若ハゲというと、20代後半や30代前半に髪の毛が薄くなってくることをイメージされる方もいらっしゃることと思います。
ところが、高校生であっても、ハゲる可能性があることをご存じだったでしょうか。
今回の記事では、高校生に見られるハゲの種類やその原因、また髪の毛が薄くなってきたときの対処法について紹介していきたいと思います。
ハゲというと、中年期以降の男性がなるものだと思われがちです。
若ハゲであっても、まさか10代でなるなんて思っていない方も多いと思います。
ところが、高校生であってもハゲる可能性があるのです。
あまり聞きたくない話かもしれませんが、ハゲに年齢は関係ありません。
全年齢でハゲる可能性があります。
では、年代別のハゲについて、簡単に紹介したいと思います。
極端な話、赤ちゃんであってもハゲる可能性があります。
赤ちゃんに見られるハゲとして多いのが、「新生児生理的脱毛」と呼ばれるものです。
新生児生理的脱毛は、もともとあった髪の毛が生後6ヶ月ころまでに生え換わることによって起こります。
赤ちゃんによっては新生児生理的脱毛によって髪の毛がたくさん抜けてしまい、一時的に髪の毛がとても薄くなることもあります。
ただ、新生児生理的脱毛は「生理的」という文字があることからも分かるように、誰にでも起こりうるタイプのハゲです。
新しく髪の毛が生えてくれば必ず治るので、それほど心配する必要はありません。
また、赤ちゃんのハゲとしては「乳児期後頭部脱毛」というタイプのハゲもあります。
これは、仰向けに寝かされることの多い赤ちゃんの後頭部が機械的に刺激されることで、後頭部の髪の毛だけが抜け落ちる現象のことを意味しています。
このタイプのハゲも全く心配することはなく、成長とともに自然と目立たなくなります。
この2つ以外にも、頻度は低いものの脂濡性湿疹にともなう抜け毛がみられることもあります。
ただ、脂濡性湿疹は生後3ヶ月から4ヶ月ころまでには治るので、やはりあまり心配することはありません。
こういった脱毛症など意外にも、元から髪の毛が薄い赤ちゃんもいます。
生後3ヶ月や6ヶ月を迎えても髪の毛が生えてこないと、親としては心配になることと思います。
ただ、これに関しても1歳を過ぎる頃には問題がなくなっているケースがほとんどです。
このように、赤ちゃんに見られるハゲは基本的に生理的なものであるか、機械的刺激であるか、一時的なものであるため、ほとんどの場合は経過を観察しているうちに解消してしまいます。
子供に見られるハゲの代表的なものは、円形脱毛症といわれるタイプのハゲです。
円形脱毛症はそれこそ年齢に関係なく発症します。
乳児に関しては発症の確率が低いとされているのですが、それでも1歳代で発症する可能性もあるということです。
円形脱毛症には「単発型」と「多発型」、そして「全頭脱毛症」の3つのタイプがあります。
単発型の円形脱毛症は1か所、もしくは2か所の髪の毛が抜けおちるという特徴があり、自然に治ってしまうようなケースも多いということです。
多発型の円形脱毛症は、髪の毛が同時に複数個所で抜け落ちるといった特徴があります。
また、単発型の円形脱毛症から移行するようなケースもあるということです。
多発型の円形脱毛症は、治ったとしても再び発症するケースが多いということです。
全頭脱毛症とはその名の通り、多発型の円形脱毛症がつながって頭全体の髪の毛が抜けおちてしまうタイプの脱毛症です。
ひどくなると、頭だけではなくまゆ毛や全身の体毛が抜けてしまうようなこともあります。
円形脱毛症というとストレスがその原因と考えられることも多いのですが、実は免疫機能に何らかの異常が起こっていることで、髪の毛が抜けおちてしまうということが分かってきています。
その証拠に、円形脱毛症になる子供には、花粉症やアトピー性皮膚炎の子供が多いということです。
花粉症やアトピー性皮膚炎は自律神経のバランスが乱れることで起こりますが、自律神経のバランスが乱れると、免疫系にも異常が生じることとなります。
円形脱毛症の治療は、一般的にステロイド性の外用薬を用いておこなわれます。
また、血行を促進する薬を用いたり、紫外線を照射して治療をおこなったりすることもあります。
高校生に見られるハゲには、先ほど述べた円形脱毛症のほかに、脂漏性皮膚炎からくる脱毛もあります。
脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌量が異常に増えて、頭皮に炎症状態を起こしてしまう疾患のことを言います。
脂漏性皮膚炎の原因はいろいろあるのですが、最近の研究によって、頭皮に存在している真菌(カビ)の一種である「マラセチア」が繁殖することによって起こるのではないかと考えられています。
マラセチアは皮膚に常在している細菌なのですが、何らかの原因によって免疫力が低下すると、悪さを始めることが分かっています。
マラセチアは頭皮だけでなく全身に存在しているのですが、特に症状が出やすいところとして頭皮や脇の下、鼻の両脇、耳の後ろなどがあげられています。
脂漏性皮膚炎にともなってみられる脱毛症のことを、「脂漏性脱毛症」と呼ぶケースもあります。
大量に分泌されてしまった皮脂がフケとなり、それが毛穴をふさいで炎症を起こすことによって、抜け毛が増えてしまう疾患のことを言います。
脂漏性脱毛症の原因としては、肌の質に合わないシャンプーを使っていたり、シャンプーやコンディショナーの洗い残しがあったりすることがあげられています。
また、ダイエットにともなう極端な食事制限やストレスなど、ホルモンバランスが乱れることによって起こることもあるということです。
脂漏性脱毛症を治療するには、元となる脂漏性皮膚炎を治すことが重要となります。
皮脂の過剰な分泌を抑え、炎症症状を抑えることによって、脂漏性脱毛症も自然と改善していきます。
高校生に見られる脱毛症としては、男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)もあげられます。
日本皮膚科学会の発行している「男性型脱毛症診療ガイドライン」によると、男性型脱毛症は思春期以降の男性に発症するとされています。
そのため、10代の高校生であっても発症する可能性があるのです。
男性型脱毛症の原因はさまざまであり、場合によっては高校生のうちから髪の毛が薄くなってしまう危険性もあります。
そんな男性型脱毛症については、後ほど詳しく説明したいと思います。
あと、洗髪習慣によって抜け毛がみられる粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)といわれる脱毛症も、高校生がなってしまう可能性のある脱毛症としてあげられます。
粃糠性脱毛症は、分かりやすくいうとフケが大量に発生して毛穴をふさぎ、そこに細菌が繁殖することによって炎症を起こしたりかゆみを生じたりする疾患です。
フケは肌のターンオーバーによって生じるものなので、健康な人であってもあたり前にみられるものです。
ただ、何らかの原因によってフケが大量に発生することで、粃糠性脱毛症になるリスクが高くなるのです。
なぜ大量にフケが生じてしまうのでしょう。
髪の毛を洗わずに不潔にしているからでしょうか。
もちろんそれも原因となりうるのですが、もっと有力な原因として、髪の毛の洗いすぎがあげられています。
夜お風呂に入って髪の毛を洗っているのに、朝もシャンプーをするとか、市販の洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシと頭を洗うなどすることによって、頭皮に必要な皮脂を根こそぎ洗い流してしまうことが、粃糠性脱毛症の原因と考えられているのです。
女性の場合、ホルモンバランスの乱れによって粃糠性脱毛症が見られることもあるということですが、多くのケースでは、髪の毛の洗いすぎが原因となっているようです。
粃糠性脱毛症は、適切なケアを心がけないと慢性化してしまいます。
洗髪習慣はもちろんのこと、栄養や睡眠をしっかりと取って、頭皮環境を良好に保つことも重要です。
一口にハゲと言っても、そのハゲ方にはいろいろあります。
また、そのハゲ方によってどのような脱毛症なのかが分かることもあります。
では、どのようなハゲ方の種類があるのでしょうか。
つむじはげとはその名の通り、つむじのあたりから髪の毛が薄くなってくるタイプのハゲのことを言います。
俗に「O字ハゲ」とか「てっぺんはげ」などと呼ばれるタイプのハゲです。
つむじは普段、自分で見ることができないため、気が付いたら頭頂部が薄くなっていたなどということもあります。
つむじはげの原因もいろいろあるのですが、後で出てくる生え際後退タイプのハゲに比べると、生活習慣が原因となっていることが多いようです。
たとえば、ストレス状態が長く続くことによって自律神経のバランスが乱れ、頭皮へと送られる血液の循環が悪くなると、頭皮の栄養状態が悪化するので、髪の毛の成長が阻害されたり、髪の毛が抜けおちやすくなったりします。
また、暴飲暴食などによって身体のエネルギーが食べ物を消化したりアルコールを分解したりすることに使われることで、髪の毛を生やしたり成長させたりするエネルギーが不足することとなり、結果としてハゲになってしまうという訳なのです。
他にも睡眠不足や喫煙、運動不足や日焼け、誤ったヘアケアなどのつむじはげの原因となります。
睡眠不足の状態が続くと、自律神経のバランスが乱れてしまいます。
自律神経とは交感神経と副交感神経から成っているもので、その両者がバランスを保つことによって、私たちの生命活動は維持されています。
交感神経と副交感神経はよく、車のアクセルとブレーキの関係にたとえられます。
日中はアクセルを踏んで(交感神経が優位になって)、夜になるとブレーキを踏む(副交感神経が優位になる)という訳です。
交感神経が優位になることで身体を活発に動かし、副交感神経が優位になることでリラックスして、身体を休められるという訳です。
そして、副交感神経が優位になって睡眠を取っている間に、成長ホルモンが分泌されることとなります。
成長ホルモンというと、成長期に分泌されるようなイメージがあるかも知れませんが、成長ホルモンは私たちの生命活動が終わりを迎える日まで、分泌され続けています。
成長ホルモンには身体の損傷個所を修復したり、細胞分裂を促したりする働きがありますが、睡眠不足になると、この働きが十分に発揮されなくなってしまいます。
髪の毛が成長するときには、毛根部に存在している毛母細胞が分裂することになるのですが、睡眠不足によって毛母細胞の分裂が滞ってしまうと、ヘアサイクルが乱れて、髪の毛が成長しにくくなったり、成長する前に抜け落ちたりします。
タバコは「百害あって一利なし」などといわれますが、ハゲる要因になるという側面もあります。
タバコを吸うと毛細血管が収縮して血液の循環が悪くなってしまいます。
血液は全身に酸素と栄養を運んでいるため、血液の循環が悪くなった場所には栄養状態の低下がみられることとなります。
それが頭皮に見られた場合、頭皮環境が悪化して、抜け毛の原因となってしまうのです。
運動不足によって血行が悪くなることでも、同様のことが起こり得ます。
意外に思われるかもしれませんが、日焼けもてっぺんはげの原因となり得ます。
特に、頭頂部はもっとも陽ざしにさらされやすい場所なので、太陽光線によるダメージを受けやすいのです。
太陽の光には、人体や頭皮にとって有害な紫外線が含まれています。
紫外線を頭頂部に受けると、頭皮が固くなったり、頭皮の皮脂が酸化して炎症を起こしたりして、抜け毛の原因となってしまうのです。
つむじはげの原因としては、誤ったヘアケアもあげられています。
誤ったヘアケアとは、シャンプーの仕方やシャンプーの選び方、髪の毛の乾かし方などがそれに当たります。
シャンプーで髪の毛を洗うときに,ゴシゴシと力を入れてこすってしまうと、頭皮を傷つけて炎症を起こしてしまう可能性が高くなります。
特に、指先や爪でゴシゴシこするような洗い方をしていると、つむじはげのリスクも高くなってしまいます。
また、市販のシャンプーには界面活性剤などの化学的成分が含まれています。
特に、石油系の界面活性剤は洗浄力が強すぎるため、髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまいます。
洗浄力の強いシャンプーで頭皮を洗うと、頭皮を守るために必要な皮脂まで根こそぎ洗い流してしまうこととなります。
それによって頭皮が乾燥すると、外部の刺激によってダメージを受けやすくなり、結果としてつむじはげにつながってしまうということなのです。
ハゲ方の種類としては、M字ハゲやU字ハゲなどといわれるハゲ方もあります。
M字ハゲは、額の両脇からはげ上がっていくのが特徴のハゲ方です。
U字ハゲは、生え際が均等に後退していくタイプのハゲ方です。
M字ハゲやU字ハゲも生活習慣の乱れや、誤ったヘアケアによって起こることがありますが、最大の原因は、男性ホルモンが活発になりすぎることによるヘアサイクルの乱れだと考えられています。
男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)に典型的なハゲ方なのですが、男性型脱毛症については、のちほど詳しく解説したいと思います。
ハゲの種類には、局所がはげ上がるようなタイプのハゲではなく、全体的に髪の毛のボリュームがダウンして、地肌が透けて見えるようなタイプのハゲもあります。
特に、女性に多くみられる瀰性脱毛症とよばれるタイプの脱毛症がそれに当たります。
瀰漫性脱毛症の場合、M字ハゲやO字ハゲ、U字ハゲのように局所がはげ上がるようなことはあまりありません。
全体的に髪の毛のボリュームがダウンしたり、髪の毛の量が減ったりするのが瀰漫性脱毛症の特徴です。
薄毛に悩まされている女性の多くが、この瀰漫性脱毛症であるケースがよくみられます。
瀰漫性脱毛症の原因はさまざまですが、中年期以降の女性に多くみられることから、ホルモンバランスの乱れによって起こると考えられています。
もちろん、若い女性も瀰漫性脱毛症になってしまう可能性はあります。
若い女性が瀰漫性脱毛症になる原因としては、ストレスによる自律神経の乱れや、ダイエット中の極端な食事制限による栄養不足、睡眠不足や疲労といった生活習慣もあげられています。
ハゲ方にはいろいろな種類があり、年齢や性別に応じてさまざまな脱毛症を発症する可能性があります。
では、そもそもハゲになってしまう原因は何なのでしょうか。
ここでは、高校生に見られるハゲの原因について見ていきたいと思います。
AGAは先ほども紹介したように、「Androgengetic Alopecia」の頭文字をとったもので、日本語にすると「男性型脱毛症」となります。
男性型脱毛症になってしまう原因としては、遺伝や生活習慣、喫煙や飲酒習慣、誤ったヘアケアや乱れた食習慣などさまざまなことがあげられていますが、中でも男性ホルモンのバランスが乱れることが最大の要因だと考えられています。
男性が男性らしくあるために分泌される男性ホルモンにテストステロンと呼ばれるものがありますが、テストステロンがより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化すると、男性ホルモン受容体に反応して、抜け毛が増えてしまうのです。
テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際に重要な働きをするものとして、5α-リダクターゼと呼ばれる変換酵素の存在があげられています。
5α-リダクターゼは、テストステロンがより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒としての働きをすることが分かっているのです。
男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼですが、実は1型の5α-リダクターゼと2型の5α-リダクターゼとの2種類があります。
1型の5α-リダクターゼは全身の体毛に多く分布しており、2型の5α-リダクターゼは頭頂部や前頭部の毛包に多く存在しています。
つまり、男性型脱毛症の特徴であるM字ハゲやO字ハゲ、U字ハゲになってしまうのは、2型の5α-リダクターゼが大きくかかわっていると言えるのです。
男性型脱毛症の治療薬としては、プロペシアやザガーロなどが代表的ですが、プロペシアやザガーロは2型の5α-リダクターゼの分泌を抑制し(ザガーロは1型の5α-リダクターゼの分泌も抑制)、ジヒドロテストステロンの産生を抑えることで、男性型脱毛症を改善するのです。
ただ、プロペシアやザガーロは、未成年に対する安全性が確立されていないため、原則として未成年が服用することはできません。
そのため、高校生に見られる男性型脱毛症の場合、違った方法をとる必要があります。
AGA(男性型脱毛症)は、公益社団法人である日本皮膚科学会の定める「男性型脱毛診療ガイドライン」によると、「思春期以降に始まって、徐々に進行する脱毛症」と定義されています。
思春期とは、心身ともに成長して、子供から大人へと変わる期間のことを言います。
だいたい12歳から17歳くらいまでが思春期とされているため、高校生であっても男性型脱毛症を発症する可能性はあるという訳です。
とは言うものの、実際に男性型脱毛症を発症するのは、壮年期や中年期以降であることの方が多いです。
若ハゲは若年性脱毛症などと呼ばれることがありますが、医療の領域では若年性脱毛症という分類は特にされておらず、男性型脱毛症のカテゴリーに含まれています。
若年性脱毛症も男性型脱毛症の一種なので基本的には男性型脱毛症と症状が同じなのですが、壮年期や中年期以降に見られる男性型脱毛症のように、局所がはげ上がってしまうようなことはあまりありません。
髪の毛全体のボリュームが減少したり、抜け毛の量が増えたりといった現象が起こり、徐々に進行していく過程にある男性型脱毛症だと言えます。
若年性脱毛症の原因も基本的には男性型脱毛症と同じですが、若い人に見られる脱毛症の特徴として、精神的、および身体的ストレスがあげられています。
仕事上のトラブルや人間関係の悩みといった精神的ストレスや、疲労、寝不足、不規則な生活といった身体的ストレスによって、若年性脱毛症を発症するリスクが高まってしまいます。
若年性脱毛症を発症する年齢は、おもに10代の後半から20代の前半だとされています。
繰り返しになりますが、脱毛症を専門としている病院やクリニックでは、特に若年性脱毛症という用語を用いていません。
あくまでも、男性型脱毛症の一カテゴリーと考えておくとよいでしょう。
男性に見られる脱毛症として、AGA(男性型脱毛症)の存在があげられていました。
では、AGAにはどのように対処すればよいのでしょうか。
また、AGAを予防する方法はあるのでしょうか。
AGA対策としてもっとも手軽な方法としては、育毛剤を使用するということがあげられます。
育毛剤は天然由来の成分から作られており、頭皮環境を改善することで、現在生えている髪の毛を強く成長させたり、これから生えてくる髪の毛が健やかに育つように補助したりしてくれます。
育毛剤はそのほとんどが医薬部外品であり、薬局やドラッグストアなどで簡単に入手することが可能です。
また、通信販売で購入することも可能となっています。
通信販売で購入するメリットとしては、誰にもばれずにAGA対策ができること、また、まとめ買いをすることで送料が無料になったり、割引を受けられたりといったこともあげられます。
育毛剤は天然由来の成分で作られていることから、副作用のリスクが低いというメリットもあります。
ただし、育毛剤にもいくつかのデメリットがあります。
育毛剤のデメリットとしては、後ほど紹介する発毛剤に比べると、発毛効果が低いということです。
育毛という言葉からも分かるように、育毛剤は髪の毛を育む(はぐくむ)ためのものです。
育毛剤を使ったからと言って、魔法のように髪の毛が生えてくるわけではありません。
育毛剤のデメリットとしては、かゆみやかぶれが出る可能性があるということもあげられます。
医薬品に比べると副作用のリスクが少ない育毛剤ですが、体質や肌質によっては、アレルギー反応が現れることもあります。
育毛剤は手軽に使えて便利なのですが、頭皮環境を整えておくことによって、その効果を最大限に発揮することが可能です。
育毛剤の種類にもよるのですが、たいていの育毛剤は朝と晩の2回使用することが推奨されています。
夜に育毛剤を使うときには、一般的にお風呂上りということになります。
育毛剤の効果を高めるためには、まずお風呂にゆっくりと浸かって、身体を温めるということが重要です。
単純に考えても、身体を温めることによって血行がよくなることとなります。
また、湯船につかってリラックスすることで、副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になると血管が拡張するため、血液の流れがさらにスムーズになり、頭皮環境によい影響を与えます。
また、副交感神経が優位になることで、睡眠の質が向上し、毛母細胞の分裂も活発化することとなります。
お風呂を出たら育毛剤を使う…前に、髪の毛を乾かしましょう。
男性の場合、自然乾燥させるケースも多いと思うのですが、髪の毛が濡れているとダメージを受けやすくなりますし、濡れている時間が長いと、細菌繁殖のリスクも上昇します。
そのため、髪の毛の短い男性であっても、ドライヤーで乾かすことが重要です。
育毛剤を使用するときには、髪の毛を完全に乾かさず、7割から8割程度乾かすようにした方が、育毛剤が頭皮になじみやすくなります。
髪の毛を乾かしたら育毛剤を頭皮に噴射し、地肌全体になじむように頭皮をマッサージします。
育毛剤が頭皮全体になじんだら、1分から2分ほど放置しておきましょう。
その後、前頭部から頭頂部、側頭部から頭頂部、後頭部から頭頂部といった具合にマッサージをおこない、育毛剤を頭皮になじませながら、血行を促進していきます。
育毛剤を頭皮全体に浸透させ、頭皮のマッサージを終えたら、ドライヤーで髪の毛の根元まで乾かしましょう。
ただし、熱風で乾かすと頭皮が乾燥してしまうので、冷風か、もしくは離れた位置から温風で乾かしましょう。
AGA対策としては、AGAを専門としている病院やクリニックを受診するという手があります。
昔と違い、現在では病院でAGAの治療をおこなってくれるようになっています。
AGA対策として病院やクリニックを受診するメリットとしては、専門の医師によって原因を究明してもらえるということがあげられます。
先述したように、AGAはさまざまな要因が複雑に絡み合って発症します。
1つだけが原因であるということはあまりありません。
そのため、素人ではAGAの原因を特定することが困難なのです。
また、病院やクリニックを受診すると、AGAの治療薬を処方してもらえるというメリットもあります。
AGAの治療薬はあたり前ですが医薬品なので、国家資格を持った医師でなければ処方することができません。
AGA対策として病院やクリニックを受信することに何かデメリットはあるのでしょうか。
ひとつには、AGAの治療は保険が適用されないということがあげられます。
AGAの改善は、怪我や病気の治療ではなく、どちらかというと審美目的となっています。
そのため、保険が適用されず、全額自己負担となってしまうのです。
また、AGA治療をおこなうときに用いられる医薬品のよっては、副作用の起こるリスクもあります。
AGA治療薬による副作用については、後ほど詳しく紹介したいと思います。
現在、日本でAGA治療の効果を発揮するとして、厚生労働省から認められている成分は、フィナステリドとデュタステリド、そしてミノキシジルの3つです。
そのうち、フィナステリドとデュタステリドは内服タイプのものが、ミノキシジルに関しては塗り薬タイプのものが医薬品として用いられています。
ミノキシジルにもタブレットタイプの内服薬があることはあるのですが、日本では、内服タイプのミノキシジルは認可されていません。
フィナステリドを配合した医薬品としては、発毛剤の草分け的存在であるプロペシアがよく知られています。
プロペシアは国内での特許期間が過ぎているため、ジェネリック(後発医薬品)もたくさん出ています。
デュタステリドを配合した医薬品としては、ザガーロが有名です。
ザガーロは2016年に発売された、比較的新しいAGA治療薬で、プロペシアよりも発毛効果が高いとされています。
プロペシアもザガーロも、基本的には抜け毛の原因となる5α-リダクターゼの分泌を抑制し、ジヒドロテストステロンの産生を抑えることで、AGAの改善を目指します。
プロペシアに含まれているフィナステリドにも、ザガーロに含まれているデュタステリドにも、2型の5α-リダクターゼの分泌を抑制する働きがあるので、M字ハゲやO字ハゲ、U字ハゲといったAGAに特徴的な抜け毛を予防することが可能となっているのです。
ミノキシジルを配合した医薬品としては、大正製薬から販売されている「リアップシリーズ」がよく知られています。
プロペシアやザガーロは男性ホルモンにアプローチする医薬品であるため女性が使用することはできませんが、リアップシリーズには女性専用のものもあります。
ミノキシジルには血管を拡張して、血液の循環をよくするという働きがあります。
それによって頭皮環境を改善し、発毛効果が得られるという訳なのです。
フィナステリドおよびデュタステリドと、ミノキシジルとでは発毛に対するアプローチ法が異なっています。
そのため、フィナステリドとミノキシジル、もしくはデュタステリドとミノキシジルを併用することで、発毛効果をアップさせることも可能となっています。
育毛剤と比べると発毛効果の高いAGA治療薬ですが、医薬品である以上は副作用もあります。
プロペシアやザガーロの副作用としては、男性機能の低下(勃起不全や射精障害、性欲の減少や精子量の低下など)があげられています。
また、内服タイプの医薬品であることから、継続的に服用することで、肝臓の機能低下を招く可能性もあります。
そのため、AGA治療薬を服用する際には、定期的に病院やクリニックを受診する必要があるのです。
AGA対策としては、普段使っているシャンプーを変えるという手もあります。
市販のシャンプーには、髪の毛や頭皮にダメージを与える「界面活性剤」が含まれています。
界面活性剤は洗浄力が強いため、頭皮に必要な皮脂まで奪ってしまいます。
AGAを予防するためには、天然由来の成分で作られたシャンプーや、育毛用のシャンプーを利用するようにしましょう。
脱毛症は高校生であっても発症する可能性がありますし、将来ハゲになってしまわないためにも、若い頃からのヘアケアが重要となります。
では、若年性脱毛症の場合、どのようなケアをおこなえばよいのでしょうか。
若ハゲ対策としては、やはり育毛剤を使うという手があります。
特に、まだ薄毛がそれほど進行していないうちに育毛剤を使って、将来の薄毛を予防することが肝心です。
育毛剤は天然由来の成分でできているので、未成年が使っても特に問題はありません。
若年性脱毛症の中でも、10代のうちはAGA治療薬を用いることができないため、基本的には育毛剤を使用したり、生活習慣を改善したりすることが、若ハゲ対策の中心となります。
若年性脱毛症で20歳を超えている場合は、AGAの場合と同様、病院やクリニックを受信して、専門医の治療を受けるとよいでしょう。
20歳未満の場合、多くの病院やクリニックでは基本的にAGA治療薬の処方はおこなっていません。
ただ、例外的に親権者の同意を条件に、AGA治療薬の処方をおこなっているクリニックもあるようです。
若年性脱毛症の場合も、やはり頭皮や髪の毛に対する刺激が強い市販のシャンプーは避けるべきでしょう。
また、汗臭いのが気になるからと言って、朝シャンをするのは避けましょう。
頭皮が乾燥しすぎて、抜け毛の原因となってしまいます。
育毛用のシャンプーは、市販のシャンプーよりも効果であるというデメリットがあるのですが、1日に換算すると80円程度のものが多いようです。
1日80円で将来のハゲを予防できるとすれば、安い出費と言えるかもしれません。
高校生でもハゲる可能性があるのかどうかについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。
高校生であっても、円形脱毛症や粃糠性脱毛症が原因となってハゲることがありますし、脂漏性皮膚炎が原因でハゲることもあります。
このようなときには、皮膚科を受診するとよいでしょう。
また、若年性脱毛症という、男性型脱毛症の一種が原因でハゲることもあります。
男性型脱毛症は思春期が終わる頃から発症するということなので、高校生であっても十分に若ハゲになるリスクはあるのです。
ただ、中高年の人と比べると治療効果が上がりやすいので、若いうちからしっかりと予防することが重要です。