毛髪のトラブル、連珠とは?連珠の特徴、毛髪関係の治療等をご紹介します。
連珠というのは奇形毛髪と呼ばれる疾患の一つです。
どちらかと言えばアフリカ系の黒人に多く見られる症状であり、日本人ではそれほど多い疾患ではないこともあり、自分がこの状態になっていても気が付かないという人も珍しくありません。
肉眼では連珠独特の特徴には気づきにくく、単に髪がうねって見えることから、一般的なくせ毛と同じようにとらえている人も少なくありませんが、単なる髪のくせにはない特徴も多いです。
そこで、こちらでは連珠独特の特徴や一般的なくせ毛との違いなどについてご紹介していきます。
連珠になった人の髪質の特徴は、見た目にはうねりがあるように見え、長く伸びることがほとんどないという点です。
連珠の場合、一本の髪に太い部分と細い部分が交互にできるため、髪の細い部分に集中して負荷がかかり切れやすくなります。
そのため、髪が時間をかけて伸びる前に途中で切れてしまいます。
特に紙が切れやすい人の場合には、ロングヘアはおろか、ショートでも髪の量がかなり少ない、薄毛のような外観になりやすいです。
ただ、この場合は毛根から髪が抜けるのではなく途中で切れているため、きちんと髪を伸ばすことができれば通常の量に戻すことは可能です。
髪の太い部分が珠、細い部分が珠をつなぐ糸に見えるためこの名前が付けられていますが、肉眼ではこの独特の形状がわかりづらくなっています。
手触りは乾燥ぎみでごわごわとした質感になっており、強く引っ張るとあまり伸びずに切れてしまいます。
全体的に薄毛の傾向にある、くせ毛のようなうねりが見えて髪の毛がほとんど伸びないといった特徴がみられるときには、一度この症状を疑ったほうが良いでしょう。
連珠とくせ毛は、見た目にはうねりがあって直毛とは明らかに異なります。
ただ、くせ毛というのは比較的太さが均一であり、相当傷んだ状態ででもなければ、引っ張っても伸びることはあれど、プチプチと途中で簡単に切れることはありません。
手触りはどちらもごわつきが感じられますが、連珠の方がより凹凸が激しく感じられます。
櫛やブラシで髪をとかした時などに通りが悪く、途中で引っかかるところも共通していますが、連珠の場合には引っかかったときに切れやすく、くせ毛は絡まって団子状になることが多いです。
無理にとかそうとすると、くせのときには髪が伸びて傷み、連珠は切れた髪がブラシなどに絡まって取れてしまいがちです。
くせ毛の場合には、うねりがあっても髪質自体は健康な状態ですので、縮毛矯正などで一定期間スタイリングしやすい状態に整えることが可能です。
ですが、連珠の場合には細くなっている部分が刺激の強い薬剤で切れてしまうことが多いため、縮毛矯正やパーマを断られることもあります。
連珠についての知識があるヘアサロンならば最初から施術を断ることが多いですが、そうと知らずに施術をした結果、大量に髪が抜けて外出するのも困難になったという事例もあるため、注意が必要です。
連珠の場合、他の髪質とは異なる悩みを持つ人が少なくありません。
こちらでは、主なトラブル、悩みなどについてご紹介します。
連珠は髪のごわつきがひどく、女性の場合は特にコンプレックスを抱く人が多いです。
縮れている髪質と比べてもでこぼことした触り心地が目立ちますし、髪がきしんでいたり、パサついていることも多いです。
手触りが悪くなるだけでなく、見た目にもツヤがほとんどなく、傷みがひどい髪質に見えます。
途中で切れた髪は枝毛になることが多く、毛先のまとまりの悪さが気になる人も少なくありません。
加えて普段のヘアケアやスタイリングで切れることが多く、使用するシャンプー等にも神経を使わなければなりません。
切れ毛が増えるとヘアスタイルがまとまりにくくなりますし、傷みも出やすくなります。
そのため、やむを得ず選択しているヘアスタイルが自分の好みとはかけ離れているといった悩みも見られます。
些細な刺激で折れたり切れたりしてしまうため、ブラッシングの際のブラシの選び方、髪のとかし方まで注意を払わなければなりません。
髪を結ぶヘアスタイルやスプレーで固めるスタイルは髪にダメージを与えやすく、日常的にこのような髪型をしているとさらに切れやすくなります。
連珠はうねり以外にも太さが均一でないという点から、切れやすくなるリスクが非常に大きいです。
根元から髪の太さのばらつきがあるため、元々の髪が太い人はまだしも、細くコシのない髪質で連珠になっている人の場合、些細な刺激ですぐに切れて髪が伸ばしにくくなります。
根元で切れると地肌が目立つようになり、薄毛を疑う人も出てきます。
ですが、AGAのようにはっきりと薄毛の原因があるわけではなく、髪質自体が抜けやすい状態であることから、薄毛因子の活動を抑制する内服薬や成長因子の投与などではあまり変化が見られません。
原因不明で治療法も見つからない薄毛になっているという状況は、本人にとってはかなりのストレスです。
単なる薄毛ではなく、髪質に連珠のような特徴がみられる場合には、クリニックでもその旨を伝えて改めて相談してみるとよいでしょう。
✔連珠というのは奇形毛髪と呼ばれる疾患の一つ
✔連珠は薄毛に似ていて、髪はあまり伸びない
連珠は完治を目指せる治療法が確立されてはいませんが、いくつかの改善方法は見つかっています。
人によってはこれらの対策をとることで、かなり症状が良くなったケースもありますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
連珠の場合、単なる髪質の問題ではなく、奇形毛髪という症状の一つですので、医療機関に相談に行くのが適切です。
むしろ、ヘアサロンなどでダメージの大きい縮毛矯正やパーマなどの施術を受けた場合、その時は良くても後から抜け毛や切れ毛が増加する可能性が高くなります。
また、連珠の場合には縮毛矯正などを行っても元々の髪の太さがそろっていないため、くせ毛のようにまっすぐな仕上がりにはなりません。
縮毛強制は一度髪の結合をバラバラにしてから形を整えるという力技でストレートヘアに近づけていくこともあり、連衆のように弱っている髪に施術をすると、強い刺激を与えなくても切れやすくなる恐れがあります。
そもそも、ヘアサロンでも髪質の改善ではなく、切れやすい、折れやすい髪を扱う場合には、トラブルを恐れてあまり積極的には対応してくれません。
連珠をはじめとする切れやすい髪の場合には、パーマやカラー、縮毛矯正などをはじめから断ってくるケースも多いです。
医療機関では、髪質や形状などを調べて奇形毛髪か単なるくせ毛かをすぐに判断します。
そして、切れ毛や薄毛などの個別の悩みに関しても、適切なアプローチをすることで現状よりも髪の状態を改善させます。
また、クリニックによってはスタッフが髪を健康な状態に保つためのアドバイスなども行いますので、自分でもケアの時に気を付けられるようになります。
連珠はオールマイティな治療法というものはありませんが、症状によって状態を改善させるための対処を行うことがあります。
例えば、髪が切れることが多い場合には、薄毛対策でも使われている外用薬を使用して様子を見ることがあります。
また、髪に栄養素が行き届いておらず弱っていると判断されたときには、健康な髪を育てるために必要な栄養素を豊富に含むカクテルを処方して、頭皮や髪をよみがえらせるという方法が選ばれます。
頭皮トラブルなどがあって髪の成長を妨げていると判断されたときは、頭皮ケアから入るようにしています。
個別に対応することで、完治は困難でも長年の悩みをある程度解消するようなケアが選ばれます。
後天的に発症している人の中には、現在発症している病気や投薬、ストレスなどが原因となっているケースも見られます。
このような関連性が疑われる場合には、クリニックの指導の下、原因となっている体調不良や疾患などの治療も並行して行うことで早期回復を目指します。
連珠の治療は、完治する方法がないので長期化することがほとんどです。
治療は主に切れ毛を改善し、髪質を整えることが目的となりますので、薄毛専門外来に通うことが多いです。
こちらで髪が切れやすいために薄毛になりやすい状態を改善するための投薬等を行い、健康な髪を育てるための頭皮の環境改善についての指導を受けます。
そして、髪質を整えるためのヘアケアや食事等をはじめとする生活習慣の見直しを行い、場合によってはヘアサロンでスペシャルケアも追加します。
薄毛外来は保険の適用がないため、治療はほとんど自費診療になります。
初回のカウンセリングは無料になっているところがほとんどですが、2回目以降の診察は1回あたり3,000円前後、検査は内容によって1~2万円程度必要です。
連珠にも効果が期待できるとされているミノキシジルの投与は、内服薬が1カ月あたり1万円前後、外用薬が1万5000円前後です。
オリジナルカクテルを利用するときには、患者さんによって細かく使用する薬剤や有効成分を変更するオーダーメイド処方になりますので、1カ月当たり2万円以上の金額になります。
その代り、毎回頭皮や髪室をチェックして、変化が見られないときには内容を変更するといったきめ細かい対応をしてもらえます。
時に説明を受ける場合もありますし、個別に詳しいチェックをされるケースもあります。
こちらは請求されるときには1回あたり数千円程度です。
このように、長期的に続けるとなるとかなり高額になります。
頭皮環境の改善に関するカウンセリングは、診察のにもなりかねない治療負担ですが、原因を調査して効果があると思われる治療法を見つけることは、精神面でも大きなメリットになります。
頭皮環境を整える方法を自宅で実践することで、短期間でかなり症状が改善したというケースもありますので、きちんと詳しい話を聞いて、自分にできるところは見直すようにしましょう。
✔連珠かどうかを確認するために医療機関に行っておくべき
✔連珠の治療は長期化することが多く、費用も高くなる
連珠になる原因は、具体的には明確になっていません。
ただ、直接的な原因としては、髪を構成しているケラチン糖たんぱく質の一種が変質しており、これが切れやすくうねりの強い髪を形成しているといわれています。
間接的な原因としては、遺伝、突然変異、後天的な発症などが考えられています。
こちらでは、連珠になる原因について詳しく見ていきます。
連珠の症状は、生まれつきその特徴を持っている先天性のケースと後天的に発症する場合があります。
それぞれの特徴や考えられる原因について確認していきます。
先天性の連珠は、毛髪奇形とも呼ばれており、髪の形成に影響を及ぼしている遺伝子物質に、何らかの異常が引き起こされていると考えられています。
先天性の連珠の場合には、髪質だけに特徴がみられる人もいれば、外肺葉異形成やバゼックス症候群などの発症時れうの少ない病気の一部として症状がみられる人もいます。
先天性の場合には根本的な治療法は存在しないといわれており、髪質や薄毛を改善するための対症療法を行い、負担を軽減させることしかできません。
一方、後天性の連珠の場合には、時間の経過や体調の変化によって症状が改善するケースが多く見られます。
後天性の場合、思春期や妊娠中のホルモンバランスの乱れなどが影響を及ぼしていることがあり、これらの時期を経過することによって元通りになるケースもあります。
また、病気であったり、過度のダイエットや栄養失調、一部の薬剤を用いた治療、炎症性の頭皮疾患などの健康面の悪化による原因であるケースも見られます。
思春期や妊娠時期に連珠になっている場合には、時間をおいて普段通りの状態に戻ってから髪質が改善する可能性が高いです。
病気の時には原因となっている疾患を治療することで、自然に髪質が回復するケースが見られます。
したがって、後天性の連珠のケースでは、特別な治療をしなくても時間の経過などで改善する可能性が十分考えられます。
とはいえ、髪質が悪化している状態はストレスにもなりますし、普段以上にヘアケアに気を付けなければ、すぐに髪が切れて外出しづらくなることも考えられます。
病気の場合にはかかりつけ医に連珠についても相談し、特に体調不良と感じない場合には薄毛専門のクリニックに出向いて、食生活やシャンプー、スタイリングなどについてアドバイスを受けるとよいでしょう。
連球は、先天性の場合は遺伝である可能性が高いです。
この場合は常染色体優先遺伝の先天性疾患であり、親が連珠の場合には良く子供にも同じ髪質が見られるようになります。
先天性の連珠は小児期から10代くらいの内に特徴が表れ始め、年齢を重ねても改善の兆しはほとんど見られません。
そのため、健康な子供が小さいうちから連珠になっており、親も似たタイプの髪質である場合には、早いうちから頭皮や髪に負担が少ないヘアケアを心がける必要があります。
現在では確たる治療法はありませんが、診断においては遺伝子検査を中心として行うように方向が定まりつつあります。
完治の可能性は薄いとしても、丁寧なヘアケアや髪の毛に良いとされる生活を心がけることで、かなり症状を抑えることは可能です。
髪のくせがひどい、すぐに髪が切れるなどの特徴に気づいたら、早めに治療を受けましょう。
✔連珠は先天性と後天性があるため、かかりつけ医や専門クリニックで相談を受けるべき
✔連珠は先天性の場合、遺伝の可能性が高い
連珠は基本的に、髪の外見が特徴的であるという以外は健康面での疾患はありません。
ただ、肉眼ではくせ毛との違いが分かりづらいこともあり、なかなか病院まで出かけない傾向が見られます。
そこで、こちらでは連珠の髪質や受診したほうが良いポイントなどについてご紹介していきます。
連珠はその名の通り、丸い球が連なっているように見える髪を指しています。
一般的なくせ毛では、太さはほぼ均一でありながら、髪を構成するたんぱく質の結合がねじれているため、まっすぐに伸びていません。
髪の断面図は、ストレートの人が正円であるのに対し、くせ毛の場合には楕円形になっています。
その代り、どの部分をカットしても太さ自体はそれほど変わらないため、ストレートの人と比べて抜けやすかったり、切れやすかったりすることはありません。
縮毛矯正では、いったんたんぱく質の結合を離してストレートに整えたうえで再結合させることにより、施術を行った部分の髪を半永久的にまっすぐにすることが可能となっています。
一方、連珠は見た目にはうねっているくせ毛のようですが、髪が太い部分と細い部分が交互についています。
そのため、拡大してみると髪の毛が数珠球をつないだように見えます。
ただ、肉眼では単なるうねりか数珠状の形状をしているのかがよくわからないため、病院の診断では光学顕微鏡などを用いて調べます。
自宅で確認するには、太さが均一になっているか、簡単に折れたり切れたりしないかをチェックするとよいでしょう。
細くなっている部分は非常にもろく、軽い力で引っ張るとすぐに切れてしまいます。
重症の人は髪がなかなか伸びず、脱毛症と判断することも少なくありません。
連珠の症状はほとんどが髪質の異常ですが、他の病気を併発しているケースも時として見られます。
そして、数珠状になっているケース以外にも、髪の奇形はいくつかあります。
代表的なものとしては、ネザートン症候群が挙げられます。
これは重積裂毛と呼ばれる状態で、髪に結節状のものができ、その部分で折れやすくなっています。
先天的な疾患であり、連珠同様に健康な髪質と比べて脆く切れやすくなっているため、薄毛や切れ毛などのトラブルに悩まされることになります。
さらに、アトピー性皮膚炎や先天性魚鱗癬様紅皮症など、皮膚関係の症状を伴うことがありますので、皮膚科での治療も要します。
捻転毛は、髪が扁平な形になり、ねじれた状態です。
見た目はくせ毛に近いですがかなり折れやすく、やはり先天的な要因、後天的な要因の両方があります。
連珠同様にこちらもくしが引っかかったり負担の大きいヘアケアをしたりすることですぐに切れてしまいますので、丁寧にケアをしなければなりません。
これらはいずれも、痛みや苦痛を伴う症状ではないため、病院まで出かけるほどではないと判断して放置されやすくなっています。
軽度の疾患であれば、ある程度ヘアケアや日ごろの生活に注意を払っていれば目立つほどの抜け毛などにはなりませんが、髪や頭皮に負担をかけ続けていると、髪が抜けやすくなる妊娠時期やストレス等で髪の育成がうまくいかなくなった時などに、大量に髪が抜けてしまう恐れがあります。
元々肌が弱く、アレルギーの傾向がみられる、髪の毛がごわごわしており、すぐに切れたり折れたりするという場合には、何らかの毛髪奇形の可能性がありますので、一度検査を受けてみることをおすすめします。
連珠が発症するタイミングは、人によって異なります。
先天性の疾患であった場合には、髪質が変化し始める小児期や10代の若い年代に症状が明らかになってきます。
元々髪に癖がある人の場合はあまり気が付かない可能性がありますが、髪がなかなか伸びない、子供の髪質にしてはパサつきやごわつきが強く感じられる、くしに引っかかったとき、髪を結んだ時などにすぐ切れるなどの特徴がみられるときには注意が必要です
後天的に発症した場合には、病気に伴った症状ならば、原因となる病気の発症とほぼ同じタイミングです。
投薬が影響する場合には、投薬を開始してから数週間程度後に変化が見られることもありますので、思い当たらないケースも見られます。
ホルモンバランスの変化が原因の場合も、急に髪が折れやすくなるのではなく、徐々に髪質が変化していきます。
特にヘアケアの方法や生活が大きく変わったわけでもないのに、髪質が変わってきたと感じるようになったら、負担の少ないケアに切り替えるようにしましょう。
✔連珠は重症だと脱毛症と判断されることもある
✔連珠は髪質の異常以外にもネザートン症候群や皮膚関係の症状を伴うことがある
✔連珠が発症するタイミングは様々
連珠になると、ヘアスタイルの選択肢が少なくなり、手触りが悪くなるなどの美容的な不満が高まりがちです。
ですが、さらに問題となるのが頭皮の環境や髪質の変化により、薄毛や切れ毛などの症状も目立つようになることです。
髪は頭部を保護する役割も果たしていますので、髪がどんどん切れて頭皮がむき出しになると、切れ毛だけでなく抜け毛も増えるようになります。
さらに、頭部の傷みやかゆみ、赤み等の皮膚トラブルが増える恐れもあるなど、軽視できない状況です。
そこで、こちらでは重症化する前に改善する見込みがあるのかについて見ていきます。
主に後天的に発症しているケースについては、時間と共に症状が改善することが少なくありません。
ただ、後天的なものであっても生活面で髪に負担をかけている場合には、対策をとらずに放置していると症状が悪化して悪化しますので、一度は診察に出向き、髪質が変化した原因について確認しておいた方がよいでしょう。
先天的な異常の場合には、状況が改善するような特効薬がないため、食事や日常生活において髪及び頭皮に負担や刺激を与えないようにすることが重要となります。
髪質を改善するために市販のトリートメントやヘアサロンの施術を受けようとする人もいますが、表面的な形状を整えたり、髪に良いといわれている成分を補ったりすることで逆に強い刺激になってしまい、髪が抜けやすくなる恐れもあります。
そのため、基本的には低刺激のヘアケア製品を使い、判断に迷ったときには医師と相談しながら髪の手入れをすることをおすすめします。
放置していると脱毛症になる可能性もありますので、髪に良いとされている食事に気を配りましょう。
油脂類や糖類の多い食事や肉中心の食生活を続けていると、頭皮から分泌される皮脂の量が通常よりも増えてしまい、毛穴詰まりの原因になります。
髪の根元に皮脂が付着すると、その分髪に栄養素がいきわたりにくくなり、髪が弱っていく恐れがあるだけでなく、頭皮全体が脂っぽくなり臭いを発するようにもなります。
皮脂の過剰分泌はAGAの治療でも要注意とされていますので、頭皮の環境改善のためにもヘルシーな食生活を心がけましょう。
また、香辛料やチョコレートなどの刺激物は、摂取しすぎると頭皮にもダメージを与え、結果として髪が抜けやすくなるリスクがあります。
ダイエットのために香辛料を積極的に摂取する人もいますが、髪の抜ける量が増えてきたと感じたら摂取量を控えるようにする方がよいでしょう。
一方、髪に良いとされている食品もたくさんあります。
髪はタンパク質で構成されていますので、肉中心の脂っこい食事は駄目だとしても、良質のたんぱく質を摂取することは推奨されています。
おすすめは、卵やサーモンなどです。
卵は髪を健康に保つために必要なミネラルの内、セレニウム、鉄、亜鉛、硫黄の4種類が含まれています。
たんぱく質の中でアミノ酸を多く含み、油脂類がほとんどないことから健康的な髪を作り出すときに非常に役立ちます。
また、サーモンはタンパク質として非常に優れているだけでなく、髪や頭皮を健康に保つビタミンB12や鉄分を多く含み、頭皮の油分と水分のバランスを保つ働きを持っているオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
イワシやサバなどの青魚もこれらの栄養素を多く含んでいます。
牡蠣も髪に必要な栄養素の一つである亜鉛を多く含んでいます。
亜鉛は髪の主成分であるケラチンの生成を促す作用がありますので、積極的に摂取したい栄養素です。
豆類にもたんぱく質や亜鉛、鉄分が含まれていますので、牡蠣が手に入らない時期などはこちらを意識して摂るようにするとよいでしょう。
緑黄色野菜には、血行を促進させて発毛を促すビタミンA、C、E、Fが多く含まれています。
このような食事による頭皮や髪の環境改善は、先天性・後天性のいずれでも有効な対処法の一つです。
少なくとも症状の進行を抑える働きがありますので、日ごろから気を付けて生活をしましょう。
後天性の連珠の場合には、これに加えて外的刺激を避けることが重要となります。
例えば、ドライヤーやパーマなどの機械的な刺激は特に髪に大きいダメージを与えますので、できるだけ行わないようにしましょう。
髪のダメージを減らし、より健康的な髪を作り出すような食生活を目指すことで、ある程度脆くなっている状態を改善できます。
なお、思春期や妊娠などによる後天的な連珠の場合でも、状態が自然に改善したとはいえ、完治するとは限りません。
そのため、連珠になる可能性がある状況を脱したからといって髪のケアを怠るべきではないでしょう。
決定的な治療法は見つかってはいないものの、ワクチンの一種やAGAの治療に使われているミノキシジルを使用することで、良好な臨床結果が出たケースが見られます。
ミノキシジルは血管拡張薬として開発された薬で、頭皮の環境を整えて髪を抜けにくく、成長しやすく作用があります。
重篤な副作用もありませんので、特に抜けやすくて困っているという人にお勧めです。
加えて、普段から頭皮や髪にダメージ、傷を与えないように丁寧に扱うことも重要です。
連珠の原因は遺伝や病気などの自分ではいかんともしがたいものもありますが、生活習慣が影響していることもあります。
例えば、強いストレスや乱れた食生活、不規則な生活リズムなどが体に悪影響を及ぼし、頭皮の血行が悪くなったり、皮脂の分泌量が過剰になったり、髪に必要な栄養素が欠乏したりといった状況が続いた結果、髪がやせ細ってしまいます。
しかし、これらの状況が改善されると元通りの太さになりますので、一本の髪の毛で太い部分と細い部分ができてしまいます。
髪全体が細い場合よりも、このように髪の一部分が細くなっているほうが切れやすくなってしまうのです。
このような生活習慣などが原因の連珠では、常に健康な状態を維持できるように生活を見直すことが大切です。
もちろん、先天的に連珠になっている人も体調を整えることで頭皮の環境が良くなり、以前よりも状況が良くなる可能性は十分にあります
普段の生活で気を付けたいことはいくつかありますが、毎日のヘアケアは比較的見直し安い項目の一つです。
髪が長すぎると健康な状態でももつれやすくなりますが、連珠の場合には髪のくびれの部分が絡まりやすく、より絡まりやすくなります。
そのため、髪質が改善するまではあまり伸ばし過ぎないほうが良いでしょう。
髪をとかすときも、目の細かいブラシや櫛を使うとすぐに引っかかり、強い力で引っ張ることになりかねません。
比較的目の大きいものを選び、毛先からゆっくり、丁寧に溶かすようにしましょう。
シャンプーなどでぬれている状態の時は特に、髪にダメージが届きやすくなっています。
ドライヤーを離し気味にして当てながら、手ぐしでそっと乾かしていきましょう。
濡れたままの状態で長時間放置することは、それだけ髪にダメージを与えやすい時間を増やすことにつながりますので、ドライヤーは使ったほうが無難です。
ただし、高熱の風を当て続けることは髪に良くありませんので、距離をとって髪が乾いたらすぐにドライヤーを止めます。
できるだけ短時間で済むように、シャンプー後はタオルドライをしっかりすることをおすすめしますが、この時も吸水性がよく肌触りが良い大判のタオルで包むようにそっと押さえて水分を取り除き、こすらないように注意しましょう。
使用するシャンプーやトリートメント類も、仕上がりの良さよりも刺激の少ないものを基準にして選びます。
ヘアスタイルに関しては、状況が良くなるまではあまり選択肢はありません。
ゴムで強く縛ったり、ヘアアイロンを当てたりするスタイリングは、髪に大きなダメージを当てますので控えることをおすすめします。
自宅でのスタイリングに限らず、ヘアサロンでも縮毛矯正、パーマ、脱色などの刺激の強い薬剤を使う施術は依頼しないようにしましょう。
ただ、髪に良い影響を与えるトリートメントやスカルプケアなどは、ストレス発散にもなりますし、髪質の改善に期待ができます。
普段の生活においては、紫外線はできるだけ避けます。
日傘や帽子を使用して、一年を通して直射日光にあまりさらさないように注意しましょう。
ただし、帽子を長時間かぶっていると、今度は蒸れて頭皮に汗や皮脂がたまりやすくなります。
通気性の良さも考慮して紫外線ケアを行いましょう。
連珠は髪の形状が通常とは異なるという特徴を持っているほかは、特に問題がないケースがほとんどです。
そのため、髪の量が少なくなっているケースと同じ対処方法でよいものかと疑問に思う人も少なくありません。
確かに、髪質を改善させるという意味ではAGAのクリニックで行われているような治療は根本的な解決とはなりえませんが、少なくとも、連珠によって悩まされている症状のいくつかは改善することに疑問の余地はありません。
また、薄毛の治療を行うときには、健康な髪を育てるために頭皮の環境改善や体調の回復などを並行して行います。
この取り組みは、遺伝や病気、投薬といった避けようがない問題があったとしても、髪を健康な状態に近づけるという意味ではムダなものにはならないでしょう。
実際、頭皮の環境を整えることで連珠の状態が改善したり、以前よりは抜けにくくなったりするケースは多くみられます。
確実に連珠が良くなる、半永久的に悩まされることがなくなるとは言えませんが、今よりは悪化することがありませんし、むしろ状況が改善する可能性の方が高いといえます。
効果の有無にかかわらず、頭皮や髪に良いとされている日常生活やヘアケアを続けることは悪いことではありませんので、できる範囲から始めてみてはいかがでしょうか。
✔後天的な連珠は時間と共に症状が回復する場合が多い
✔連珠の治療法としては低刺激のヘアケア製品を使ったり、ヘルシーな食生活をすることが一般的
✔効果の有無にかかわらず、頭皮や髪に良いとされている日常生活やヘアケアを続けるべき
このように、連珠は異常が見つかってすぐに病院に行ったからといって、100%完治するといったたぐいの症状ではありません。
ですが、ケースによっては徐々に健康な髪に近づけていくことは十分可能ですし、先天性の奇形で改善の見込みがほとんどないとしても、髪に十分な栄養を与え、頭皮環境を整えることで現状よりも健康な状態に近づけることができます。
今後、さらなる改善効果が期待できる治療法が見つかることも考えられますので、当面は早めに受診して症状が悪化しないうちに治療を進めることに専念するのがお勧めです。
髪の形状が変わらないとしても、健康な状態に近づけることで切れやすさや折れやすさは改善しますし、負担の少ないヘアケアでつややかさをアップすることも可能です。
現状よりも健康な髪に近づけるために、早めの診察と日ごろのケアや生活の見直しをおすすめします。
このように、くせが強い髪の毛だからと放置しておくと、連珠のような髪質の人は長期にわたってヘアスタイルに悩むことになります。
くせ毛で病院に行くという感覚になりづらい人が多いですが、症状がはっきりすれば対処法も見えてきますので、まずは思い当たることがあれば病院で相談したほうが良いでしょう。
仮に単なるくせ毛だとしても、抜けやすい髪質、スタイリングしづらい髪質を改善する方法があります。
連珠の人は薄毛という特徴もありますので、AGAの専門医など、薄毛に詳しいクリニックならばはっきりと症状がわかることが多いです。
また、治療に使われているミノキシジルなどの薬剤も、AGA改善のための薬として用いられていますので、すぐに処方してもらえるというメリットがあります。
まずは無料相談やカウンセリングなどで質問をして、適宜通院するようにしましょう。
あわせて、日ごろの生活やヘアケアにも注意することで、何もせずに放置しているよりも髪の毛の負担は大幅に軽減されます。
扱いづらい髪質と嘆くばかりでなく、まずは単なるくせ毛なのか奇形毛髪なのかを見極めて、それぞれに見合った対処をすることをおすすめします。
✔健康な髪を維持するためには早めの診察や日頃のケアが大切
✔症状は単なるくせ毛なのか奇形毛髪なのかを見極めて対処すべき