角栓と言われると、毛穴に詰まった黒いものというイメージがありますが、具体的にどのようなものを角栓と呼ぶのか、ご存知ない方もいるのではないでしょうか。

角栓による薄毛を解消するために、まずは角栓について知っておきましょう。

角栓とは、古い角質と皮脂が混ざり合ったものが毛穴に詰まり、「栓」をしてしまった状態を指します。

角栓は、健康な肌の方にはみられません。

これは、古い角質や過剰な皮脂が肌に無いからだと考えられます。

では、なぜ角栓ができてしまうのか、そのメカニズムをご紹介します。

皮膚は、新陳代謝によって常に生まれ変わり続けています。

皮膚の最も外側にある「表皮」は、下から順に「基底層（きていそう）」、「有棘層（ゆうきょくそう）」、「顆粒層（かりゅうそう）」、「角質層（角質層）」の4つの層で構成されています。

最も下にある基底層で新しい細胞が生まれ、それが次々と生まれる新しい細胞に押し上げられます。

最終的に、細胞が死んで角化細胞へと変化します。

角化細胞は、新しい細胞に皮膚の表面へと押し上げられて、垢として自然に剥がれ落ちるのです。

この一連の流れを「ターンオーバー」といいます。

このターンオーバーの周期が乱れると、古い角質が自然に剥がれ落ちなくなり、角栓の原因となるのです。

角栓ができる原因は、皮脂の過剰分泌とターンオーバーの乱れです。

ここでは、なぜ皮脂の過剰分泌が起こるのかご紹介します。

皮脂は、皮膚を外的刺激から守る役割を果たしていますが、過剰に分泌されることで古い角質と混ざり、角栓を発生させてしまいます。

皮脂は、飽和脂肪酸を多く含む油類（バターや牛脂など）、肉類やショートニングなどを摂り過ぎると過剰分泌されます。

また、ビタミン不足も原因の一つといわれています。

さらに、ストレスや睡眠不足、不規則な生活によって男性ホルモンのバランスが崩れ、皮脂が過剰に分泌されるようになるともいわれているのです。

また、日々のスキンケアにも十分注意が必要です。

もともと皮脂の分泌が多い方が油分を補給するようなスキンケアをしてしまうと、ますます状態が悪化してしまいます。

角栓は、ターンオーバーが乱れることで引き起こされるため、ターンオーバーの周期を乱す要因こそが角栓の「根本の原因」だと言えます。

頭皮のターンオーバーが乱れる原因は、外的刺激や頭皮環境の悪化、生活習慣の乱れ、間違ったヘアケアなどです。

それぞれ、なぜターンオーバーの周期を乱す原因となるのかご紹介します。

頭皮が乾燥すると、自然に剥がれ落ちるはずの角化細胞が剥がれ落ちなくなります。

その結果、古い角質と皮脂が混ざり、角栓ができてしまうのです。

頭皮の乾燥の原因には、紫外線や空気の乾燥といった外的刺激、過度なシャンプー、生活習慣の乱れなどがあります。

中でも、空気の乾燥に関しては、近年平均湿度が低下してきているため、さらに注意が必要です。

そして、注意するだけでは防げない乾燥の原因が「老化」です。

頭皮が老化すると、どうしても乾燥してターンオーバーが遅れてしまいます。

ターンオーバーが遅れているということは、頭皮への血流が低下しているということであるため、免疫力が低下して頭皮が痛みやすくなるのです。

その結果、さらに老化が促進されるという悪循環に陥ります。

肌の老化は、化粧品で抑えることができるといわれています。

しかし、頭皮は鏡でも見ることが難しいため、老化に気づくことができないのです。

そのため、頭皮を触って乾燥を感じた場合は、生活習慣やヘアケアを見直すとともに、アンチエイジングに特化した化粧品を使うことが大切です。

睡眠から3時間の間に身体や肌が修復されます。

この細胞の修復を担っているのが成長ホルモンです。

成長ホルモンは、睡眠から30分～1時間の間に多く分泌されるため、熟睡できないでいると成長ホルモンの分泌が低下してしまいます。

その結果、肌の調子が悪くなり、ターンオーバーが乱れて古い角質が増加するのです。

十分な睡眠をとっていたとしても、熟睡できていなければ成長ホルモンの量が少なくなります。

そのため、寝る前にテレビやスマホの画面など刺激が強いものは見ないようにすることが大切です。

リラックスして眠りにつきやすい環境を整えましょう。

生活習慣において、運動不足や偏食、ストレスなどはターンオーバーの乱れに繋がります。

まず、運動不足の方は血流が悪く、頭皮に十分な栄養や酸素が供給されないことによってターンオーバーが滞ります。

そのため、適度に運動をすることがターンオーバーを整えることに繋がるのです。

また、食事において肌を構成するタンパク質が不足していると、ターンオーバーが乱れる恐れがあります。

他にも様々な栄養が必要であるため、栄養バランスに優れた食事を心がけましょう。

最後に、ストレスは血管を収縮させることで肌の温度を低下させます。

肌の温度が低下すると血行が悪くなるため、頭皮が栄養不足に陥ってターンオーバーが乱れるのです。

このように、「生活習慣」と一口に言っても様々であるため、まずはターンオーバーが乱れている原因を突き止めることが重要となります。

間違ったヘアケアは、皮脂の過剰分泌やターンオーバーの停滞をもたらします。

どれだけ生活習慣を整えて十分な睡眠をとっていたとしても、間違ったヘアケアを続けることで角栓が増加してしまうのです。

前述したように、皮脂は皮膚を外的刺激から守る役割を果たしています。

そのため、皮脂を落としすぎると頭皮が外的刺激によって乾燥し、ターンオーバーが乱れてしまうのです。

間違ったヘアケアとしては、洗浄力が強いシャンプーを使ったり、ゴシゴシと擦るようにマッサージをしたりすることなどが挙げられます。

とは言え、頭皮の汚れを落とすためには、ある程度の洗浄力を持つシャンプーが必要です。

自分に合ったシャンプーを使うようにしましょう。

また、1日に2回以上の洗髪は皮脂の落としすぎに繋がるので、1回に減らしてください。

正しいシャンプーの方法をご紹介します。

（1）ブラッシング

髪は自然にもつれます。

もつれたまま洗髪すると、髪を引っ張って刺激を与えてしまいます。

シャンプーをする前に、ブラッシングをして髪のもつれを解きましょう。

このとき、髪を引っ張らないように優しくブラッシングすることが大切です。

（2）しっかりと髪を濡らす

シャンプーの泡立ちをよくするために、湯で髪をしっかり濡らしましょう。

熱すぎる湯は皮脂を溶かすので、ぬるま湯で濡らしてください。

（3）シャンプーする

シャンプーを湯でしっかりと泡立ててから使いましょう。

指の腹で頭皮をマッサージするイメージで優しく洗うことが大切です。

（4）しっかりとすすぐ

シャンプーの洗浄成分が頭皮に残ると、乾燥や炎症などのトラブルを引き起こします。

ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。

（5）トリートメントやリンス

トリートメントやリンスは必要なものではありませんが、使用するのであれば頭皮にはつけないように注意しましょう。

そして、しっかりとすすぎ流すことが大切です。

（6）髪を正しく乾かす

吸水させるイメージで、優しく髪を拭きましょう。

このとき、髪同士をこすり合わせず、タオルで挟むように拭くことがポイントです。

そして、高温多湿の環境は雑菌の繁殖を招くので、ドライヤーで乾かしましょう。

髪の毛が熱くなりすぎないように、手早く乾かすことが大切です。

なぜ、角栓が原因で薄毛になるのでしょうか。

これは、角栓によってヘアサイクルが乱れたり、炎症が起きたりするためだと考えられています。

髪は、発毛してから成長期、退行期、休止期を経て脱毛します。

このサイクルを「ヘアサイクル」といいます。

このヘアサイクルに基づき、髪は1日に60本程度抜けているといわれています。

成長期は3年～7年で、退行期は2週間～3週間です。

そして、その後に髪への栄養の供給が止まり、やがて抜け落ちるのです。

通常、脱毛から発毛までの期間は3ヶ月～4ヶ月です。

しかし、何らかの原因でヘアサイクルが乱れると、脱毛したまま生えてこなくなったり、早い段階で脱毛したりしてしまいます。

ヘアサイクルが乱れる原因の一つが「角栓」です。

角栓によって毛穴が塞がれているということは、髪が生える部分が塞がれているということであるため、髪が脱毛したまま生えてこなくなります。

このような場合は、角栓を取り除くことで、ヘアサイクルが正常化すると考えられます。

しかし、角栓は生活習慣や食生活、ストレスなど様々な原因で発生します。

角栓の原因は、ヘアサイクルを乱す原因でもあるのです。

そのため、毛穴に詰まっている角栓を取り除いたとしても、角栓ができやすくなっている状況を改善しなければ、ヘアサイクルは乱れたままになると考えられます。

角栓ができると、古い角質や皮脂をエサにして雑菌が増殖します。

その際に、雑菌の影響で毛穴に炎症が起こり、脱毛が促されてしまうことがあるのです。

また、脱毛が増えるだけではなく、ヘアサイクルまでも乱してしまい、薄毛へと繋がることもあります。

このような場合は、できるだけ早く炎症を抑えるための治療を受けることが大切です。

治療が遅れることで炎症が悪化したり周囲へと拡がったりして、薄毛が悪化する恐れがあります。

病院では、炎症を抑えるステロイド薬を処方してもらえます。

角栓を取り除くことで、角栓が原因の薄毛を改善できる可能性があります。

角栓の原因にあわせて対策していきましょう。

参考：毛根から抜け毛の原因を分析！今すぐできる抜け毛・薄毛診断

参考：ストレス抜け毛にありがちな毛根と治療法

角栓を引き起こす古い角質や皮脂の過剰分泌は、ストレスや不規則な食生活などによって引き起こされます。

ホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが過剰になると、皮脂の分泌が増加してしまいます。

ホルモンバランスは、ストレスや偏食、睡眠不足や運動不足などで乱れます。

まずは、ビタミンやミネラル、タンパク質、脂質や糖質などをバランスよく含む食事を摂るようにしましょう。

そして、ストレスをできるだけ溜めないようにする工夫が大切です。

しかし、ストレスはどうしても溜まるものなので、自分に合ったストレス解消法を見つけ、ホルモンバランスが崩れる前に実行することが重要となります。

角栓によって炎症が起きた場合、軽度なものであれば殺菌系シャンプーを使うことで改善できる可能性があります。

殺菌系シャンプーで皮脂をエサにする雑菌の増殖と炎症を抑えます。

また、頭皮の汚れを落として角栓を解消させる方法の一つとして、炭酸シャンプーが挙げられます。

炭酸シャンプーには、毛穴に詰まったタンパク汚れを落とす効果が期待できます。

炭酸シャンプーには、無糖・無香料の飲用炭酸水を使用しましょう。

炭酸シャンプーの方法は次のとおりです。

（1）炭酸水で髪を濡らす

炭酸水で髪を濡らし、指の腹で頭皮をマッサージしましょう。

汚れを浮き上がらせるイメージを持つことがポイントです。

そして、浮き上がった汚れを洗い流してください。

（2）炭酸水にシャンプーを混ぜる

ボトルに50ml程度の炭酸水とシャンプー2～3プッシュ分を混ぜ、しっかりと振って泡立てます。

そして、普段通りに髪を洗いましょう。

（3）すすぐ

通常のシャンプーと同じ容量ですすぎ、髪を乾かしましょう。

角栓によって重度の炎症が起きている場合は、ステロイド外用薬による治療が必要になります。

ステロイド薬の副作用を懸念して、無理にセルフケアで治そうとすると、事態の悪化を招く恐れがあります。

炎症が強い場合には、クリニックを受診しましょう。

なお、ステロイド外用薬には、皮膚が薄くなったり毛細血管が浮き上がったりするなどの副作用がありますが、必要以上に強いステロイド外用薬を医師の指示に従わず、長期にかけて塗り続けるようなことがない限り、ほとんど心配はいりません。

医師の指示に従って治療を受けて、炎症をできるだけ早く鎮めましょう。

角栓は、自然に取れるものであるため、無理に取り除こうとしてはいけません。

手などで角栓を取り除くと、新たな角質や皮脂が活発に作られるようになり、より大きな角栓が作られるのです。

その角栓を取り除くと、さらに大きな角栓が作られるという悪循環に陥ります。

最終的に、自然に取れないほどの大きな角栓となり、難治化してしまうのです。

また、手で取り除こうとすると、毛穴が細菌感染を起こす恐れがあります。

それによって炎症が起こり、脱毛して薄毛になる可能性もあります。

一般的に販売されているシャンプーは、高級アルコールシャンプーという分類になります。

高級アルコールシャンプーは、鉱物油や植物油由来の合成界面活性剤を含みます。

界面活性剤を含むシャンプーは洗浄力が強く、泡立ちやすいといったメリットがあります。

しかし、肌への刺激が強いため、頭皮の環境が悪化している人には向きません。

角栓ができるということは、皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れなどトラブルが発生しているということであるため、高級アルコールシャンプーは使わない方がよいでしょう。

なお、界面活性剤に該当する成分は次のとおりです。

角栓を取り除くことに成功しても、角栓ができにくい状態が続いていると、何度でも角栓ができてしまいます。

その度に角栓を取り除いたとしても、頭皮はダメージを受けています。

他の頭皮のトラブルにも繋がる可能性があるので、角栓ができにくい状態を作ることが大切です。

頭皮環境は個々で異なります。

正解となるヘアケアはありますが、頭皮の状態によっては不正解となるのです。

シャンプーは毎日するものということが一般化していますが、このようなことでさえ、頭皮の環境が悪い方にとってはトラブルの元になります。

頭皮の環境が悪いのであれば、シャンプーの頻度を2日に1回まで減らしてみるとよいでしょう。

そうすることで、頭皮を休ませて、回復に集中させることができます。

シャンプーをしなければ汚れが落ちないのでは？と思う方もいるでしょう。

実は、シャワーだけで大体の汚れは落とすことができるのです。

しっかりと頭皮をマッサージするように洗いましょう。

ただし、シャンプーを使用した方がしっかりと汚れを落とすことができるので、3日1回などまでシャンプーの頻度を減らしてしまうと、汚れが溜まったり皮脂が酸化したりして、頭皮のトラブルを招く恐れがあります。

また、2日1回のシャンプーでも角栓ができてしまうのであれば、それはすすぎ方やシャンプーの選び方に問題があるかもしれません。

シャンプーの洗浄成分が肌に残らないようにすすぐとともに、自分の頭皮に合った洗浄力のシャンプーを使うようにしてください。

角栓ができにくい食事とは、すなわち皮脂の過剰分泌を引き起こしにくい食事を指します。

様々な栄養を摂ることが大切ですが、その中でもビタミンB2とB6、ビタミンCを意識的に摂るようにしましょう。

ビタミンB2とB6は、脂質の代謝に関わる栄養素であるため、不足すると体内の脂質が過剰になり、皮脂の分泌が増加するのです。

ビタミンB2は、牛・豚・鶏のレバー、うなぎ、納豆などに多く含まれています。

ビタミンB6は、かつおや鮭、豆腐やバナナ、牛乳などに多く含まれています。

ビタミンCは、皮脂の分泌を抑えるとともに、肌の弾力を司るコラーゲンの分泌を促進させます。

ビタミンCは、ブロッコリーやホウレンソウ、小松菜、イチゴ、柿などに多く含まれています。

仕事に追われて、どうしても栄養が偏りがちという場合には、サプリメントを利用しましょう。

ただし、サプリメントは一粒あたりの栄養の含有量が多いので、過剰摂取にならないよう注意が必要です。

生活習慣が乱れることで、頭皮への栄養の供給や代謝機能に問題が生じ、角栓をはじめとした様々なトラブルが起こりやすくなります。

生活習慣は、睡眠や食事、運動だけではありません。

飲酒や喫煙も生活習慣の一部です。

このような生活習慣の乱れは、角栓を発生させやすくするだけではなく、薄毛のリスクも高めるのです。

それぞれ、どのようにすれば角栓による薄毛のリスクを下げられるのかご紹介します。

過度な飲酒は、髪の弱体化を招きます。

弱くなった髪は、3年～7年の成長期を全うすることなく途中で抜けてしまうのです。

そのような髪が増えることで、部分的な薄毛になります。

なぜ、過度な飲酒によって薄毛になるのかご紹介します。

お酒を飲むと、肝臓がアルコールを分解します。

適量の飲酒であれば、問題なく分解してくれるのですが、多量に飲酒すると、アルコールの分解が追い付かなくなります。

この状態では、肝臓がフル稼働しているため、他の役割を果たせなくなるのです。

肝臓は、髪を構成するタンパク質を作り出すという重要な役割を果たしています。

アルコールの過剰摂取によってタンパク質の生産が低下すると、髪に十分なタンパク質が供給されなくなり、脱毛しやすくなるのです。

なお、タンパク質は頭皮も構成しているので、不足すると頭皮環境の悪化を招き、角栓のリスクを高める可能性もあります。

また、アルコールの過剰摂取がAGAの原因であるジヒドロテストステロンの増加を招くとの研究報告もあります。

アルコールが分解されると、アセトアルデヒドという物質が作られます。

このアセトアルデヒドは毒性が強いのですが、通常ではアセトアルデヒド脱水素酵素によって酢酸に分解されます。

しかし、アルコールの過剰摂取によって肝臓の機能が低下していると、アセトアルデヒドのまま体内をめぐり、ジヒドロテストステロンを増加させるといわれています。

また、アセトアルデヒドが分解されて発生する酢酸は、最終的に水や二酸化炭素に分解されます。

その際に、髪に必要なシスチンやメチオニンといったアミノ酸を大量に消費し、髪の弱体化を招くことも判明しているのです。

以上のことから、飲酒を控えることが角栓および薄毛のリスクを下げることに繋がるといえます。

タバコは、血行不良を招いたりAGAの原因であるジヒドロテストステロンに悪影響を及ぼしたりすることが判明しています。

そのため、頭皮環境の悪化による角栓、薄毛に繋がると考えられます。

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血圧を上昇させます。

すると、血流が悪くなり、頭皮に十分な栄養を送り届けられなくなるのです。

頭皮は、身体の中でも血液の循環の優先順位が低いため、血行不良を招きやすいといわれています。

また、ニコチンはビタミンを破壊するともいわれています。

頭皮の乾燥を抑えるビタミンAが破壊されると、ターンオーバーが乱れやすくなり、角栓ができやすくなります。

また、ビタミンB6が破壊されると、皮脂の分泌を抑えられなくなり、皮脂の過剰分泌を招く恐れがあります。

そして、ビタミンEには、血管を拡張させることで血流をよくする働きがあるため、破壊されると血流が低下しやすくなるのです。

ビタミンは、頭皮の環境を守り、薄毛を予防するために必要な栄養素であるため、喫煙はできるだけ控えることをおすすめします。

参考：頭皮環境のチェック法と2つの正常化・改善方法

参考：頭皮の炎症はこうして起きる！各症状原因と対策・ケア方法

成長ホルモンが細胞の修復に関わっていることをお話しましたが、熟睡できていなければ成長ホルモンの分泌が少なくなり、頭皮のトラブルが起こりやすくなる可能性があります。

十分に睡眠をとり、なおかつ熟睡するためには、睡眠の環境を整える必要があります。

就寝の1時間前には明かりを消し、リラックスして過ごすようにしましょう。

リラックスすることで副交感神経が優位になり、眠りにつきやすくなります。

また、体温が下がると入眠しやすくなるので、就寝の1時間前に入浴することをおすすめします。

また、このような工夫をしても寝付けない場合は、身体が疲れていないと考えられます。

デスクワークのような身体をあまり動かさない仕事をしているのであれば、仕事の後に運動をするなどして、身体を疲れさせましょう。

十分に睡眠をとっているはずなのに、日中に眠気に襲われるのであれば、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーなど睡眠障害をともなう病気の可能性があるので、そのような場合は病院を受診することをおすすめします。

運動不足の方は、習慣的に運動している方と比べて筋力が弱い傾向があります。

これは、運動不足だと筋肉を使う機会が少ないためだと考えられます。

筋肉は、血液を循環させる役割を果たしているため、筋力の低下は血行不良に繋がるのです。

特に、普段から疲れがとれにくかったり、倦怠感があったりする場合は注意が必要です。

運動不足で血液循環がうまく行われないことで、このような症状が現れている可能性があります。

健康維持を目的として行うのであれば、有酸素運動がおすすめです。

有酸素運動は、酸素を取り入れながら行う運動のことで、強度が低い運動を長時間かけて行います。

有酸素運動には、ウォーキングやジョギング、水泳などがあります。

普段から運動不足なのであれば、いきなり激しい運動は難しいでしょう。

有酸素運動であれば、続けやすいのでおすすめです。

頭皮をマッサージすることで血液の循環を促し、頭皮の環境を整えるだけではなく強い髪を育てることにも繋がります。

ただし、頭皮に負担をかけるようなマッサージをすると、刺激によって頭皮が乾燥したり、炎症が起きたりする恐れがあるので注意しましょう。

頭皮マッサージの方法は次の2つです。

（1）オイルマッサージ

シャンプーの前に頭皮用のマッサージオイルを使ってマッサージすることで、汚れを浮かせることができます。

そして、シャンプーをすれば汚れをきれいに洗い流し、頭皮の環境を整えられます。

オイルマッサージは週1～2回を目安に行いましょう。

（2）頭皮マッサージ

頭皮マッサージは美容院などで行ってもらえますが、自分でも簡単に行えます。

難しいことは考えずに、親指を耳の上に、小指を前髪の生え際のあたりに当てて、頭皮を動かすイメージでマッサージしてください。

血行がよくなっている入浴後、起床時、仕事の合間などいつでも行えます。

角栓を落としたいのであれば、アミノ酸系シャンプーを選ぶとよいでしょう。

アミノ酸系シャンプーは、様々なメーカーが販売しています。

ここでは、角栓ケアにおすすめのアミノ酸系シャンプーをご紹介します。

ラフィーシャンプーは、頭皮の汚れをしっかり落とすとともに、健康な髪の成長をサポートすることを目的として作られたシャンプーです。

注目成分は「フコイダン」です。

フコイダンは、わかめや昆布などに多く含まれている成分で、健康で美しい髪の成長をサポートします。

また、フコイダンは粘り気のある海藻なのですが、この粘り気をだしている成分は高い保湿力と保水力を持っているのです。

肌の水分を吸着させて頭皮の乾燥を防ぐとされています。

ラフィーシャンプーは洗浄力が穏やかであるため、汚れや余分な皮脂など不要なものだけを取り除いてくれます。

一気に角栓を取り除くものではないからこそ、頭皮の環境を悪化させることなく角栓ケアができるのです。

また、原料の水にこだわっているところも注目ポイントです。

久米島の海洋深層水を原料としています。

海洋深層水は、プランクトンなどの生息数が表層の海と比べて非常に少なく、汚染された河川の影響を受けないという特徴があります。

また、医薬部外品の製造許可を持つメーカーがラフィーシャンプーを製造しているため、安心して使うことができます。

価格 7,200円

チャップアップシャンプーの特徴は次のとおりです。

チャップアップシャンプーに含まれる洗浄成分は、全てアミノ酸系の成分となっています。

また、肌と同じ弱酸性となっているため、頭皮に大きなダメージが及ぶ心配が少ないのです。

ノンシリコンシャンプーであることも、チャップアップシャンプーの特徴の一つです。

シリコンシャンプーは、髪にツヤを出すというメリットがありますが、シリコンが毛穴に詰まって様々なトラブルが起こる恐れがあります。

ノンシリコンシャンプーは、そのような心配はありません。

しかし、ノンシリコンシャンプーには、髪にツヤがでなかったり髪がきしんだりするといったデメリットがあります。

チャップアップシャンプーは、このようなデメリットを抑えたシャンプーです。

チャップアップシャンプーには、頭皮の環境を改善して角栓や薄毛の予防に役立つオーガニックエキスが10種類も配合されています。

セージ葉エキスやキュウリ果実エキス、ラベンダー花エキス、ゴボウ根エキス、カミツレエキスなどが挙げられます。

パラペンや鉱物油、石油系界面活性剤、合成着色料は全て使用していません。

価格　4,180円

モンゴル人とインディアン、日本人は全て同じ人種であるのに、なぜ日本人だけが薄毛なのかということに注目し、作られたシャンプーです。

モンゴル人とインディアンは、昔から髪を洗うときにイラクサ葉・根とシーバックソーン、ユッカ根を使用していることが判明しました。

モンゴ流シャンプーEXは、これらの天然成分を配合し、頭皮環境を整えて薄毛を改善・予防することを目的として作られています。

また、他にもザクロ果実エキスやダイズ種子エキス、オウゴン根エキスなど、頭皮の環境改善に役立つとされる成分を配合しています。

他にも、次の3つの成分を配合しています。

アミノ酸系洗浄成分の一つで、ヤシ油とタウリン誘導体で作られています。

泡が毛穴に詰まった汚れを落とすので、角栓に効果が期待できます。

また、低刺激であるため、頭皮環境が悪化している方も安心して使えます。

植物由来のアルコールと酢酸で作られる自然派の成分です。

泡立ちがよいうえに低刺激です。

ベビーシャンプーのような肌への刺激が弱い製品に使用される成分で、泡立ちがよいうえに肌の保水を司るセラミドにダメージを与えずに汚れを落とします。

価格 4,980円

ブラックシャンプーの特徴は次のとおりです。

ブラックシャンプーは、泥を炭化させた成分を含む製品です。

炭化させた泥が毛穴の中の汚れを取り除くとされています。

そのため、角栓ケアに効果が期待できます。

ノンシリコンシャンプーであるため、毛穴が詰まる心配もありません。

ブラックシャンプーには、12種類ものアミノ酸系洗浄成分が含まれています。

セイヨウキズタエキスやゴボウ根エキス、マツエキス、ドクダミといった髪の成長をサポートする成分が21種類も配合されています。

また、ブラックシャンプーは3分間の泡パックがメーカーから推奨されています。

シャンプーで頭を洗うところまでは他のシャンプーと同じですが、そこから3分間放置します。

そうすることで、毛穴にしっかりと成分が行き渡ります。

すすぎ残しは頭皮の環境悪化に繋がるので、しっかりすすぐようにしましょう。

価格 5,184円

マイナチュレ・シャンプーには、頭皮や髪の保護や角質ケア、保湿といった一般的なアミノ酸系シャンプーの効果の他に、血行促進や抗菌、抗酸化などの効果も期待できます。

また、ノンシリコンシャンプーであり、パラベンや鉱物油、着色料、酸化防止剤、紫外線吸収剤なども添加していません。

頭皮にとって不要な成分を一切配合しないことで、有効成分の効果が低下したり、トラブルが起きたりするリスクを減らしています。

柑橘系の爽やかな香りで、さっぱりとした洗い上がりのシャンプーです。

また、しっかりと泡立つため、頭皮に刺激が及ぶ心配もほとんどありません。

髪を補修することでハリやコシのある髪を取り戻せします。

メーカーは、髪を洗ってからそのまま1～2分放置することを推奨しています。

そして、洗うのにかけた時間の2倍の時間をかけて、しっかりとすすぐことを推奨しています。

その際には、頭皮の近くからシャワーを当てましょう。

これは、シャンプーで最も洗うべきは髪ではなく頭皮だという考えによるものです。

本コラムでは、角栓が薄毛を招く理由や角栓ができる原因、解消法などをご紹介しました。

いかがでしたでしょうか。

角栓を放置すると、薄毛を招くこともあるので、できるだけ早く解消させることが大切です。

頭皮の角栓の原因を以下にまとめました。

角栓を防ぐためには、これらの原因を取り除き、頭皮の環境を整える必要があります。

また、老化も角栓ができやすくなる要因の一つであるため注意が必要です。

角栓は自分の手で取るようなことはしてはいけません。

さらに大きな角栓ができたり、炎症が起きたりする恐れがあります。

角栓が炎症をともなうと、脱毛してしまうこともあるので、生活習慣を整えたり適切にヘアケアをしたりして解消させましょう。

また、強い炎症をともなう場合は、病院で治療を受けてください。