出されにくくなってしまいます。

そうなると吹き出物や湿疹が出やすくなり、頭皮にダメージを与えてしまうのです。

参考：薄毛やはげの原因と種類、特徴

なんとなくイメージ的に、汗をかくと毛穴に皮脂やほこりが詰まってしまうと思われている方も多いことと思います。

実際に、育毛サロンのコマーシャルや体験で、特殊なカメラを用いて頭皮を見てみると、皮脂が毛穴に詰まっている様子が映し出されることもあります。

ただ、頭皮から汗をかくのは誰にでも起こりうることであり、汗によって皮脂やほこりが毛穴に詰まり、それによって抜け毛が増えるという説に関しては、懐疑的な医師もいます。

そもそも、汗腺と毛穴とを混同している人が多いという現実があります。

美容に関する雑誌やサイトなどでも、「汗をたくさんかくことによって毛穴の奥からきれいに」などといったことが書かれていたりします。

ただ、毛穴から出てくるのは文字どおり「毛」なのであり、毛穴から汗が出てくるわけではありません。

それに、汗によって皮脂やほこりが毛穴に詰まる可能性があるというのであれば、この説は全く矛盾したものとなってしまいます。

こういったことから、頭皮から汗をかくとすぐに抜け毛につながるわけでもないし、汗によって毛穴がきれいになるわけでもないということが言えます。

抜け毛の原因はさまざまですし、頭皮からの汗によって抜け毛のリスクが高まることはあるとは言うものの、それだけを心配しすぎる必要はありません。

むしろ、自分の頭皮の状態を把握することが第一だと言えます。

頭皮からの汗によって抜け毛の可能性が高まるかどうかについては、専門家の間でも意見が分かれているということでした。

ところで、汗にはそもそもどのような役割があるのでしょう。

また、汗にも種類があるのでしょうか。

汗がそもそも何のために出るかと言うと、その目的は体温を調節することにあります。

運動をしたり気温が高くなったり、また風邪を引いて高熱を発したりすると体温が上昇しますが、それは人間の身体が体温を一定に保とうとする機能を有しているためです。

人間の身体にはホメオスタシスと言う「恒常性」を保つための機能があります。

たとえば、指先を氷水につけるとどんどん指先の温度が下がっていきますが、ある程度まで下がると温度が盛り返してきます。

これが、人間が恒温動物と呼ばれる所以です。

もしこの機能が正常に働かなかった場合、体内にどんどん熱がこもることとなり、いずれ死を迎えることとなってしまいます。

汗をかくことについてあまり深く考えることはないと思いますが、汗をかくということは生命活動を維持するために極めて重要な現象だと言えるのです。

巷では汗にも良い汗と悪い汗がある、などといわれることがありますが、果たして良い汗、悪い汗とはどのような汗のことをいうのでしょうか。

良い汗と悪い汗について理解するためには、そもそも汗が何から作られているのかを知っておく必要があります。

汗が何から作られているかなどあまり考える機会はないと思いますが、実は汗は血液から作られているのです。

意外に思われるかもしれませんが、赤ちゃんが飲む母乳も血液から作られています。

では、なぜ母乳の色が赤くないのかと言うと、母乳には赤血球が含まれていないからです。

汗は体温が上昇したときにでるものですが、その際、汗をかくための準備として、血液中から水分とミネラルが汗腺へと送られます。

ただ、ミネラルは人間の身体にとってとても大事な成分であることから、その大部分が再度、血液中に吸収されることとなります。

そして、水分だけが体外に排出されることとなります。

これが本来の汗であり、良い汗といわれるものです。

では、悪い汗とはどのような汗のことをいうのでしょうか。

悪い汗とは簡単に言うと、発汗する際に水分と一緒にミネラルまでもが同時に出てしまうもののことを言います。

ミネラルは人体にとって、とても重要な成分であることは前述したとおりです。

そのため、発汗によって体内からミネラルが奪われるような汗は、悪い汗といわれているのです。

普段から冷暖房の生活に慣れた現代人に、悪い汗が多くみられるといわれています。

もう一つ、いわば人間の都合から良い汗と悪い汗とに分けられているケースがあります。

それは汗が出る汗腺の違いによって起こります。

汗は汗腺から出てくるわけですが、その汗腺には2種類あることが分かっていて、1つはエクリン汗腺と言い、もう1つはアポクリン腺と言います。

エクリン汗腺は全身の大部分に分泌していて、ここから出る汗の大部分が水分のみによって構成されているため、色もなければ臭いもありません。

一方、アポクリン汗腺から出る汗には、水分のほかに有機成分（タンパク質や脂質）が含まれているため、若干白く濁っているとされます。

アポクリン汗腺から出る汗も、本来なら臭うようなことはないのですが、皮膚の表面に存在しているアクネ菌やブドウ球菌といった雑菌によって分解されることで、独特の臭気を発すると考えられています。

エクリン汗腺が全身に分泌しているのに対し、アポクリン汗腺の方は、わきの下や外耳道（耳の穴の外側）、外陰部といった体毛に覆われている一部の部分にしか存在していないことが分かっています。

ちなみに、アポクリン汗腺から出る汗は、もともとフェロモンの役割を果たしていたとも考えらており、世界三大美女の一人にも数えられている楊貴妃は、実はワキガだったのではないかという説もあります。

汗の役割について知ってもらったところで、汗をかくことにはどのようなデメリットがあるのかについて見ていきたいと思います。

生理現象である以上、汗をかくのは当然と言えるのですが、場合によっては以下のような不都合が表れてしまうようです。

汗をかくことのデメリットとしては、冒頭でも紹介したように抜け毛のリスクが上昇するということがあげられます。

汗をかくこと自体が抜け毛のリスクを上昇させるケースもあれば、汗によって頭皮環境が悪化して、結果として抜け毛が増えてしまう可能性もあります。

また、汗をかいたままお風呂に入って頭を洗わずに寝たりすると、寝ている間に雑菌が繁殖する可能性もあります。

このような場合に起こりうるのが脂漏性皮膚炎と呼ばれる疾患です。

脂漏性皮膚炎は、皮脂が過剰に分泌されることによって、頭皮などの皮膚に炎症を起こしてしまう皮膚炎として知られています。

脂漏性皮膚になってしまう原因はいろいろとありますが、最近になって注目されているのが、皮膚の常在菌であるマラセチアという真菌の一種です。

脂漏性皮膚炎になっている人の皮膚を調べてみると、このマラセチアが多数検出されるケースがあるということです。

マラセチアは皮脂をエサとしているため、もともと皮脂の分泌量の多い人が脂漏性皮膚になった場合、症状の進行が早くなってしまったり、症状が重症化したりするとい言うことなのです。

皮脂はなにも頭皮にだけ分泌されている訳ではなく、わきの下や小鼻の両脇、背中や胸部などにも多く分泌されています。

そのため、脂漏性皮膚は頭部だけでなく、その他の場所にも起こるということなのです。

ただ、頭皮に脂漏性皮膚を発症してしまったような場合、脂漏性脱毛症といって、抜け毛が増えるという現象もみられることが分かっています。

このように、汗をかくことにさまざまな要因が加わることによって、抜け毛のリスクが高くなるということなのです。

汗をかくことのデメリットとしては、悪臭を発してしまう可能性があるということもあげられます。

一般的にも「汗臭い」という言葉が使われることからも分かるように、汗のにおいというのはあまり人に対してよい印象を与えるものではないようです。

ただ、部活経験のあるような人ならご存知かもしれませんが、同じように運動をして汗をかいていても、汗臭い人と、そうでない人がいます。

これは、皮膚の常在菌に違いがあったり、汗をかく機能に違いがあったりすることが原因となっています。

よく「汗臭い」という言葉を用いますが、本来であれば汗は無味無臭の存在なのです。

ところが、汗をかく機能が正常に働いていない場合、汗とともにタンパク質や脂質が排出されてしまいます。

それが皮膚に存在している常在菌に反応することによって、汗に臭気が含まれてしまうのです。

日中の汗臭さが気になるからと、夜にお風呂に入らずに朝シャンだけで済ませてしまうような人もいると思いますが、これも悪臭を招くリスクを上昇させる可能性があります。

特に、頭皮からの悪臭を予防するためには、朝シャンではなく夜に頭を洗うことが重要とされます。

なぜなら、頭皮からの悪臭を防ぐためには、頭皮の皮脂バランスを正常に保つことが重要だからです。

皮脂は皮膚を外部の刺激から守ってくれる存在であるため、ある程度の量が必要です。

ただ、過剰に分泌されると臭いや抜け毛の元となる可能性もあります。

つまり、皮脂の量は多すぎても少なすぎてもいけないのです。

ところが、朝シャンをしてしまうと、頭皮から皮脂が奪われた状態で1日をスタートさせてしまうこととなります。

頭部は夜間よりも日中の方が、外部からの刺激にさらされる機会が多いため、頭皮は刺激から頭皮を守ろうと皮脂を盛んに分泌させようとします。

つまり、皮脂の量を減らすことが逆に、皮脂の量を増やすことにつながってしまうのです。

朝シャンをするだけでも頭皮からの臭いを誘発する元となってしまいますが、夜も頭を洗って朝シャンもしてとなると、ますます皮脂の分泌量が増え、悪臭を招くもととなってしまいます。

頭皮に汗をかくことのデメリットとしては、頭皮環境が悪化することもあげられています。

前述したように、頭部の皮脂と言うのは絶妙なバランスで、私たちの頭皮を外部の刺激から守ってくれています。

汗は本来、体温を調節する働きがあり、私たちが生きていく上で不可欠な生理的機能となっています。

だから、汗をかくこと自体は問題がありません。

ただし、「悪い汗」をかくとなると話が別です。

悪い汗をかくと身体にとって必要なミネラルが奪われることとなります。

ミネラルは5大栄養素の1つにも数えられており、私たちの生理機能を正常に保つ大事な役割があります。

ところが、悪い汗をかくことで、生理機能に異常が生じてしまいます。

汗を意識してかくことはあまりないと思いますが、これは発汗という現象を自律神経が司っているからなのです。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、車で例えるならそれぞれアクセルとブレーキの役割を果たしています。

運動をするときにはいわば、身体のアクセルを踏んでいる状態となるため、交感神経が優位になって発汗するわけです。

寝汗がなぜ身体に悪いといわれるかと言うと、本来なら副交感神経が優位になっているべき時間帯である夜間に、交感神経が優位になっているからです。

悪い汗をかいて身体の生理機能に異常が生じるというのは、つまるところ自律神経の働きに異常が生じることにほかなりません。

人間は夜寝ている間に身体を回復させます。

これは、夜間に副交感神経が優位になり、細胞を分裂させたり傷んだ細胞を修復させたりするためです。

ところが、自律神経のバランスが乱れると、こういった機能に異変が生じてしまいます。

特に、新陳代謝と言って古いものを新しいものに生まれ変わらせる機能が減退すると、頭皮にも悪影響を与え、結果として頭皮環境を悪化させることとなるのです。

単に汗をかくから頭皮環境が悪化するといった単純な話ではないのです。

汗をかくことのデメリットとしては、見た目に影響するということもあげられます。

夏場に大量に汗をかいて、シャツが身体にべったり張り付いていたりすると、あまり見た目がよいものではありません。

太っている人がたくさん汗をかいているのを見て、「あんなに汗をかいて気持ちよさそうな」と思う人もあまりいないのではないでしょうか。

もちろん、髪の毛の見た目にも汗は多大な影響を与えます。

汗をかくことで、頭皮や毛髪といった場所の湿度が上がると、髪の毛をセットしてもペタッと寝てしまうことがあります。

また、薄毛が気になっているような人の場合、汗をかくことで地肌が透けてしまうこともあるでしょう。

このように、汗によって人に与えるイメージすら変わってしまうことがあるのです。

身体の生理機能を正常に保つため、汗には重要な働きがあります。

とは言うものの、先ほど見ましたように、汗をかくことにはデメリットもたくさんあります。

では、流れ出てきた汗にはどのように対処すればよいのでしょう。

また、必要以上に汗をかかないようにするためには、どのような対策を講じるとよいのでしょうか。

汗をかいた場合のもっとも簡単な対処法としては、タオルなどで細かく拭くといったことがあげられます。

タオルでこまめに汗をぬぐうことによって、髪の毛のスタイルを維持したり、薄毛の人であれば頭皮を目立たなくさせたりすることが可能となります。

残念ながら汗をかいて「爽やか」といわれるのは、一部の美男美女だけのようです。

一般的にはこまめに汗をぬぐって、汗まみれに見せない方が、相手の印象度を高めることが可能なようです。

また、自分が汗臭いことを自覚しているような場合は、こまめに汗を拭くことによって、汗臭くなるリスクを下げることが可能となります。

とは言うものの、自分の臭いってなかなか気がつきにくいものですよね。

臭いにもレベルがあって、特にワキガの人の場合、本人は自覚がないのに周りの人が辟易するほどの悪臭を放つことがあります。

自分がワキガかどうかわからないという人は、自分の耳あかの状態を確認してみるとよいでしょう。

日本人のほとんどは耳あかがカサカサしているといわれますが、日本人の中にも湿ったタイプの耳あかをしている人がいます。

そして、湿ったタイプの耳あかの人の多くが、ワキガである可能性が高いといわれています。

これに関しては、汗腺の種類によって説明することが可能となっています。

汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があるということでしたが、臭いの元となる可能性のある汗を排出するのは、アポクリン汗腺の方でしたよね。

そして、アポクリン汗腺はわきの下や外陰部のほかに、外耳道にも存在しているということでした。

外耳道というとちょっと難しい言い方になりますが、ごく簡単に説明するなら、耳あかがたまる場所ということになります。

つまり、耳あかが湿っている人と言うのは、アポクリン汗腺からの発汗をしやすい人とも言えるのです。

この判定の精度はかなり正確であることが分かっており、あるクリニックでは耳あかを見ることで9割以上のワキガを判別できたということです。

また、耳あかがどの程度湿っているのかと、ワキガによる臭いの強さとは相関関係があることも分かっているようです。

アポクリン汗腺から発汗しやすい体質は仕方がありませんが、せめて汗をこまめに拭うことで臭いを発しないように予防しましょう。

女性であれば汗わきパッドなど、わきの汗を吸収してくれるアイテムを利用するものよいでしょう。

頭皮からの汗を予防する方法としては、冷却グッズを利用するという手もあります。

そもそもの汗の量を減らすことによって、汗を目立たなくさせたり、汗による弊害から頭皮などを守ったりするという発想になっています。

最近は日本も温暖化が進み、特に夏場は非常な高温となってきています。

そのため、ホームセンターなどでも暑さ対策として冷却グッズがたくさん販売されるようになっています。

昔の人に首から扇風機をぶら下げるなどといったら驚かれるでしょうが、実際に首から吊るすことのできる小型の扇風機が夏場になると登場しています。

また、首に巻いて身体を冷やすことによって、発汗をおさえることのできる冷却グッズもありますし、サロンパスなどを足の裏に貼るといった方法もあります。

頭皮に汗をかいてしまったときには、夜寝る前にしっかりと髪の毛を洗うようにしましょう。

頭皮に汗を残してしまうと、頭皮が湿って雑菌の繁殖する元となってしまいます。

また、不潔にしていると臭いが発生する原因ともなります。

頭を洗う際にはごしごしとこすらず、指の腹で優しくマッサージするように心がけましょう。

また、髪の毛を洗ったあとには、ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。

乾かさずに寝るとやはり雑菌の繁殖する元となってしまったり、髪の毛や頭皮にダメージを与えたりしてしまいます。

髪をしっかり洗うならシャンプーからこだわっていきましょう。

チャップアップといえば育毛剤ですが、実はシャンプーもリリースしているのをご存知でしょうか。

チャップアップの研究。

それは髪の毛や頭皮の研究でもあります。

チャップアップシャンプーは薄毛予防にもなりますし、ツヤのある髪を目指す人にとってもオススメです。

ノンシリコン、弱酸性、オーガニックという頭皮に優しい点が特徴です。

こちらも参考にどうぞ

参考：話題のプレミアムブラックシャンプーを徹底分析。

 

参考：頭皮のフケやかゆみ、乾燥の原因はシャンプー？

頭皮に汗をかきやすい人は、頭皮ケアをおこなうようにしましょう。

頭皮が健康な状態であれば、汗をかいたからと言って直ちに悪臭を放ったり、抜け毛が増えたりするようなことはありません。

髪の毛を洗って乾かした後に、育毛剤を用いてマッサージをおこなったり、抜け毛が気になる場合には育毛サロンに行ったりして、頭皮環境を良好に保つよう心がけましょう。

参考：頭皮マッサージの効果と正しいマッサージ方法

頭皮を清潔に保つには頭を洗うことも重要ですが、頭皮環境を改善したり良好に保ったりするためには、湯船につかって身体を温めることもやはり重要です。

湯船につかると血行がよくなるため、頭皮環境を改善することが可能となります。

また、湯船につかってリラックスすることによって副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが安定します。

副交感神経が優位になることで、いわゆる「良い汗」をかくことができるようになるため、結果として頭皮のトラブルのリスクを下げることが可能となります。

ここまで、頭皮に汗をかく理由は考えられるデメリット、また対処法などについて紹介してきました。

ただ、どのように対策を講じても問題が解決しない場合や、尋常ではない量の汗をかく場合、もしかしたら以下のような疾患の可能性があります。

そのような場合はすみやかに医師に相談しましょう。

参考：新宿でお勧めの病院は？新たに出来た薄毛病院を紹介

先述したように、汗をかくという行為は自律神経の働きによって勝手におこなわれるものです。

運動や気温の上昇で汗をかくのは、私たちの生命活動を守るために欠かせないことであり、その働きは自律神経が司っているのです。

原則として、汗をかいているときというのは交感神経が優位になっています。

ただ、副交感神経が優位になるべき夜間、寝ているときに汗をかくような場合、自律神経の働きに異常が生じている可能性があります。

特に暑いわけでもないのに尋常ではない量の汗をかく場合、多汗症の疑いがあります。

多汗症とはその名の通り、汗をかく量が増加する疾患で、全身性のものと局所性のものがあります。

原因は今のところハッキリとしたことが分かっていないということです。

更年期障害は中年期以降の女性によくみられる現象ですが、症状の一つにホットフラッシュと呼ばれるものがあります。

突然なんの理由もなく身体がカッと熱くなり、発汗するといった現象がみられます。

更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンが減少することによって、ホルモンバランスが乱れるため起こると考えられています。

症状の重さは人それぞれで、ほとんど気にならないという人もいれば、生活に支障をきたすほどの人もいます。

あまりにひどい場合は婦人科で相談するとよいでしょう。

頭皮からの汗が薄毛の原因となることはあるのか、また汗をかくことにはどのような意味があるのか、そして汗をかいた場合にどのようなデメリットがあるのかについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。

汗をかくということは身体にとって欠かせない現象であり、むしろ汗をかかないことの方がリスキーであるということを分かって頂けたことと思います。

ただ、汗にも種類があり、場合によっては悪臭を招いたり体調を崩したりする可能性があるということです。

また、薄毛に関しても汗が原因となる可能性が指摘されていますが、専門家の間でも意見が分かれているようです。

薄毛が気になる場合には、汗だけでなくその他の要因についても考慮する必要があるようですね。