プロペシアとは有効成分『フィナステリド』が配合されたAGA治療薬です。
AGA治療の基本は抜け毛を減らして発毛力を増やすことですが、このフィナステリドによって抜け毛を抑えることが期待できます。
プロペシアは医薬部外品ではなく、国に認可された薬になりますので効果も実証されているのですが、認可薬なので少々値段が高いのも事実です。
安くプロペシアを求めたい方は、AGAスキンクリニックだと4,200円でプロペシアを処方できるので、試してみてはいかがでしょうか。
そこで治療を受ける多くの人から注目を集めているのが、ジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品ですと、プロペシアよりも安く、中には3,400円から処方できるクリニックもあります。
そこでプロペシアのジェネリック医薬品を様々な角度から検証してみるとしましょう。
ジェネリック医薬品とは薬の特許が切れたため、後続メーカーが同じ成分で作った薬のことです。
特許が切れていない段階ではジェネリック医薬品は出ないのですが、特許が切れることによって誰もが同じ成分で薬を作ることが出来るのです。
同じ成分である以上、同じ効果を得られると考えられているのです。
ジェネリック医薬品にはメリットがいくつもあります。
薬は基本的にとても高い物です。
それもそのはず、薬品メーカーが日々研究・開発を行って製品化までこぎつけたのです。
その研究費・開発費は決して安い物ではありません。
それらの費用を回収するための価格設定となっていますので少々高いのですが、ジェネリック医薬品はそれらは関係ありません。
研究費や開発費を考慮せず、原材料等から価格を算出出来ますので、その分安くなるのです。
AGA治療薬のプロペシアにも言えるのですが、一時的に飲むのではなく、飲み続けなければならない薬もあります。
その場合、どうしても経済的な負担が大きなものとなってしまうのですがジェネリック医薬品であれば経済的な負担を軽減出来ますので、誰もが入手しやすい点こそ、ジェネリック医薬品の何よりのメリットです。
業界最大手のAGAスキンクリニックでは3,400円から薬の処方を受けることが可能です。
おおむね、2,3割程度安くなるのがジェネリックの特徴と言えます。
薬に限らず、どのような物であれ市場の競争原理が無ければ価格は安くなりません。
ただし薬の場合は、特許の問題から競争原理が働きづらいケースがあります。
ですがジェネリック医薬品が登場することにより、ほぼ同じ成分の薬が安価に登場することになりますので既存の薬も安くせざるを得ません。
ジェネリック医薬品の登場が薬に競争原理をもたらし、不当な高騰を防ぐことになります。
これもまた、ジェネリック医薬品のメリットです。
日本は少子高齢化社会を迎え、医療費が年々上昇しています。
国としても医療費を抑制したいと考えていますので、ジェネリック医薬品を推奨することによって医療費の抑制に繋がります。
国の予算という点でもジェネリック医薬品はメリットですが、こちらに関しては個人で感じられるメリットではなく、行政側のメリットです。
参考:AGA治療は保険適用外!?費用の相場と安く抑える方法まとめ
メリットがあればデメリットもあるものです。
ジェネリック医薬品のデメリットも挙げてみるとしましょう。
医療費の抑制になる点はメリットかもしれません。
ですがそもそも先にも述べたように、薬とて決して簡単に出来る訳ではありません。
膨大な開発コストがかかっている薬とてあるのですが、ジェネリック医薬品が普及し過ぎると開発費を回収出来なくなる可能性もあります。
もちろん一定期間は特許にて競合が開発できないなど保護されている面もありますが、ジェネリックの登場により、薬が値下がりしてしまうと利益幅が減ってしまうため、長い目で見れば医療業界の発展を阻んでいるものにもなります。
ジェネリック医薬品は特許が切れているので後発メーカーも同じ成分の薬を製造出来るので価格競争から安価になっているのですが、どの特許が切れているのかによってはジェネリック医薬品の意味合いが大きく異なります。
薬の特許は細かい部分まであります。
製法特許、製材特許があります。
すべて切れているのであればまったく同じ物が生まれるのですが、例えばコーティング剤の特許が切れていない場合、成分は同じでもコーティング等が異なりますので「まったく同じ効果」とは言い切れません。
国の規定では有効試験に於いて結果の差分が±15%であれば「同じ効果」としてよい法律ですので、ジェネリック医薬品が「ほぼ同じ」との謳い文句で製品を発売することは決して問題ではないのですが、「まったく同じ」とは言い切れないジェネリック医薬品もあります。
これだけを見ると、ジェネリック医薬品よりも正規品の方が良いのではと思うかもしれませんが、日本ではジェネリック医薬品の承認基準はとても厳しいものです。
外国の中にはジェネリック医薬品の基準がとても甘かったり、インドの一部の薬の様にジェネリック医薬品という名の模倣品に近い物も中にはあるようですが、日本国内に関しては相当厳しいので、日本生まれのジェネリック医薬品に関しては質は担保されていると考えて良いでしょう。
それでは薄毛治療の場合はどうでしょうか?
MSD社が開発し、世界60か国以上にて承認されている世界初の内服による男性型脱毛症用の薬であるプロペシアに関して解説していきます。
近年でこそAGA治療の知名度も高まってきており、専用のクリニックではなくとも治療が行える環境が整えられつつありますが、MSD社からプロペシアが発売されたのは2005年です。
まだまだ「AGA」という言葉はおろかインターネットさえあまり普及していなかっただけに、そもそもどのようなものなのかさえよく分からなかった人も多いでしょう。
AGA治療の知名度が高まるとともに、プロペシアの知名度も上昇してきています。
こちらはフィナステリド含有量が0.2mgと1.0mgのものがあります。
AGAの主な原因であるジヒドロテストステロンは5αリダクターゼとテストステロンが結合することによって生み出されることが確認されています。
ジヒドロテストステロンへと変化すると、成長期の毛髪に対して退行期や休止期へと移行する信号が発せられるのです。
結果、成長する前に抜けてしまうのですが、これが髪の毛で繰り返されることによって薄毛となっていきます。
プロペシアはこの5αリダクターゼの働きを阻害することに、ジヒドロテストステロンへの生成を抑制。
結果、抜け毛を減らす効果が期待できるのです。
価格相場は28錠で4,200円~6,000円程度とやはりジェネリック医薬品と比べると少々高いです。
下の表は、主なクリニックの価格を比較したものです。
クリニック名 | 価格 |
---|---|
AGAスキンクリニック | 4,200円(初回) |
新宿メディカルクリニック | 6,500円 |
TOMクリニック | 6,500円 |
MSD社は1891年創業のアメリカの製薬会社です。
元々はドイツの会社でしたが第一次世界大戦中にアメリカに接収されたことからアメリカにて独立。
北米では「メルク」と名乗っているのですが、他の地域ではMSD社と名乗っています。
世界140か国以上で事業を展開し、ダウ平均株価の構成銘柄の一つ。
日本では当初萬有製薬との合弁によって進出してきました。
その後メルクの100%出資で「日本MSD社株式会社」として登場。
萬有製薬がメルクの完全小会社となると、日本MSD社と萬有製薬が合併。
その後はシェリング・プラウの買収によって更に巨大化していきます。
ここからはプロペシアのジェネリック医薬品をご紹介していきましょう。ポイントは、プロペシアもジェネリック薬も、それぞれフィナステリドを含有していることにあります。
サワイは国産のプロペシアのジェネリック医薬品です。
2016年の3月に沢井製薬から発売されているプロペシアのジェネリック医薬品です。
フィナステリドの容量が0.2mgタイプと1.0mgの二種類。
剤形や色形も基本的にプロペシアと同じものとなっています。
試用期限はおよそ2年9ヶ月。
有効成分や添加物等は基本的に同じものとなっています。
唯一異なる点と言えばプロペシアには黄色三二酸化鉄が含まれていますが、サワイには含まれていません。
直径がおよそ0.1mm小さい一方、厚さは0.1mm厚いです。
注意事項等も基本的には同じなので、プロペシアを飲んでいた人にとっては違和感なく摂取出来るジェネリック医薬品です。
28錠で4,300円、140錠で20,000円にて設定されています。
従来のプロペシアと比べると安くなっていることに気付くのではないでしょうか。
入手方法に関してですが、基本的にはクリニック等での処方となっています。
ジェネリック医薬品ではあっても基本的には薬です。
法的な規制もあってドラッグストア等ではまだまだ見かけないだけに、クリニックでの処方となります。
✔黄色三二酸化鉄を含んでいない
2015年4月6日から発売されているのがファイザー社のプロペシアジェネリック医薬品薬です。
プロペシアのジェネリック医薬品としては比較的早く登場したこともあり、知名度は高いのではないでしょうか。
近年AGA治療は急速に広がりを見せています。
ヘアクリニックだけではなく、内科や皮膚科等でもAGA治療を行う所が登場しているのですが、いわゆる後発でAGA治療に乗り出した病院では当初からファイザーを処方する所も多いようです。
クロスオーバー法にて測定したデータではプロペシアとの生物学的同等性が確認されています。
基本的な効能はプロペシアとほぼ変わらないファイザー社のジェネリックですが、いくつかファイザーならではの工夫が見られます。
ファイザーの薬はPTPシートに封入されています。
フィナステリドだけを摂取するのであれば良いのですが、いくつもの薬を持っている人はPTPシートを見ただけではどのような薬なのかよく分からないでしょう。
そこで、1シート14錠となっているのですが、1錠ずつに明記されています。
ですので、バラバラにしても一目でファイザーだと分かります。
出張や旅行の際、パッケージではなくPTPシートのみで持ち運ぶ人も多いかと思いますが、そのような人も「フィナステリドの薬」だとすぐに判断出来るでしょう。
ファイザーもまた、フィナステリドが0.2mgのタイプと1.0mgのタイプがあります。
同じパッケージなのでどちらにすべきか迷う人もいるでしょう。
また、患者だけではなく処方する医師や看護師にとってもミスしてしまうかもしれませんが、矢印等で上手く識別出来るように工夫が凝らされているのです。
28錠で4,900円、140錠で22,500円にて販売されています。
こちらも基本的には医師の処方によってクリニックで入手出来るものです。
ファイザー社は1953年に設立された会社です。
アメリカはニューヨークに本社を構える制約会社で、2013年には医薬品売上に於いて世界一位を記録した会社です。
ダウ平均株価の構成銘柄にも選ばれるなど、社会的な信用を得ている会社だと分かるでしょう。
ちなみに日本には1953年に進出してきいています。
現在の田辺三菱製薬との合弁会社にて進出してきました。
その後はアメリカのファイザー社の完全小会社となり、日本法人でも「ファイザー」と名乗るようになりました。
アメリカの会社ではありますが、日本でも活動しているだけに、信頼性は高いでしょう。
✔知名度が高いジェネリック医薬品
こちらも日本製のプロペシアジェネリック医薬品となります。
トーワという製品名のジェネリック医薬品を2016年9月より発売しているのが東和薬品です。
こちらもプロペシアや他のジェネリック医薬品同様、フィナステリド含有量が1.0mgのものと0.2mgのものが用意されています。
トーワのプロペシアジェネリック医薬品の特徴はボトルタイプが用意されている点です。
基本的にプロペシア、ジェネリック医薬品共にPTPシートのものが一般的なのですが、トーワでは30錠入ったボトルで用意しています。
55mm×34mm×34mmと大変コンパクトなサイズです。
まるでサプリメントを摂取するかのように簡単に摂取出来ますし、ボトルタイプのプロペシアはジェネリック医薬品を含めてトーワのものだけになりますので、需要も高いのです。
出張や旅行の際に遠慮なく持ち運び出来る点が親しまれているようです。
また、ただボトルにしているだけではなく、キャップを外せば乾燥剤も入っていますし、白い緩衝材も入っていますので、錠剤が破損しないよう配慮もされています。
シートにも工夫がされています。
ボトル側面にあるキャップ貼り付けラベルは剥がしてキャップに貼り付けられるのです。
同じようなサイズのボトルが他にあったとしても見失うこともないでしょう。
価格は30錠のボトルタイプで4,300円にて販売されています。
PTPシートの場合28錠でほぼ同じ価格になりますので、コストパフォーマンスに優れていると分かるのではないでしょうか。
東和薬品は1951年創業の老舗医薬品メーカー。
2005年には東証一部上場。
テレビのコマーシャルも展開するなど、知名度は高いでしょう。
様々な医薬品をリリースしている大手企業ですので、信頼性も抜群です。
✔ボトルタイプで服用できる
こちらも日本製のプロペシアのジェネリック医薬品です。
クラシエホールディングス株式会社からもプロペシアのジェネリック医薬品は登場しています。
基本的にはこちらもジェネリック医薬品なので効能は同じです。
一般的にこれまで明記した価格は処方するクリニックによって微妙に差が出るものですが、クラシエから登場しているジェネリック医薬品は他のプロペシアジェネリック医薬品よりも安価に設定されていますので、AGA治療を安くと考えている人には魅力的です。
クラシエのジェネリックの価格は、4,760円です。
クラシエはクラシエホールディングス株式会社から登場しているジェネリック医薬品ですが、クラシエホールディングス株式会社は持株会社になります。
株式会社ホーユーの完全小会社で、カネボウ・トリニティ・ホールディングスより社名変更したことからも分かるように、カネボウから営業譲渡されたことによってクラシエへと名称変更。
28錠でおよそ4,760円。
こちらも医師の処方の元で入手出来ます。
ですが近年はジェネリック医薬品も増えてきていますので、価格は下落傾向にあります。
こちらプロペシアの価格低下に一役買っているとさえ言われているほどの低価格です。
✔ジェネリック医薬品の中でも比較的安い
こちらも日本製のプロペシアのジェネリック医薬品です。
シオノケミカルからもプロペシアのジェネリック医薬品が登場しています。
「SN」という名称にて処方されています。
こちらもまた、他のジェネリック医薬品と基本的に同じ成分となっています。
2016年の12月からと比較的新しいジェネリック医薬品になります。
まだまだ新しいのでその姿を見かけたことがある人は少ないでしょう。
AGA治療に詳しい人やジャンルそのものに興味のある人でも初耳という人もいるかもしれません。
シオノケミカルは1978年に設立されました。
医薬品の輸入や製造を行っている業者です。
東京に本社を構えています。
しばしば塩野義製薬と勘違いされる人も多いのですが、基本的には別業者です。
価格は4,000円前後で、入手方法も他のジェネリック医薬品同様、医師の処方によるものとなっています。
✔新しいジェネリック医薬品の一つ
また、こちらも日本製のプロペシアのジェネリック医薬品になります。
日本製のジェネリック医薬品だけでもかなりの数市販されていることがおわかりになるかと思います。
辰巳化学からもプロペシアのジェネリック医薬品が登場しています。
こちらも他のジェネリック医薬品同様、0.2mgのものと1.0mgのものが用意されています。
こちらはプロペシアと比べると少々小さい点が特徴です。
基本的な効能や注意点はプロペシアや他のジェネリック医薬品と変わりません。
2016年10月より販売されていますが、まだまだ知名度が高いとは言えないでしょう。
それでも安価なAGA治療薬をと考えるクリニック等で採用されています。
1941年創業の、石川県に本社を構える医薬品メーカーです。
主にジェネリック医薬品の医薬品製造販売を行っており、グローバル三極GMP及びPIC/sに準拠した工場を持つなど、長い歴史に胡坐をかいているだけの製薬会社ではありません。
こちらは基本的には医師の処方にて入手出来るのですが、まだまだ取り扱い件数は少ないのが現状です。
価格は、50錠で3,800円と錠剤の数に対しては、比較的安いのではないでしょうか。
✔薬の大きさが小さくて飲みやすい
これまでご紹介したジェネリック医薬品は国内企業が製造しているものです。
冒頭でもお伝えしたように、日本はジェネリック医薬品の認可も厳しいのでジェネリック医薬品ではあってもある程度品質は保証されています。
一方で、そこまで劇的に安い訳ではないのも事実。
プロペシアと比べれば安いものの、もう少し安く入手したいと考えている人がたどり着くのが、このフィンペシアです。
フィンペシアもまた、プロペシアのジェネリック医薬品になりますが、日本のジェネリック医薬品と比べても相当な低価格で入手可能なのが特徴です。
フィンペシアは厳密にいえばジェネリック医薬品ではありません。
あまり響きはよくないですが「コピー」という表現が正しいでしょう。
ジェネリック医薬品は本来正しい手続きで販売されているものですが、フィンペシアはインドのシプラ社が製造している、いわば正規品のコピー薬品になります。
違いが良く分からないかもしれませんが、フィンペシアはプロペシアが発売された後、特許が切れていない段階で登場しているのです。
ジェネリック医薬品とは特許が切れているので安価に…というものです。
ですがフィンペシアは特許が切れる前から販売されているのです。
成分はプロペシアなどと大きく異なることはありませんが、ジェネリック医薬品ではなくコピー薬品と呼んだ理由はそこにあります。
しかもフィンペシアは相当に安いです。
100錠で3,000円程度にて販売されているのです。
日本のジェネリック医薬品と比べてもその安さに驚かされるのではないでしょうか。
おそらく「とにかく安くAGA治療を」と思った時、候補に挙げられるのがフィンペシアです。
ジェネリック医薬品であっても28錠で数千円が相場であることを考えると、およそ3分の1程度にもなるのです。
国内ジェネリック医薬品でも一ヵ月で数千円かかる費用が、フィンペシアであれば一ヵ月換算すれば1,000円を切ってしまう程です。
ですが残念ながら、フィンペシアは日本では正規販売されている薬ではありません。
現代はインターネット普及のおかげで気軽に個人輸入が行えるようになっているので「安くAGA治療を行いたい」と考えている人が自力で海外から輸入したり、輸入代行業者が間に入ることで取引を行っているのです。
つまり、フィンペシアの使用に関しては完全に個人責任です。
本来はプロペシアにせよジェネリック医薬品にせよ、基本的に医師が処方しますので、医師が責任を持ってくれているとも言えます。
ですがフィンペシアに関しては医師が処方したものではなく、個人がインターネット等を通じて勝手に購入しているものです。
購入したものが偽薬だったなどというトラブルも、全て自己責任ですので推奨はできないでしょう。
様々な事情がありますが、効能は基本的に同じです。
成分等、基本的にプロペシアと同じものです。
コピー品なので当たり前ですが、使われている成分や効果、処方における注意点や副作用などこれらはどれも基本的に同じものです。
フィンペシアは値段が安いだけではなく、効果も同じなので個人輸入で人気を集めているのも分からない話ではありませんね。
特許が切れていないのに販売されている点。
更には正規ルートがないので個人輸入に頼らざるを得ないなど、フィンペシアに関して「あまり信頼出来ない」「いかがわしい物なのでは」と思う人も多いのではないでしょうか。
特に薬は自分の体の中に入れるものです。
万が一があっては許されないものです。
それだけに、フィンペシアや、その周辺事情も正しく知っておく必要があります。
*インドという特性
フィンペシアはインドのシプラ社が製造しているものです。
シプラ社そのものは決して怪しい存在ではなく、インド国内では大手に分類される製薬会社で、抗生物質や抗がん剤、HIV治療薬など、実に1,500種類以上もの治療薬を150か国以上で販売している大企業です。
ですが、シプラ社はプロペシアに限らず、様々なジェネリック医薬品ならぬコピー薬品製作を行っています。
特許が切れていないものの、同じ成分の薬を製造して格安で販売するのです。
おそらく日本の会社が同じことを行ったら社会的な制裁を加えられるのは火を見るよりも明らかなのですが、なぜインドだとそれが許されるのか。
そこにはインドならではの事情があります。
インドは元々物質特許が定められていない国でした。
そのため、特許という概念そのものが希薄だったのです。
それでも2005年に特許が定められると、特許元にお金を払うことで販売出来るシステムとなっているのです。
それ以上に黙認されているのはいわゆる発展途上国としての問題があります。
既にインドは発展途上国を抜けたと言っても過言ではないのですが、インドが特許を無視して作り、安く販売している薬の中には発展途上国の医療に寄与しているものもあるのです。
発展途上国はまだまだ経済力が乏しいため、残念ながら高価な薬は購入出来ません。
それは発展途上国を救おうと奮闘している非営利組織も同様です。
それでも人々を救わなければならない…となった時、インドの安い薬が求められているのです。
いわゆる「国境なき医師団」が使用する薬はインドの物が多いのもそのためです。
権利の侵害は甚だしいのですが、一方では慈善事業でも活用されているだけに、インドの制約会社の特許違反はいわば「黙認」せざるを得ない状況となっているのです。
*キノリンイエローとは
フィンペシアにはコーティング剤にキノリンイエローが使われています。
タール色素なのですが、これが発がん性物質ではないかとインターネット上で囁かれているのです。
事実、ヨーロッパでは2008年に子供の注意欠陥等の症状増加が懸念され、食品添加物にキノリンイエローの合成着色料を用いることを自主規制した例もあります。
そのため、キノリンイエローには問題があるのではと囁かれているのです。
実際には主成分ではなく、あくまでもコーティングなので微量であり、決してそこまで大きな影響はないと思われるのですが、シプラ社も懸念してか、近年ではキノリンイエローを使用していないタイプのフィンペシアも登場するようになりました。
*個人輸入の弊害
フィンペシアは先にもお伝えしたように、輸入に関して正規ルートはありません。
輸入代理店はあくまでも事業として行っているのであって、シプラ社と正規に契約を結び、国内に輸入している企業等はありません。
基本的に個人輸入になります。
ここで問題になるのはシプラ社の本物のフィンペシアであれば効能は基本的にプロペシアと同じ効能なのですが、まがい物も多数流通している点です。
更にはフィンペシアのパッケージは日本語ではありません。
どのような成分が含まれているのか、パッケージに明記されている成分は本当なのかを調べることは簡単ではありません。
それだけに、個人輸入では偽薬に注意すべきだと言われています。
いくら安くてもまがい品であれば効果は出ませんし、ともすれば予期せぬ異変を起こすことも考えられます。
すべては自己責任になりますので、それでも構わないのであれば個人輸入も良いでしょう。
ですが確実性を考えるのであればプロペシアにせよジェネリック医薬品にせよ、国内の医師に処方してもらうのが一番の方法でしょう。
*薬監証明があれば大丈夫?
そのような噂から、輸入代行業者の中には薬監証明を発給することで信頼性を高めようとする業者もあるのですが、薬監証明そのものは正規品である証明とはまた別問題です。
そもそも薬監証明はあくまでも輸入の許可証であって、効能を証明してくれるものではありません。
ですが医学的な知識が無い場合は、「薬監証明=本物」と錯覚してしまいがちなのです。
残念ですが薬監証明は本物のフィンペシアであることを証明したものではありません。
気を付けましょう。
✔海外のジェネリック医薬品だから安い
では今後、プロペシアのジェネリック医薬品はどのように推移するのでしょうか。
AGA治療をと考えている人にとって、プロペシアのジェネリック医薬品がどのように推移するのかは治療費に関わる部分なだけに、気になる方も多いのではないでしょうか。
今後、プロペシアのジェネリック医薬品は増加するとの見方が主流です。
なぜならAGA治療のニーズの高さがあります。
近年、AGA治療はAGA治療に興味のない人にまで浸透する程に知られるようになりました。
かつてであれば薄毛や抜け毛など、いわゆるハゲの悩みは諦めるか、或いは効果が不確定な医薬部外品を頼るしかありませんでした。
ところが今では、薬の処方にて薄毛が改善する時代になりました。
もちろん効果には個人差がありますが、どのようなメカニズムで抜け毛が起きるのか医学的見地から解明し、ではそのためにどのような治療が必要なのかを踏まえた上で生み出された薬がプロペシアなどのAGA治療薬です。
各クリニックもしのぎを削っており、月に1800円からの治療を謳っているクリニックもあり、薬をジェネリックにすることで価格を抑えていく傾向が出ています。
プロペシアのジェネリック医薬品が増えれば次第に価格は下がっていくでしょう。
ジェネリック医薬品という競争原理が働けば価格が下がるのは当然の摂理なのですが、一方では下げるにも限界があります。
いくら特許が切れているとはいえ、薬の製造コストが0円になる訳ではありません。
それらを加味すると、既に一部ではジェネリック医薬品は底値近辺まで来ているのではないか、との声もあります。
プロペシアのジェネリック医薬品が増えるのは価格競争という点では患者にとって好ましいことですが、ジェネリック医薬品は冒頭でもお話したように、「まったく同じ」とは言い切れないものです。
いわば「ほぼ同じ薬」ですので、品質の差にこだわるのであればジェネリック医薬品ではなく、MSD社の正規品のプロペシアが良いでしょう。
一方、どの治療薬を用いるのかはAGA治療を担当する医師の一存です。
大手クリニックであればプロペシアか、あるいはジェネリック医薬品かを選べる所もあるのですが、AGA治療専門ではなく、あくまでもAGA治療「も」行っているというスタンスの病院等ですと薬まで選べないこともあります。
その場合は医師が処方するジェネリック医薬品をもらえるだけですので、ジェネリック医薬品の会社にまでこだわりたいのであれば、AGA治療に力を入れている専用のクリニックを選んだ方が良いでしょう。
AGA専門病院ではプロペシアだけではなく、様々な治療の選択肢が用意されていますので、自分に合った治療が行えます。
AGA治療と言えば専門のクリニックで受けるのが一般的かと思いますが、近年はAGA治療のニーズの高さのおかげで様々な場所でAGA治療が可能になりました。
例えば皮膚科、内科といった一般的な病院でもAGA治療を受けられるのですが、それらの病院のAGA治療はプロペシアやジェネリック医薬品を処方するだけの所も珍しくありません。
専門のクリニックのように血液・遺伝子検査を行ったり、様々な治療の選択肢が用意されているのではなく、あくまでもプロペシアを処方するだけ。
更にはジェネリック医薬品の種類を選ぶことも出来ず、言われるがままに処方されるプロペシアのジェネリック医薬品を飲むだけになることも。
ジェネリック医薬品の違いさえ分からないものの、AGA治療のニーズの高さから何となく薬を処方している、といった病院が増えてしまっているのでしょう。
悪く言ってしまえばAGA治療の質が落ちているのです。
確かにAGA治療の肝はまずはフィナステリドによる脱毛の抑制ですが、症状次第ではプラスαの治療も必要になります。
プロペシアのジェネリック医薬品は正しい知識が求められます。
ジェネリック医薬品がすべて同じかと言えば、やはり微妙に異なるものです。
自分自身で理解しているか否かによって治療も大きく変わります。
AGA治療はAGA専門クリニックで受けるべきです。
そのメリットはプロペシアも含め、様々な選択肢がありますし、治療において患者の声を尊重してくれる点です。
何より症例が豊富です。
AGA専門のクリニックにはAGAに悩んでいる患者が集いますので、症状に対しての効果等、AGA治療に関するデータが自ずと集まりますので、どのように治療すべきなのかも見えてきます。
アドバイスも的確ですし、ただ薬を与えるのではなく、様々な選択肢が用意されていますので患者自身も納得して治療に向き合えるでしょう。
対応地域 | クリニック名 | 費用/月 |
---|---|---|
全国50院以上 | AGAスキンクリニック | 6,000円〜 3,400円※〜 |
東京 | 新宿AGAメディカルケアクリニック | 3,300円〜 |
大阪 | 脇坂クリニック | 6,000円〜 |
遠隔診療 | AGAヘアクリニック | 5,500円〜 |
※初回価格
クリニック名 | カウンセリング | 初診料 | 血液 検査 |
合計 |
---|---|---|---|---|
AGAスキンクリニック | 0円 | 5,000円 初回無料 |
20,000円 初回無料 |
25,000円 無料 |
新宿AGAメディカルケアクリニック | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
脇坂クリニック | 0円 | 5,000円 | 5,000 | 10,000円 |
AGAヘアクリニック | 0円 | 0円 | 3,000円 | 3,000円 |
※AGAスキンクリニックは、再診料も無料。
プロペシアのジェネリック医薬品は多数登場しています。
AGA治療が大きな注目を集めるようになっているため、更に今後、ジェネリック医薬品が増えることが予想されています。
ジェネリック医薬品にはジェネリック医薬品のメリットがありますが、一方ではデメリットもあります。
どのような治療を行うのかは患者自身が自分で決めることですが、そのためにもプロペシアやジェネリック医薬品にはどのような特徴があるのかくらいは把握しておくべきでしょう。
特に自分自身の頭髪に関わる部分です。
後になってあれこれ考えても取り返しのつかないケースもあるのです。
正しい知識を持って正しい治療法を自分で選択して治療を続けていくことが、薄毛、AGA治療を後悔の無く成功させるために何より大切なことです。