頭皮の湿疹でAGA・薄毛になるって本当?治療方法と原因につて解説!
体調を崩してしまったり、食生活が偏っていたりすると、頭皮に湿疹が現れることがあります。
そして、その湿疹が悪化すると、髪の毛が抜けてしまい、薄毛の原因になることもあります。
自分の頭皮に湿疹ができて、将来的な薄毛に対して不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、湿疹と薄毛の関係や、湿疹の原因、湿疹の治療方法、さらに湿疹を予防する方法等についてお伝えしていきます。
まず、皮膚に現れる異常としての湿疹とは、どのような症状のことを指すのでしょうか。
湿疹とはどのようなものなのか、認識が曖昧な人も多いのではないでしょうか。
実は湿疹とは、何らかの特定の症状を指している言葉ではなく、痒みや痒みを伴う皮膚の炎症を総称している言葉です。
つまり、水分の多いじゅくじゅくとした湿疹もあれば、乾燥して肌の表面が白くなるタイプの湿疹もあるということです。
極端な話をすれば、虫さされによって肌が腫れ上がっている場合も、湿疹の一種ですし、カビ菌などに感染した場合に起こる皮膚の異常も湿疹の一種です。
あせもも湿疹の一種ですし、アトピー性皮膚炎も湿疹の一種です。
「肌がかゆくなった場合、それは湿疹である」と考えて差し支えないでしょう。
湿疹との区別が難しいものに蕁麻疹があります。
蕁麻疹は、分類上は湿疹とは別の皮膚異常ですが、湿疹の1種類であると考える分類法もあります。
その他の湿疹との大きな違いは、その発症時間です。
一般的な湿疹よりも、蕁麻疹は発症している時間が短いです。
蕁麻疹は、その症状や見た目が湿疹と似ており、皮膚の一部が突然赤く腫れあがり、かゆみや、焼けるような感覚を覚えるという特徴があります。
そして、ほとんどの場合、ある程度の時間が経過すると、その腫れは消えてしまうという一過性の症状です。
皮膚の上にできるブツブツや赤みは、ほとんどの場合数時間以内に消えますが、人によってその発症時間は大きく異なり、数十分で元に戻る人もいれば、半日かかっても戻らない人、1日かかっても戻らない人もいます。
とはいえ、慢性的な症状になりやすい湿疹に比べれば発症期間は短いといえるでしょう。
なぜ蕁麻疹という名前がついたのかというと、人が蕁麻(じんま)というイラクサの葉っぱに触れることによってこの皮膚症状が発生したからです。
多くの場合、蕁麻疹はアレルギーが原因になっています。
皮膚に触れたものでアレルギー反応が起こったり、食物として摂取したものでアレルギー反応が起こったりしますが、いずれにしても湿疹に比べると痒みや痛みは強いものの、短時間で解消されるという特徴があります。
多くの人は自分のアレルギーを引き起こす原因物質を知っているのでその物質を避けることによって蕁麻疹は回避できるでしょう。
前の項目でお伝えしたように、一言で湿疹といっても様々な種類があります。
頭皮で起こる湿疹に限定したとしても、たくさんのパターンがあり、詳しい人でなければ、頭皮に感じた異常がどの種類の湿疹に当たるのか、判断できないでしょう。
そこでここでは、代表的な湿疹を4種類解説させていただきます。
「最近フケがよく出る」と感じている方は、脂漏性湿疹に注意が必要です。
脂漏性湿疹は、皮脂やフケが多い方によく起こる湿疹で、直接的な薄毛の原因になることもあります。
多くの場合、30歳の後半や40歳代になると頭皮からフケが多く出るようになります。
また、目に見えるほどの大きなフケが頭皮にこびり付いたままになっている人も見かけます。
また、はっきりとフケだということが分かりにくいのですが、頭皮以外の皮膚に油っぽい皮がこびりついているということもあるでしょう。
特にかゆみがないので、自覚症状が少ないのですが、周りの人から見ると気になる症状です。
眉毛の周辺や鼻の両脇、こめかみ周辺などにこの皮膚のこびりつきは起こりやすいです。
こういったものも、一種のフケです。
そしてこのフケ症が悪化していくと、脂漏性湿疹という湿疹を引き起こすことになります。
まず、このフケ症がどんどん悪化した際に、医療機関を受診せず放置したままでいると、自然に回復するということはまずありません。
頭皮はもちろんのこと、「脂漏部位」と呼ばれる皮脂の分泌が多い場所からどんどんフケや皮膚の剥がれが生じ、皮膚にこびり付きます。
これが積み重なることによって頭皮全体が「フケだまり」になってしまい、地肌が見えないほどに頭全体を固いフケが覆っているという、想像もしたくないような状態になってしまいます。
そしてこれが脂漏性皮膚炎の初期症状です。
この段階では、ある程度のかゆみを伴うものの、皮膚が炎症を起こすところまでは症状が悪化していません。
ところが、フケで覆われ、皮脂が分泌された頭皮の上では「マラセチア菌」というカビの一種が過剰に繁殖します。
マラセチア菌は、通常どんな人の頭皮にも存在している常在菌の一種で、過剰に繁殖しなければ紫外線をブロックしたり、人体にとって有害な菌を食べてくれたりという良い働きをしますが、増えすぎると皮膚を攻撃し、炎症を発生させてしまいます。
マラセチア菌は湿った場所を好み、フケを餌として繁殖するため、皮脂の分泌量が多く、フケだまりになっている頭皮は繁殖するためには最高の場所なのです。
そして増えたマラセチア菌が炎症を発症させると同時に、マラセチア菌が分解した皮脂の一部である遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与えることで、さらに炎症を悪化させます。
脂漏性湿疹の炎症は、最初のうちは痒いだけですが、そのまま放置したり、爪でひっかいたりしてしまうと、痛みを引き起こすようになります。
この脂漏性皮膚炎は慢性化しやすく、医療機関を受診しなければ回復することが難しいため、自覚症状がそこまでなくても、実は軽度の脂漏性皮膚炎を常に発症しているという方も多いようです。
特に皮脂の分泌量が多い男性はその傾向があります。
接触性湿疹は、その名前の通り皮膚に何らかの湿疹の原因となる物質が接触することによって起こる皮膚炎の一種です。
蕁麻疹と似ていると感じる方も多いと思いますが、実はこの接触性湿疹の中に「接触性蕁麻疹」が分類されているため、広い意味では蕁麻疹もこの接触性湿疹の一種ということになります。
またこの接触性湿疹は、その症状を見ただけではアトピーと区別するのが困難です。
具体的な症状としては、原因となる物質が皮膚に接触した際、その接触した部分に赤い湿疹ができたり、水泡ができたり、赤く盛り上がる湿疹ができたりするというものなどがあります。
その原因によっては、強い痒みを伴ったり、痛みを伴ったりする場合もあります。
原因さえ特定できれば、アトピー性皮膚炎とは違い、接触性湿疹の場合は、その原因物質に触らないようにすればよいので、回避するのはそこまで難しくありません。
ちなみに、この接触性湿疹はその原因物質やメカニズムの違いからさらに5種類に分類されます。
1つ目が「刺激性接触性湿疹」です。
これは、アレルギーを持っていない通常の状態の皮膚に刺激性の強い物質が侵入することによって起こる湿疹です。
多くの場合は石鹸やシャンプーなどで肌を過剰に洗いすぎてしまい、皮膚のバリア機能が低下することによって、通常であればそこまで問題のない物質でも、皮膚の内部までその刺激が侵入し、炎症を起こすという発症経緯をたどります。
ただし、もともと刺激が強い成分も存在します。
パーマをかけるときに使用されるパーマネント剤や、髪の毛を染めるときに使用されるヘアダイなどの薬剤がそれにあたります。
それらは刺激が強い上に長時間頭皮と接触した状態になるため、接触性皮膚炎を起こしやすくなります。
パーマやカラーリングをした後で皮膚に異常を感じたら、多くの場合がこの刺激性接触性湿疹であると考えられます。
2つ目がアレルギー性接触性湿疹です。
これはアレルギーを引き起こす物質が皮膚に接触することによって起こる湿疹のことです。
アレルギーを引き起こす物質は人によって異なりますので、何かに触ったことによって、この湿疹が発症した場合は、同じ物に触らないように注意が必要です。
これも蕁麻疹と呼ばれることがあります。
3つ目が光接触湿疹です。
これは光毒性接触性皮膚炎や、光アレルギー性接触性皮膚炎という別名を持ち、太陽の光を浴びることによって起こります。
しかし、ただ太陽の光を浴びただけでは、この光接触湿疹は起こりません。
皮膚に日焼け止めクリームや香水、殺虫剤などといった物質を塗っている状態で日光の中に存在する紫外線が当たると、この光接触湿疹を起こす可能性があります。
「なぜ日焼け止めクリームを塗って湿疹が起こるのか?」と思うかもしれませんが、日焼け止めクリームに使われている成分は、「紫外線の働きを弱める成分」ではなく、「紫外線の働きを変化させる成分」なのです。
そして、変化した結果紫外線が皮膚に刺激を与え、アレルギー反応を起こしてしまうのです。
紫外線が存在しなければこの症状は発症しません。
4つ目が全身性接触性湿疹です。
これは接触性湿疹症候群とも呼ばれます。
アレルギーによる接触性皮膚炎を発症させる原因物質が繰り返し肌に触れることによって、接触した部分だけではなく、全身に湿疹が現れるようになる症状のことをいいます。
アレルギー性接触性湿疹の上位版のようなものと考えてください。
5つ目が接触性蕁麻疹です。
明確にアレルギーという事ではなく、物質に接触した部分の皮膚に蕁麻疹が発症する事をいいます。
蕁麻疹は全てがアレルギーによるものではありません。
アレルギーによって起こる湿疹は、その原因物質に触ると必ずアレルギー反応を引き起こしますが、その原因物質に触ってもアレルギー反応を起こしたり起こさなかったりする場合があります。
その場合、それはアレルギー反応ではなく、その物質に含まれている。
ヒスタミンやその他刺激性物質が原因になっている可能性があり、その日の体調などによっても湿疹が起こるかどうかは変わります。
こういったタイプの湿疹を接触性蕁麻疹と呼びます。
内因性湿疹とは、あまり使われない言葉ではありますが、その言葉の通り、体の内側に原因がある湿疹のことをいいます。
刺激の強い物質に接触したり、アレルギー性物質に接触したりして発症するわけではないので、慢性的に湿疹の症状が続くという特徴があります。
この内因性湿疹は多くの場合、アトピー性皮膚炎という診断を下されます。
アトピー性皮膚炎は、非常に強いかゆみが特徴的で、痒いからといってその部分をかきむしってしまうと更に症状が悪化し、患部も広がってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
顔や首、胴体や腕、足など全身に発症する可能性があり、頭皮も発症の可能性がある部位のひとつです。
子供がアトピーにかかりやすく、大人はアトピーになりにくいというイメージを持っている方が多いようですが、実際には大人も子供も患者数が増加しています。
多くの場合、子供の段階で軽度のアトピー性皮膚炎が発症しており、それが慢性化していたり、大人になってから悪化したり、一度治っていたものが再発したりというケースがあるようです。
アトピー性皮膚炎は最初にその症状が現れた段階では、ジュクジュクとした湿っぽいものですが、症状が進行すると共に乾燥してきます。
完治することなく成長した場合は、この湿疹は赤みを帯びて熱く硬くなっていきます。
この段階になると、治療をするのはさらに難しくなります。
皮脂欠乏性湿疹は、多くの方にとってあまり馴染みのない名前かもしれませんが、皮膚科を受診する患者さんの中で、診断結果が「皮脂欠乏性湿疹」であることは割合的に高くなっています。
ここまでに紹介してきたいくつかの湿疹と比べるとその症状は軽く、治療することも比較的容易です。
病名にもある通り、皮脂が欠乏することによって起こる湿疹で、皮脂欠乏症という前触れがあります。
皮脂欠乏症は、汗の分泌量と皮脂の分泌量が減少し、肌が常に乾燥している状態のことをいいます。
皮脂欠乏症になると、肌は光沢を失い、キメが荒くなり、悪化すると白い粉を吹いたり、ひび割れが起きたり、触るだけでもガサガサとした表面の粗さが感じられるようになります。
例えば、かかとを触るとカサカサと感じる方が多いと思いますが、このような状態がかかと以外の場所で発生することを、皮脂欠乏症と呼ぶのです。
この状態になると、表面上は硬くなるので丈夫になっているように感じるかもしれませんが、実際には角質層のバリア機能が低下してしまい、刺激性の物質が影響を肌に及ぼしやすくなります。
健康な状態の皮膚は外部からの刺激からバリア機能が守ってくれますが、欠乏症に陥った肌は十分な量の皮脂膜を作ることができず、本来であれば角質層でストップするはずの刺激性物質が接触性皮膚炎を引き起こし、それが皮脂欠乏性湿疹になってしまうのです。
乾燥することによって起こる湿疹なので、その見た目で皮脂欠乏性湿疹なのかどうかを判断することができます。
この症状が起こりやすいのは足や腕、背中などです。
そして、乾燥しやすい冬になると症状が悪化するという特徴もあります。
また、着る服によってはかゆみを悪化させたり症状を悪化させたりする可能性があるので、出来るだけやわらかな刺激の少ない素材の服を着る必要があります。
石鹸や洗剤をよく使用する主婦などに起こりやすい症状でもあります。
年齢が高くなればなるほどこの皮脂欠乏性湿疹を発症しやすいのですが、若い方でも美容師さんなど髪の毛に影響を与えるほどの強い化学成分を取り扱う機会の多い職業の場合は発症するケースがあります。
最初はほとんど気にならない程度のお肌の乾燥から皮脂欠乏性湿疹は始まります。
そして徐々にその症状が悪化していくと角質がはがれて、かゆみを伴ってきます。
ここで対策をとれば治療するのはそれほど難しくないのですが、何の対策も取らずに放置すると患部がひび割れて、痛みや痒みはどんどん強くなっていきます。
この状態はこれだけでもかゆみや痛みを伴う湿疹の一種ですが、バリア機能が低下しているので、ここで刺激性の強い物質が肌に触れることで、接触性皮膚炎を併発し、症状が一気に悪化するというケースもあります。
また、バリア機能が働いていないことが原因でばい菌や雑菌も繁殖しやすい状態になっているため、湿疹だけではなく感染症を引き起こす可能性もあります。
自分の体の中でも特に乾燥しやすい部位や強い薬品を扱う作業する時などは特に注意が必要です。
ここまでにお伝えした4種類の湿疹に当てはまらない湿疹が「尋常性湿疹」と呼ばれます。
尋常性湿疹は、何か特定の症状を指しているものではなく、そこから様々な湿疹に状態が分類されます。
そのため、その原因も様々になるのですが、何らかの外部からの刺激が皮膚に異常をきたし、体の中で過剰な免疫反応が起こることによって発症すると考えられています。
外部からの刺激というのは、具体的には刺激性の高い物質に触れるという直接的なものだけではなく、食べ物やウイルス、ほこりや乾燥など、あらゆるものが考えられます。
これらが肌に侵入し、肌の内部で免疫の過剰反応が起こることによって湿疹という形で肌に異常が出るのです。
ここまでにお伝えしてきたように、頭皮の湿疹には様々な種類があり、そしてその種類ごとに原因が異なります。
しかし、ざっくりと分類すれば、それはいくつかの原因にまとめることができます。
もし頭皮に湿疹ができていると感じたら、下記の中のどの原因に自分が当てはまるのかを自己診断してみてください。
それによって、どの種類の湿疹が発症しているのかがわかり、治療方法も見えてくるはずです。
ヘアカラーの染料やパーマ剤など、刺激性の強い物質に頭皮が触れた場合、接触性皮膚炎を引き起こす可能性があります。
湿疹ができる直前に美容室などで薬品を使用した場合、考えられる主な原因はそちらにあたります。
頭皮に存在する皮脂腺から分泌される皮脂の量が多い場合、頭皮に住む常在菌の一種であるマラセチア菌が皮脂をエサとして繁殖し、湿疹を引き起こす可能性があります。
マラセチア菌は、皮脂の分泌量が正常な状態の頭皮であれば、むしろ頭皮を守ってくれるバリアの役割を果たしてくれるのですが、増えすぎると、炎症を引き起こす原因になります。
また、マラセチア菌が皮脂を分解した際に生まれる遊離脂肪酸が炎症を助長するという二重の意味で湿疹を起こしやすい原因になります。
皮脂の分泌量は体質に依存するので、このタイプの脂漏性皮膚炎・脂漏性湿疹は慢性化しやすいので注意が必要です。
頭皮が乾いた状態で皮脂の分泌量が低下すると、皮脂欠乏症になります。
乾燥しやすい冬場などに陥りやすい症状で、進行すると頭皮がひび割れたり、白い粉をふいたりします。
痒みを伴うため、つい?いてしまいますが、引っかくことによって、硬くなった皮膚がはがれ、皮膚がダメージを受けて炎症を起こします。
皮脂の分泌量が多過ぎると脂漏性湿疹になり、皮脂の分泌量が少なすぎると皮脂欠乏症によってやはり湿疹が起きます。
本人の皮脂の分泌量と湿疹というのは非常に深い関係にあると言えます。
アレルギー性の物質に触れることによって湿疹が起きるケースもあります。
数十分から半日程度で症状が治まるものを蕁麻疹とも呼びます。
どの物質によってアレルギーが発症するかは人によって変わりますので、一概には言えませんが、物に触れる機会の多い手や、金属製のネックレスなどでアレルギーを起こしやすい首周りなどがアレルギーを原因とする湿疹を起こしやすい部位となっています。
そのため、頭皮にアレルギー性の湿疹が現れるケースは非常に稀です。
魚介類などを食物として摂取した場合、発症する蕁麻疹は手や首などに関係なく、全身に発症する可能性があるので、頭皮にも影響を及ぼすことがあります。
湿疹の症状から原因の特定をするのが難しいのが、この免疫機能の異常による湿疹です。
アトピー性皮膚炎とも呼ばれ、根治するのが難しい症状です。
ほとんどの場合、腕や足、胴体などに症状が現れますが、まれに頭皮にアトピー性の湿疹がでることもあります。
参考:頭皮湿疹の原因と予防法とは?どう対処する?自己判断のリスクとは?
インターネットなどで薄毛に関する情報を取り扱うサイトを見てみると、湿疹や皮膚炎などが悪化することによって薄毛になってしまうという記事をよく見かけます。
こういった記事を読むと、頭皮に湿疹ができたら「このまま薄毛になってしまうのではないか?」と考えて不安になってしまう人も多いでしょう。
しかし、頭皮の湿疹による薄毛というのは、そこまで重く考えなくても大丈夫です。
確かに頭皮に発症した湿疹が極端に悪化すれば、その部分の毛根がダメージを受けて髪の毛が抜けてしまうケースは存在します。
こういった薄毛を総称して「炎症性脱毛症」「湿疹性脱毛症」などと呼ぶことがあります。
しかし、脱毛症を引き起こすほどの湿疹というのはそこまで多くありません。
よほど放置を続けて悪化した場合のみ、毛根まで影響を与えますが、湿疹が出来た際にすぐケアを開始すれば、薄毛で悩むという状態まで症状が進行することはないでしょう。
よく「毛根が死ぬ」という表現が使われますが、この表現は、実は間違えています。
人間の毛根の数はそれぞれ生まれつき決まっており、増えたり減ったりすることはありません。
大人になるにつれて毛根が死んで減っていくという、一般の方が持っている髪の毛に対する単なるイメージでしかありません。
こういった話をすると、「薄毛が進行して頭皮がツルツルになっている人もいるじゃないか」と考える方もいます。
確かにそういった人の頭皮には、一見毛根が存在しない、つまり毛根が死んでしまっているように見えるかもしれません。
しかし、実はそういった方のツルツルに見える頭皮の表面には、細く小さな髪の毛が無数に生えています。
目に見えないだけで、本数自体はしっかりと生え揃っているのです。
いわば、これは「毛根が休憩している」という状態なのです。
大怪我や大やけどなどをして、頭皮の皮膚細胞に大きなダメージが加わらない限り、毛根の命がなくなることはありません。
そのように考えると、もし頭皮の湿疹が原因で髪の毛が抜けてしまったとしても、その湿疹さえ治療すれば、再びその場所から髪の毛が生えてくるということがいえます。
完全に治療が難しいアトピー性湿疹によって髪の毛が抜けてしまった場合は、確かにその他の湿疹による脱毛に比べて髪の毛を元に戻すのが難しかもしれませんが、それ以外のケースであれば比較的簡単に髪の毛を元に戻すことができます。
アトピー性の湿疹に関しても現在は対処療法にはなりますが、治療方法が確立していますので、皮膚科を受診すれば高確率で湿疹の治療が可能で、さらにそれに伴う薄毛も治療することができます。
薄毛で悩む方の9割以上は男性型脱毛症(AGA)によって悩んでいます。
男性型脱毛症は、特徴的でなおかつわかりやすい薄毛の広がり方をします。
おでこの両脇が禿げ上がってくるM字ハゲや、つむじが広がってくるO字ハゲ、そしてそれらの2つの症状が合併し、薄毛の部分が繋がってしまうU字ハゲなどがあります。
こういったハゲ方をする症状が一般的に考えられている「薄毛」「ハゲ」にあたります。
ほとんどの男性もこういった形の進行で髪の毛が抜けていくことに悩んでいるということです。
しかし、男性型脱毛症の場合、そもそもの原因が湿疹ではなく、悪玉男性ホルモンです。
そのため、AGAと頭皮の湿疹は無関係です。
湿疹が原因で髪の毛が抜けてしまう場合、男性型脱毛症と同じように薄毛が進行するということはまずありません。
そもそも、男性型脱毛症の場合、血液の中に存在するホルモンが原因で髪の毛が抜けるので、ほとんど左右対称の形で薄毛が進んでいきます。
湿疹が原因で髪の毛が抜けてしまう場合、左右対称になるということはほとんどありません。
湿疹が発症する箇所が右側であれば右側の髪の毛だけが抜け、湿疹が発症する箇所が左側であれば左側の髪の毛だけが抜けるということです。
こういった、一般的に考えられている薄毛とは少し違った抜け方をするので、周りの人から見ても「普通の薄毛の人」と思われるのではなく「何か事情があって抜けてしまったのだろう」と思ってもらえるはずです。
そして、男性型脱毛症は原因となる悪玉ホルモンが徐々に毛根を弱らせ、小さくしていきますが、湿疹による脱毛の場合、炎症のダメージが無理やり髪の毛を抜け抜いてしまうということになるので、毛根自体は湿疹さえ治ればすぐ元気な状態で復活してくれます。
つまり長い時間をかけて毛根を復活させる必要がないということです。
湿疹さえ治れば元通り太い髪の毛が生えてきてくれます。
多くの人が悩むAGAに比べると、湿疹が原因で起こる薄毛は、見た目的にも、治療を考えた時にも、そこまで重症ではないということです。
では、頭皮に発症した湿疹はどのように治療すればよいのでしょうか。
これもやはり湿疹の原因によって治療方法も変わってきます。
まずは自分の頭皮が、どのパターンの湿疹を発症させているのか見極めなければなりません。
症状や原因などを特定しながら、治療を行ってきましょう。
最も確実な治療方法は、病院の皮膚科に行くことです。
皮膚の病気を専門に扱う医師が診察し、治療するための薬を処方してくれるので、最も高確率で湿疹を治すことができます。
特に、慢性化しやすいアトピー性の湿疹や脂漏性の湿疹の場合は皮膚科に行くことをお勧めします。
しかし、それ以外の湿疹の場合は、頭皮に加わる刺激を避けたり、保湿したりすることによって湿疹自体を治療することができます。
また、蕁麻疹タイプの湿疹の場合は、ある程度の時間が経過することによって自然と症状も治まるので、治療するというよりは、かゆみや痛みを我慢するだけで自然と治ります。
まとめると、「皮脂が多い人や、アトピーの人は病院へ行って治療」「蕁麻疹の人は回復するまで待つ」「それ以外の人は、頭皮の保湿を行いながら刺激性の弱いシャンプーなどを使用し、頭皮環境の改善に努める」ということが、最も効果的な対処方法となります。
何事もそうですが、問題が起きてから解決するより、問題自体が起こらないように予防しておくことが、最も労力がかかりません。
頭皮の湿疹に関しても同じことが言えます。
湿疹が起きてから治療するのではなく、湿疹が起きないように日頃から注意しておくということが最も大切です。
そうすれば湿疹が起きた部分の髪の毛が抜けてしまうという状況も避けることができます。
一度抜けてしまった髪の毛は、いくらその後に元気な髪の毛が生えてくると言っても、1日当たり0.4ミリ程度のスピードでしか成長しませんので、元の長さに戻るまでにはある程度時間が必要になります。
そもそもの髪の毛が抜けなければ何の問題もないわけですから、やはり湿疹が発症しないように日頃から頭皮のケアを行うこと、そして自分がアレルギーを持っている食べ物を食べないこと、そしてパーマやカラーを行う際には、できるだけ刺激の弱い薬品を使用すること、同じくシャンプーも刺激の弱いシャンプーを使用することなどの方法で、頭皮の湿疹はある程度予防することができます。
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参考:頭皮に湿疹ができたらシャンプーを見直そう!おすすめと正しい洗い方
このように、頭皮には様々な原因で湿疹が発症しますが、その湿疹によって薄毛になってしまう可能性は極めて低く、万が一、頭皮の湿疹によって一部分の髪の毛が抜け落ちてしまったとしても、湿疹さえ治療をすれば一度抜けた毛根から再び健康的な髪の毛が生えてくるでしょう。
とはいえ、そもそも湿疹が起きてから治療するのではなく、湿疹が起きる前の段階から常に頭皮のケアをまめに行い、湿疹自体が発症しない頭皮環境作りをしておくということが、遠回りなようで、もっとも確実な薄毛予防方法、かつ湿疹予防方法となります。
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