よく「薄毛は親の遺伝による」 という話を聞きます。

こうした話を聞くと、自分の家系の頭を見て安心したり、親がはげていると逆に将来に不安を感じたりしてしまいます。

少しでもはげないための知識や情報を知っておき、未然にはげを防ぐことが大切です。

そこで今回は実際に薄毛や脱毛はは遺伝の影響を受けるのか、また薄毛の原因についてご紹介していきたいと思います。

今現在薄毛や脱毛で悩まれている人はぜひ参考にしてください。

薄毛に「遺伝」の影響はあります。

なぜ薄毛は遺伝するのか説明する前に、まず薄毛の原因から見ていきましょう。

薄毛になる原因はジヒドロテストステロンという男性ホルモンが関係していると言われています。

この男性ホルモンは髪の毛の成長期間を短くしてしまう性質があり、それによって髪の毛は細いまま、しっかりと成長することなく抜け落ちます。

こうした状態が繰り返されるうちに髪の毛はさらに細くなり、いつの間にか薄毛が目立つようになってしまうのです。

参考：毛根から抜け毛の原因を分析！今すぐできる抜け毛・薄毛診断

参考：ストレス抜け毛にありがちな毛根と治療法

薄毛は遺伝するのかという話に戻ると、その原因にもこのジヒドロテストステロンが大きく関係してきます。

頭皮にはジヒドロテストステロンに反応する受容体があり、その感度が親から受け継ぐDNAによって決まるといわれています。

そのため、遺伝によりこの感度が高いと、それだけ薄毛になりやすいと言えます。

では母方と父方、どちらの遺伝の影響が強いのでしょうか。

実は、意外に感じられますが、一般的に遺伝の影響を受けるのは母方のDNAであると言われています。

その理由として薄毛の遺伝に関係しているのがX染色体と言われ、X染色体は母方から受継がれるためだそうです。

母方に薄毛の親戚が多い方は注意が必要かもしれません。

とは言っても薄毛の原因が遺伝によってのみ決まるわけではありません。

母方の親戚に薄毛が多いにもかかわらずフサフサの髪の人もいれば、全く逆のケースもあります。

こうした違いは日頃の生活習慣が非常に重要になり、母方の髪がフサフサだからといって安心せず、日頃から食生活などに気をつけるようにしましょう。

はげ方にも種類があり、一般的に７種類あると言われています。

順にご紹介していきますと、１つ目が最もよく知られているAGA（男性型脱毛症）と言われるタイプです。

頭皮を上から見ると頭皮がM字型、U字型、O字型といったアルファベットのような形に薄毛が進行していきます。

２つ目はFAGA（女性男性型脱毛症）で、全体的に髪が薄くなってしまう、女性に特徴的な症状で、男性ホルモンや遺伝が主な原因とされています。

こちらは加齢により女性ホルモンが減少し、男性ホルモンの影響が出てくる４０代以上の女性によく見られる症状です。

３つ目は若年性脱毛症と呼ばれるもので、１０代から２０代の間で見られる症状です。

男性ホルモンや、日頃の生活習慣が原因とされています。

続いて４つ目は脂漏（しろう）性脱毛症と呼ばれるもので、皮脂の増加により毛穴が塞がってしまい、炎症が起こるなどが原因で起こります。

生活習慣やストレスなどによるホルモンバランスの乱れにより起こされます。

５つ目は粃糠（ひこう）性脱毛症と呼ばれるものです。

ホルモンバランスの乱れなどによりフケが大量発生し、毛穴がふさがれて新しい髪の毛が生えてこない状態に見られる症状です。

６つ目は円形脱毛症と言われるもので、頭部に１０円ほどの大きさのハゲが見られます。

ストレスが主な原因として挙げられ、大人だけでなく子供にも見られる症状の薄毛です。

最後に、女性特有の産後脱毛症をご紹介します。

名前の通り出産後の女性に多く見られる症状で、出産による女性ホルモンの減少、ストレスや睡眠不足などが原因とされています。

以上７種類の薄毛の症状を紹介しました。

現在薄毛に悩まされている方で、これらの症状に当てはまるものがある方はそれぞれ対策していきましょう。

はげ方の種類	特徴	主な原因
AGA（男性型脱毛症）	M字型、U字型、O字型にハゲる	男性ホルモンや遺伝
FAGA（女性男性型脱毛症）	髪が全体的に薄くなる	男性ホルモンや遺伝
若年性脱毛症	10代から20代の人が発症する	男性ホルモンや生活習慣
脂漏（しろう）性脱毛症	皮脂の増加で炎症を起こす	ストレスや生活習慣の乱れ
粃糠（ひこう）性脱毛症	フケが大量発生して発症	ホルモンバランスの乱れ
円形脱毛症	10円玉のサイズでハゲる	ストレスや免疫疾患
産後脱毛症	出産後の女性に見られる	女性ホルモンの減少やストレス

参考：頭皮環境のチェック法と2つの正常化・改善方法

参考：頭皮の炎症はこうして起きる！各症状原因と対策・ケア方法

薄毛の対策はどうすればよいのでしょうか。

薄毛には男性ホルモンが関わっており、男性ホルモンが増えると薄毛や脱毛を誘発します。

そのため、この男性ホルモンを抑えていくことが薄毛解消への一歩となります。

そのためにまず実践するべきなのが食生活の改善です。

男性ホルモンの量は食生活と密接に関係しており、肉類などをよく好んで食べる人はその量も多くなってしまいます。

こうした男性ホルモンを抑えるためにオススメの食材が大豆製品です。

大豆は男性ホルモンを抑え、女性ホルモンを増加させるイソフラボンという成分を豊富に含んでおり、同時に血流改善効果も期待できるため、発毛にも効果があると言われています。

加えて大豆は髪の毛の構成に必要なアミノ酸を豊富に含んでいるため、頭皮環境の改善にも役立ちます。

また、頭皮の環境も薄毛の重要な要因となってきます。

シャンプーの洗い方やストレスなどで頭皮が荒れてしまうと髪が育たなくなり、抜け毛の原因となります。

薄毛の遺伝性や種類についてまとめました。

DNAで考えると薄毛は母方の遺伝子、X染色体によって決まる、というのは意外かもしれません。

一般的に父親がはげていた場合、それを見て心配になっていた人もいるのではないでしょうか。

ただし、遺伝によって絶対的に薄毛が決まるわけではなく、薄毛になるかは頭皮の環境によっても強く左右され、誰でもはげる可能性があります。

 

そのため、はげる可能性がない人も、日頃の生活習慣や、頭皮の環境を整えることを意識し、はげを未然に防ぐための取り組みが大切です。

どうしても自分では薄毛の対策がわからない、自分に合った治療を受けたい、という方は、本サイトの病院検索からAGA治療のプロを探すことをおススメします。

間違った方法で対処してしまうと、悪化する可能性があるため、まずは、病院を探すところから始めましょう。