男性型脱毛症の治療薬としてAGAクリニックで処方されている内服薬には、プロペシアとザガーロ、ミノキシジルなど様々です。
今回は、プロペシアとザガーロがどのような医薬品かの説明や、それぞれの違い、副作用や入手方法などについてまとめましたのでご紹介させていただきます。
AGA治療薬には大きく分けて薄毛の進行の元凶である5αリダクターゼの活性を抑制し、薄毛の進行を止める「守る薬」。
頭皮の血管を拡張、血流を促進し発毛を促す「攻める薬」の2種類があります。
髪の毛が欲しい方は「守りつつ攻める」といった感じで2種類の薬を併用することをおすすめすることが多いです。
ではそれぞれのタイプに属する薬を紹介していきます。
✔抜け毛の進行を止める…「守る薬」
→抜け毛の進行抑制に作用、現状維持で十分な人向け
✔髪を増やしたい…「攻める薬」
→発毛促進に作用、現状を打開するために今より髪を生やしたい人向け
薄毛の進行を止める薬にはすべてフィナステリド、またはデュタステリドのいずれかが配合されています。
それぞれにメリット・デメリットがあるため自分に合った薬を選びましょう。
プロペシアの主成分であるフィナステリドは、前立腺肥大の治療薬として使われていたものが、育毛剤としても転用されました。
AGAのメカニズムの中で、男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという還元酵素が結びつくことによって、悪玉ホルモンであるジヒドロテストステロンが産出されるということを説明しました。
このジヒドロテストステロンの産出を抑制することで男性型脱毛症はストップさせることができます。
プロペシアの副作用には①肝機能障害、②過敏症、③生殖器障害が挙げられ、いずれも数%未満の発症確率となります。
対応地域 | クリニック名 | 費用/月 |
---|---|---|
全国展開 | AGAスキンクリニック | 7,000円 4,200円※ |
東京 | 新宿AGAメディカルケアクリニック | 3,300円 |
大阪 | 脇坂クリニック | 7,000円 |
遠隔診療 | AGAヘアクリニック | 5,500円 |
※ジェネリック医薬品(プロペシアと同様の成分)の場合:【初回】3,400円
プロペシアのジェネリック医薬品は、フィナステリドを主成分とし、効能、副作用の危険性の面ではプロペシアと変わらないものとなっています。
クリニックにもよりますが、約2割ほど安くなっています。
さらに安く購入するために海外輸入もできますが、確かな効果と副作用の危険性に保証は一切ありません。
海外輸入の場合は全て自己責任になりますので注意が必要です。
対応地域 | クリニック名 | 費用/月 |
---|---|---|
全国展開 | AGAスキンクリニック | 6,000円〜 3,400円※〜 |
東京 | 新宿メディカルクリニック | 4,320円〜 |
大阪 | 脇坂クリニック | 6,000円 |
※初回価格
ザガーロは、2016年の6月から日本で販売が開始されたAGAの治療薬です。
プロペシアに変わってザガーロを使用するという方も増えています。
ザガーロの主成分はデュタステリドで、主な作用はフィナステリドと同じです。
異なるのはその作用範囲で、実は5αリダクターゼには1型と2型の2種類があります。
フィナステリドが2型の5αリダクターゼのみにしか作用しないのに対し、デュタステリドは両方の5αリダクターゼに作用します。
カバーできる範囲は広いですが、その分フィナステリドよりもデュタステリドの方が副作用の可能性は高いです。
対応地域 | クリニック名 | 費用/月 |
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全国展開 | AGAスキンクリニック | 8,200円 4,800円※ |
東京 | 新宿メディカルクリニック | 9,800円 |
大阪 | 脇坂クリニック | 9,500円 |
遠隔診療 | AGAヘアクリニック | 8,000円 |
※初回価格
アボルブは前立腺肥大症を治療するための薬として開発されたもので、AGA治療にも効果があるとされ、ザガーロと同じデュタステリドを配合しています。
価格は約3,500円程度で手に入るのですが、個人輸入でしか入手することはできません。
完全自己責任となるので注意しましょう。
✔プロペシアはジェネリックもあり比較的安全、安価に入手可能
✔ザガーロの効果はプロペシアに勝るが比較的高い
✔副作用の確率はどちらも数%ではあるが若干ザガーロの方が高い
✔ザガーロの半額で同じ効果を得られるが、個人輸入には要注意!
髪の生産は、毛乳頭と毛母細胞に関係があります。
食事で摂取した栄養は、毛細血管を通って毛乳頭へと行き渡り、栄養や酸素を毛母細胞へと送り、それによって毛母細胞が細胞分裂をして髪が作られるのです。
ミノキシジルが持つ血管拡張作用によって毛細血管が拡げられると、毛乳頭が栄養や酸素を取り込みやすくなり、髪の成長が促されるのです。
しかし、ミノキシジルは発毛力を高めるものであって、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの生産に影響を与えるものではありません。
「攻める薬」に薄毛から守る進行抑制の効果はないので、ミノキシジルの使用だけでAGAの進行を完全に止める効果は期待できないのです。
そのため、クリニックではプロペシアとの併用が推奨されています。
ミノキシジルの副作用には全身から毛が生えてくる、動悸が荒くなる等が見られます。
詳しくはこちらをご覧ください。
ミノキシジルタブレットと呼ばれる内服するタイプで、体の内側から作用してくれるため、後で紹介する塗るタイプよりは効果に期待ができます。
ただし、副作用の可能性も塗るタイプより高いため、自分に合った方を選びましょう。
こちらも安く入手するために個人輸入で入手は可能ですが、副作用の危険性であったり、実際に効果があるという保証が全くないため、あまりおすすめはしません。
対応地域 | クリニック名 | 費用/月 |
---|---|---|
全国展開 | AGAスキンクリニック | 14,000円~※ |
東京 | 新宿メディカルクリニック | 5,500円〜 |
遠隔診療 | AGAヘアクリニック | 10,000円 |
※オリジナル発毛薬(ミノキシジル,フィナステリド,サプリ等含む)
こちらは実際に頭皮に塗るタイプなので、気になる箇所にピンポイントで使用できます。
そのため、内服薬のように体毛が全体的に濃くなってしまう、という可能性は限りなく低いと言えます。
血行を促進、育毛をうながすことは当然のことリアップには「新しい毛細血管の増設作用」があります。
毛根に繋がる新しい毛細血管を作りだし、栄養や有効成分をしっかり届けてくれます。
しかし、角質が厚くなっていたり、皮脂が過剰分泌されていたりすると、有効成分が頭皮に浸透せず効果が表れない場合があります。
こちらも塗るタイプのミノキシジル配合薬になります。
ロゲインのミノキシジル配合量はリアップと同じく5%で、リアップの約半額で購入することが可能です。
こちらも海外輸入品ですので注意が必要です。
✔血行促進で頭皮に酸素や栄養を届け髪の毛を生やす!
✔「攻める薬」には薄毛の進行を止める力はないため「守る薬」との併用が〇
✔内服タイプと塗るタイプがあり、症状、好みに合わせられる
治療を続けなければいけないAGA、薄毛治療ですが薬治療は一定の服用期間を過ぎると効果が効きにくくなる方もいます。
個人差はありますが、薬に対する抗体ができてしまうことがあります。
AGA、薄毛治療には内服治療以外にも多くの治療法があります。
ぜひ参考にしてください。
メソセラピーとは簡単に言えば頭皮に直接育毛、発毛に有効な成分を注入することです。
発毛を促進する効果のある特殊なたんぱく質(成長因子)を頭皮下に注入し、毛乳頭や毛包部の細胞分裂を活性化させ、それによって薄毛の改善を目指すという治療法です。
クリニックによっては針を使わずに痛みを軽減できる工夫を施しているところもあります。
✔頭皮に直接有効成分を注入!
✔注入した成長因子が細胞分裂を活発化
「守る薬」 | |||
プロペシア | ザガーロ | アボルブ | |
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写真 | |||
効果 | 脱毛の原因ホルモン(Ⅱ型)に作用 | 脱毛の原因ホルモン(Ⅰ・Ⅱ型)に作用 | 脱毛の原因ホルモン(Ⅰ・Ⅱ型)に作用 |
特徴 | ・比較的安い ・副作用の可能性は数% |
・効果の幅はフィナステリドより広い ・副作用と価格が少々高い |
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「攻める薬」 | |||
ミノタブ | リアップ | ロゲイン | |
写真 | |||
効果 | 血流を促進、頭皮に酸素と栄養を送り発毛を促進 ※薄毛の進行を止める作用はありません。 |
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特徴 | ・塗るタイプよりも発毛を実感しやすい ・ 効果の分副作用の可能性も比較的高い |
新たな毛細血管を作り出し、血行を促進 | 低コストで入手可能 |
いかがでしたでしょうか。
AGA治療薬には大きく分けて抜毛を止め、現状維持を目的とした「守る薬」とさらに現状打破のために髪の毛を生やすことを目的とした「攻める薬」があることはご理解いただけたと思います。
あなたの悩みに合わせて服用することをオススメします。
また、1人で決めきれない、という方のためにクリニックがあります。
例えば、AGAスキンクリニックでは無料カウンセリングを行っており、プロペシアが3,400円から手に入るなどAGA治療を始めようと考える方に人気のクリニックです。
まずは無料カウンセリングへ行ってみたらいかがでしょう。