ミノキシジルはもともと血圧降下剤として登場しました。

血圧が高いと様々な病気のリスクを高めてしまいますので、血圧を低くしなければなりません。

そこで登場したのがミノキシジルです。

血管を拡張することによって、血流増大を促進し、血圧を硬化するというメカニズムなのですが、血流増大によって発毛効果まで認められたのです。

以降、ミノキシジルは発毛促進成分として注目され、AGA治療でも多くの人の力になっているのですが、ミノキシジルは薬です。

そのため、実はデータは多々あるのです。

ミノキシジルが含まれている製品の中で最も手軽に入手出来るものと言えばリアップです。

テレビのコマーシャルでも流れていますし、ドラッグストアでも販売されていますので知名度は抜群です。

リアップは日本国内では唯一ミノキシジルが含まれている育毛剤なだけではなく、海外のミノキジル製品の代名詞とも言われているロゲインとも製法が同じなのです。

そのため、大正製薬が出している臨床データはミノキシジルのデータとしてとても貴重です。

ちなみに以下はすべてミノキシジル含有量5％でのデータとなっています。

大正製薬の臨床データは52週間の投与のデータです。

4週毎に著明改善、中程度改善、軽度改善、不変、悪化の5段階にて評価を付けるものなのですが、4週間経過時で既に軽度の改善が見られています。

更に8週間後となると被験者の1割以上、12週間後には6割近くに軽度改善が見られているのです。

更に24週間後となると、軽度改善、中程度改善、著明改善を合わせると、実に9割以上に改善が見られていることが分かるのです。

つまり、このデータからは「ミノキシジルは半年使えば9割以上の人が改善する」を意味しているのです。

先のデータは、言うなれば「大まかな」データですが、実は細かい数字まで出ています。

例えば1平方センチメートルの毛髪量。

4週間後では1.4本だったものの、8週間後には19本、24週終了時には21.8本の増加が見られるのです。

1平方センチメートルとは、言うまでもなく1cm×1cmです。

決して大きくはないその範囲の中であっても、およそ半年ミノキシジルを使うことによって、21.8本もの増加が見られているのです。

頭全体であれば対した数ではないのですが、1cm×1cmの中で21.8本増えているのです。

先の数字は、髪の毛の増加本数であって、髪の毛の太さに制限はありませんでした。

ですが40μm以上という、それなりの太さのある髪の毛が先と同じく1平方センチメートルでそれだけ増えたのか。

増加量もデータとして残されています。

こちらは4週後では0.8本とそこまで劇的な変化が見られないものの、8週で15.3本、12週で23.9本を記録。

16週で26.4本、20週で26.7本と増えていきました。

1平方センチメートルの総毛髪数のデータもあります。

こちらは4週後では1.4本。

8週で19.0本、12週で23.7本となっています。

ちなみにミノキシジルが1％だと4週で0.8本、8週で14.3本、12週で17.2本となっています。

これらのデータから分かるのは、ミノキシジルは8週間以上の使用によって効果が飛躍的に高まることです。

4週。

つまりは1か月程度ではまだまだそこまで劇的な変化は見えていないものの、8週間が経過すると体の新陳代謝のおかげでか、かなりの増加率となります。

先のデータは多くが5％のものですが、最後に1％のデータもありました。

かつてミノキシジルは1％がベストで、それ以上高くしてもあまり効果が出ないとも言われていたのですが、臨床データを元に考えるのであれば、やはり含有量が5％の方が効果が高いことが分かりますので、ミノキジルの効果をより高めたいのであれば、5％で、さらには2か月から3か月の使用が望ましいことが分かります。

ミノキシジルはAGA治療でも効果が期待されているのですが、決してAGA治療だけにしか使っていけないものではありません。

近年は薄毛や抜け毛と言えばAGA。

そのような認識が定着しているのですが、抜け毛の原因のすべてがAGAではありません。

実際、AGA患者は成人男性の3人に1人とも言われていますが、薄毛の原因のすべてがAGAではありません。

AGAに関しては研究が進み、治療も確立されているのですが、その他の原因の抜け毛とてあるのです。

ミノキシジルはAGAだけではなく、その他の原因でも効果が期待出来るのです。

AGA治療は二つのアプローチによる治療です。

まずはフィナステリドによって脱毛抑制。

抜けていく毛を防ぐことがフィナステリドの役割です。

そして、ミノキジルによる発毛促進。

抜けていく毛を抑え、毛を生やす。

これがAGA治療です。

ここで肝となるのは、フィナステリドはAGA治療だけにしか効きません。

抜け毛で悩んでいるとしても、AGAではない限り、残念ながらどれだけフィナステリドを摂取しても効果は出ません。

一方、ミノキシジルに関しては血管拡張による血流増大、そして発毛促進になりますので、AGA患者だけではなく、AGA以外に起因する抜け毛にも効果が期待出来るのです。

ミノキシジルは効果が期待出来るものですが、二種類あるのをご存知でしょうか。

塗るタイプのミノキシジルと飲むタイプのミノキシジルです。

ネットでは「塗ミノ」、「ミノタブ」とも略されていますが、それぞれ違いはあるのでしょうか？

塗るタイプのミノキシジルは先のデータの大本でもあるリアップのように、頭皮へのマッサージと共に頭皮の気になる部分に塗ることで、外部から血管拡張をもたらし、血流増大からの発毛促進効果を期待するものです。

こちらの特徴としては、飲むタイプのミノキシジルと比べて副作用が低い点や、更には狙った部分に塗れる点です。

例えば頭頂部だけが気になっているのであれば頭頂部に塗れば良いのです。

まさに「狙い撃ち」が出来ます。

また、リアップがこのタイプであることからも分かるように、入手しやすい点もメリットです。

薬剤師がいる時間にドラッグストアに行けば購入出来ます。

また、通販でも購入出来ますので、入手難易度という点では0に近いのではないでしょうか。

タブレットタイプなので、「ミノタブ」と略されることもあるミノキシジルのタブレットタイプ。

タブレット型は効果が高いと言われています。

但し、効果の高さと引き換えにデメリットがあるのも事実です。

それは、塗るタイプのように場所を指定することが出来ません。

ミノキシジルの成分を体内に入れるのです。

これにより、特定部分だけではなく、全身の血管を拡張しようとするのです。

単純な話、飲むタイプのミノキシジルよりも全身に負担が増えるのは容易に想像出来るのではないでしょうか。

そのため、飲むタイプのミノキシジルよりも強力な効果が期待出来るのです。

一方、どこに作用するのか分からないため、本来は頭髪だけ濃くなってくれればよいものの、頭髪以外の体毛が濃くなったという話も見られます。

それまで生えていた毛が濃くなるという話もあれば、それまでは毛が生えていなかった部分から毛が生えるようになったという人もいます。

入手方法に関しては、塗るミノキシジルよりもハードルは高いです。

なぜなら、タブレットタイプのミノキシジルはドラッグストアや通販では購入出来ません。

並行輸入であれば可能ですが、それなりの知識も必要ですし、どのような業者なのかを見定めなければなりません。

確実な方法としてはAGAクリニックですが、裏を返せばAGAクリニックだけでしか手に入らないのです。

また、すべてのAGAクリニックで用意している訳ではないので、タブレットタイプのミノキシジルを用意してくれているのか、事前に確認しなければならないでしょう。

大都市に住んでいる人であればAGAクリニックも多々あるかと思いますが、近くにAGAクリニックがない人にとっては、タブレットタイプのミノキシジルの入手は相当困難な話でしょう。

AGAスキンクリニックは、全国に50院を展開している、AGAを専門とする治療院の最大手です。

多くの治療院を運営していることから、豊富な臨床データを持っており、それによって、1人1人に合った治療が提案できるという強みがあります。

そのためミノキシジルの処方も含め、自分に最適な治療法を見つけ出すことができます。

薄毛は進行性なので早め早めの対処が必要です。

少しでも薄毛が気になり出したら一度お近くのクリニックへカウンセリングを受診することをオススメします！

せっかくミノキジルを使うのであれば効果を高めたいものです。

そこで、ミノキシジルの効果をより高めるためには他に何を意識すべきなのか。

この点もまた、知っておくべき部分です。

やはりこれが一番重要です。

極論ですが、ライフスタイルが劣悪でこれでもかと頭皮に負担をかけているのにミノキシジルを使っているからいずれ髪の毛が生えてくる…は少々甘い考えです。

ミノキシジルには大きな効果が期待出来るのは間違いないのですが、ライフスタイルが悪ければ、結局はミノキシジルの効果を打ち消してしまいます。

そのため、ライフスタイルにもまた、気を付けるべきなのです。

睡眠は体を休息させます。

ミノキシジルの効果を体により浸透させることにもなりますし、疲労回復やストレスの軽減にも繋がりますので、睡眠時間の確保を心掛けるべきです。

忙しい現代人は、時間に追われていますので時間を捻出しなければならない時にはどうしても睡眠時間を削ってしまいがちなのですが、睡眠時間は、いわば「ミノキシジルをより効果的に幹部に浸透させるための時間」と考えると良いでしょう。

つまり、短いより長い方が良いのです。

髪の毛とて栄養から出来ています。

栄養が何で運ばれるのかと言えば血液です。

血流増大によって発毛効果が確認されるのは、血液に栄養が含まれているからこそです。

つまり、髪の毛を生み出す栄養がしっかりと含まれていなければ、せっかくミノキシジルによって血流を増大させたとしても、栄養がなければ効果も半減してしまいます。

バランスの良い食生活はもちろんですが、亜鉛など摂取するのが難しい栄養も補給すると良いでしょう。

適度な運動は新陳代謝を活発にします。

新陳代謝が活発になると言うことは、それだけミノキシジルの効果を体内に浸透させることになるのです。

ですが、運動と言っても自分を追い込むような運動ではなく、軽く疲労感を覚える程度で良いのです。

アスリート顔負けの負荷を体にかけるのではなく、軽くで良いのです。

その方が長時間運動出来ます。

長時間運動することで糖分や脂肪がエネルギーになります。

それらもまた、大切なものなのですがありすぎると体に負担をかけてしまうものです。

それらがなくなることによって、血液も綺麗になりますし、新陳代謝も活発になるので適度な運動もまた、ミノキシジルの効果を高めてくれると知っておきましょう。

体が疲労を感じているのであれば、適度にマッサージすべきです。

マッサージをすることで体の疲労が改善されるだけではなく、凝りをほぐします。

凝りは辛いものですが、いわば狐狸の部分が血流不良となっているのです。

特に首肩の凝りは、頭部への血流を阻害することになります。

首を通らなければ頭部へ血液を運ぶことは出来ないので、首回りが凝っていれば、頭部への血流にも悪影響を及ぼします。

そこで少しほぐすだけでも血流が改善されますので、頭部にしっかりと血液を送り込めるのです。

これはAGA患者ならという話ですが、フィナステリドとしっかりと併用することです。

先に少し説明したように、フィナステリドによって脱毛を抑制し、ミノキシジルによって発毛を促進するのです。

もしもですが、フィナステリドを飲まずにミノキシジルだけ使っていても、AGA患者の場合は生える力を刺激出来ているものの、抜ける力を抑えることが出来ていない状況になってしまいます。

それではせっかくミノキシジルの力によって生えた毛もすぐに抜けてしまうのです。

AGA患者であれば、ミノキシジルはフィナステリドとセットで使うよう心掛けましょう。

先の臨床データからも分かるように、ミノキシジルは4週間の利用ではそこまで劇的な数字とはなっていません。

ですが8週、12週、16週…と継続して使用することによって、大きな効果となっていることが分かったはずです。

つまり、ミノキシジルは継続して利用すべきものであって、短期間で結果が出るものではないのです。

頭皮のことで悩んでいると、どうしてもすぐに結果を欲してしまうのですが、いくらミノキシジルも特効薬ではありません。

塗って寝て目覚めたら毛が大量に生えている…なんてことはありません。

毎日コツコツと使うことによって、徐々に頭皮を刺激するのです。

人間の細胞は三か月で入れ替わると言われています。

三か月かけて、新陳代謝によって入れ替わるのです。

そのため、体質に変化を与えたいのであれば、最低でも三か月は継続すべきなのです。

これは育毛だけではなく、化粧品でも言われているのですが、三か月継続することによって、新陳代謝して生まれた新しい細胞が、いわば「刺激を受けた細胞」になります。

つまり、継続して三か月使用した所でようやく全身に行き届いている状態になるのです。

先の臨床データでミノキシジルの効果が二か月から三か月にかけて一気に上昇しているのも、この点が無関係ではないのです。

継続して使用することで効果を高めてくれるのがミノキシジルですが、副作用があるのも事実。

そのため、少しでも自分の体に異変が生じていると思ったら使用を中止すべきですし、出来るのであれば病院で診察してもらった方が良いでしょう。

ミノキシジルの効果は確かなものです。

医薬部外品ではなく、医薬品だからこその効果ですが、一方では特効薬ではありません。

ミノキシジルを使っていれば他は何をしていても大丈夫…ではないのです。

せっかくミノキシジルを使用するのであれば、効果を最大限に引き出せるよう、自分自身のライフスタイルを見直し、ミノキシジルの効果が最大限に発揮出来る自分でいられるよう努めるべきです。

ミノキシジルは、正しく使えば効果が期待出来るものなのですから。