植毛って、高そう、痛そう、大掛かりすぎて自然に見えなさそう…。
そんなイメージを持ってはいませんか?しかし、今一番技術が進んでいて、コストパフォーマンスが良いのは、実は植毛かも。
最近髪の毛が薄くなってきた…とお悩みの人であってもなくても、一度は名前の聞いたことのある「植毛」。
以前は、髪の毛が薄くなった人の対処法といえば、「カツラ」でしたよね。
しかし、昔のように明らかに不自然な髪の毛のおじさん達は減ったように見えます。
その理由としては、植毛や増毛、医療技術などが発達して、気軽な値段で試したり治療することができるようになったからに他なりません。
その中で、植毛の適すタイプや値段について、徹底的に解説していきたいと思います。
実は、植毛で全ての薄毛・抜け毛が解決するわけではないのです。
では、植毛がおすすめなタイプとは、一体どのようなタイプなのでしょうか。
第一に、植毛が適しているタイプとは壮年性脱毛症(男性型脱毛症)です。
この脱毛症は、最近TVCMなどで有名になってきており、ご存知の方も多い「AGA」という名前でも呼ばれます。
薄毛の中で世界で一番発症している人が多いとされる脱毛症で、男性は早くて20代半ばから発症することも多いのです。
原因としては、αリラクターゼという酵素と、男性ホルモンであるテストテロンとが結びつくことによって、ジヒドロテストステロンという薄毛・抜け毛を協力に促進する物質に変化してしまうことが原因だと言われています
。
そのように薄毛・抜け毛が促進されてしまった毛根部においては育毛サイクルが変化することにより、正常に生えた毛であっても抜けるまでの期間が短くなってしまい、細く弱い髪の毛に変化していくうち、毛穴自体も弱まり、その周辺の毛細血管自体も徐々に使われなくなっていってしまうという悪循環になっていきます。
そのため、解決策としてはできるだけ早い段階でアプローチをするに越したことはありません。
植毛では、正常に働く毛根部自体の移植を薄くなった部分に行うことで、移植後の髪の毛は高い確率で定着し、半永久的に継続して正常なサイクルで抜け生えを繰り返すのです。
植毛の値段と聞いて、何を連想するでしょうか。
もしかすると、多くの人は「高い」と思うかもしれません。
しかし、上でも説明したように植毛技術は進化していて、効果は半永久であり、クリニックで行われる医療行為ということで安全性も確立されています。
他に育毛剤や育毛シャンプーなど、一般的に手に入る効果の出るかわからない医薬部外品を使用することよりも、はっきりと目に見えた効果を期待できるのです。
そのため、一度にかかる金額は確かに大きく感じるのですが、もし100万円を植毛費用にかけたとしても、25歳から85歳まで60年間追加で費用をかけなかった場合、年間6000円の育毛剤を5本使用した場合よりもコストパフォーマンスにおいては優れているのです。
効果があるとされるクリニックで処方されるAGA内服薬であればもっと高額ですし、勃起不全や性欲減退などの副作用は深刻な上、報告例は少ないものの人によっては一生治らなくなってしまう人もいるので、リスクをよく考慮する必要もありますね。
参考:AGA治療の副作用について!子供をつくる予定のある人は要注意です!
植毛の方法は、大まかに分けると3種類あります。
まず1つめは、人口毛を植毛する「人口毛植毛」。
しかし日本で主に行われている植毛方法は、自家植毛です。
自家植毛の中には2種類の方法があり、FUT法とFUE法があります。
FUT法は、毛根部を含めた頭皮そのものをカットし移植する方法で、広範囲の薄毛や抜け毛に適しています。
定着率は85~95パーセントと言われていて、傷跡が残るリスクがあります。
FUE法は一本一本丁寧に毛根部を抜き取り、田植えのように植えていくというやり方です。
定着率はクリニックの技術に左右されますが、80~90パーセント程度と少しFUT法よりも低めだと言われています。
しかし、近年はARTUSというロボット技術を採用するクリニックが増えてきており、これにより以前あった医師の技術の差や、疲労などによってムラのあった技術力・定着率に安定が計られるようになりました。
施術内容 | 施術回数 | 月額 | 合計 |
---|---|---|---|
自毛植毛 (500グラフト) |
1回 | 6,667円 (10年間の場合) |
800,000円 |
AGA内服薬 | 10年間 | 8,000円 | 960,000円 |
クリニック名 | 初期費用 | 500グラフト | 1000グラフト |
---|---|---|---|
アイランドタワークリニック | 200,000円 | 600,000円 | 1,200,000円 |
湘南美容クリニック | 無料 | 490,000円 | 880,000円 |
クリニック名 | 無料相談 | 費用 | 症例数 | 全国展開 |
---|---|---|---|---|
アイランドタワークリニック | ◯ | △ | ◎ | ◯ |
湘南美容クリニック | ◯ | ◎ | △ | ◯ |
このように植毛は現在も世界中で技術力が競われている、もっとも最先端のホットな話題の一つです。
さて、では同じように髪の毛に外科的技術を施すという点で植毛と比較したいのが、増毛ではないでしょうか。
増毛は植毛と違って、生きた髪の毛を生やすという施術ではありません。
表面の髪の毛に髪の毛を結びつける施術によって、自然にボリュームアップを計ることができるものです。
簡単に言えば、髪の毛と一体化し、毎日つけている感じのしないウィッグというイメージが近いのではないでしょうか。
日本の3大増毛メーカーはアデランス、アートネイチャー、スヴェンソンの3つ。
方法としては編み込み式増毛法・結毛式増毛法・接着式増毛法があります。
編み込み式増毛法は、糸を頭皮の表面に張り巡らせた土台を作り、数本単位の髪の毛をそこに編み込んでいくという方法です。
なぜこのような方法をとるかというと、髪の毛に直接結びつけてしまうとその土台の髪の毛に負荷がかかり、もし抜けた場合数本の髪の毛の束が一気に抜けてしまうというリスクを回避するためです。
そのため丈夫で毎日洗髪・スポーツなども可能で地毛のような感覚で生活が可能です。
結毛式増毛法はその名の通り土台なしで髪の毛一本一本に、直接数本の髪の毛の束を結びつけていく方法です。
接着式増毛法は頭皮に対し、髪の毛を移植した人口皮膚をシールのように頭皮に貼り付ける方法です。
この素材は大変進化しておリ通気性などにも問題なく使用可能です。
これら全ての増毛方法は、通気性・蒸れなどがなくスポーツや激しい運動が可能です。
これらは近年増毛のイメージを覆す進化であり、見た目の自然さも植毛に負けていません。
では、これらのメリット・デメリットが植毛と具体的にどのように違うのか、比較してみましょう。
増毛のメリットは、多くの増毛方法において、スポーツが可能で自然な見た目になることでしょう。
編み込み式増毛法・結毛式増毛法は土台を作る過程において、全く髪の毛のないタイプではなく薄毛の人に対し向いているとされ、逆に接着式増毛法は全く髪の毛のない部分に使用したいという人に向いています。
そして、周りに気づかれたくない人にとって、徐々に増毛する本数と範囲を増やしていくことができるのも、増毛のメリットです。
増毛のデメリットは、なによりも、定期的なメンテナンスではないでしょうか。
自毛の髪の毛が伸びてくると不自然な仕上がりになってくるため、必ず約1ヶ月に1度のメンテナンスがサロンで必要になってきます。
それも、増毛部分が広ければ広いほどメンテナンスに時間がかかります。
2・3時間を必ず1ヶ月に一度確保しなければいけないことはもちろん、継続的に長期的にメンテナンスの金額がかかってくるということも考慮した上で計画的に増毛を始めることが重要になってきます。
植毛のメリットは、半永久というところ。
一度植毛した髪の毛が定着してくれた場合は育毛剤や、増毛のようにメンテナンス費用は必要ありません。
そのため植毛からしばらく経つと、自分でも植毛をしたことを忘れてしまい、久々に植毛前の写真を見て驚くなどといったこともあるようです。
自分の髪の毛を移植しているということで安心感もありますし、毎日・毎月のメンテナンスや製品購入の機会が必要なくなることで、コンプレックスを思い出す機会がなくなって、精神衛生上ストレスがなくなることも大きなメリットと言えるでしょう。
植毛のデメリットは初期費用の大きさ、劇的に薄毛・抜け毛が解消されることによる周囲の視線が気になること、数日~1ヶ月程度赤みが残ることです。
「絶対に職場の人にバレたくない」という人には、自然に少しずつ変化ができる増毛のほうが向いているでしょう。
それか、増毛で徐々に気づかれないよう髪の毛を増やしていって、周りが髪の毛がある状態に慣れた段階で、最終的に植毛にチェンジするというやり方もお勧めかもしれません。
思った以上に多い植毛クリニック。
一度定着してしまうと自分の髪の毛のように扱え、半永久的に効果が持続することから、一度植毛を経験した人は植毛以外の付け焼き刃のような方法は考えられない、という人もいるようです。
おそらく薄毛によって、自分らしく生きられない人は多くいるでしょう。
「いつ風で吹き飛ぶか分からないカツラを被っているから、スポーツを長年できていない。
」「気になる人にアプローチしたいけど、髪の毛が薄くて年をとって見え自分に自信が持てない」「好きだった髪型ができないことでファッションが保守的になり、自分らしくないように感じる」など。
今、薄毛・抜け毛に対したくさんの解決策が溢れています。
植毛をはじめ、増毛・AGA内服薬・カツラ・育毛剤・増毛パウダーなどの市販品など。
こんなにある選択肢の中で、何をチョイスするべきなのか、きっと悩んでしまうことでしょう。
ただ、もちろん誰もが願うことは、自分の髪の毛を若い頃のように自然に生やしたい、ということ。
誰かに気づかれることを気にすることなく、自分らしくスポーツしたり、人に会っても恥ずかしくない。
そんな時、植毛はベストな候補の一つとして、有力であることは言うまでもありません。
30年以上前には、植毛は安心して行える施術とは言えず、多くの人が後遺症などに苦しんだこともありましたが、いまや植毛は、植毛技術の中でもトップのシェアを誇り、多くの人に選ばれています。
植毛技術も日々めまぐるしい変化を遂げています。
ということは、それだけ世界中で多くの人が悩み、よりよい解決技術を模索し、実績を挙げているからに他なりません。
あなただけでなく、薄毛に悩む患者は世界中にいて、同じように生き辛さを抱えていて、解決してきたのです。