薄毛に効果があるとされる成分はたくさんありますが、それぞれの効果や副作用は違います。
今回ご紹介するM-034は、天然由来成分なので、副作用が現れにくいとされています。
M-034は、特定の育毛剤に含まれているので、使い方などと一緒に確認しておきましょう。
ここでは、M-034の効果や副作用などについてご紹介します。
■まとめ
M-034は海藻由来の天然成分で、AGAの治療薬であるミノキシジルと同じ程度の効果が期待できるとされています。
天然成分であるため、肌が弱い方でも使いやすいという特徴があります。
男性と比べて肌が敏感になりがちな女性でも使えるといわれています。
ただし、天然成分であってもアレルギーを起こすことはあるので、肌の調子が変化した場合はM-034を含む育毛剤の使用を中止しましょう。
M-034が含まれている育毛剤は医薬品ではありません。
医薬品は病気の治療を目的としており、厚生労働省によって有効性が認められています。
ドラッグストアなどで購入できる医薬品もあります。
育毛剤は医薬部外品にあたります。
医薬部外品は、厚生労働省に認められた有効成分が一定の濃度で配合されたもので、治療を目的にはしていません。
防止や衛生面でのアプローチをかけるに留まるため、育毛剤を使用したからと言って薄毛が劇的に改善する可能性は低いのです。
また、育毛剤によっては、化粧品に分類されるものもあります。
医薬部外品よりもさらに効果が緩やかで、頭皮環境を整えることを目的としています。
M-034は育毛剤に含まれているものであり、AGAの劇的な改善は期待できません。
あくまでも頭皮の環境を整えて髪が生えやすい環境を作る程度のものと考えておきましょう。
また、育毛剤にはM-034の他に様々な成分が含まれています。
現時点では、M-034だけのサプリメントなどは販売されていないので、育毛剤によって薄毛に対する効果がことなります。
できるだけ、薄毛に高い効果が期待できる成分が多く配合された育毛剤を選びましょう。
M-034の副作用について詳しいことはわかりませんが、海藻由来の成分であるため、M-034が配合されている育毛剤には、ヨードが含まれている場合があります。
ヨードはアレルゲンであるため、アレルギー反応が起こる可能性が否定できません。
様々なタンパク質に対してアレルギーを持っている方は、M-034を含む育毛剤を使用する際に注意が必要です。
ただし、アナフィラキシーショックを起こすような大量のヨードが含まれている訳ではないので、症状が現れたとしても重篤なものではないでしょう。
また、事前にパッチテストをすることで、アレルギーが出るかどうか確認できます。
M-034が含まれた育毛剤を肌の目立たないところに乗せて、5分後にふき取ってください。
そのまま24時間が経過しても赤くならない場合は、アレルギーがないということになります。
M-034でアレルギーが出たとしても、かゆみやじんましん程度です。
しかし、他の症状が現れる可能性も否定できないので、確認しておくことをおすすめします。
アレルギー反応としては、以下のような症状が現れます。
じんましんやかゆみなどの症状が現れます。
経口摂取した場合には、他に口の中に異物感があったり、唇が腫れたりといった症状が現れることもありますが、育毛剤であればそのような症状が現れる可能性は低いです。
くしゃみや鼻水、鼻づまり、咳、呼吸困難、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音)などの症状が現れます。
育毛剤を誤って舐めてしまった場合に起こる可能性があります。
腹痛や吐き気、嘔吐などの症状が現れます。
これも、育毛剤を塗った程度で起こる可能性は低いです。
M-034を含む育毛剤には、イクオスがあります。
イクオスは、M-034とペルベチアカナリクラタエキスの2つの有効成分を凝縮配合したAlgas-2を主成分としています。
ペルベチアカナリクラタエキスは、フランスのブレア諸島に自生する海藻類に含まれる強い生命力と保水力を持つ成分です。
育毛剤だけではなく、様々な化粧品に含まれています。
また、有明海岸で採ることができるスサビノリという海藻から抽出されるスサビノリエキスも配合されています。
ヒアルロン酸に匹敵する保水力を持つとされるポルフィランが含まれています。
このようなヘアケア成分だけではなく、AGAの原因となる5αリダクターゼを阻害する成分も含まれています。
このような成分には、オウゴンエキスやダイズエキス、ビワ葉エキス、ヒオウギ抽出液、クララエキスがあります。
5αリダクターゼは、AGAを引き起こすジヒドロテストステロンの生産に欠かせません。
そのため、5αリダクターゼを阻害すれば、ジヒドロテストステロンの生産を抑えられるのです。
また、ジヒドロテストステロンが毛乳糖細胞の受容体と結合すると、脱毛因子が分泌されます。
この脱毛因子を阻害する次のような成分も含まれています。
このようにAGAの原因をブロックする成分が多数含まれていますが、それだけでは薄毛の進行を抑えられない可能性があります。
イクオスには、頭皮の炎症を抑えたり、保湿したりする成分が含まれています。
また、乾燥すると刺激に弱くなるため、炎症が起こりやすくなります。
頭皮が炎症を起こすことによって脱毛が促されてしまいます。
健康な頭皮環境を守ることで、薄毛になりにくくなると考えられています。
イクオスに含まれる抗炎症作用や保湿作用を持つ成分は次のとおりです。
さらに、補助成分として血行促進や保湿作用のある次のような成分が含まれています。
保湿成分
血行促進成分
このように様々な成分が配合されていますが、頭皮に浸透しなければ効果を発揮できません。
育毛剤は、優秀な成分を含んでいても頭皮への浸透性が低く、高い効果が期待できないものがほとんどです。
しかし、イクオスは、低分子ナノ水を採用しているため、頭皮にしっかりと浸透するようになっています。
また、イクオスは使い方がとても簡単であるため、長く続けやすいというメリットもあります。
気になる部分にプッシュして、肌になじませて1~2分放置するだけです。
ケアをすることが面倒という方でも、イクオスであれば長く続けられるのではないでしょうか。
参考:イクオスは効果があるの?今話題の育毛剤を口コミから徹底検証!
M-034の効果が一番発揮されるのは、頭皮の血行不良による薄毛に対してのみです。
薄毛には様々な種類があり、頭皮の血行不良による薄毛はそのうちの一つに過ぎません。
他の薄毛に対しては、M-034の効果は発揮できないので注意しましょう。
薄毛には、次のような種類があります。
男性型脱毛症とも呼ばれ、男性ホルモンのテストステロンが変化したジヒドロテストステロンの影響で髪の成長期が短縮され、薄毛になります。
M-034には、男性ホルモンやジヒドロテストステロンの生産に関わる酵素に関わる効果はないため、AGAの完治には期待できません。
しかし、血行を良くし、頭皮環境を整えることでAGA改善につながるでしょう。
AGAは進行性の薄毛なので、すぐにでも治療を受けなければ最終的には髪がほとんどない状態にまで進行してしまいます。
突然、円形に髪が脱毛してしまう病気です。
詳しい原因は解明されていませんが、ストレスが関与していると考えられています。
ほとんどの場合は10円玉程度の大きさの脱毛が起こるのですが、複数個の脱毛ができたり、頭部全体へと拡大していったりすることもあります。
血行不良とは関係がないとされているため、M-034は効果がありません。
栄養不足によって毛の成長に必要な栄養が頭皮へと届けられなくなり、薄毛になります。
栄養は血流によって頭皮へと運ばれますが、M-034で血流を促しても、肝心の栄養が不足していると毛の成長が抑制されてしまいます。
M-034でケアをしつつ、バランスの良い食事を摂るようにしましょう。
頭皮が炎症を起こして発毛が阻害され、薄毛になる場合があります。
血流を促進させることで炎症の改善を早める効果が期待できます。
しかし、M-034に抗炎症作用はないので、劇的な効果は期待できません。
ただし、M-034を含むイクオスには、抗炎症作用のある成分が含まれているので、結果的に炎症による薄毛の改善を早められる可能性があります。
抗がん剤など副作用による脱毛を薬剤性脱毛症といいます。
薬の使用を中止、終了することで改善が期待できます。
M-034に薬剤性脱毛症を改善する効果はありません。
M-034がどのような薄毛にも効果があると思い込み、使用を続けることで、薄毛が進行する可能性があります。
M-034の効果が期待できる薄毛のタイプかどうかをしっかりと確認しましょう。
わからない場合は、クリニックで医師に相談してください。
薄毛の主な原因は男性ホルモンですが、生活習慣の乱れも関係しています。
そのため、薄毛の治療を受けていても、生活習慣が乱れていると、改善に時間がかかったり、進行を許してしまったりする恐れがあります。
どのような生活習慣を改善すべきかご紹介します。
睡眠中に分泌される成長ホルモンによって健康な頭皮と髪が作られます。
睡眠不足の状態では、成長ホルモンの分泌が低下して、薄毛が助長される恐れがあります。
夜更かしをしないようにすると共に、寝る前にスマホやテレビを見ないようにしましょう。
寝つきが悪くなって睡眠不足に繋がります。
寝る時間の1時間前に床について、部屋を暗くした状態で静かに過ごしましょう。
適度に運動をすることで血流が促され、頭皮に栄養が供給されやすくなります。
また、発汗によって薄毛に関わる男性ホルモンの排出を促すことができるため、薄毛の予防に繋がるとされています。
ただし、たまに運動するだけでは高い効果が期待できません。
継続して適度な運動を続けることが大切です。
普段から運動をしていない人は、毎日継続できるように無理をしないことをおすすめします。
タバコに含まれているニコチンやタールには、体温を低下させると共に血管を収縮させる作用があります。
その結果、頭皮への血流が低下して、薄毛に繋がるのです。
できるだけタバコは吸わないようにしましょう。
無理に禁煙するとストレスが溜まり、返って薄毛を促進させる恐れがあるので、少しずつ本数を減らすようにしてください。
一人で禁煙できない場合には、禁煙外来を受診することをおすすめします。
心身への負担が少ない方法で、徐々に本数を減らしていくことができます。
普段から間違った方法でヘアケアをしていると、薄毛を招く恐れがあります。
ゴシゴシと爪を立ててシャンプーすると、頭皮が炎症を起こして脱毛する可能性があります。
また、洗浄力が強すぎるシャンプーもおすすめできません。
皮脂が毛穴に詰まると育毛が阻害されてしまいますが、皮脂は頭皮を刺激から守っているため、皮脂を落としすぎると、返って炎症が起こりやすくなるのです。
このように、薄毛の原因となる生活習慣はたくさんあるので、一つずつ見直していきましょう。
参考:頭皮のケアは大丈夫?意外と知られていない頭皮のケアの大切さ
バランスの良い食生活を心がけましょう。
動物性食品の摂り過ぎは皮脂の過剰分泌に繋がります。
皮脂が毛穴に詰まって発毛が阻害され、薄毛になることもあるのです。
また、血液が酸性に傾くことで、血流が悪化して頭皮に栄養が届きにくくなります。
M-034で頭皮への血流を促進させていても、食生活を改善しなければ薄毛の改善も期待できません。
特に、外食では動物性食品を摂り過ぎてしまいがちなので注意が必要です。
また、ジヒドロテストステロンを抑制する効果が期待できる大豆イソフラボンを摂ることが大切です。
ただし、劇的な効果は期待できないので、補助程度のものと考えておきましょう。
また、髪の主成分であるアミノ酸を十分に摂ることを意識してください。
ただし、生卵を摂り過ぎると育毛に必要な成分と卵白のタンパク質が結合し、体外に排出されることで薄毛が促進される恐れがあります。
卵だけではなく動物性食品などからもアミノ酸は摂れるので、動物性食品の中でもバランスを考えて摂りましょう。
また、頭皮の環境を整えるビタミンEを含むナッツ類やゴマをトッピングするようにしてください。
ただし、脂質も多く含むので、2日に1回程度に留めておくことをおすすめします。
栄養バランスを考えた食事を摂ることが難しい場合は、サプリメントで補いましょう。
サプリメントは好きなタイミングで飲めるので、忙しい方でも栄養補給がしやすいのです。
ただし、栄養の摂り過ぎは返ってトラブルを引き起こすので、上限を守って飲みましょう。
参考:育毛サプリのメリットとデメリット!おススメ6商品も紹介!
ここでは、M-034についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
M-034は育毛剤に含まれている成分で、サプリメントは販売されていません。
M-034を含む代表的な育毛剤はイクオスです。
イクオスには、頭皮の保湿や抗炎症、血行促進など様々な効果が期待できる成分が含まれています。
M-034について押さえておきたいポイントを以下にまとめました。
薄毛は、遺伝や男性ホルモン、食生活や生活習慣など様々な要因が重なることで起こります。
これらの要因を全て解消することで、薄毛を防げるでしょう。
ただし、男性ホルモンの影響を受けやすい体質の遺伝については、解消することができません。
そのため、病院での治療や生活習慣、食生活の改善が重要なのです。
薄毛が進行している場合はAGAの可能性が高いので、育毛剤イクオスを試す前にクリニックを受診しましょう。