今や世の中には多くの育毛剤がありますし、育毛剤以外にも育毛サービスは多々登場しています。
多様性は、いわば悩んでいる人に様々な選択肢をもたらしてくれますが、選択肢の多さは時に人を困らせるものでもありますね。
そんな中、最近にわかに注目を集めているのが育毛ヘルメットです。
言葉からも分かるように、ヘルメットのように被ることで育毛効果をもたらしてくれると謳っているものなのですが、実際の所、効果はあるのでしょうか? 本コラムではそんな育毛ヘルメットに関して様々な角度から見てみるとしましょう。
育毛ヘルメットも様々なタイプが登場しており、それぞれ微妙に特徴が異なるのですが、基本的な原理としてヘルメットのように被ることで、ヘルメットの中から頭皮にレーザーを照射することによって頭皮を刺激し、頭皮の血行を促して育毛を促進するものです。
レーザーを当てることで頭皮の血行が良くなり、髪の毛まで栄養が行き渡りやすくなるために発毛促進効果が期待出来るのです。
ヘルメットを被っているだけで次第に毛が育つ。
なんて魅力的な話なのでしょう。
一度購入すれば自宅で読書、テレビ、スマートフォンを楽しみながらの育毛も可能になるかも?
参考:ヘアマックスの効果は?低出力レーザー育毛を徹底チェック!
なぜレーザーを当てると育毛が可能なのか。
むしろレーザーと言えば脱毛の方を連想する方も多いでしょう。
清潔感が求められる現代社会では脱毛が身近なものとなっています。
男女を問わず、毛深い人間は何か悪いことをしている訳ではないのに「不潔」なイメージを与えてしまうもの。
そこで脱毛が定着してるのですが、脱毛にも使われている様なレーザーが、なぜ育毛となるのか。
レーザー脱毛の場合、レーザーの出力を高め、毛乳頭を刺激して再生細胞を破壊します。
これにより、毛が徐々に弱まる、つまりは薄く、細くなっていくのです。
一方、育毛ヘルメットの場合、脱毛用よりも低出力のレーザーを使用するのです。
低出力のレーザーで、更には決して毛に対して照射するのではなく、頭皮に対しての照射になります。
頭皮全体にじんわりと照射することによって、頭皮の血行を促進させると考えられているのです。
育毛に於いて、やはり血流はとても重要な部分です。
育毛剤だけではなく、HARG療法など様々な育毛サービスがありますが、どの育毛サービスに於いても血流促進が謳われていることからも分かるように、血流促進こそ育毛の近道と言っても良いでしょう。
育毛ヘルメットは、どれも基本的に低出力のレーザーを頭皮に照射します。
商品によってレーザーの強さ等に若干の違いはあるのですが、基本的にはかなりの低出力になります。
自宅での利用を想定されていますので、安全性に関しては問題ありません。
医療知識のない方であっても育毛ヘルメットの使用で戸惑うことはないでしょう。
育毛ヘルメットは基本的に海外製のものになります。
「海外製」と聞いて不安に感じる人も多いかもしれませんが、中にはFDA(米国食品医薬局)から認可を受けている物もありますし、日本で正規の販売代理店として展開している物もありますので、あやしがるような部分はありません。
むしろ医療に関しては海外の方が進んでいることを考えると、海外製だからと言って不安に感じる理由は無いのではないでしょうか。
そんな育毛ヘルメットにはどのようなメリットがあるのかを挙げてみるとしましょう。
何よりのメリットはこちらになります。
自宅でヘルメットを被る。
ただこれだけで良いのです。
決して特別なスキルが必要なものではありませんし、わざわざ定期的に病院まで通院する必要もありません。
例えばAGA治療の場合、どうしても一度は病院まで足を運ばなければなりませんし、定期的に足を運ぶ必要性もあります。
AGA治療以外の育毛や発毛サービスに於いてもカウンセリングを受ける際など、どうしても一度は病院まで足を運ばなければなりません。
ですが育毛ヘルメットは購入して自宅に届けられた物を使うだけでいいので、どこかに通う必要はありません。
通院日がたまたま大雨で大変な思いをするようなケースもありませんし、他にも予定があったものの、通院のために予定を別の日にして…なんてこともありません。
すべては自分のペースで、そして自分だけで行えます。
被るだけでいい手軽さは育毛ヘルメットの最大のメリットと言ってもいいでしょう。
自分だけで簡単に出来る育毛ヘルメットは頭皮の血行促進をメインにした育毛方法になりますので、男女や年齢をを問わずに行えます。
例えばAGA治療の場合、フィナステリドなどの一部の治療は女性は使用出来ません。
使用出来ないどころか、女性が触れることさえも注意事項として明記されていますので、パートナーがAGA治療を行っている場合、薄毛で悩んでいない女性も気を使わなければならないほどです。
しかし、育毛ヘルメットにはそのような制限もありません。
極端な話、パートナーが持っているのであれば興味本位で使用したとしても、特に体に悪影響を及ぼすものではありません。
男女共に使用できる手軽な育毛方法として認知されています。
育毛ヘルメットのメリットとして、使用中、動きを制限されるものではありません。
テレビを見るのも自由ですし、スマートフォンを操作したりゲームを楽しんだり。
防水ではないのでさすがに入浴は出来ませんが、基本的に日常的な動作に支障をきたすものではありません。
例えば家庭用脱毛器の場合、自分で使用するのは簡単ではありませんが、自分で操作しなければなりませんので、忙しい人はついつい後回しになってしまったり、ともすると自然と行わなくなってくるのではないでしょうか。
使用すれば効果があると分かっていても、忙しかったり疲れていたりすると、それどころではないでしょう。
ですが育毛ヘルメットは被るだけです。
被ってから複雑な操作を強いられるものではなく、あくまでも被るだけですので、睡眠前のちょっとした時間に使用することも出来ます。
さすがに被るだけが「面倒」「忙しいので出来ない」「それどころではない」にはならないのではないでしょうか。
つまり、購入した後は簡単に使えるのでものぐさな方でも長続きするのです。
育毛ヘルメットはコンセントでつなぐのではありません。
充電して使用するものですので、極端な話、外でも使えます。
コンセントに繋がれていては、いくら被るだけではあっても動きに支障をきたすのではないでしょうか。
もしもですが、コンセントで繋ぐものだと、どれだけ簡単に操作出来るとはいえ動きに制約が出てしまいますので、多少なりともストレスを覚えることにもなるでしょう。
ですが育毛ヘルメットは充電して使用するコードレスになりますので、ヘルメットだけを被るのです。
コンセントのことを気にして行動範囲が制約されるようなこともなければ、コードに躓いてしまうリスクもありません。
家の中を動き回っても問題ありませんし、それこそ外でも使えます。
育毛ヘルメットを付けたままゴミ出しに行く、コンビニに買い物に行く。
実際に行うかどうかは別として、それらの行動は決して出来ない訳ではありません。
育毛ヘルメットは購入したら延々と装着していなければならないのではありません。
そのため、他の薄毛対策のように「育毛している」と誰かに悟られる事はありません。
例えばAGA治療であれば、AGA治療を行っているクリニックまで出向かなければなりません。
出入りしている姿を誰かに見られたら自分がAGA治療を行っているとバレてしまいますし、クリニックの担当医には当たり前ですが顔を見られてしまいます。
受付やアシスタントにも顔を見られるでしょう。
守秘義務があるとはいえ、自分がAGA治療を受けていると知られてしまいます。
また、家で育毛剤を使用する場合、一人暮らしであれば良いのですが親、家族、妻など同居者にバレてしまいます。
ですが育毛ヘルメットは一日に短時間の間被るだけで良いのです。
また、仮に育毛ヘルメットを見られたとしても、オシャレで先進的なデザインのものもあります。
説明しなければ、まさか「育毛のための物」だとは思わないでしょう。
「リラクゼーションのための機械」とでも説明しておけばごまかすことも出来るかもしれませんね。
育毛ヘルメットは物によって推奨時間が異なりますが、毎日何時間も装着していなければならない物ではありません。
例えば後で詳しく説明しますがヘアマックスという製品であればたったの90秒で良いのです。
90秒であれば同居人がお風呂に入っている時間にさっと行うことさえ可能でしょう。
また、かつらのように常に装着する必要もありませんので、「外れてしまうのではないか」との心配も無用です。
つまり、日常生活に於いて、負担をほとんど与えないのです。
育毛ヘルメットの値段はメーカーによって異なりますが、およそ10万円前後です。
この価格だけを見れば「高い」と感じる人の方が多いことでしょう。
ですが冷静に考えてみると、この額は決して高いとは言い切れません。
なぜなら、まずこの額「だけ」で終わりです。
家庭用脱毛器のように、カートリッジを追加購入しなければ動作しない物ではありませんし、定期的にメンテナンス料金を支払う必要もありません。
あくまでも購入金額のみしかお金はかかりません。
他に強いて挙げれば充電する時の電気代ですが、そちらはそこまでのものではないでしょう。
例えばAGA治療の場合、治療薬のプロペシアだけでも月額7,000円程度はかかってきます。
年間にすると約84,000円。
ここにミノキジルなどの育毛剤も合わせれば、年間で10万円以上はかかるでしょう。
しかもプロペシアを辞めたら次第に抑えられていた抜け毛も再び抜けていくようになります。
プロペシアはAGA治療の肝です。
フィナステリドを含んだ医薬品で、抜け毛の原因となる男性ホルモン『ジヒドロテストステロン』を生成する5αリダクターゼの働きを抑える働きがあります。
ですが、プロペシアはあくまでも「抑える薬」であって、原因を消し去るものではありません。
服用を続ければ次第に抜け毛は減少していきます。
ですがプロペシアを飲まなくなれば次第に5αリダクターゼの働きが活発になるので、自分が「もう治療はいいかな」と思うまで飲み続けなければなりません。
その分お金がかかりますが、育毛ヘルメットであれば一度購入すれば良いだけです。
継続的にお金がかかるようなものではないだけに、「商品代金10万円」と聞くと、条件反射的に高いと感じてしまう人も多いかと思いますが、冷静に考えると一度だけ購入するだけです。
追加料金もありませんので、実は安上りであることに気付かされるのではないでしょうか。
育毛ヘルメットは低出力のレーザーを頭皮に充てて血行促進効果によって発毛を促すものです。
髪の毛が生える土台となる頭皮。
頭皮の状態が良くなければ髪の毛に悪影響を及ぼします。
育毛ヘルメットは頭皮全体に低出力レーザーを照射することにより、頭皮全体の血流促進による育毛促進を狙ったものですが、頭皮の血流促進は頭皮環境の改善にも繋がると考えられています。
例えば頭皮がガサガサだったり、乾燥肌だったり。
頭皮の状況が悪いと、結果的に頭髪にもどうしても悪影響を与えることとなってしまうのですが、育毛ヘルメットの様に頭皮環境を改善することで、頭髪だけではなく、頭皮で悩んでいた人の悩みも同時に解消出来るとされます。
頭皮の血流促進は頭皮にもいい影響を与えるのです。
参考:頭皮の炎症はこうして起きる!各症状原因と対策・ケア方法
頭皮の状態が良くなれば髪の毛が生えやすくなるのですが、髪の毛を生えやすくするだけではなく、抜け毛防止にもなります。
頭皮環境が改善すれば抜け毛も改善する場合があります。
頭皮は髪の毛の土台です。
良い頭皮であれば髪の毛は抜けにくくなります。
いくら髪の毛が生えてきても抜けていくようでは意味がありませんが、頭皮環境の改善によって抜け毛も防止出来るのです。
生える力を増幅させるとともに、抜けていく毛を減らす効果もありますので、頭皮や頭髪の印象を大きく変えてくれるのも育毛ヘルメットのメリットです。
体への負担がない点も育毛ヘルメットの特徴です。
低出力のレーザーを頭皮に照射するだけになりますので、体に負担をかける要素がありません。
AGA治療であれば毎日プロペシアを摂取することになります。
いくら抜け毛を抑える薬ではあっても副作用等の問題もありますし、薬である以上、飲めば飲むほど臓器への負担も懸念されます。
ミノキジルであればいわば強制的に血管を拡張しますのでほてりやだるさが出たり、血圧にも変動が生じる可能性があります。
また、植毛であればメスを入れない方法が登場しているとはいえ、自分の頭皮を移植することになりますので、こちらも負担が無いとは言い切れません。
ですが育毛ヘルメットは低出力のレーザーを頭皮に照射し、頭皮全体の血流促進を狙ったものです。
薬によって無理やりに血管を拡張させるものではありませんし、内臓に何かしらの影響を及ぼすものではありません。
当然ですが副作用もありません。
体に負担を与えることなく、育毛を可能にしてくれると言ってよいでしょう。
ましてや先にもお伝えしたように、充電式なので使用中さえ制約がないのです。
これらの点を考えても、育毛ヘルメットは「負担」がない物だと分かるはずです。
育毛ヘルメットは低出力のレーザーを頭皮全体に浴びせます。
それにより、いわば細胞レベルにて血流促進を促すものです。
頭皮の細胞に対して直接的に刺激を与えるので、人為的なものではないのです。
いくら低出力ではあっても浴びすぎは良くありませんが、どの育毛ヘルメットもどれくらい照射するのが良いのか明記しています。
つまり、照射時間も含め、体の負担にならないよう配慮してくれているのです。
照射時間が足りないケースだけではなく、照射しすぎてしまって大変なことに…なんてケースもそうそう起こり得ないのです。
自分で適当に「このくらいで良いかな」と決めて、自己判断で照射しないようにしましょう。
メリットがあればデメリットがあるものですが、育毛ヘルメットにはどのようなデメリットがあるのか。
考えられるものをいくつか挙げてみましょう。
育毛ヘルメットの使用は基本的に自己責任です。
危険な物を使う訳ではないのですが、経過報告等をするわけではありませんので、すべて自己判断で行うことになります。
例えばAGA治療であれば担当の医師が状態を判断してくれるでしょう。
良いと思えば今まで通りの治療を行いますが、効果が出ていないなと思ったら違う方法を試してくれるでしょう。
また、もしも治療の最中に体調不良など、体に何かしらのアクシデントが起きた場合は医師が責任をもってアクシデントのケアまで行ってくれるでしょう。
ですが育毛ヘルメットの場合、アクシデントになるようなことはそうないでしょうが、仮に効果が見えないと思ってもすべて自己判断になります。
続けるのか辞めるのかだけではなく、頭皮の状態を見極めたり、髪の毛がどれだけ変わっているのか。
AGA治療であれば定期的に髪の毛の状態をサンプリングし、成長しているかどうかを判断してくれるでしょう。
それのサービス等はありません。
あくまでも自分で被って毛が生えてくるのを待つだけになりますので、すべての面に於いて自己責任です。
副作用など、体に負担を与えるようなものではありませんが、マイナス面ではなく、「自分の髪がどうなっているのか」の判断もすべて自分で行うことになります。
AGA治療や植毛であれば、すべて医師の判断を仰げば良いのです。
自分自身で勝手に治療を行う必要は一切ありません。
むしろマイナスになりますね。
薄毛に関して知っておいて損をすることはありませんが、一から十まで医師が治療してくれますので、医師の報告を聞き、自分はどうしたいのかを伝えれば医師が患者の理想に向かって奔走してくれることでしょう。
ですが育毛ヘルメットはすべて自分で行わなければなりません。
誰かのアドバイスを受けながらの方が良いと思っている方であれば、少々心許ないことでしょう。
自己責任のもとで判断が出来るよう、ある程度は自分なりに正しい知識を蓄えておくことが重要になってきます。
先に育毛ヘルメットはトータルで考えると安上りになるとお話しました。
ですが、理屈では分かっていても、やはりいきなり10万円以上するものを購入することに対して抵抗がある人も多いのではないでしょうか。
理屈で考えれば必ずしも高いとは言えないのですが、AGA治療の場合、効果が出ないと分かったらやめることも出来ます。
例えば3ヶ月で辞めたらそれまでのお金だけがいわば「損をした額」になるでしょう。
ですが育毛ヘルメットで失敗したと思った場合、育毛ヘルメットの料金分だけ損をしたと感じてしまうので、なかなか簡単に購入出来ない人がいるのも分からない話ではありません。
仮に効果が「100%」と確証されているのであれば購入しても良いだろうと思うかもしれませんが、残念ながら育毛効果は100%とは言い切れません。
AGA治療とて体質の問題があるのです。
育毛ヘルメットとて「100%」「絶対に」「必ず」とは言い切れないものです。
もしかしたら自分には効果が出ないかもしれないものにいきなり10万円を支払う選択は、抵抗があっても仕方ないことではないでしょうか。
仮にですが、育毛ヘルメットを購入したけど効果が出なかった場合、言葉は悪いですが「仕方ない」でしかないのです。
育毛ヘルメットは効果を保証したものではない以上、効果が出ないからといって「では商品代をお返しします」とはなりません。
もちろん育毛ヘルメットを販売している側は、決して騙そうとしている訳ではありませんが、効果に関しては体質等にも依存しますので、先にもお伝えしたように「絶対に」とは言い切れないのです。
効くか効かないかまで含めて、上述した通りすべてに於いて「自己責任」になるのです。
ある意味ではこれが一番のデメリットかもしれません。
育毛ヘルメットに対し、医学的根拠が乏しいとの声も様々な方面から上がっているのも事実です。
例えばAGA治療。
こちらは医学的見地に則った治療方法ですので、AGA治療は「医学的根拠があるれっきとした治療法」です。
その点育毛ヘルメットに関しては低出力レーザーで血流促進により、発毛を促すものと説明されているのですが、そもそもどれくらい血流が促進されるのかや、症例、医学的根拠を証明されているわけではありません。
これらが希薄との声があるのも事実です。
もちろん「効いた」という人もいますが、医学的根拠がなければ「なぜ効いたのか」を客観的に説明出来ません。
AGA治療であれば、どの成分がどのように働き、なぜ抜け毛が収まるのかすべて、医学的根拠に基づいて説明することが出来ます。
ですが育毛ヘルメットに関しては、それらのデータがまだまだ希薄です。
この先さらに育毛ヘルメットが普及し、データが揃って来れば一つの根拠としても現れるかもしれませんが、現状はまだまだそこまで普及しているとは言い難いため、医学的根拠があるとは言い切れません。
AGA治療のように、「AGAの患者であれば効果は出ます」「AGAの患者でなければ効果は出ません」とは言い切れないので、極論ですが実際に試してみない限り、自分に効果が出るのかどうかは未知数としか言えない部分があるのです。
もちろん医学的根拠がないからといって、絶対に効果が出ないとするのは早計でしょう。
まだまだ「医学的見地」として確立されていないだけであって、症例数が増え、更なる研究が進めば医学的根拠を出せるようになるかもしれません。
ただし、現状では医学的根拠が希薄なので、「誰が見ても納得出来るデータ」がないのです。
医学的見地が希薄な点だけではなく、素朴な疑問もあるでしょう。
それは、抜ける毛はどうするのかという問題です。
AGA治療をご存知の方はご存知かもしれませんが、髪の毛が抜けるのを防ぐ力と新しい髪の毛を育てる力。
この両者が揃ってこそ薄毛を改善出来ます。
AGAはヘアサイクルが乱れる病気ですが、いわば「抜ける力」が促進されてしまうものであって、決して生える力まで阻害されるものではありません。
そのため例えば、まだまだ生える力が強い若い層の場合、抜け毛を防止するだけで生える力を発揮出来るようになりますので、結果、髪の毛が戻るように思えるのです。
では育毛ヘルメットはというと、「生やすための方法」に関しては事細かに説明されているものの、抜ける毛に関しては「頭皮が健全になる」といった説明書きに留まっています。
つまり、AGA対策に効果があるのかという疑問もあることでしょう。
先に、まだまだ医学的根拠が希薄だとお話しましたが、言い換えれば「実用例が少ない」とも言えるでしょう。
特に海外製ということもあり、日本国内での利用者が少ないのが現状です。
そのため、いざ育毛ヘルメットの利用者の口コミでも調べようかなと思った時、思うように集められないのが現状です。
多くの利用者がいるサービスであれば口コミを集めるのは決して難しくはありません。
例えばAGA治療や植毛であれば口コミなどいくらでも集められるでしょう。
ですが育毛ヘルメットに関してはまだまだ利用者が多いとは言えないだけに、口コミも見つけにくいのです。
結果、情報を集めようと思ったら育毛ヘルメットの販売ページくらいしか見つからず、メーカーの公式ホームページという、いわば「宣伝」「広告」しか見つからない状況と言っても過言ではないのです。
口コミが多ければ、様々な情報を多角的に判断出来るでしょう。
どのような人が発信している情報なのかによって、自分に合う合わないも見えてきます。
ですが現状、まだまだ口コミの数も少ないので、果たしてしその口コミの情報が自分にも当てはまるのかさえ未知数なのです。
多ければ多い程、いろいろな面も見えてくるのですが口コミの件数が少ない以上、いわば「少数派の主観」で考えなければならないのです。
この点に関してデメリットだと捉える人もいるでしょう。
ここまで「育毛ヘルメット」としてお話をしてきましたが、育毛ヘルメットにもいくつかの商品がありますので、それぞれどのような特徴を持っているのかチェックしてみるとしましょう。
こちらは育毛ヘルメットの進化形とも言えるものです。
育毛ヘアバンドとも言うべきスタイルで、更にはハンディタイプもあります。
こちらも基本的には低出力のレーザーを頭皮に当てることによって頭皮の細胞を刺激し、血流促進を促すものです。
ちなみにへアマックスに関しては臨床試験も行われています。
先に育毛ヘルメットは医学的根拠が希薄だとお話しましたが、へアマックスに関しては医学的見地からのアプローチも行われていることが分かります。
へアマックスはヘアバンドタイプのものもあれば、ハンディタイプの物もあるなど商品展開が豊富です。
特にハンディタイプに関してはウルティマ12、プロフェッショナル12、プリマ7、アドバンス7と展開されています。
これらはレーザーの搭載数や重量等によって値段等が変わります。
ハンディタイプのアドバンス7が32,900円。
こちらがもっとも安いタイプです。
プリマ7が38,400円、プロフェッショナル12が53,500円、ウルティマ12が71,400円となっています。
カチューシャタイプのレーザーバンド82が108,900円にて用意されています。
へアマックスは公式ホームページが用意されていますので、そちらから購入出来ます。
また、公式ホームページは販売ページが用意されているだけではなく、それぞれどのような効果があるのかも明記されていますし、体験者の声や他の育毛治療等との比較があるのは嬉しいですね。
へアマックスの公式ホームページには臨床試験の結果も掲載されています。
これはUS FDAの規定をクリアした低レベルレーザー機、HairMax Laser combでの治療によって、脱毛に悩む男女共に、髪の密度を高める事ができるのかを検証したものです。
ランダムに選ばれた被験者に、ダミー機を利用して、試験者によるものと被験者個人での使用の双方で臨床試験を実施した。
脱毛に悩む男性146名、女性188名を検査し、そのうち男性128名、女性141名が、中身がわからないようパッケージされた状態で、 ランダムにレーザー育毛機(3種類のうち、いずれか1つ)もしくはダミー機のどちらかを頭皮全体に週3回の頻度で26週間、継続して使用した。
試験開始前、16週目、26週目にそれぞれ同じ箇所の髪の密度を調査し分析した結果、データ回収前に挙げられていた、 レーザー育毛機での治療によって髪の密度を高める事ができるという仮説が正しい事が立証されたと言うのです。
髪の密度の上昇は被験者の年齢や性別、レーザー育毛機の種類に関わらず結果が出た。
更に、レーザー育毛機の治療を受けた被験者の方がダミー機使用の被験者に比べ、脱毛の症状・髪の太さ・強さの全てにおいて改善されたと自身で評価する確率が高かった。
これらの試験のいずれにおいても、レーザー育毛機での治療を受けた被験者の間で有害な症状は現れなかった。
ともあるように、臨床試験の結果から、へアマックスの低出力レーザー治療は男性、女性のどちらの脱毛にも効果的な治療法だとわかる、とも結論付けられています。
育毛ヘルメットの中で最も知名度が高いのはこちらかもしれません。
なぜならこちら、テレビ番組でも紹介されたことがあるのです。
平成28年(2016年)4月13日、フジテレビ系列「ほんまでっかTV 2時間SP」や、平成29年(2017年)1月29日、日本テレビ系列「百聞ザワールド」にてそれぞれセラドームが紹介されたことがあるのです。
番組内では医師から「一理ある」とのお墨付きをもらうなど、テレビと言う影響力のあるメディアにて、更には医師がお墨付きを与えたことでご存知の方も多いのではないでしょうか。
セラドームは一見お洒落なヘルメットを被るだけで、低出力のレーザーが頭皮を刺激。
育毛効果を高めてくれます。
また、こちらは正規の販売代理店も用意されており、購入ページも用意されています。
そちらではセラドームに関するQ&Aコーナーも掲載されていますので、セラドームに関して興味のある方は一度チェックしてみると良いでしょう。
気になるお値段は109,000円。
こちらに充電スタンド、ACアダプターが同梱されています。
実はセラドームはテレビ番組で紹介されたことにより、知名度が急上昇しています。
そのため、コピー商品も出回るようになりました。
サイトを似せて作られた詐欺サイトもあります。
セラドームの公式代理店も注意を喚起しているので注意が必要です。
正規の代理店のホームページには特定商取引表示もあります。
また、ホームページにはbeforeとafterが掲載されていますので、実際にセラドームを使用するとどうなるのかイメージ出来るはずですよ。
セラドームがお洒落なヘルメットなら、iGrowはまるでRPGの敵で出てきそうな近未来なデザインをしたヘルメットです。
アメリカでは販売から8カ月でおよそ4万台も売れたヒット商品。
こちらはレーザーとLEDを併用し、同じように頭皮細胞を刺激することによって育毛を促進します。
ヘッドフォンのような耳当てがあるのですが、これによって頭部を固定しますので、照射もより効果的になるのです。
12週間以内に効果が見られるとのことですが、個人差もあるようです。
5つのプログラムが用意されており、自分自身の脱毛の状況によってプログラムを選択出来ます。
ヘッドフォンのような耳当てがあるとお話しましたが、ipodやMP3プレイヤーなどと接続することも出来るので、実際にヘッドフォンとしても活用出来ます。
音楽を聴きながらの育毛が可能です。
Center for Devices and Radiological Healtd(CDRH)の認可を受けているレーザーなのでアメリカだけではなく、諸外国の安全基準も満たしています。
日本での販売価格は79,800円。
こちらも決して安いとは言えませんが、セラドームよりは安価ですね。
また、こちらは楽天市場等でも販売されていますので、値段は少々高いですが、入手に関しては難しいものではありません。
本コラムでは育毛ヘルメットに関して様々な角度から検証してきました。
メリットやデメリットも含め、育毛ヘルメットはまだまだこれからの部分も多い一方で、ヘアマックスのように臨床試験も行い、着々とデータを集めている製品もあります。
発毛成分のみならず、AGA患者に対してはどのようにアプローチするのかなど、まだまだ課題はありますが、プロペシアを服用しながら育毛ヘルメットを使用するなど、他の治療法と合わせてみるのも良いかもしれませんね。