AGA治療に健康保険は使えるか
【基礎知識 - AGA治療に健康保険は使えるか】
現在、AGA治療は保険適応外の自由診療です。健康保険は適応されません。
薄毛や脱毛症は病気と認定されており、実際に薬を使用しての治療となりますが、生命に支障をきたすような疾患ではないという理由から保険適応医療にはあてはまらないとし、保険の適応がされません。
1.保険診療とは
国民が加入している健康保険によって行われる医療のことです。すべての患者さんが平等であり、どこの医療機関に行っても同じ金額で同じ診察が行われます。各医療機関が勝手に値段をつけることはできません。経済的にも負担額が少ないため、安心して気軽に治療を受けられます。保険診療の場合、実際の3割程度の負担で医療を受けることができます。ただし、保険診療の場合は法的な制限を受けており、細かい規定があるため、各疾患に応じて治療内容や検査などはその制限範囲内で行われます。風邪や軽い怪我などの治りやすい病気には非常に恩恵のある診療といえるでしょう。
2.自由診療とは
冒頭でも伝えていますが、保険が適応されないものが自由診療です。各医療機関が自由に値段を設定することができます。自由診療の場合、治療費は全額自己負担となります。上記でも記載している通り、保険診療の場合、さまざまな制限があるため医師が診る患者さん1人あたりの診察時間も短く、十分な診察が受けられず、また十分な説明や納得の行く治療を受けることが難しくなってきます。時間をかけて十分に丁寧な診察と説明をしたくても、保険診療では一人の患者さんに時間をかけていると経営が成り立たなくなってしまうのも現状です。つまり、病院中心の医療になってきてしまいます。
その点を踏まえると、自由診療には保険診療では出来ない治療を行えるメリットがあります。繰り返しにはなりますが、保険診療では疾患に応じて治療法が制限されています。わかりやすく言うと、「この病気にはこの治療でこの薬を処方する」ということです。もちろん1パターンではないですが、その内容はある程度統一されており、そこから少しはずれてしまうと保険診療内とは認められなくなってしまいます。
しかし、自由診療にすることにより、患者さんの経済的負担は大きいかもしれませんが、保険では認められていない治療を提供することができます。患者さんが自由に選択できるのです。また、十分時間をかけて診療ができるので、より患者さんの期待に近づくことができます。つまり、自由診療であれば、患者さんそれぞれに応じて治療を行っていきますので、患者中心の医療といえるでしょう。
参考:AGA治療は保険適用外!?費用の相場と安く抑える方法まとめ
3.専門クリニックと一般医院に違い
自由診療であるならば、どの病院に行っても同じだと思う方もいるでしょう。AGA治療を行っている医療機関は大きく分けて2つあります。それは、AGA専門のクリニックと一般医院です。AGA専門のクリニックと一般医院では治療を行う目的に大きな違いがあります。治療を受ける前に自分でしっかり調べておくと間違いはないでしょう。そこで専門のクリニックと一般医院の違いをわかりやすいように比べてみました。
専門クリニック | 一般医院 | |
目的 | 発毛・育毛 | 脱毛進行遅延 |
検査 | あり(採血等) | なし |
診察 | あり(問診・視診・触診) | ほとんどなし |
経過判定 | あり(来院時・経過撮影) | ほとんどなし |
通院頻度 | 1回/月 | 薬がなくなったとき(3~6ヶ月) |
処方薬 | ・フィナステリド ・ミノキシジル ・抗炎症剤 ・ビタミン剤等 |
フィナステリド単剤 |
費用 | \35,000 前後 | \9,000~\20,000前後 |
メリット | ・しっかり検査されるので、個人にあった育毛アドバイスが可能 ・定期的な来院で経過観察が可能 ・内外治療薬処方 |
・費用が安い ・来院間隔が長期(3~6ヶ月) ・現状維持が目的の場合は良 |
デメリット | ・費用が高い | ・単剤処方 ・検査内容が少なく身体状況・体質が分かりづらい ・発毛効果がない ・経過観察が難しい |
どんな物事にも、メリットとデメリットがあります。この場合も表を見る限り一般医院の方は料金が専門クリニックに比べ半額ほどでかなり安いですし、来院頻度も薬がなくなった自分のタイミングで行くことができるので、通う回数も少なく楽に思えます。しかし、検査内容に圧倒的に違いがあります。それは、専門クリニックはAGAと診断された患者さんに対して発毛の段階まで及ぼすのが目的だからです。
専門クリニックで受診した場合、採血や頭髪撮影などしっかりとカウンセリングを行い身体の状況がしっかりと把握することができます。そのことで、自分あった薄毛治療方法を提案してもらうことができ、薬もオーダーメイド方式で処方してもらえます。頭皮や頭髪だけでなく、ひとりひとりにあった原因や生活環境に応じて総合的にケアしてくれるので、それぞれに応じたアドバイスもしてくれます。定期的に通うことで、頭髪の経過状況も細かくチェックしてもらえるので、自分でも治療の進行具合がわかりやすいはずです。
治療方法も単剤治療ではないのでさまざまな角度から治療方法をアプローチしてもらえます。AGA治療は、治療薬を併用して服用することで効果外あると言われています。はっきり言ってしまいますと、単剤治療では薄毛改善の効果はあまり期待できないです。単剤治療の場合は薬剤の効果・効能通りの進行の遅延で現状維持となるでしょう。発毛までは望めません。
一般医院の目的は現状維持ですので、その通りの効果はあるはずです。ただ、現状維持のために病院へ行こうと思う人は少ないですよね。ほとんどの人が現状から脱出したい髪の毛がもっと増えてほしいという気持ちから発毛改善を求めて病院へいくと思います。保険が効かないAGA治療では、費用がクリニック選びで重要になってきます。
効果が表れるまでの期間を考慮してみて下さい。いくら月々の費用を安く抑えることができても、効果が出るまでに時間がかかり治療期間が長くなれば最終的にかかる費用は大きくなります。自分が思うような治療効果が出ず、クリニックを転々とするようなことはしないで欲しいのです。コストだけに惑わされず、是非、自分の目的あったクリニックを選んでもらいたいです!!
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