抜け毛に悩まされている方は沢山いらっしゃることと思います。
抜け毛というと男性の問題だと思われがちですが、女性であっても抜け毛に悩まされている方は多くいらっしゃいます。
今回は、発毛するために必要な頭皮環境の改善法や、頭皮環境を改善するときにオススメのシャンプーを男女別に5つずつ取り上げたいと思います。
■まとめ
発毛を促進するための方法について紹介する前に、まずは発毛にとって悪い習慣について見ていきたいと思います。
抜け毛に悩んでいらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください。
私たちの身体は、食べたものから作られています。
髪の毛もケラチンと呼ばれるたんぱく質の一種から作られており、私たちの食習慣によって、健康な髪の毛が作られるのか、それとも不健康な髪の毛が作られるのかに影響を与えることとなります。
薄毛というと、遺伝が原因だと思っていらっしゃる方も多いことと思います。
でも、「薄毛は遺伝だから仕方ない」と諦めるのは早計です。
というのも、薄毛になる原因は遺伝以外の要因の方が多いからです。
実際、遺伝が原因となって薄毛になるのは、薄毛全体の4分の1程度だということです。
また、女性の場合、遺伝が原因となって抜け毛が増えるというようなことは、あまり考えられないということです。
では、どのような食習慣によって薄毛になる可能性が高くなってしまうのでしょうか。
発毛に悪い食習慣としてはまず、脂っこい食べ物を好むということがあげられます。
脂っこい食べ物をたくさん食べると、単純に皮脂の分泌量が多くなります。
皮脂は私たちの頭皮を守るために必要なものですが、過剰に摂取してしまうと脂漏性皮膚炎になるリスクが上昇します。
そして、脂漏性皮膚炎になると、脂漏性の脱毛症になるリスクが上昇するということです。
脂漏性皮膚炎になる原因は、実のところよく分かっていないというのが現状です。
ただ、最近になって、頭皮に存在している常在菌であるマラセチアという真菌の一種が繁殖することによって、脂漏性皮膚炎になるリスクの高くなることが分かっています。
マラセチアは皮脂をエサとして繁殖するため、頭皮の皮脂の分泌量が増えると、マラセチアが大量に繁殖することとなり、それによって頭皮環境が悪化し、発毛に対しても悪影響を与えてしまうのです。
また、脂っこい食べ物を好んで食べていると、動脈硬化が進み、いわゆる「ドロドロの血液」になってしまいます。
ドロドロの血液になると、全身の血液循環が悪くなってしまいます。
血液は全身に酸素や栄養、白血球などを送り届けています。
そのため、血液の循環が悪くなった場所には、栄養状態の低下がみられることとなります。
頭皮の栄養状態が低下すれば、発毛にも悪影響を与えることとなる訳です。
血液の循環が悪くなると、ほかにも弊害があります。
先ほども述べたように、血液は全身に酸素と栄養、そして白血球を運んでいます。
そして、白血球は私たちの身体を害物から守ってくれています。
たとえば、身体の中に細菌やウイルスが侵入すると、白血球が細菌やウイルスと闘って撃退してくれるわけです。
ちなみに、怪我をしたとき化膿することがありますが、膿は白血球の死骸なのです。
血液の循環が悪くなると、全身に白血球を送り届ける機能も低下するため、免疫力が低下することとなります。
頭皮の免疫力が低下した場合、マラセチアによる炎症を抑える機能も低下し、やはり頭皮環境が悪化することとなります。
あと、食べすぎや食べなさすぎも薄毛の原因となります。
食べすぎると胃腸への負担が増大します。
私たちが食べたものの消化や吸収は、私たちが寝ている間におこなわれます。
私たちが寝ている間に、成長ホルモンが分泌されて細胞分裂が活発に起こるのですが、食べすぎてしまうと、細胞を分裂させるためのエネルギーが、食べすぎたものの消化や吸収に割かれることとなります。
髪の毛も毛母細胞が分裂することによって成長するため、食べたものの消化や吸収に割かれるエネルギーが大きくなると、毛母細胞の分裂が不活発となってしまうのです。
また、過度のダイエットも抜け毛の原因となります。
過度のダイエットによって、必要な栄養素の摂取が不足すると、頭皮環境にも悪影響を与えてしまいます。
抜け毛というと男性だけの問題のように思われるかもしれませんが、女性であっても過度のダイエットによって抜け毛が増えることがあります。
女性の薄毛の代表的なのが、「瀰漫性脱毛症(びまんせいだつもうしょう)」と呼ばれるタイプの脱毛症ですが、その原因の1つとして過度のダイエットがあげられています。
女性の場合、男性のように局所がはげ上がってしまうようなことはなく、髪の毛全体のボリュームが低下したり、地肌が透けて見えたりするようになりますが、そのような抜け毛のことを瀰漫性脱毛症と呼んでいるのです。
瀰漫性脱毛症は、更年期の女性に多くみられるのですが、若い人であっても過度のダイエットによって栄養不足に陥ると、瀰漫性脱毛症を発症することがあるので注意が必要です。
「ストレスは万病のもと」などといわれますが、発毛に関してもストレスが大きくかかわってきます。
なぜストレスが万病の元といわれるかというと、ストレス状態が継続することによって自律神経のバランスが乱れるからです。
自律神経は、私たちが特に意識しなくても勝手に働いてくれている神経のことをいいます。
たとえば、「5秒間でいいので心臓を止めてみてください」といわれてもできませんよね。
なぜなら、臓器の働きは自律神経によってコントロールされているからです。
血液の循環をコントロールしたり血圧を調節したり、体温を上げたり下げたり、発汗量をコントロールしたり、食べたものの消化や吸収をしたりといったことは、すべて自律神経の働きによっておこなわれています。
言ってみれば、私たちの生命活動はすべて、自律神経の支配下にあるということなのです。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つから成っており、両者がバランスを取ることで、心身ともに健康状態が保たれるのです。
交感神経と副交感神経は、車のアクセルとブレーキの関係に例えられることが多いです。
日中、活動的になるときは交感神経が優位になり(アクセルを踏み)、夜になって身体を休めるときは副交感神経が優位になる(ブレーキを踏む)という訳です。
ところが、ストレス状態が継続すると、夜になって副交感神経が優位になるべき時間帯になっても、交感神経優位の状態が続くこととなります。
いわば、アクセルを踏みっぱなしの状態になる訳です。
先ほども少し触れましたが、私たちの身体は寝ている間に回復、修復されます。
それは、寝ている間に成長ホルモンが分泌されるからです。
成長ホルモンと聞くと、成長期に分泌されるようなイメージをお持ちになる方もいらっしゃるかと思いますが、成長ホルモンは、私たちが生命活動を停止するまで分泌され続けます。
成長ホルモンが分泌されることによって細胞分裂が活発になり、身体の傷んだ箇所を修復したり、髪の毛や爪の成長を促したりするわけです。
夜になっても交感神経優位の状態が続いてしまうと、成長ホルモンの分泌に支障をきたすこととなります。
また、睡眠の質が低下するため、身体の回復も遅くなることとなります。
さらに、交感神経優位の状態が継続すると、脳内の神経伝達物質のバランスにも支障が生じます。
脳内ではさまざまな神経伝達物質が分泌されています。
中でもノルアドレナリンとドーパミン、セロトニンの3つは「3大脳内神経伝達物質」と呼ばれており、特に重要視されています。
ノルアドレナリンとドーパミンは、簡単に言うと神経を興奮させる働きがあります。
よく、スポーツをしているときに「アドレナリンが出る」などといいますが、ノルアドレナリンこそがアドレナリンの前駆体なのです。
身体を活発に動かすときには、ノルアドレナリンとドーパミンの分泌が促されることとなります。
セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンとは反対に、神経を鎮静化させる働きがあります。
それによって、リラックスして身体を休めることが可能となるのです。
ノルアドレナリンとドーパミン、そしてセロトニンのどれが盛んに分泌されればよいということではなく、三者のバランスが重要なのです。
ノルアドレナリンやドーパミンが過剰に分泌されると、必要以上に攻撃的になったり、神経が落ち着かずイライラしたりすることとなりますし、セロトニンが過剰に分泌されると、物事に対する意欲がわかなくなったり、訳もなく落ち込んだりすることとなります。
交感神経優位の状態が継続すると、セロトニンの分泌量が減少してしまい、いわばブレーキが効かない状態となります。
そうなると、ますます交感神経が優位になるという悪循環に陥るのです。
セロトニンの分泌量が減少することは、食事にも影響を与えます。
というのも、セロトニンの分泌量が減少すると、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されにくくなるからです。
私たちが食事を開始してから20分ほどすると、満腹中枢が刺激され「お腹がいっぱいになった」というサインを出します。
早食いが太るといわれるのはそのためです。
ところが、セロトニンの分泌量が減少することによって満腹中枢が刺激されにくくなると、ついつい食べすぎてしまうこととなります。
先述したように、食べすぎると寝ている間に、消化や吸収ばかりにエネルギーが割かれることとなり、発毛にも悪影響を与えることとなるのです。
発毛にとって悪い習慣については理解して頂けたことと思いますが、では、発毛にとって良い習慣とはどのような習慣なのでしょうか。
発毛にとって良い習慣とは、発毛にとって悪い習慣の反対のことをおこなうことです。
乱れた食習慣や生活習慣を改め、頭皮環境を改善することが重要となります。
たとえば、食べ過ぎによって胃腸に負担をかけ、結果として発毛が不活発になっているのであれば、腹八分目を心がけることが大事です。
また、栄養バランスが乱れることで頭皮環境が悪化しているのであれば、栄養バランスのとれた食習慣にすることも重要です。
特に、野菜や果物など、ビタミンやミネラルを多く含む食事にするとよいでしょう。
あと、ストレスフルな生活を送っている人は、たまにはストレス発散をするようにしましょう。
ストレスは心身ともに悪影響を与えます。
たまには気晴らしをして、リフレッシュすることを心がけましょう。
正しいヘアケアも、発毛にとって良い習慣となります。
たとえば、市販のシャンプーを育毛用のシャンプーに変更するという手があります。
市販のシャンプーには界面活性剤や防腐剤、合成着色料やシリコンなど、髪の毛や頭皮にとって好ましくない成分が多く含まれています。
髪の毛や頭皮にとって良いシャンプーについては、後ほど詳しく紹介したいと思います あと、髪の毛の洗い方も重要です。
ゴシゴシとこすってしまうと髪の毛や頭皮を傷つけることとなるので、指の腹でマッサージするようにして頭皮を洗いましょう。
髪の毛を洗ったあとには、ドライヤーで乾かすことも重要です。
自然乾燥すると、髪の毛が痛みやすくなりますし、頭皮の雑菌が繁殖しやすくなります。
ここまでの説明で、発毛を促進するためには頭皮環境を整え、ヘアサイクルを正常化することが重要であることを理解して頂けたことと思います。
では、頭皮環境を整えて発毛を促進するのに効果的なシャンプーを男女別に5つずつ紹介したいと思います
それではまず、男性向けの発毛を促進するのに効果的なシャンプーを紹介したいと思います。
口コミなどで人気なのは、以下のようなシャンプーです。
ZACCスカルプシャンプーは、「有限会社トゥーズ」の販売している、スカルプケア用のシャンプーです。
コンディショナーとセットで販売されています。
ZACCスカルプシャンプーの特徴は、ノンシリコンのアミノ酸系シャンプーと、石鹸シャンプーのハイブリッドであるという点です。
髪の毛や頭皮にとって有害なシリコンなどが含まれていないだけでなく、石鹸固有のよい香りも得られるというメリットがあります。
育毛用のシャンプーの多くが、髪の毛や頭皮にとって有害な成分を用いずに作られているのですが、髪の毛がギシギシしてしまうというデメリットもあります。
抜け毛はなにも男性だけの問題ではありません。
女性もホルモンバランスの乱れや加齢によって、薄毛になることがあります。
そこで、女性用の育毛シャンプーも5つ紹介しておきたいと思います。
haru kurokamiスカルプは、「株式会社 nijito」の販売している、女性用のエイジングケア・シャンプーです。
女性の頭皮環境を改善し、髪の毛の若々しさを保つことを目的としています。
haru kurokamiスカルプの特徴は、単に髪の毛や頭皮を洗うだけでなく、頭皮環境を改善して、髪の毛や頭皮を育むということです。
頭皮環境を改善しなければ、健康で丈夫な髪の毛が生えてこないからです。
また、haru kurokamiスカルプは、その他のシャンプーやコンディショナー、スタイリング剤などによって、これまでに蓄積された汚れまでもおとしてくれるという特徴もあります。
haru kurokamiスカルプのウリは、100%天然由来ということです。
というのも、99%は天然由来の成分から作られていても、残りの1%に有害な成分が含まれていては仕方がないと考えているからです。
haru kurokamiスカルプは1本あたり、3,600円(税別、送料無料)となっています。
また、定期コースで申し込むと、1本あたり2,880円(税別)で購入することが可能です。
今回の記事では、発毛に関して、よい習慣と悪い習慣、そして、発毛を促進するのにおススメのシャンプーについて解説しました。
ストレスは万病の元といわれるように、発毛を促進するためにもストレスは大敵です。
また、乱れた食生活をしていたり、食べすぎたりすると、胃腸にかかる負担が増大してしまい、寝ている間の毛母細胞の分裂にも悪影響を与えてしまいます。
発毛を促進するためには、ストレスをコントロールして、食習慣を見直すことが重要です。
また、誤ったヘアケアをしていると、抜け毛の増えるリスクが高くなります。
髪の毛は洗いすぎずに優しく頭皮をマッサージし、シャンプーが残らないようにしっかりとすすいだら、ドライヤーで乾かすようにしましょう。
男性の場合も、自然乾燥していると頭皮の雑菌が繁殖しやすくなるので、ドライヤーを使うようにしましょう。
また、発毛を促進するためには、今回紹介した育毛用シャンプーを利用するのも1つの手ですよ。