AGAコラム

公開日 2017.4.20
壮年性脱毛症って??原因から予防、治療法まで全てご紹介!
カテゴリ AGA・薄毛の対策
Ahhhgirl

薄毛に悩む男性は年々増えています。その薄毛の原因の大部分は壮年性脱毛症と呼ばれる、病気の一つと言われています。壮年性脱毛症の原因は生活習慣や男性ホルモンなど、いろいろなことが言われていますが、実際のところどうなんでしょうか?そして、実際に効く治療とは、どんなものなんでしょうか?

 

壮年性脱毛症は病気なので、薄毛が起こる原因やメカニズムがあります。そしてその原因やメカニズムがどんどん解明されるにつれ、新しい治療法がどんどん開発されています。その一方、インターネットを中心に正しいものから間違ったものまで、さまざまな情報がいかにも効きそうな治療法として紹介されています。テレビのCMからタクシー車内のパンフレットまで、その中から正しい情報を選び出すのは至難の業に思えます。

 

壮年性脱毛症に正しく対処するには、数ある情報の中からいかに正しい情報を選んでいくか。いかに自分に合った治療法を見つけられるかにかかっています。壮年性脱毛症に悩む人々の少しでも助けになるべく、ここでは皮膚科や形成外科の各専門科の医師からの情報を中心に、壮年性脱毛症の改善に役立つ情報をお伝えします。

 

 

 壮年性脱毛症とは

AGA_本を読んで考える男性の画像

 

そもそも壮年性脱毛症とは、なんでしょうか。壮年性脱毛症を理解するには、まずAGAという病気をよく知ることが必要です。最近、CMや広告で目にすることの増えたこの「AGA」ですが、正確にはどんな意味なのでしょうか。

 

AGAとは、男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)のことです。アンドロゲンと総称される男性ホルモンが、毛を作る細胞に強く作用することで、毛が抜けてしまう病気です。そしてこのAGAを壮年期に発症することを、壮年性脱毛症といいます。壮年期とは、人の人生を幼年期、少年期、青年期、壮年期、中年期、高年期と6段階に分けたうちの4段階目のことです。

 

幼年期は「育つ」時期、少年期は「学ぶ」時期、青年期は「巣立つ」時期、壮年期は「働く」時期、中年期は「熟す」時期、高年期は「稔る」時期、と厚生労働省では定義していて、壮年期はだいたい25歳から44歳ごろとされているようです。

 

この壮年期に男性型脱毛症が起こることを、壮年性脱毛症と呼ぶわけですね。ちなみに、日本人男性のだいたい30%がAGAで悩んでいるといわれています。そしてAGAが発症する年齢の比率は、20代で約10%、30代で約20%、40代で約30%、50代以降で40%と、年齢が上がるにつれて高くなる傾向があります。

 

そのうち、壮年期ではだいたい60%が発症するので、AGAのうち半数以上は壮年性脱毛症だといえそうです。壮年性脱毛症に対して、「若年性脱毛症」という言葉も良く聞きますが、学会発表など公式な情報では、「壮年性」と「若年性」を分けて議論していることはほとんどありません。若年性脱毛症の症状も治療法も、壮年性脱毛症=男性型脱毛症と同じようです。

 

ようするに、壮年性脱毛症と若年性脱毛症は、発症している年齢層の差であり、「男性型脱毛症」の一種であるといえます。

 

 

では男性型脱毛症および壮年性脱毛症では、なぜ髪が抜けてしまうのでしょうか。

 

壮年性脱毛症では、アンドロゲンと総称される男性ホルモンのうち、テストステロンというホルモンが、DHT(ジヒドロテストステロン)という形に姿を変えます。このDHTはテストステロンよりも活動が活発で、身体のさまざまな面に影響を与えます。

 

たとえば、ヒゲや胸毛にDHTが作用すると、ヒゲや胸毛は濃くなります。また、前立腺にも強く作用し、前立腺肥大を招くことによって頻尿や前立腺癌のリスクを高めます。DHTが髪の毛に作用すると、髪の毛を作る毛包という組織が、働かなくなってしまうのです。

 

 

そもそも通常の髪の毛は「毛周期」というサイクルで、髪を作る→休む→髪を作る→休む、のリズムを繰り返しています。髪を作る毛包という組織は、毛幹という部分と共に有名な「毛根」を形成しています。毛根は大体5年ほど働いて髪の毛を伸ばし続けたあと、3~4か月休みます。この時期を「休止期」といいますが、それまで伸びた髪の毛はこの時期に毛根ごと抜けてしまいます。

 

その後、順調にまた成長期に入ると、新しい髪の毛が徐々に生えてくるのですが、壮年性脱毛症ではこの「成長期」が極端に短くなり、髪の毛が短く細くなってしまいます。そして短い成長期を終えた毛根はそのまま「休止期」から抜け出せなくなってしまうのです。

 

まるで冬場の炬燵のように「休止期」から抜け出せなくなる毛根が、頭全体に散在していればまだ目立ちません。ですが、壮年性脱毛症では、おでこのあたりから頭頂部に集中して毛根が休止期に入ってしまうことも、その特徴のひとつです。

 

休止期から抜け出せなくなる毛根が増えることにより、ちょっとした刺激で大量に髪が抜ける、という自覚症状が現れます。休止期に抜けるべき毛は、枕と擦れたり、ブラッシングをしたり、ほんのわずかな刺激でも抜けやすくなっています。朝起きて、自分の枕を見てギョッとするほど抜ける、というのはこの「休止期脱毛」が起こっているのです。

 

 

 壮年性脱毛症は予防できるか

AGA_監督の画像

 

脱毛が増えてくる、ということはすでに「休止期」に留まる毛根が増えてしまっている=壮年性脱毛症の症状が出ている証拠です。それでは、壮年性脱毛症になる前に、予防することはできるのでしょうか?壮年性脱毛症には遺伝性があることがわかっています。

 

「親父がハゲているから、オレもやばい」、「お父さんは大丈夫だけど、じいちゃんがハゲてるから、隔世遺伝するんじゃないか」

 

という嫌な予感は、非常に残念ですが、当たることが多いのです。最近では、「リスク遺伝子検査」といって、髪の毛に関係する遺伝子の情報から、次のようなことが予測できる検査ができるようになりました。

 

  • AGAを発症する確率
  • 発症したAGAにどの程度、薬(プロペシア)が効くか

 

検査費用はもちろん自費になりますので、医療施設によって異なりますが、2万円近くするところもあるようです。また、自分で簡単に検査できるキットを導入しているところもあります。

 

遺伝新情報は血液にも唾液にも、同じ人に属するものならどの部分、どの分泌物にも同じように含まれています。この検査は、綿棒で20回ぐらい自分の口の中をこすって、そこに付いた粘膜を検体として提出します。この方法だと、だいたい1万2000円から1万6000円ほどで検査できます。

 

この検査をすることで早めに壮年性脱毛症の危険を察知して、早めに治療を始めることができます。検査費が高すぎる!と思うか、多くの髪の毛が失われる前に対処できるなら安い!と思うかは人によって意見が分かれそうですね。

 

 

意外にも、壮年性脱毛症と生活習慣やストレスとの明らかな関係を示した論文や発表は、見当たりませんでした。明らかなリスクとは言えないのか、または明らか過ぎて研究がされていないのか。その辺は定かではありません。

 

「規則正しい生活」や「偏りのない食生活」、「ストレスを溜めないように」とは、壮年性脱毛症に関するいろいろなサイトで言われています。もちろん、それらを実行したほうがすべての健康面において良いことが起こるのは、間違いありません。

 

ただ、必死で生活習慣を改善したとしても、それが「AGAに著効する!」ということは、残念ながらなさそうです。遺伝子の段階ですでに「AGAになる確率が高い」とされている人は、小手先の努力では壮年性脱毛症の発症自体を予防することは難しいということです。本当に残念なことです。

 

 

そこで、タバコです。生活習慣というと、なにかと目の敵にされることの多いタバコですが、ほかの生活習慣が壮年性脱毛症とは明らかに繋がらない中、喫煙と壮年性脱毛症には深い関わりがあるようです。

 

というのも、有名なハーバード大学の研究で、喫煙者のDHTの量が非喫煙者に比べて13%も高い、ということがわかってしまったのです。たいていの人は20歳近くで喫煙を始めることを考えると、壮年性脱毛症は特に喫煙によるリスクの影響を受けやすい、といえます。

 

DHTとは、髪を作る毛根を休止期という炬燵に閉じ込めてしまう、壮年性脱毛症の元凶です。ちなみに、DHTが高いからと言って、DHTに対する毛包の感受性が高くなければ特に問題はありません。けれど、もともとAGAのリスクが高い人は、DHTに対する毛根の感受性が高く、過敏に反応してしまうことで脱毛が起こります。その元凶であるDHTが13%も高まってしまうということは、壮年性脱毛症の進行を早めてしまう可能性が大いにあります。

 

そのほかにも、タバコは良く知られているとおり、末梢血管をキュッと縮めてしまい、末梢への栄養を滞らせてしまいます。頭皮は、身体の中で最も末梢といえます。頭皮を苛めることは、ただでさえ壮年性脱毛症で苦しんで細い毛しか作れない毛根に、悪い影響を与えそうです。

 

 

 壮年性脱毛症の治療

AGA_注射と薬の画像

 

壮年性脱毛症は一度かかってしまうと、症状がある程度進むまで、進行は止まりません。壮年症脱毛症の髪の抜け方には、下のようなパターンがあります。

 

  • おでこから抜けていくタイプ
  • ベジータのように、剃りこみから抜けていくタイプ
  • 頭頂部から薄くなっていくタイプ
  • おでこと頭頂部が同時に薄くなっていくタイプ

 

このような経過を経て、前額部と頭頂部がある程度薄くなったところで、「じゃあこれからはこのぐらいで」というように、その人それぞれのポイントで抜けどまります。

 

休止期から抜け出せなくなった毛根は、恐ろしいことに徐々に退化して消失してしまいます。壮年性脱毛症の最初のころは、細くて短い毛がふあふあと生えているような状態ですが、その状態を放置してしまうと、毛根すら消滅して、ツルピカっとした状態になってしまいます。

 

壮年性脱毛症の治療は、現段階ではまだ残っている毛根に対して働き掛けるものが主体です。ひとたびこのツルピカっとした状態になってしまうと、その場所に再び毛包をよみがえらせることは、植毛手術でしかできません。

 

よく、抜け毛が気になってシャンプーを控えたり、ブラッシングを控えたりする方がいらっしゃいますが、それをしても「抜けるべき毛がくっついているだけ」という状態です。残念ながら、「髪の毛を生かしたい」という根本的な要求には答えられていません。では、壮年性脱毛症の進行を食い止めるには、どんな治療が有効なのでしょうか。

 

 

男性にも、女性にも、男性型脱毛症なら誰にでも「効果がある!」と日本皮膚科学会が太鼓判を押す唯一の外用薬です。ミノキシジルというと、代表的には「リアップ」という商品が知られていますね。男性には5%の外用薬、女性には1%の外用薬を「強く推奨する」という皮膚科学会のお墨付きです。毛根を休止期から呼び覚まし、再び髪の毛を作るように働きかけてくれます。

 

ミノキシジル外用薬は、20000人に使っても、あきらかな有害事象(副作用)は認められなかったとのことですが、日本人の頭皮にはやや刺激が強いようです。頭皮がじんじんしたり、赤みや痒みを感じることがあります。

 

そして、学会で推奨しているのはミノキシジルの「外用」です。ミノキシジルのタブレットを通販サイトなどで見かけますし、病院で処方されることもありますが、タブレットは「内服」です。日本ではまだ認可されていませんし、世界的にもミノキシジルの内服が壮年性脱毛症に効果があるとは、立証されていません。

 

また、本来は高血圧の治療のため処方されていた内服薬です。内服することで血圧が下がってしまったり、むくみが出たり、少しの運動で動悸や息切れがする、といった副作用が心配です。ミノキシジルの内服の実験では、犬の心臓が破裂した、という結果がでたこともあるそう。

 

インターネット上では、「ミノキシジルの内服が最高!」といった記事も見かけますが、副作用のリスクも十分理解したうえで、自己判断での内服、ということになりそうです。

 

 

男性の壮年性脱毛症には「効果がある!」と強く推奨されています。一方、女性の男性型脱毛症には絶対に使うことはできません。フィナステリドはもともと、前立腺肥大の改善に使われていた薬です。毛根に悪さをして壮年性脱毛症を引き起こす、DHTの産生を抑える効果があります。

 

フィナステリドを含む薬でいちばん知られているのは、「プロペシア」ですね。日本人の壮年性脱毛症を対象にした試験で、ほぼ70%の人に「軽度以上の改善があった」とのことです。

 

フィナステリドで効果が得られるには12か月以上使ってみましょう、効果がなさそうでも少なくとも6か月は使ってみましょう、とのことなので、壮年性脱毛症が改善してきたな、と思えるまでには、すこし気長に待つ必要がありそうです。その分、薄毛を自然に回復できる、ということもできます。

 

フィナステリドは壮年性脱毛症に良く効く薬ですが、飲むのをやめるとその効果は切れてしまい、壮年性脱毛症は再び進行してしまいます。DHTの産生を抑えられるのは、フィナステリドを内服している間だけの対症療法、ということですね。

 

フィナステリドは、自分で薬局で買う場合は大体、月6000円。病院で処方してもらう場合は、病院にもよりますがだいたい8000円~10000円です。リスクを覚悟すれば、海外からジェネリックを輸入する方法もありますが、これはもう少し安価です。

 

プロペシアのジェネリックには、フィンペシア、フィナバルドなどがありますが、主にインドで作られたものが多いようです。価格は日本のプロペシアの7分の1。月に1000円弱です。これでは、ジェネリックに手を伸ばしたくなるのも仕方ないですね。

 

ちなみに、ジェネリックの医薬品では一粒のフィナステリドの含有量が違うことがあるので、注意しましょう。日本で壮年性脱毛症に効くとされているのは、1日に1mgの内服です。女性の男性型脱毛症には、フィナステリドは使えません。間違って妊婦や授乳中の女性が内服してしまった場合、胎児や赤ちゃんの生殖器官に奇形が起こってしまう可能性があるのです。また、更年期以降の女性には効果がないことが証明されています。

 

 

カロヤンアポジカなどの主な有効成分として日本国内でも、昔から壮年性脱毛症の治療に使われてきた薬の主成分です。壮年性脱毛症に対する皮膚科学会の評価は「使っても良い」です。

 

長年、治療に使われてきた成分ではありますが、実は、塩化カルプロニウム単独ではまだ、国内外での効果の検証が不十分で、「効果あり!」と断言はできない状態です。カロヤンなど各種の市販薬にも、塩化カルプロニウム以外に髪に効きそうな成分がたくさん一緒に入って、それらすべての結果として効果が表れているともいえます。

 

塩化カルプロニウムはもともと慢性胃炎などの消化器系の病気に使われていた薬で、血管を拡張する作用があります。その作用により、頭皮の代謝を促し、毛包の活性化と髪の毛の再生を促すものとしての効果が期待されています。ですが、壮年性脱毛症を根本的に解決する効能、とははっきり断定できません。

 

ただし塩化カルプロニウム単独で使用した壮年性脱毛症の人のおよそ3分の2が、主観的に「効果があった」と感じたという結果があります。また、カロヤンアポジカなど、ほかの生薬と調合したものに関しては8割以上の男女が「軽度以上の改善があった」と感じたことも事実です。

 

塩化カルプロニウムと生薬などを調合したものは、男性型脱毛症の女性にも男性とほとんど同様の効果があったとされています。外用薬としての第一選択はリアップなどのミノキシジルですが、ミノキシジルが肌に合わないなど使用できないときは、使ってみる価値がありそうです。ちなみに検証では、3か月~6か月でみなさん、効果があったと感じたようです。

 

 

t-フラバノンを含んだ外用薬では、サクセスやセグレタが良く知られています。壮年性脱毛症に対する皮膚科学会の評価は「使っても良い」です。

 

壮年性脱毛症へのt-フラバノンの検証では、使い始めて4カ月以降に、ひょろひょろだった髪の毛を太くしたり強くしたりしたという検証結果があります。その検証に参加した人たちには確かな結果を残したものの、検証した症例が少ないことから、「使っても良い」どまりの、なんとも惜しい成分です。

 

壮年性脱毛症では、DHTが毛根に作用すると、タチの悪いタンパク質(TGF-β)が産生されます。このタンパク質が毛根を休止期に留まらせて、髪の毛をひょろひょろにしてしまうのです。それに対してt-フラバノンは、TGF-βの産生を抑えることで、毛根を救い、髪の毛をしっかり太く育てられるように導く作用が期待されています。

 

男女ともに効果が期待されるので、リアップ外用薬が肌に合わない女性には、お勧めの外用薬です。また、セグレタなど女性向けにきれいにデザインされた商品が作られているのも、手に取りやすく使いやすい点ですね。

 

 

アデノシンは、「アデノゲン」や「アデノバイタルスカルプエッセンス」などの市販品に主要成分として配合されています。壮年性脱毛症に対する皮膚科学会の評価は「使用しても良い」です。

 

アデノシンを含んだローションを使用したところ、男女ともに80%程度の人に「軽度以上の改善があった」という検証結果があります。ただ、改善の程度は数%~10%程度と、t‐フラバノンの改善率よりはやや低いかな、という個人的な印象です。

 

壮年性脱毛症ではDHTなどの影響で、発毛を促進する因子が少なくなっており、アデノシンはその因子(PGF‐7)を補う作用があるといわれています。皮膚科学会によると、その根拠の有効性は乏しい、とのことですが、副作用も少ないし使ってみてもいいんじゃない?というところでしょうか。

 

 

サイトプリンとペンタデカンは、「イノベート」や「ダブルジー」などに主成分として配合されています。壮年性脱毛症に対する皮膚科学会の評価は、「使用しても良い」です。サイトプリンとペンタデカンは、壮年性脱毛症に対してそれぞれ抜け毛量やヒョロヒョロの毛が太くなった、などの検証結果が得られています。ただし検証自体の数が少なく、明らかに有効性があるとはいえない、という残念な結果です。

 

検証では8週から24週で結果を感じられたとのことで、ほかの薬剤での検証よりも早めに効果が実感できている印象です。ちなみに、女性への効果のほどは明らかになっていません。サイトプリンは、髪の毛の成長因子の産生を促し、ペンタデカンは髪の毛を形作る主なタンパク質「ケラチン」の合成を促進します。

 

壮年性脱毛症との直接の関係は薄いかな、という印象ですが、薄毛の改善には一役買ってくれるのかも、という成分です。

 

 

以上、壮年性脱毛症に対して有効性が検証されている主な薬用成分の紹介でした。どうでしょうか、希望の持てる成分はあったでしょうか?やはり男性の壮年性脱毛症には、ミノキシジル(リアップなど)の外用と、フィナステリド(プロペシアなど)の内服が、有効性と安全面において不動の第1位といえそうです。

 

女性に関しては、有効と言える内服薬は残念ながら、今のところないようです。ミノキシジル(リアップなど)の外用を試して、効かないもしくは副作用がひどいようなら、塩化カルプロニウム(カロヤンなど)やt‐フラバノン(セグレタ)などを試してみる価値がありそうです。

 

皮膚科学会の壮年性脱毛症への有効性のガイドラインを参考にしてきましたが、「使っても良い」という評価がとても多かったですね。同じ「使っても良い」の評価でも、下の2種類があるようです。

 

  • 有効性がありそうだが症例数が少なく、絶対にお勧め!とは言えないもの

    (例;t‐フラバノン)

  • 有効性は明らかに言えないが、経験的になんか効いてるみたいだし、否定できないもの

    (例;塩化カルプロニウム、アデノシン)

 

ちなみに、セファランチンやケトコナゾールなどの成分に関してもガイドラインには記載がありましたが、症例数が少なかったり、使用している市販薬が少なかったために割愛しています。数ある市販品の謳い文句はそれぞれ説得力があり、魅力的に響きます。そんな中から自分に本当に効く成分を探し出すには、正しい情報を探す能力も大切そうですね。

 

 クリニック名  価格

 AGAスキンクリニック

 4,200円

 新宿メディカルクリニック

 6,500円

 TOMクリニック

 6,500円

 ゴリラクリニック

 9,000円

 

 

 壮年性脱毛症に植毛はいいのか

AGA_鏡で髪をチェックするおじさんの画像

 

 

日本皮膚科学会では、壮年性脱毛症に対する植毛術の推奨度も発表しています。

 

  • 自毛植毛術は「お勧めできる」
  • 人工毛植毛術は「まったくお勧めできない」

 

フィナステリド(プロペシアなど)の内服や、ミノキシジル(リアップなど)の外用では効果がなかったり、何らかの理由でそれらでの治療ができない場合のみ、植毛術を考えます。

 

植毛術を行うに当たっては、十分に経験のある医師のもとで、リスクなど十分説明を受けて理解したうえで行うことが大切です。手術にリスクはつきもので、自毛を植毛するにしても、人工毛を使うにしても、現状より悪くなることは大いに考えられるためです。

 

 

自毛植毛はミノキシジル(リアップなど)やフィナステリド(プロペシアなど)の次に壮年性脱毛症に効くと、皮膚科学会からお墨付きをもらった治療法です。それぞれクリニックによって微妙な差はありますが、自毛植毛の手術は次のように行われます。

 

①壮年性脱毛症の影響が少ない後頭部や側頭部から、「株」と呼ばれる元気な毛根を採取する。

②前頭部や頭頂部など、壮年性脱毛症の症状が出ている部分に、0.6mm程度の穴を開けて植毛する。

 

①の過程を、ある程度の範囲の皮膚を切り取るクリニックもあれば、ひと株ずつ採取するクリニックもあります。株ずつ採取するには、すこし太めの針(0.8mm程度)の注射器のような機械を使います。皮膚を切り取るより手術の痕が目立たず、痛みも少ないメリットがあります。

 

②の過程を行うにも、穴を開けるのと同時に田植えのように植毛できるクリニックがあれば、あらかじめ別の針で開けた穴に入れるように植毛するクリニックもあります。それぞれのクリニック独自の方法があるので、料金や1日で植毛できる量などの判断材料と一緒に、総合的に判断します。

 

日本人の頭皮は白く、髪の毛は黒くて剛毛なことが多いため、壮年性脱毛症に対して植毛で成果を出すには、ある程度の量を植毛することが必要です。また皮膚の赤みが出やすく傷が目立ちやすくなりやすいため、自毛を採取した部分の術後の具体的なイメージ、起こりうる症状についても確認しておきましょう。

 

ほかの壮年性脱毛症の治療と同じように、自毛植毛は自費になります。費用はクリニックによってさまざまですが、大体基本料金20~30万円程度+移植する株ごとに2000円程度の追加料金が発生するところが多いようです。

 

本来、正常な皮膚に髪の毛は1cm四方に150本程度生えていると言われています。1つの毛根から3本生えているとして、1cm四方に50株の計算です。壮年性脱毛症で後退してしまったおでこ10cm幅の生え際を2cm前進させるとして、1000株=だいたい200万円のお会計ですね。

 

自毛植毛した株は壮年性脱毛症とは関係のない、側頭部や後頭部から採取した一生元気で居続けるはずの毛根なので、植毛した先でしっかり根付けばその毛根からの髪の毛は一生成長し続けます。

 

効果が実感できる自毛植毛のお会計はだいたい150万円~になりそうなので、効果が一生のこと、壮年性脱毛症は一生付き合っていく病気のことを考えれば、その費用対効果をどう感じるかは、本人の価値観次第と言えそうです。

 

ちなみに、お会計にはクレジットカードなど使えるところが多くあります。メディカルローンを組める、と謳うところもありますが、大方の医療ローンは普通のローンよりも金利が高めに設定されていることは、知っておいた方がよさそうです。

 

 

皮膚科学会から全くおすすめされていない人工毛植毛ですが、何がそんなに悪いのでしょうか?人工毛植毛は、文字通り人工の毛を頭皮に植え込んでいく治療法です。人工血管などに使われている、人体に害の少ない材料を選んではいますが、やはり「異物」です。

 

人工毛は異物のため、本物の髪の毛のようにしっかり頭皮から生えることはありません。あくまで、そこに埋め込んでいるだけなので、1年ほどでほとんどの人工毛が抜けてしまうようです。人工毛植毛は1本300円弱と、自毛植毛に比べてだいぶ安く済みます。先ほど自毛植毛にで2cmおでこを前進させるのに200万円かかったのに対し、人工毛なら3000本植えるとして90万円で済みます。安い!

 

でしょうか?結局、1年でほとんどすべて抜けてしまうということは、見た目を維持するためには毎年ほぼ同額分の植毛を受けなければいけません。すると、わずか3年で自毛植毛と人工植毛のコストは逆転します。そしてやはりどんなに素材にこだわっても、やはり「異物は異物」です。人工血管のように無菌的に人体に入れられて、その後もバイ菌とは隔離された体内に留まるように使われたモノでも、感染のリスクはあります。

 

まして、皮脂や外界の汚れに常にさらされ、ほぼ毎日洗髪で刺激を与えられる頭皮に異物がある、というのは明らかに感染のリスクです。実際に、人工毛植毛後に赤く腫れたり、膿が出たりする人は多くいます。人工毛植毛は、アメリカでは法律で禁止されています。日本では法的な規制はなく、行っているクリニックもありますが、植毛を受ける前には十分考えたほうがよさそうです。

 

 クリニック名  費用

 TOMクリニック

  80円

 AGAルネッサンスクリニック

 996円

 AGAスキンクリニック

 1,000円

 アイランドタワークリニック

 1,200円

 

 

 壮年性脱毛症と間違いやすい病気

AGA_疑問の画像

 

壮年性脱毛症が、遺伝子レベルで発症のリスクが決まっている病気なのに対して、円形脱毛症は後天的に起こる脱毛症の代表的なものです。円形に髪が抜けていくのに始まり、徐々に頭の毛全てが抜け落ち、最悪の場合は髭や眉毛まで抜けてしまうという恐ろしい病気です。

 

ストレスや疲れなどをきっかけに、自己免疫システムの異常(自分の中の正しい組織を敵として認識して攻撃してしまうこと)によって発症すると考えられています。円形脱毛症に特徴的な症状としては、「感嘆符毛」というものがあります。髪の根元1cm程度のところが極端に細くなっており、!マークのようにみえることから、こう呼ばれています。

 

根元から抜け落ちる壮年性脱毛症に対して、円形脱毛症はこの感嘆符毛の細くなったところでまず切れ毛のようにして症状が現れます。結果として、円形脱毛症が起こっている部分は、まずはそこだけ短く刈った芝生のような状態になります。

 

 

膠原病とは、いくつもの臓器に同時に障害が起こる病気の総称です。わかりにくいような大雑把なまとめ方ですが、良くある病気だけでも20種類以上が知られています。中でも特に、関節リウマチや骨粗鬆症が有名でしょうか。

 

この膠原病のひとつの症状として、毛が抜けてしまうことがあります。さまざまな病気があり、それぞれに違う症状が現れるため、自覚症状だけでは膠原病に気付くことは難しいです。脱毛と同時期に気になる他の症状がある場合は、一度内科を受診してみるとよいでしょう。

 

 

甲状腺の機能が低下して甲状腺ホルモンの分泌が少なくなると、髪の毛を作る細胞の機能も低下してしまいます。そのため、甲状腺の病気にかかると髪が抜けることがあります。甲状腺の病気自体は女性に多い病気ですが、男性ももちろんかかることがあります。

 

甲状腺は身体の代謝にかかわる器官なので、異常が起こると極端に疲れやすくなったり、動悸や息切れなどの症状が起こります。また、脱毛の起こる甲状腺の病気としてもっとも頻度が高いバセドウ病では、眼球突出と言って目玉がギョロっと飛び出してくるような症状があります。

 

これらの症状に心当たりがあり、頭全体に抜け毛が広がってくるようなことがあれば、それは壮年性脱毛症ではなく、甲状腺の病気による脱毛症の可能性があります。いちど、病院で検査を受けてみる必要があります。

 

 

髪の毛は全身状態の良いバロメーターになります。たとえば、貧血がとても進んでいるとき、ダイエットを急激にしたときなどはまず髪の毛にツヤがなくなり、それでも全身状態が改善してこないとき、髪は一番最初に抜け落ちます。

 

髪は生きること自体には最も必要ない身体の器官なので、生命機能の維持のためには最初に切り捨てられてしまうのですね。たとえば、死んでしまうほどの事故にあった後は、髪の毛がまばらにバラバラと抜けます。急に脱毛が始まり、その時期に心身ともに消耗している自覚がある場合は、まずは十分な休息と栄養を摂りましょう。

 

 

 まとめ

AGA_まとめの画像

 

以上、壮年性脱毛症について触れてきましたが、いかがでしたか?

 

壮年性脱毛症は、一度発症してしまうと、根本的な治療法は今のところ見つかっていません。フィナステリド(プロペシアなど)やミノキシジル(リアップなど)が、確実に作用することはわかりましたが、それらを使っても症状が改善するのは、それらを使っている間だけです。

 

残念ながら、薬の力で症状の進行を一時的に止めている、もしくはゆっくりにしているだけなので、薬の使用を止めてしまえば、元の通りに症状は進んでしまうのです。壮年性脱毛症は病気ですが、一番問題なのは身体面よりも、自分がこうありたい、と思う理想像とどんどん離れていってしまう、心の問題です。

 

壮年性脱毛症を受け入れることは難しい、かといって、植毛手術を受ける勇気や費用を用意するのも難しい。そんな壮年性脱毛症迷子の人々に付け入るような、新商品やネットの情報の嵐。壮年性脱毛症は、生涯付き合っていかなければいけない大変な病気です。焦りすぎず、自分のありのままの姿を適度に受容しつつ、頭皮をいたわっていけると良いですね。

 

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