SMP治療という薄毛治療をご存知でしょうか?
近年、薄毛治療と言えばAGA治療が有名ですが、AGA治療とはまた違ったアプローチの治療であるSMP治療。
まだまだお世辞にも知名度は高いとは言えませんが、今後大きな注目を集めるのではないかと期待されているのがSMP治療です。
薄毛や抜け毛の悩みは一昔前と比べれば大きく緩和されているのではないでしょうか。
かつて薄毛や抜け毛で悩まされると、もはや「諦めるもの」でしかありませんでした。
体質、遺伝…。
言い換えれば「自分の努力ではどうすることも出来ないもの」とみなされていたため、日々抜けていく毛や、広がっていく頭皮を見て一人涙を流していた方も多いことでしょう。
医学的根拠のない育毛剤等を使用しても結局は効果も出ず、ハゲてしまった自分を受け入れることしか出来ませんでした。
ですがAGA治療の登場により、薄毛・抜け毛の悩みを解消出来る時代が到来しました。
近年のAGA治療の肝。
それは医学的根拠がある点です。
例えば先に挙げた育毛剤。
医薬部外品なので、悪く言えば「効くかもしれない」程度のものです。
医薬部外品は効果を保証されたものではないので、成分的に見れば効果が出る可能性もゼロではないよ、といった程度のものです。
昔の育毛剤治療は医学的な根拠が薄いものでしたが、現代のAGAは医学的見地に基づいたれっきとした治療法です。
そもそもAGAとは、男性ホルモンの一種であるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結合することによって、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンへと変化することで、抜け毛を促進してしまう病気です。
そのため、AGA治療では5αリダクターゼの働きを抑えるフィナステリドを摂取することによって、ジヒドロテストステロンの生成を阻害。
これにより、抜け毛の進行を抑制させるフィナステリド治療が主に用いられます。
そして血流を促進させる効果のあるミノキシジル、あるいはHARG治療等によって髪の毛の成長を促す手法も併用して用いられることも多いです。
毛を抜こうとする働きを抑え、髪の毛の成長促進の二軸で治療を行っていくわけですね。
ミノキシジルは体内の血管拡張作用により、血流増大からの発毛促進。
HARG治療の場合は成長因子の注入による発毛促進。
どちらの治療法もかつての育毛剤の様な「生えるのではないか」という曖昧なものではなく、医学的な根拠のある治療法なので、薄毛や抜け毛で悩んでいる人にとっては何よりありがたいものと言えるでしょう。
ですがAGA治療には時間がかかります。
例えばフィナステリド治療に関しては半年以上の摂取が推奨されています。
一度や二度摂取していきなり抜け毛がピタリと止まるものではないのです。
体の中、ホルモンに影響を与えるものなだけに、長期間、最低でも半年の摂取が求められているのです。
さすがにそこまで待てない…とにかく今すぐにでも効果を実感したい。
このような願いは今でも叶えられないものなのでしょうか?
いえいえ、現代の医療の進歩は凄いのです。
諦めている方もいるかもしれませんが、とにかくすぐにでも薄毛を目立たなくさせたいという方は、SMP治療も視野に入れてみてはいかがでしょう?このSMP治療もまた、医療行為ですが、先ほどのAGA治療とは全く異なる形でのアプローチになります。
SMP治療とは「Scalp Micro Pigmentation」の頭文字を取ったものです。
簡単に言えば頭皮に色素を注入し、髪の毛を生えているかのように見せる新しいタイプの薄毛治療法です。
その治療方法から入れ墨と勘違いしている人も多いのですが、墨とは違った染料になりますので、入れ墨とは根本的に異なります。
髪の毛を生やすのではなく「生えているかのように見せる」治療になるのですが、SMP治療専門のトレーニングを受けた医療従事者が行いますので、民間が行っている医学的根拠のない一部の治療とは根本的に目的が異なります。
SMP治療は頭皮に特殊な染料を入れることによって、あたかも毛が生えているかのように錯覚させることが出来ます。
また、その場での治療になるので他のAGA治療のように「半年続ける」といったことも必要ありません。
その場で終了するので、とにかく「すぐにでもハゲを何とかしたい」と思っている人にとって注目の技術です。
そんなSMP治療の特徴をいくつか挙げてみます。
まだまだ具体的にどのような治療なのかイメージ出来ていない人も多いかと思いますが、こちらの特徴を見ればSMP治療の全体像も見えてくるはずです。
SMP治療は残念ながら髪の毛そのものが生えてくる治療法ではありません。
染料に毛が成長する因子が含まれていて、頭皮に注入することによって発毛を促進する、というものではなく、あたかも毛が生えているかのように見せるだけの治療法です。
「自分の毛がなければ意味がない」と思う方もいるかもしれませんが、すぐにでもハゲている自分を何とかしたい人にとっては、このSMP治療以上に有意義な治療もありません。
また、かつらのように頭に被せるものではありませんので強風の際、取れてしまうといったリスクもありません。
SMP治療は一度通えば良いかというと、程度によりけりとなります。
頭髪・頭皮の状況と、そして自分の理想の頭像。
人によって、完成までの期日は異なります。
多少の誤魔化し程度の治療規模であれば一度の施術で十分なのですが、毛の多くが抜けてしまっている人がそれなりの状態に見せたいと思った場合、一度の施術ではどうしても難しいのです。
その場合は二度、三度と治療に行うことになります。
また、SMP治療は一度行えば永遠に有効なものでもありません。
あくまで染料になりますので、時間の経過とともに色が薄くなっていきます。
二年に一回程度のメンテナンスが推奨されているのですが、どの程度の歳月で薄くなるのかは人それぞれです。
五年間問題なかったという症例もあるようですが、基本的には二年に一度程度のメンテナンスが必要になると考えておいた方が良いでしょう。
参考:M字はげ植毛の効果と費用はどれくらい?対策方法と各費用について解説
これまでの説明でSMP治療がどのような治療法かは何となく分かって頂けたのではないでしょうか。
一般的なAGA治療、育毛治療とはまた違った薄毛治療になります。
SMP治療は何より即時性が最大のメリットですが、他にも多数のメリットがあります。
SMP治療は白髪であっても特に問題ありません。
先にSMP治療は定期的なメンテナンスが必要だとお話しましたが、その際に染料の色も変更出来ます。
例えばSMP治療開始当初は周辺が黒い毛だったので染料の色も黒にしていたものの、治療を続けていくうちに白髪も増えてきて黒だとおかしいなと感じて来た場合、次回のSMP治療からは染料を白色にすれば良いのです。
染料を注入するだけという特徴から白髪への応対も出来るだけに、患者の髪の色は問題になりません。
SMP治療は女性でも受けることが出来ます。
一般のAGA治療の肝はフィナステリドの摂取ですが、フィナステリドは残念ながら女性の服用が認められていません。
女性がフィナステリドを摂取するとホルモンバランスへの影響が懸念されるため、危険視されているのですが、SMP治療はあくまでも頭皮に染料を注入するだけの治療法です。
ホルモンバランスに影響を与える心配は全くありません。
女性はSMP治療を必要とするの?と思うかもしれませんが、女性にもFAGAという薄毛症状があります。
女性でも全体的な毛の密度が薄くなってくると、分け目等が目立つようになってくる人も多いのですが、そんな気になる部分にSMP治療を行うことで地肌の露出を軽減出来ます。
植毛治療よりも安全でお値段が安い点もメリットと言えるでしょう。
性別を問わず、自分のアイディア次第で応用出来る点もSMP治療のメリットです。
AGA治療の場合、自分の毛を育成する過程でどうしても時間がかかってしまいます。
更には時間がかかるものの、確実に髪の毛が増えるとは断言出来ません。
育毛までの時間は人それぞれですが、さすがに短時間では無理なのです。
冒頭でもお話したように、フィナステリドは半年の摂取が推奨されているほどです。
「髪の毛を今すぐに生やしたい」は現実的に難しいのですが、SMP治療であれば治療後すぐに生まれ変われます。
治療にかかる時間は2時間から3時間。
この時間で「ハゲを今すぐ何とかする」ことが出来るのです。
これはSMP治療の大きなメリットと言えます。
他のAGA治療では難しいでしょう。
AGA治療ばかりがクローズアップされているのですが、薄毛や抜け毛の原因はAGAだけではありません。
その他の理由で薄毛や抜け毛で悩まされている人もいますが、残念ながらAGA治療が有効なのはAGA患者だけです。
AGA以外の理由で薄毛や抜け毛に悩まされている場合、どれだけAGA治療薬のフィナステリドやザガーロを摂取したとしても効果は期待できません。
ですがSMP治療であれば薄毛や抜け毛の原因は問題無いのです。
SMP治療は薄毛や抜け毛の原因に対してアプローチする治療ではなく、頭皮に直接アプローチして染料を入れるだけの治療法ですので、どのような原因であっても治療することが出来ます。
ハゲの原因は必ずしもAGAではないだけに、AGA治療はAGA患者以外には効果がありませんので、SMP治療はAGA以外の原因で悩まされている方にとっては心強いことでしょう。
SMP治療は地肌に直接染料を注入します。
そのため、自然発毛力が既に衰えてしまっている高齢者から、ホルモンバランスがまだまだ安定していない未成年であっても関係なく治療を行えるのです。
AGA治療の場合、どのように治療に取り組むのかは各々次第ではありますが、若ければフィナステリドによって抜け毛を抑えることで、自然発毛力によって毛が生えてくることでしょう。
ですが年齢と共に発毛力も落ちてきてしまいますので、年をとるごとにフィナステリドだけでは効果が得られなくなります。
一方、フィナステリド治療は時間がかかりますが、SMP治療であれば年齢関係なく治療が可能です。
但し後述しますが、SMP治療は治療料金に関して注意が必要になるでしょう。
AGA治療の場合、割合としては僅かではありますが、治療によって副作用も報告されています。
特に最近注目を集めているザガーロの場合、副作用の数字はフィナステリドなど他の治療薬よりも高いと発表されています。
ですがその点SMP治療は副作用の心配はありません。
薬の様に体の中からあれこれ行うのではなく、あくまでも頭皮の表面に染料を注入するのみですので、体中の細胞組織に影響を及ぼすようなことはありません。
但し、SMP治療直後に頭皮が赤くなっていたり、腫れてしまうケースも見受けられるのですが、こちらの症状は施術から数日もすれば自然と治癒するので心配するレベルのものではないでしょう。
SMP治療は発毛に何らかの影響を及ぼすものではありません。
SMP治療が染料を入れるのは頭皮の真皮の部分。
毛根や毛包と表皮の間に注入します。
そのため、髪の毛には良くも悪くも何も影響を与えることはありません。
つまりSMP治療を行ってから元々生えている毛まで駄目になるようなことはありません。
何が言いたいのかと言いますと、SMP治療はAGA治療との併用も可能なのです。
とりあえず応急処置としてSMP治療を行いつつ、AGA治療も並行して行うことで長期的な視点での薄毛治療として組み込むことも可能です。
SMP治療に限らず一つの薄毛治療を行うと他の薄毛治療との併用は難しいのだろう…とイメージする方はとても多いかと思いますが、SMP治療であればその特徴からAGA治療との併用は可能です。
ただし、染料部分への刺激という点からかつらの着用はNGのようです。
特にかつらの場合、密閉されるので頭皮が蒸れてしまいます。
染料への影響が懸念されますので、着用は避けた方が良いでしょう。
自毛植毛を行う方は近年増えています。
地毛植毛の場合他の毛ではなく、自分の細胞を移植するので拒絶反応を起こしにくいと評判ですが、自毛植毛は皮膚移植でもありますので、移植先は良いのですが、元々生えていた部分は毛がなくなってしまいます。
そのため、移植時の傷が目立たないよう後頭部の皮膚から前頭部に移植する植毛が一般的となっているのですが、ふとした拍子に頭皮の傷がバレてしまいます。
それもそのはず、移植した部分だけ不自然な程髪の毛が生えていないのです。
それなりに長さがあれば隠せるのですが、他人の目が心配ですよね。
ですがSMP治療であればそんな植毛の傷も消すことが出来ます。
植毛の跡にも問題なく治療が行えるだけに、せっかく植毛をしてみたものの、傷が治るまでは外に出たくない…という人にとって、SMP治療は最適な「補修方法」にもなり得ます。
但し、この場合は少々回数が必要になるケースもありますし、髪の毛自体が生えてくるわけではない点に注意が必要です。
SMP治療は「皮膚に染料を入れる」点においてタトゥーと同じなので、勘違いしている人も多いのですが、そもそもタトゥーは身体への装飾が目的であり、SMP治療は医療行為になります。
使用する器具やマイクロニードルを刺し込む皮膚への負荷も異なります。
医療従事者が行う医療行為、それがSMP治療です。
ちなみにタトゥーではありませんので、タトゥーを禁止している施設の利用も問題ありません。
実際に、後に紹介する首藤クリニックが都内区役所にSMP治療について質問した所、SMP治療を受けた職員も公平に扱うとの返答をもらっています。
施術直後は別ですが、染料が安定してくればプールや温浴施設の利用も可能になります。
何度も言いますがSMP治療はタトゥーではありませんので、利用を断られるようなこともありません。
かつらのようにずれてひんしゅくを買う心配もありませんし、毎日着脱する必要もありませんので「あの人昨日と生え際が違う…」と怪しまれるようなことはありません。
また、髪の毛と同じ色の染料ですので、余程近づかなければ気づかないと言われていますし、実際にSMP治療を受けた頭皮を見て、自毛なのかSMP治療なのかを判断するのも難しいレベルのナチュラルさかと思います。
凝視すれば「髪の毛じゃない」と気付くものの、そもそも頭皮を凝視されるようなシチュエーションもそうそうないでしょう。
そのため、SMP治療は桂などと比べて気づかれにくい点もメリットの一つに数えて良いでしょう。
何事もメリットがあればデメリットもあるものです。
ここではSMP治療のデメリットもいくつか挙げてみましょう。
一番のデメリットはやはりこの点でしょう。
デメリットというよりもそれこそがSMP治療最大の特徴でもあるのですが、SMP治療は自分の毛を発育・育毛するものではありません。
言葉は悪いですが、「誤魔化すための」治療法でもあります。
「アート」と言われるのもそのためで、自分の毛を生やそうと努力するのではなく、頭皮に染料を使って髪の毛を模した模様を入れ込むものです。
基本的にどれだけSMP治療を行っても自分の髪の毛には影響を与えません。
AGA治療の場合、自分の毛を生やすことを目的に治療を行いますが、SMP治療は「毛」をどうにかするのではなく、頭皮に染料を入れ、見た目を整える治療になります。
薄毛や抜け毛の本質的な解決方法ではないということです。
こちらは後述しますが、SMP治療を受けられる施設がまだまだ少ないです。
例えば近年のAGA治療の場合、フィナステリドの処方程度であれば専門病院から一般病院にまで全国的な広がりを見せています。
AGA専門クリニックだけではなく、内科や皮膚科でさえもAGA治療薬を処方してくれます。
HARG治療など、少々専門的な治療となると場所を選ぶのですが、フィナステリドの処方だけであれば身近な病院でも受けられる程にAGA治療は広がりを見せているのです。
だからこそAGA治療の知名度が高まっていることでもあるのですが、SMP治療はまだまだ治療を行える場所が少ないのです。
しかし逆をいえば、治療可能な医療機関が少ないということは、そこに足を運ぶ患者数は多いということです。
専門的な治療ノウハウは溜まっていきますので、SMP治療専門の医師となら安心して治療を受けられるのではないでしょうか。
SMP治療を行えるのは主に都内になりますので、首都圏に住んでいる人にとっては良いのですが、遠方に住んでいる人にとっては受けたくても受けられない治療となっています。
施術時間自体は2時間から3時間程度と決して長くはないのですが、施術直後はどうしても行動が制限されます。
激しい運動や帽子をかぶるなど、控えるべきこともいくつかありますし、心がけておかなければならないこともあります。
投薬治療のAGA治療の場合、治療薬を飲むだけで良いので、SMP治療は手術になってしまう点はデメリットと感じる方もいらっしゃることでしょう。
治療に関して不明な点等は都度担当する医師に相談してみると良いでしょう。
参考:AGA治療は保険適用外!?費用の相場と安く抑える方法まとめ
SMP治療の流れとして、まずはカウンセリングを行います。
そこでどのような自分になりたいのかや、技術的に可能なのかを話し合います。
ヘアライン、毛根の密度。
これによって施術後の見栄えが異なる部分なのでカウンセリングはとても大切です。
また、感染症有無の確認のための血液検査や体調チェック、アレルギーテスト等を行い、問題がないことを確認した後に施術へと移ります。
施術は基本的に1度で約2時間。
何度行うかは自分自身の理想次第になりますが、頭皮への影響を考慮し、基本的には1度では2時間となっています。
施術前に自分自身で行うことは特にありません。
洗髪するだけで十分でしょう。
但し、施術前の日焼けや飲酒は控えた方が良いでしょう。
他には食事制限もありませんし、睡眠時間の指定もありませんので、そこまで気を使う程ではありません。
恐らくSMP治療に興味のある方の多くがこの点を気にしているのではないでしょうか。
SMP治療は染料を注入するため、針を頭皮に注入することになりますので、完全無痛とは言えません。
事前に麻酔クリームを処方した上での治療になりますので、ある程度痛みは緩和されますし、個人差も出る部分ではありますが、完全無痛ではないと覚悟しておいた方が良いでしょう。
具体的にどれくらい痛いのかは人それぞれとしか言えません。
不安な方は医師に相談してみると配慮してくれることでしょう。
どのような染料が使われているのかも気になる所ですが、SMP治療で使われている染料はタトゥーやアートメイクで使われているインクではなく、金属成分を含まない水性染料です。
これは頭皮への影響を考えた上でのことです。
この点だけを見てもSMP治療はタトゥーとは異なるものだと分かるでしょう。
SMP治療そのものは1回でおよそ2時間で終了するのですが、それで終了ではありません。
どのような治療もアフターケアが大切ですが、SMP治療ではどうなのか。
アフターケアを含め、術後の注意点もまとめてみましょう。
施術後は皮膚が完全に再生するとされるおよそ10日前後は控えるべきいくつかの注意点があります。
まずは汗をかくこと。
染料が水性なので汗で滲んでしまう可能性があります。
頭皮が完全に密封されればどれだけ汗をかいても問題ないのですが、施術直後はまだまだ頭皮に穴が開いている状態です。
汗を書けば脂分、水分で染料が落ちてしまいますし、何より雑菌等が繁殖する原因にもなります。
皮膚炎など新たなリスクも考えられるだけに気を付けましょう。
また、髪を剃るのも控えましょう。
髪を剃ると、どうしても頭皮にも影響が出てしまいます。
こちらも頭皮が完全に塞がった後ならば大丈夫なのですが、施術直後は頭皮に僅かな穴が開いている状態でカミソリを当てると雑菌が入る可能性もありますし、より敏感な頭皮を傷付けてしまう可能性もあります。
頭皮の穴が完全に塞がり、皮膚が再生するまでは控えましょう。
帽子、かつらの長時間の使用も同様です。
こちらも長時間の使用で頭皮が蒸れてしまいます。
汗や水分で水性染料が落ちる可能性があります。
同じくプールや海水浴も控えましょう。
皮膚がまだ完全に再生していない段階での塩素は少々刺激が強すぎます。
皮膚炎の可能性が出てきますのでこちらも気を付けましょう。
直射日光も出来るだけ避けるようにしましょう。
皮膚が完全に再生するまでは日焼け止めクリームで肌を直射日光から守るなどして、頭皮が直接刺激を受けないように気を付けるひつようがあります。
但しこちらも塗り過ぎると刺激になりますのでほどほどにしましょう。
施術後入浴して良いのか気になる方も多いかと思いますが、入浴も控えた方が良いでしょう。
施術後、数日も経過すると頭皮にかさぶたが出来ます。
SMP治療では直接頭皮に針を刺すのです。
目にも見えないレベルの穴が開いている状態ですので、上記の注意点だけではなく、入浴も控えましょう。
入浴は穴から雑菌が入る可能性があるだけではなく、染料は水性なので色が落ちてしまう可能性もあります。
洗髪そのものは可能ですので、施術部分の頭皮に水がかからないよう注意しつつの洗髪を心がけましょう。
どのような契約を行うのかによっても異なるのですが、所定の回数を越えたら有償にて行われるケースが一般的です。
また、施術後、やっぱりラインを変えたいなと思った場合はラインの変更は可能なのですが、どのように変えるのかによって事情が異なります。
例えば髪の毛の生え際のラインをもっと前にと思ったら、これはとても簡単です。
染料をより生え際の方へ入れれば良いだけだからです。
逆に染料を消さなければならない場合、SMP治療施術だけではなく、染料の消去を行える施設に足を運ばなければなりません。
消去にはレーザーを使用しなければならないだけに、SMP治療は行うものの、消去は行ってない所もあります。
気になるのであれば当初から染料の消去が出来るところなのか聞いておいた方が良いでしょう。
SMP治療に関して様々なことを説明してきましたが、ここで気になるのはそのお値段ですよね。
SMP治療の金額に関しては、どれくらいの施術範囲なのかによって大きく変わってくるのです。
SMP治療は染料を頭皮に注入することになりますので、範囲が広ければ広い程料金は高くなります。
ちなみに名刺半分より少々大きなサイズでおよそ100,000円程度です。
ツルツル状態からの治療の場合は500,000円を超えるケースも出てきますが、基本的に自分次第です。
ちなみにSMP治療は他の薄毛治療と同じく自由診療になりますので保険適用外の治療です。
ちなみに植毛の場合、切るか切らないかによっても値段は変わるのですが、100G(グラフト)辺りでおよそ300,000円前後が相場となっています。
ちなみに1Gで2本程度になりますので、100Gだとおよそ200本分。
大きさにすると2㎡。
SMP治療のおよそ100,000円分の大きさよりも断然小さいものです。
「自分の毛がすぐに移植される」点ではメリットかもしれませんが、AGA治療やSMP治療と比べると少々割高なのが分かるのではないでしょうか。
SMP治療がまだまだ大きな知名度を獲得していない理由の一つに、SMP治療を受けられる施設が少ない点が挙げられます。
元々SMP治療はイギリス発祥の治療で海外ではそこまで珍しいものではないのですが、日本国内ではまだまだ少数派です。
東京の表参道にある、首藤クリニックがその一つですが、首藤クリニック以外の治療可能医療機関となるとほとんど見当たらないのが実情です。
知名度も高まり、一般的なクリニックでさえフィナステリドを処方してくれるようになったAGA治療を比べると、この点は現状、埋め難い差となっています。
それでもいくつかSMP治療を受けられる施設がありますのでご紹介するとしましょう。
SMP治療を受けられる首藤クリニックは、いわば国内のSMP治療の先駆者と言っても良いでしょう。
「SMPセンター」と銘打ち、SMP治療を提供しています。
無料カウンセリング予約を行い、患者と一対一で話し合い、納得してもらってからの治療を心がけています。
また、実際の治療時だけではなく、クリニックのホームページ上に相談フォームが設けられています。
ご自身の頭髪状態を送ることで、どれくらいの治療回数、予算が必要なのかを診断してくれます。
患者のことを第一に考え、様々なキャンペーンがあるようです。
症例モニターとなってくれる患者は最大で20%割引、月曜日から金曜日に施術出来る患者は平日割引として10%割引、治療のために新幹線や飛行機、高速バスを利用した遠距離の患者には遠距離割引として施術代金から10%割引の制度も用意されています。
気になる料金ですが、最も安い料金が100,000円から。
この場合、名刺半分大程度のサイズが目安で回数は1回2時間のみ。
少し気になっている所をと思ったらこの程度で済むのですが、最も高い料金設定は750,000円。
この場合、いわゆるツルツル状態からで、5回~6回、合計15時間程度の施術を見込んでいます。
単純に、染料を注入するエリアが広ければ広い程お金も時間もかかりますし、メンテナンスの回数も必要になります。
また、植毛の傷をカバーする治療の場合は少々高く設定されています。
FUT法による1本傷、さらには20cm以内であれば250,000円から300,000円。
20cm以上の場合は300,000円から350,000円。
いずれも3回~5回を予定しています。
FUT法による複数傷の場合は400,000円から600,000円。
回数は4回~5回を想定しています。
FUEダイレクト法による虫食い傷の場合は350,000円~500,000円。
回数は3回~4回を想定しています。
SMP治療は気になっているものの、いきなり…という方にはお試し体験もありますし、医療ローンやクレジットカードでの支払いにも対応していますし、何より自分自身の理想次第になりますので、まずは一度無料相談か、メールフォームから自分自身の写真を送付し、どれくらいになるのか相談した方が良いでしょう。
施術箇所は切手サイズですが、施術料金、診察料、検査料総額で15,000円にて行っています。
別途消費税はかかりますが、気軽にSMP治療を受けられるチャンスです。
また、お試し体験後に本施術を受ける場合、15,000円を割引してくれますので、仮にその後本施術を受けるのであればお試し料金は実質無料になります。
こちらは人数が30人と限定されているものの、診断時に決定した料金から割引してくれます。
テレビ、雑誌を含めて様々な媒体への症例写真、顔写真、体験談、本名の掲載。
これらが可能であれば20%の割引になります。
症例写真、体験談の掲載や一部媒体への顔写真の掲載だと10%割引になります。
人数に限りがあるだけに、安くSMP治療を受けたいのであればこちらは見逃せないでしょう。
まずはカウンセリングから始まります。
カウンセリングセンターが併設されており、専門のスタッフが患者と対面した上でしっかりとカウンセリングを行います。
そこでは黄金比マスクを用い、患者に対して適切なラインを提案。
もちろん患者の意思も最大限に尊重。
初回予約を行うことでカウンセリングが終了となります。
そして初回施術。
2時間から長くても3時間程度で終わります。
これを患者の理想に近付くまで繰り返すと、その後は必要に応じてメンテナンスとなります。
首藤クリニックでは術後のメンテナンスも行っています。
施術開始日より1年間は無料メンテナンス期間となっています。
色落ち部分のリタッチは無料なのでお気軽に受けられるでしょう。
また、それ以外は1回30,000円にてメンテナンスを行っています。
メンテナンスを重ねることによって染料の沈着が安定するというメリットもあります。
30,000円は高いと感じるかもしれませんが、2年に一度と考えると1ヶ月当たりは1,250円。
この額を考えるとAGA治療よりも安いことに気付かされるのではないでしょうか。
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-2-19表参道山田ビル2階
東京メトロ表参道駅A1口より徒歩3分
電話番号:0800-888-8889
実際にSMP治療を受けた人の声に興味がある人も多いのではないでしょうか。
そこでSMP治療を受けた人の口コミもチェックしてみるとしましょう。
プロダーツプレイヤーである田中貴志氏もSMP治療を受けた一人。
素性の分からない人の口コミよりも、田中氏のブログを見ればSMP治療がどのような治療なのかが分かります。
そこには写真も掲載されていますし、田中氏自身の感想、日常生活での変化等まで分かりますので、SMP治療に興味のある人にとっては参考になるブログです。
彼はプロのダーツプレイヤーですが、ブログではSMP治療の紹介をメインに行っています。
SMP治療の経過報告、そしてブログのコメント欄にてSMP治療が気になる人とのコミュニケーションもしています。
サービス提供業者ではなく、あくまでも一患者としての貴重な声が聞けるので、チェックしてみるのも良いでしょう。
特に写真は圧巻です。
医療機関が用意している綺麗な写真ではなく、あくまでも自分自身の自撮りであろう写真が掲載されていますので、リアルなSMP治療を見ることが出来るはずです。
その他にもSMP治療の口コミを見かけます。
「思っていたよりも良い」「バレない」「世界が変わった」といった声が多いです。
田中氏の口コミなどと比較しながら、貴重な意見の一つとして参考にしてみてはいかがでしょう。
また、先に紹介したSMPセンターでは施術事例もいくつか掲載されていますので、術前と術後の違いも確認出来ます。
SMP治療は日本だけで行われているのではなく、海外でも行われています。
むしろSMP治療は海外の方が進んでおり、日本の方が浸透していない程です。
こちらはアメリカのSMP協会の公式アカウントが公開しているユーチューブの映像です。
海外でのSMP治療がどのようなものなのかが分かりやすく動画にて解説されています。
SMP治療にお悩みの方も写真ではイメージ出来なくとも、動画であればどのようなものかよく分かるのではないでしょうか。
海外では既にメジャーな治療法として確立されており、海外での人気を考えると今後日本でも人気が高まることが予想されます。
実施に、朝日新聞や読売テレビなど各種メディアにて紹介されることも増えてきているだけに、SMP治療の知名度も徐々に高まっていると思われます。
本場である海外に行ってSMP治療を受けた方が、レベルが高い治療を受けられるのではないかと思っている方もいるかも知れませんが、海外でのSMP治療はお勧め出来ません。
なぜならSMP治療は施術後のメンテナンスが必要になりますので、医療機関に定期的に足を運ばなければなりません。
その際のコミュニケーションなどで齟齬が生じてしまっては元も子もありません。
医療関係ではリスクや不安要因はなるべく排除した方が後悔の無い治療が出来るのではないでしょうか。
本記事では様々な角度からSMP治療についてご説明してきました。
SMP治療にはメリットもあればデメリットもあります。
特にSMP治療最大の特徴は自分の毛を成長させるものではない点です。
だからこそ即効性が高いのですが、出来れば自分の髪が…と思っている方もいるでしょう。
前提として、薄毛治療はSMP治療だけではありません。
本記事でも度々比較してきたAGA治療など様々な方法があります。
自分は何を目的にしているのか。
治療を通してどうなりたいのか。
それらを加味して医師と相談して自分の理想の治療方法を見つけることが、最良の選択かと思います。
SMP治療は「とにかくすぐにでもハゲを隠したい」と考えている人にとっては理想の治療法ですが、理想や価値観は患者一人一人それぞれ異なるはずです。
SMP治療も含め、自分自身の理想の治療法を見つけることが何より大切です。
本サイトが読者の方々の悩みを解決する助けになれば幸いです。