遺伝子検査でAGA・薄毛治療できるの?AGAと遺伝子の関係性について
近年はCMなどもあり、薄毛や抜け毛に悩まされている場合、「AGAなのではないか」と誰もが思う程にAGAの知名度は高まっています。
AGAに関しては知名度だけではなく、治療法も確立されています。
また、勘違いされている人も多いのですが「ハゲ=AGA」ではありません。
薄毛や抜け毛はすべてAGAだと思っている人もいるようですが、AGAだけが原因ではありません。
AGAは治療法が確立されていますので、AGAであれば医療行為により、薄毛や抜け毛を改善出来るかもしれないのですが、そもそもご自身の症状は「AGAなのか」から考えなければなりません。
AGAであれば治療法が確立されていますので、治療法に則り、治療を進めていけばよいのです。
医学的根拠もありますので、時間に比例して薄毛や抜け毛の問題は解決出来ますが、それらはあくまでも「AGAなら」という大前提あってこそです。
AGA治療はすべての抜け毛や薄毛に効果があるのではなく、あくまでもAGAにのみ効果があるのです。
AGAという言葉の認知度が高まるにつれ、AGAそのものを勘違いしている人も増えているのです。
そのため、抜け毛や薄毛で悩んだら「AGA治療を」と考える人も多いのですが、抜け毛や薄毛=AGAではありません。
ではAGAをどのように判断するのかといえば、「確実な方法」としては遺伝子検査が挙げられます。
AGAは前兆・兆候や状況から「AGAなのではないか」と判断することも出来ますが、それらはあくまでも仮説であって、本当にAGAなのかどうか断定は出来ません。
クリニックであれば症例も多いので患者と対面し、頭皮の状況を見たり患者とのコミュニケーションからAGAだと判断することは出来るでしょう。
ですが、あくまでも「AGAの可能性が高い」であって、断定は出来ません。
もしもですが、AGAだろうと思ってAGA治療を行っているのに一向に成果が現れない。
焦っているつもりはないものの、なかなか成果が出ない。
この場合、抜け毛や薄毛の原因がAGAではないのです。
抜け毛や薄毛で悩んでいる人は多いのですが、そのすべての原因がAGAとは限らないだけに、AGAかどうかを確認した方が良いのです。
そのための遺伝子検査なのです。
参考:AGA検査をする前に知っておくべき2つの検査方法と費用
遺伝子検査に関して勘違いしている人も多いのですが、検査はあくまでも検査であって、遺伝子検査を受けたからといってAGAが快方に向かうものではありません。
検査することにより、仮にAGAの可能性が高い、AGAだろうと分かれば次のステップはAGA治療です。
いわば遺伝子検査により、「確実な治療のスタートライン」に立つことが出来るのです。
AGAのために遺伝子検査をする。
少々大げさに聞こえてしまうかもしれません。
日常生活に於いて遺伝子検査を行うシチュエーションなどそうそうないでしょう。
そのため、「遺伝子検査」と聞くと身構えてしまう人もいれば、そもそも何をするのかと疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
AGAなのかを判断する際の確実な判断材料とも言うべき遺伝子検査ですが、では具体的に何をするのでしょうか。
AGAとは、5αリダクターゼがテストステロンと結合し、ジヒドロテストステロンへと変化してヘアサイクルを乱す病気です。
AGAの知名度の高まりのおかげで、なんとなくこれらのことをご存知の方も多いかと思いますが、これらは体内のホルモンと酵素です。
テストステロンやジヒドロテストステロンは男性ホルモン、5αリダクターゼは還元酵素。
人間であれば多少なりとも誰もが持っているものなのです。
ですが、AGAになる人とならない人がいます。
単純に量の問題です。
量が多ければテストステロンへと結合するリスクが高まるのです。
ではこの量はどのように決まるのかといえば遺伝なのです。
後天的な物で決まるのではなく、体内の問題なので努力やライフスタイルで減少させることは出来ないのです。
AGA治療に於いても5αリダクターゼを取り除くのではなく、あくまでも抑えるものです。
近年では5αリダクターゼにもⅠ型とⅡ型があることが判明しているのですが、いずれの5αリダクターゼに於いても、AGA治療では酵素を取り除くのではなく、あくまでも働きを抑えることによってテストステロンとの結合を阻止するのです。
つまりは5αリダクターゼの量は遺伝によって決まるのです。
ここで難しいのは遺伝がどのように遺伝するのかは定かではない点です。
例えばですが、両親が毛深いものの、本人はそうでもない。
でも弟は毛深い…。
といったように、遺伝に関してはまだまだ分からないことが多いのです。
隔世遺伝という言葉もあるように、親の親、あるいはその親など、遺伝はどの部分が受け継がれているのか分からないだけに、検査を受けてみないとAGAなのかは分からないのです。
親戚にハゲがいる。
確かに遺伝として自分自身もハゲてしまう可能性もあるのですが、「必ず」とは断言出来ませんし、更にはいつ発動するかも分かりません。
ハゲに悩まされている方も、年齢と共に悩みだすようになった人もいれば、若い頃から既に悩まされていた人もいるなど、遺伝もまた、簡単には判断出来ない部分もあるのです。
ですが自分自身の体の遺伝子を調べれば、AGAになる可能性があるのかが分かりますので、治療方針も見えます。
また、遺伝子とは後天的な影響で変化するものではありません。
つまり、遺伝子検査を1度受けさえすれば十分なものなのです。
AGAの遺伝子検査は何を調べるのか。
その答えはアンドロゲンレセプターです。
アンドロゲンレセプターこそAGAと密接な関係にあるもので、遺伝子検査によってアンドロゲンレセプターを調べ、AGAになる可能性を調べるのです。
アンドロゲンレセプターとはAGAの原因とも言うべきジヒドロテストステロン、そしてテストステロンを受け取る受容体のことです。
こちらもまた、個人差のあるものなのですが、特定の塩基配列の長さを測定することによって、DHTの影響をどれくらい受けるのか。
つまりはAGAが発症しやすいのかを調べられるのです。
特にAGAになりやすい人は、特定の塩基配列が繰り返されている領域がありますので、遺伝子をチェックすることで分かるのです。
AGAなのかを判断するためには遺伝子検査が何よりも確かな方法なのですが、遺伝子検査にもいくつかの方法があります。
こちらは正しい方法なのか間違っているのかといった問題なのではなく、クリニックによって良いとする方法があるだけに、いくつかの種類があるのです。
●血液検査
血液を採取することによって遺伝子を調べる方法です。
数ccのサンプルから血中のアンドロゲンレセプターを調べます。
血液検査は比較的ポピュラーですが、料金に関してはクリニックによって異なります。
血液検査で料金を取る所もあれば、血液検査込みの診療を行う所もあります。
また、血液検査と遺伝子検査を別物だと勘違いしている人もいるのですが、そもそも血液検査で遺伝子を調べるので別物だと主張するようなサイトは信憑性を疑うべきでしょう。
結果が分かるまでには多少時間がかかるものの、検査そのものは血液の採取で、他の診療でも受けたことがある人が多いかと思いますので、何をするのか分からない人はいないのではないでしょうか。
生えている毛を毛抜きで抜いて検査する所もあります。
こちらはヘアメディカルグループにて行っている検査です。
左右の生え際と頭頂部から数本髪の毛を抜き、抜いた毛の毛包からアンドロゲンレセプター、Ⅰ型、Ⅱ型それぞれの5αリダクターゼの発現強度を調べます。
このタイプの検査の利点はAGAなのかが分かるだけではなく、Ⅰ型5αリダクターゼなのか、Ⅱ型5αリダクターゼなのか分かる点にあります。
Ⅱ型5αリダクターゼの場合プロペシアで十分なのですが、Ⅰ型5αリダクターゼのの場合はザガーロの方が有効です。
検査が出るまではおよそ1カ月と少々時間がかかるものの遺伝子を検査しますので体内の確実な情報を得られます。
こちらは湘南美容外科クリニックにて行われている遺伝子検査です。
口内粘膜からの採取により、短時間で手軽な検査が可能です。
ちなみにこちらも検査結果まではおよそ1カ月かかります。
また、この方法によってフィナステリドの感受性やAGA発症リスクも分かりますので、自分に合ったAGA治療も見えやすいのです。
参考:毛根から抜け毛の原因を分析!今すぐできる抜け毛・薄毛診断
上記のように、遺伝子検査は様々な手法で行われていますので、検査そのものは決して難しいものではないのですが、検査を受けるのであれば予約必須のクリニックもあります。
いつでも手軽に出来る検査もあれば、それ相応の設備を用意しなければならない所もありますので、いきなり足を運んで「今すぐに遺伝子検査をして下さい」と告げても現実的に出来るクリニックと出来ないクリニックがあります。
診断の予約を取れば、クリニックは検査を行える態勢も整えてくれているのですが当日の連絡だったり、アポなしで足を運んでも話を聞くことは出来ても検査が出来ないクリニックもありますので、検査も含めて診断をと考えているのであれば予約してからの方が良いのは言うまでもありません。
遺伝子検査の料金は様々です。
例えば同じ血液検査でも診察してもらうクリニックによって料金は異なります。
その理由として、AGA治療が自由診療な点にあります。
保険診療であればある程度どこで治療を受けても同じ治療費となるのですが、AGA治療は自由診療になりますので、同じ治療であっても料金が異なります。
AGAの治療を行いたい。
でも出来るだけ料金を抑えたいと思っているのであれば、診察の予約を取る際、料金まで訪ねておいた方が良いでしょう。
初診料がかかるのはクリニックである以上当然ですが、初診料も各々異なりますし、初診であっても積極的に治療に向けて提案してくれる所もあれば、初診の時はあくまでも治療の流れの説明等で終える所もあります。
こちらもまた、予約を取る際に確認したり、事前にクリニックのホームページ等でチェックしておくと良いでしょう。
参考:AGA治療は保険適用外!?費用の相場と安く抑える方法まとめ
遺伝子検査を受ければ自分自身がAGAになる可能性があるのかどうかが分かりますので確実ではあるものの、お金もかかるのでセルフチェック出来ない物かと考えている人も多いのではないでしょうか。
AGA治療は受けてみたい。
でもお金がかかるのであれば…と躊躇してしまう人がいるのもよく分かる話ですがではセルフチェックの方法をいくつか挙げてみるとしましょう。
ですがこれらはあくまでも「かもしれない」という予測です。
あくまでも「可能性が高い」であって、決して断定出来るものではありません。
AGAなのか確実に知りたいのであればやはり遺伝子検査を受けた方が良いでしょう。
これらの部位はいわゆる男性ホルモンの影響が強い部分です。
言いかえれば、これらの部位の体毛が太くて濃い場合、テストステロンが強いとも言えるのです。
そのため、AGAになる可能性も高いのです。
ここでポイントなのは、量よりも質です。
質量ともに申し分ないのであればAGAになる可能性はとても高いのですが、太い訳ではないものの広範囲に生えている人もいるのではないでしょうか。
範囲も大切な問題ではあるのですが、範囲よりもむしろ毛の太さです。
男性ホルモンの影響により、毛が太いのです。
いわゆる「剛毛」と呼ばれているような毛がこれらの部位に生えている場合、AGAの可能性がとても高いのです。
皮肉なことに、男性ホルモンが多いと、これらの無駄な部分の毛は太くて逞しくなるものの、肝心の頭頂部の毛は薄くなるのです。
さらさらと広範囲に生えているより、ヒゲであればいわゆる泥棒ヒゲとなるような太い毛の方がAGAになる可能性は高いです。
言いかえれば、それだけ男性ホルモンが大量にあることの「証拠」でもあるのです。
それまであまり意識していなかったものの、明らかに抜け毛の量が増えたと感じる場合、AGAの可能性は高いでしょう。
意識するということは単純に抜け毛が増えています。
ヘアサイクルが乱れている何よりの証です。
AGAではなくても新陳代謝のおかげである程度は抜け毛があるものですが、目立つということは増えているからこそ。
目立つだけではなく、髪をかき上げたりブラッシングした際、やたら抜け毛が多いと感じる人もまた、AGAの可能性は高いです。
抜け毛を見てみましょう。
そこで生えている自分の毛と比べてみてください。
抜けた毛の方が細いなと感じた場合、AGAの可能性が高いです。
なぜ毛が細いのかは、ヘアサイクルが乱れ、まだ成長していない段階であるにもかかわらず毛が抜けているからです。
ヘアサイクルの乱れはAGAの症例です。
本来毛は成長期、休止期、退行期を繰り返します。
成長してから抜ける。
このサイクルなのですがAGAの場合、成長している段階でも毛が抜けてしまうのです。
AGAではない人の場合、成長しきってから毛が抜けますので、抜けた毛を見ても太く、生えている毛と変わらないのですがAGAの場合まだ成長が終えていない段階で毛が抜けてしまいますので、抜けた毛が細いのです。
こちらは毛が細くなることによる軟毛化です。
太いものより細い物の方が柔らかいのは髪の毛とて同じです。
そのため、髪の毛が柔らかくなるので寝癖がそれまでよりも激しくなりやすいのです。
また、髪の毛にまるでパーマが当てられているかのように丸まったり。
更には同じ理由でスタイリングにも苦労するようになります。
それまでのスタイリングと同じように行っているのに決まらない。
それもそのはず、毛が細くなってボリュームが変わっているのです。
それまでと同じ手法ではなかなか上手く行かないのです。
何度も何度もセットをやり直したり、同じようにセットしているつもりなのに腑に落ちない。
これらで悩むようになった場合、AGAの可能性が高いです。
AGAなのかどうかを確認する方法。
それが遺伝子検査になるのですが、受けなければ受けないで良い。
セルフチェックでほとんどあてはまるので自分はAGAだろうとの確信がある。
だからお金がかかる遺伝子検査をわざわざ受けずともAGA治療を行うことは出来ないのか。
このような疑問を抱えている人もいるようですが、実際の所はどのような形となっているのでしょうか。
こちらに関しては基本的にクリニック次第です。
先にもお伝えしたように、AGA治療は自由診療で保険が適用されませんので、費用はクリニックの裁量次第です。
AGA治療に関しても確立されているものの、細かい部分ではクリニックが独自に研究し、サービスとして提供しているものも見かけます。
遺伝子検査もいわば自由です。
AGA治療は行っているものの、そもそも遺伝子検査は行っていない所もあります。
また、初診の際に遺伝子検査を受けさせる所もあれば、あくまでも患者の自由な所もあります。
横浜中央クリニックのように、毛髪診断士が患者の状態を見てAGAだと判断すれば検査を受けずともAGAに移行する所もあります。
一方で、毛髪診断士はプロです。
わざわざ遺伝子検査を行わなくとも話を聞けば患者がAGAなのか違うのかくらいは凡その検討はつくのですが、万が一ということもありますし、患者に対しての説明義務もあります。
「おそらくAGAでしょう」と説明されるのと「検査の結果、AGAです」と告げられるのとでは患者も現実の受け入れ方が異なるのではないでしょうか。
前者の場合「本当に?」と思う患者とているかもしれませんが、遺伝子検査の結果を受けてAGAだと判断されれば納得でしょう。
患者にAGA治療に真剣になってもらいたいがために、あえて検査を受けているクリニックもあるでしょう。
この点に関してはクリニックの裁量次第になります。
遺伝子治療はAGAを判断する際、客観的なデータとして明示出来るのでこれ以上の説得力はありませんが、実際に受けるとなるとやはりメリットやデメリットが気になる患者も多いのではないでしょうか。
そこで、遺伝子治療のメリットとデメリットをそれぞれ挙げてみるとしましょう。
単純にAGAなのかどうかを感情論や推測ではなく、客観的なデータに基づいて判断出来ますので間違いがありません。
話を聞いてAGAだと思ったものの、治療を続けても効果がない。
どうやらAGAではないらしい…と後になって気付かされるようなことはありません。
AGAだと分かれば初めからAGA治療を行えます。
患者としても自分自身がAGAだと分かれば、AGA治療に向き合おうと気持ちも新たに出来ますし、そもそも抜け毛の原因がAGAだと分かれば安心感もあるのではないでしょうか。
抜け毛で悩んでいる人にとって、原因が分からないのに毛が抜けている事実に恐怖感を覚えるものです。
原因さえ分かれば、特にAGAであれば治療法も確立されているだけに、あとは治療を頑張るだけだと割り切れるでしょう。
遺伝子治療のデメリットはやはりお金がかかる点に尽きます。
無料であれば検査するデメリットは何もないと言っても良いでしょう。
ですが検査代として別途料金がかかるクリニックが基本ですので、どうしてもお金がかかります。
また、ある程度検査結果が出るまで時間がかかります。
そのため、すぐにでもAGA治療を始めたいと思っても検査が出るまで身動きが取れなくなる、つまりはAGA治療を開始出来ない所もあります。
AGA治療のためだけではなく、遺伝子検査そのものが時間のかかるものなだけに致し方ない部分ではありますが、すぐにでも治療を開始したいと思っている人にとっては、検査結果が出るまでの時間はロスタイムに感じるのではないでしょうか。
AGA治療を行うのであれば遺伝子検査を受けるべきです。
お金や時間がかかるとはいえ、それらを割いてでも得られるメリットが多いのです。
特にAGAは遺伝も関わっていますので、受けておいた方が良いのです。
ではなぜ受けておいた方が良いのか。
その理由はAGA治療が分類されているからです。
単純に、AGAなのかどうかだけを考えるのであれば遺伝子検査はそこまで必須とは言い切れません。
ですが、AGAの治療法も長年の研究と共に細分化しています。
特に近年判明したのが5αリダクターゼの種類です。
5αリダクターゼは還元酵素ですが、こちらは先に少し触れたように2種類あるのです。
Ⅰ型5αリダクターゼとⅡ型5αリダクターゼです。
同じ5αリダクターゼではあるものの、働きは微妙に異なります。
この二種類の存在が、遺伝子検査の必要性を高めているのです。
遺伝子検査はAGAなのかどうかを判断するだけではなく、いわば「どちらのタイプのAGA治療が必要なのか」が分かるのです。
一般的なAGAの治療はプロペシアとミノキシジル。
AGAの知名度の高まりにより、AGAに多少関心がある人であればこのくらいの事は既にご存知かもしれません。
ですがプロペシアはⅡ型5αリダクターゼの抑制効果のみしか期待出来ないのです。
つまり、前兆等を考えて「自分はAGAなので検査は良いので治療して下さい」と思ってAGA治療を始めたものの、実はAGAはAGAでもⅡ型ではなく、Ⅰ型の5αリダクターゼによって抜け毛が起きている場合、残念ながら効果は出ません。
Ⅰ型5αリダクターゼの働きによってAGAで悩んでいる場合、プロペシアでは残念ながら効果は期待出来ないのです。
AGAで、更にはAGA治療を行っていても効果が出ない。
その理由はAGAをもたらす5αリダクターゼが二種類あるからです。
そして、自分自身がどちらの5αリダクターゼが働いて抜け毛で悩まされているのかは、遺伝子検査を受けてみなければ分からないのです。
前兆がすべて当てはまる。
おそらくAGAの可能性が高いでしょう。
ですが「どちらの5αリダクターゼに起因したAGAなのか」は分からないのです。
抜け毛を見たり、あるいは特徴からだけではⅠ型5αリダクターゼに起因しているのかⅡ型5αリダクターゼに起因したものなのかまでは判断出来ないのです。
それだけに、どちらの5αリダクターゼに起因したAGAなのかが分かる遺伝子検査のメリットは計り知れないのです。
Ⅱ型5αリダクターゼの働きを抑えるプロペシアに対し、ザガーロはⅡ型5αリダクターゼとⅠ型5αリダクターゼの双方を抑える効果があります。
つまり、遺伝子検査を行わなくとも、とりあえずザガーロによるAGA治療を始めておけば問題ないのでは?と思う人もいるかもしれません。
確かにザガーロはⅠ型5αリダクターゼ、Ⅱ型5αリダクターゼ双方の抑制効果あるので、飲んでおけば間違いはありません。
ですがその場合に於いても二つの懸念があります。
そもそもAGAなのかという疑問があります。
確かにAGAであればザガーロを飲んでおけば間違いないのですが、どちらなのかではなく、本当にAGAなのか。
いくらⅠ型5αリダクターゼ、Ⅱ型5αリダクターゼ双方の抑制効果が見込めるザガーロであれ、AGAでなければ意味がありません。
ザガーロはⅠ型5αリダクターゼ、Ⅱ型5αリダクターゼの双方に効果が期待出来る点に於いてはプロペシアよりも期待出来るものですが、プロペシアよりも副作用の症例が多いことでも知られています。
例えば52週の試験に於いて、プロペシアの副作用発現頻度は5%でしたがザガーロでは16.7%。
この数字を見ても、ザガーロの方が副作用の確率が高いことが分かります。
副作用リスクを考えた時、ザガーロを躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか。
自分自身がⅠ型5αリダクダーゼに起因したAGAであれば諦めもつくかもしれません。
ですがどちらか分からない状態でザガーロを摂取し、副作用になってしまったら…しかもそのリスクがプロペシアより高い。
これらを考えた時、安易にザガーロを摂取したくない人がいても不思議ではありません。
遺伝子検査により、ザガーロの摂取が本当に必要なのかどうかも分かるのです。
そもそもAGAではない可能性とて捨てきれないのです。
抜け毛や薄毛で悩んでいる人は多いのですが、AGAスキンクリニックのデータによると、薄毛で悩んでいる男性は全国におよそ1,200万人とのこと。
その一方、日本皮膚科学会のデータによると日本人男性のAGA発症率はおよそ30%との報告もあります。
つまり、薄毛や抜け毛で悩んでいる男性の7割は、実はAGAではないのです。
AGAという言葉が有名になっているがために、薄毛や抜け毛に対して「AGAかも」と思う男性も増えていることが予想されますが、本当にAGAなのかどうかは遺伝子検査を受けてみない限りは断定は出来ないのです。
先に出たザガーロ然り、プロペシア然り、AGA治療薬になりますのでAGAではない人間が摂取した所で抜け毛は減りません。
AGA発症率が30%ということは、10人中7人はAGA以外の理由で薄毛に苦しんでいるのです。
髪の毛に関しての研究も進んでいます。
AGAに関してはメカニズムも解明されていますのでAGA治療も確立されているのですが、残念ながらあくまでも「AGA」が解明されているのであって、薄毛や抜け毛のメカニズムがすべて解明された訳ではないのです。
薄毛や抜け毛の原因として、ライフスタイル、ストレス等が囁かれています。
これらに関しては「そうだろう」とは言われているものの、医学的見地からはまだまだ断定出来ない部分もあります。
AGAに関しては様々な形で解明が進んでいるだけに、抜け毛や薄毛もメカニズムが解明されているだろうと思っている人も多いかもしれませんが、解明されているのはAGAだけです。
AGA以外の方法は、どうしてもまだまだ医学的根拠の薄い方法にて発毛効果に期待するしかないのです。
そしてAGA治療はあくまでもAGAにのみ治療効果が期待出来るものですので、遺伝子検査を受けることで、自分が「治療出来る抜け毛や薄毛なのか」が分かるのです。
抜け毛や薄毛にで深刻なのは「生えてこない」ではなく、抜ける点です。
生えても抜けるので育毛効果も薄いのです。
抜け毛を防がなければならないのですが、AGAの場合、睡眠時間をとっても栄養を摂取しても、5αリダクーゼの働きを抑えない限り治療は出来ません。
AGAではない場合、生活環境の改善が何よりの治療法でしょう。
睡眠時間、ストレス、食生活。
医学的見地からは実証されていないものの、効果があるであろうとされている対策に努めなければなりません。
ですがAGAの場合、5αリダクーゼの働きを抑えなければならないと実証されているのです。
食生活を見直して栄養バランスを整えても、長時間の睡眠を取っても効果は期待出来ないのです。
つまり、AGAなのかAGAじゃないのかによって治療方針は大きく異なるだけに、何方の治療が良いのかを伝えてくれる遺伝子検査が重要なのです。
遺伝子検査を用意しているクリニックは多数あります。
先に様々な方法が用意されているとご紹介させていただきましたが、実際に自分自身が遺伝子検査を受けるのであれば、何を基準にして選べば良いのでしょうか。
いざこれからAGAをと思った時、何から始めれば良いのか分からない人も多いかと思いますので、クリニックの選び方を考えてみましょう。
AGA治療は近年、毛髪専門のクリニックだけではなく、皮膚科でも行われています。
皮膚科は皮膚の疾患を診察してくれますが、AGAによる抜け毛は頭皮の問題との考えから、AGA治療を用意している皮膚科も増えているのです。
皮膚科と毛髪専門のクリニック。
どちらが良いのかやはりクリニックです。
なぜクリニックの方が良いのか。
メリットを見てみるとしましょう。
AGAはいわば病気です。
病気だからこそ治療するのですが、病気の際、治療の症例は多い方がより正確な治療が可能になります。
症例はクリニックにとってはいわば貴重なデータなのですが、クリニックと皮膚科ではやはりクリニックの方が圧倒的に症例が多いです。
そもそも皮膚科は元々はAGAのことを扱っていた病院ではありません。
AGA治療のニーズが高まっているためにAGA治療を用意するようになった皮膚科も多く、中には診療とは銘打っているもののプロペシアやザガーロを処方するだけの皮膚科もあります。
クリニックの場合、例えば独自のプログラムやHARG療法などを提供したり、最新の研究をすぐにサービスとして提供したりと、毛髪専門なだけあり、様々なサービスを行っているのです。
毛髪専門のクリニックと、AGA「も」見てくれる皮膚科。
どちらを頼りにすべきなのかは分かるはずです。
皮膚科が悪いという問題ではなく、専門性という点に於いてはクリニックの方が高いのは当然です。
AGA治療の際、例えばですがもっと直接的に栄養を摂取したい。
気になる新薬があるといった様々なニーズに対し、皮膚科では対応しきれないケースもあります。
その場合、皮膚科としても「専門のクリニックに行ってみては?」としか言えません。
ですが毛髪専門のクリニックであればすべてを対処出来ます。
軽度のAGAであればプロペシアやザガーロを処方してくれるだけで良いでしょう。
ですが他にも様々な治療を受けたり、専門的なアドバイスを受けてみたいと思った時、皮膚科では二度手間になる可能性もあります。
ではどのクリニックにてAGAの遺伝子検査並びにAGA治療を受けるのが良いのか。
理想を挙げれば症例が豊富で、更には薬を処方してくれるだけではなく、様々なサービスを用意しているクリニックです。
症例はいわばクリニックの経験値です。
様々な症例を見ていれば、どのような抜け毛や薄毛の悩みにも対応出来ます。
AGAだとは分からない段階であっても対処法を見据えてくれるでしょう。
AGAの専門クリニックは増加傾向にあります。
選択肢も増えているのですが、一方ではまだまだ都心部のみに展開しているケースが多いので、立地によっては「近いから」という理由で選ぶ患者も多いのですが、症例豊富なクリニックの方が自分自身のAGAを解決してくれる可能性が高まります。
クリニックはホームページを持っています。
ホームページもまた、判断材料の一つです。
ホームページにはどのような治療を行うのか明記されています。
遺伝子検査を行っているのかも分かりますし、値段、時間等を明記してくれているクリニックもあります。
無料相談を受け付けていたり、様々なQ&Aを明記しているクリニックもあります。
通うとなれば場所だけではなく、営業時間の問題もあります。
様々な選択肢がありますので、どのクリニックにすべきかホームページで吟味すると良いでしょう。
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