ハゲにならないために|ハゲを予防するおすすめの対処法について
はげの予防は男女を問わずにデリケートな問題です。
少し前まで、はげの問題は発症してしまえば一生治らないものとして諦められていた時代もありました。
しかし近年の医療技術の進歩と共にはげの原因が明らかになり、今でははげの治療法も確立しつつあります。
薄くなった髪の毛を取り戻したいとの願いを叶えることは決して不可能な時代ではなくなってきています。
はげにならないためには正しい知識を持って正しい予防法を早期からきちんと持続して行っていくことが重要になります。
今回はそんなはげの予防について解説していきたいと思います。
はげになりたい物好きな人はなかなかいません。
誰もがはげになりたくなために様々なことに気をつけているのではないでしょうか。
はげの問題が難しい点はいくつかあります。
まず、噂や都市伝説の類が多々ある点。
例えば「毛深いとはげる」「性欲が強いとはげる」「帽子を長時間被っているとはげる」といったように、嘘なのか本当なのか分からない都市伝説が多いので、実際にはげの予防をと思っても何をすれば良いのか分からない、という人も多いのではないでしょうか。
情報化社会と言われている昨今、様々な情報が有り触れています。
はげに関しても様々な情報があるのですが、それらが本当なのかどうかと問われると、実際の所分からないものです。
更にははげの兆候が見えてくると焦りを生みます。
はげになりたくないという思いから、冷静な判断が行えず、医学的な見地から見るとまったく意味のないことを頑張っている人もいるのです。
かつてははげたら運命に従うしかありませんでしたが、近年ははげに関しても研究が進んでいます。
そのため、予防策もある程度確立されているのです。
そこで、はげの予防のために本当に必要なことは何か。
医学的見地からも証明されているはげの予防対策を挙げてみるとしましょう。
男性のはげの多くは基本的にAGAと考えてよいでしょう。
近年はAGAという言葉を耳にすることも増えているのではないでしょうか。
特に頭髪に関して興味や関心、更には恐怖感など様々な感情をお持ちの方であれば、AGAという文字くらいは見かけたことがあるかと思います。
AGAとはAndrogenetic Alopeciaの略です。
はげは先にもお話したように、かつては原因が定かではありませんでした。
そのため、様々な噂が氾濫することとなっていたのですが、近年は研究も進み、はげのメカニズムも解明されつつあります。
ホルモン、遺伝。
これらによってもたらされるはげをAGAと名付け、研究や解明が進められているのです。
AGAは男性型脱毛症とも呼ばれているように、男性ホルモンの影響が強いものです。
20代以降の男性から見られるので、20代以降の男性であれば誰もが無関係ではありません。
日本人男性の3人に1人がAGAとも言われています。
AGAであっても放置していればはげが待ち受けていますのでAGA治療こそはげ予防に於ける最も効果的な治療です。
ではなぜAGAになるのか。
こちらも様々な理由があるのですが、最大の理由は男性ホルモンです。
髪の毛にはヘアサイクルがあります。
1本1本すべてに成長期、退行期、休止期があります。
ちなみに正常な男性であっても髪の毛は退行期には毛は抜けていくものです。
健康な男性であっても一日およそ100本は抜けると言われていますので、抜け毛があると言ってもこの程度であればAGA云々ではなく、生理現象ですが、これ以上となれば生理現象ではなく、AGAの可能性が高いです。
なぜAGAになると抜け毛が増えるのか。
その答えはヘアサイクルの乱れです。
先に成長期、退行期、休止期があると話しました。
休止期に眠っていた髪の毛は成長期に入ると伸びていきます。
そして退行期に抜け落ちます。
AGAになるとこのヘアサイクルが乱れます。
成長期の期間が短く、しっかりと成長することなく退行期へと突入しますので抜け毛も増えます。
ヘアサイクルを乱すのは男性ホルモンの一種、「テストステロン」が還元酵素でもある5αリダクターゼにより、悪玉脱毛ホルモンにより、ジヒドロテストステロン(DHT)へと変化します。
このDHTがヘアサイクルを乱す成分です。
DHTは毛乳頭と結合して髪の毛の成長を抑制するのです。
この男性ホルモンの影響を受ける部分は限られています。
髪の毛すべてに反応するのではなく、前頭部から頭頂部、あごひげ、腋毛、陰毛です。
後頭部や眉毛は影響を受けないので、はげてくると後退現象や頭頂部のみが薄くなってくるものの、眉毛や後頭部は毛が残るのです。
そしてこの男性ホルモンが作用するのは毛母細胞ではなく、毛乳頭細胞です。
先に挙げた男性ホルモンに影響される部位の髪の毛は毛乳頭細胞に男性ホルモン受容体(アンドロゲンリセプター)を持っているため、男性ホルモンの働きを調整するのです。
これによりヘアサイクルに乱れが生じます。
先にも挙げたテストステロンが毛乳頭細胞の細胞質へと取り込まれることによって5αリダクターゼが働き、ジヒドロテストステロンへと変化するのです。
ちなみに5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があります。
Ⅰ型はほぼすべての毛の毛乳頭細胞にあるのですが、Ⅱ型は男性ホルモンの影響を受ける、先に挙げた部分にのみ存在します。
つまり、Ⅱ型の5αリダクターゼとテストステロンの結合によって生まれるジヒドロテストステロンが抜け毛の元凶なのです。
ジヒドロテストステロンの働きにより、ヘアサイクルが乱れて成長しきっていない髪の毛を抜いてきますので毛が生え揃わないのです。
AGAを放置している限り進行は止まりません。
怪我や病気であれば睡眠や休息によってある程度は改善しますが、残念ながらAGAに関しては睡眠や休息では変化しません。
悪化が進むだけです。
このように、医学的見地からAGAがどのようなものなのかは解明されているのですが、一方でAGAは病気やケガのように痛みを伴うものではありません。
そのため気付かないのです。
怪我であれば痛みがあります。
病気であればだるさがあるので、何となく気付く人も多いでしょう。
調子が悪い、痛みがある…。
これらは意識しようと思わなくても気付くものですが、AGAに関しては痛みもなければ体調不良を起こすものではありません。
あくまでも髪の毛だけが抜けていくのです。
自分自身の調子は何ら変わらないままに髪の毛だけが抜けてく、自覚症状が無い中で進行するものなのです。
つまり、極論ですが鏡を一切見ず、更には室内の抜け毛を気にしないのであればAGAに永遠に気付かないでしょう。
AGA治療こそはげ予防なのですが、自分自身がAGAなのかどうか気付けるかも大切なのです。
頻繁に鏡を見たり、あるいは意識している訳ではないもののやたら抜け毛が目立つようになってきたり。
抜け毛を良く見てみると細い毛がある。
これらはAGAの可能性が非常に高いです。
AGAは抜け毛という形でシグナルを発してくれるものの、痛みや体調の変化ではないだけに鈍感な人は気付きません。
ですが気付かなくても進行する厄介なものです。
また、抜け毛が増えてもそれがAGAなのか、あるいは一時的なものなのかを判断するのは難しいのも事実です。
そこで、自分自身がAGAなのかどうかを調べてみると良いでしょう。
調べてみてAGAであればAGA治療に移行することではげの予防は可能ですし、AGAではない場合、ライフスタイルに問題があるのですが、前途のような症状であればAGAの可能性がとても高いです。
AGAは検査も行われています。
血液検査によってデータを採取し、AGAかを判断する正確なものです。
クリニックにてAGA検査を行えますので、頭髪に関して悩みがあるならまずはAGA検査を受けてみると良いでしょう。
AGAだと分かれば、何もしなければはげるとの宣告でもあるのですが、AGA治療も確立されているだけに、決して絶望に覆われる訳ではありません。
参考:「毛根から抜け毛の原因を分析!今すぐできる抜け毛・薄毛診断」
一口にAGAと言っても種類があります。
AGAはⅠ型からⅦ型までに分類されています。
数字が大きい程はげの進行が進んでいます。
●Ⅰ型
言わばAGAが始まった状態です。
この状態で自分自身がAGAと気付くのは難しいでしょう。
AGAではあるものの、まだまだ髪の毛の再生も追いついているので、外見からだけでは分かりません。
●Ⅱ型
前頭部やM字の部分が後退し始めます。
敏感な人であればここで自分自身の異変に何らかの違和感を覚えるでしょう。
抜け毛は増え始めると共に、髪の再生が追いつかない状態なので、髪の毛の密度が薄くなっています。
お風呂上りなどに実感する人もいるでしょう。
●Ⅲ型
前頭部やM字部分の後退が進むと共に、頭頂部など頭皮の一部でうっすらと肌が露出するようになります。
この状態であれば誰もが自分の異変に気付くでしょう。
●Ⅳ型
前頭部やM字の後退が更に進むだけではなく、頭頂部は薄いというよりもはげと言った方が良い状況です。
また、全体的に髪の毛のボリュームも減少しますので、第三者から見ても気付くレベルです。
●Ⅴ型
前頭部の後退が進み、頭頂部と連結された状態です。
髪の毛そのものは残ってはいるものの、ボリュームも減少しているのでどうしてもみすぼらしい印象を与えてしまいます。
●Ⅵ型
横や後方など頭頂部の肌の露出が更に増えた状態です。
後頭部を除けば髪が生えている部分の方が少ないのではと思うレベルです。
●Ⅶ型
もはや髪の毛がわずかに残っている程度の正真正銘のはげです。
側頭部や後頭部に僅かに残っているだけで、いわゆるつるつるの状態と考えてよいでしょう。
このように、AGAは進行具合によって7種類に分類出来ます。
Ⅰ型など見た目には分かりませんが、早い段階であればあるほどAGA治療の効果も実感しやすいので、常日頃から自分自身の頭髪に注意を払っておくと良いでしょう。
AGAがどのようなものなのか解明されていますので、治療法も確立されています。
かつてははげがAGAだとも知られ知恵ませんでしたので、はげてしまったら進行していく自分の頭髪を見守るか、あるいは都市伝説の類の間違った方法で無駄な努力をするしかありませんでした。
ですが今の時代はAGAは不治の病ではなく、治療法が確立されていますし、決して難しい治療を行うものではありません。
ですが、AGA治療は自分自身の状態によって効果を得るまでの時間がどうしても長くなります。
先に紹介したAGAの種類が速い段階であればあるほどAGA治療の確実性が高まります。
AGA治療、つまりははげの予防はいくつかのカテゴリーがありますが、まずはフィナステリドの服用は大前提と言っても良いでしょう。
フィナステリドはⅡ型5αリダクターゼの活動を阻害する成分が含まれています。
元々は前立腺肥大治療にて用いられていたのですが、男性型脱毛症の治療にも効果が見られることから1997年に米国食品医薬局(FDA)にて認可されました。
日本への輸入も厚生省が承認していますので問題ありません。
フィナステリドは体の中から改善出来ますし、効果の程も実証されています。
但し、フィナステリドのことを誤解している人も多いです。
特に多いのが「フィナステリドを飲めば毛が生える」という誤解です。
フィナステリドは先にもお話したように、Ⅱ型5αリダクターゼの働きを抑えるための物です。
Ⅱ型5αリダクターゼがテストステロンと合わさることによってジヒドロテストステロンという、いわば「脱毛因子」へと変化します。
5αリダクターゼを働かなくすればジヒドロテストステロンになりませんのでヘアサイクルを阻害するものがなくなり、ヘアサイクルが正常に戻るのです。
そのため、毛が増えると錯覚する人も多いのですが毛を生やすためのものではなく、毛を抜く因子の阻害であって、発毛力そのものを改善するものではありません。
ジヒドロテストステロンはヘアサイクルを妨害するものですが、発毛力そのものは変化しません。
生えても抜けるのであって、発毛力そのものには変化がありません。
AGAとは、言い換えれば発毛力よりも抜けていく力の方が大きい状況でもあるのです。
フィナステリドは毛を抜く因子を阻害するものであって、発毛力を増強させるものではありません。
まだまだ発毛力が高い人であればフィナステリドを服用すればジヒドロテストステロンを生まないので、結果的に毛が増えるかのように錯覚します。
はげ予防としてもとても効果的ではあるのですが、既に毛の成長が止まってしまったはげの場合、フィナステリドを飲み続けでも髪の毛が生えてくることはありません。
この点は注意しましょう。
フィナステリドには副作用があると囁かれています。
多少なりともフィナステリドに知識のある人であれば副作用の噂を耳にしたこともあるかもしれませんが、国内臨床試験に於いては5%程、胃の不快感や性欲減退が認められたとのこと。
この結果から「やっぱりフィナステリドは副作用があるんだ」と思う人もいるかもしれませんが、5%という数字はプラセボと同じものでもあるのです。
プラセボとは効果があると告げられるものの、実際には何も有効成分が含まれていない物です。
「病は気から」という言葉もあるように、「効きますよ」と告げられて飲むことによって効果が出たと感じることもあるのです。
このプラセボと同じ数字が意味するのは、「フィナステリドを飲んでいるから」と自覚があるので、「そうかもしれない」と錯覚してしまうという事実です。
フィナステリドは簡単に言えばば抜毛防止の医薬品ですので、はげ予防に十分な効果が期待出来ます。
フィナステリドは米国食品医薬局から認可を受け、厚生労働省も承認している医薬品ですが、摂取してはならない人も定められています。
それは妊娠中の女性です。
男の胎児の場合、生殖器に異常をきたす恐れがあると米国食品医薬品局でも注意喚起されていますし、厚生労働省のホームページにも明記されています。
自分自身ではげの予防のためにいろいろと調べている人であれば、プロペシアの存在もご存知なのではないでしょうか。
こちらもまた、AGAの治療薬として知られていますが、フィナステリドとプロペシアはどのように異なるのかと疑問をお持ちの方も多いようです。
フィナステリドとプロペシアの違いは、成分と商品名です。
フィナステリドとはⅡ型5αリダクターゼの働きを抑えるための成分で、プロペシアはフィナステリドが含まれている薬品の名称です。
基本的には同じ意味合いと考えてよいのですが、プロペシアにはジェネリックも登場しています。
もちろんジェネリックにもフィナステリドが含まれていますのでフィナステリドはプロペシアにしか含まれていない成分ではないのです。
はげの予防に興味のある人であれば、フィナステリドだけではなく、ザガーロもご存知なのではないでしょうか。
「強化版プロペシア」とも言われているザガーロですが、ザガーロはフィナステリドではなく、デュタステリドが含まれています。
こちらも同じく男性型脱毛症への効果が確認されており、日本でも2015年8月28日に医薬品として認可されました。
こちらもまた、フィナステリド同様元々は前立腺肥大症の治療薬として開発されたものでしたが、AGAにも効果があることが確認されています。
フィナステリドがⅡ型5αリダクターゼの働きを阻害する薬であるのに対し、デュタステリドを含むザガーロはⅠ型の5αリダクターゼの働きを抑える役割もあるのです。
フィナステリドよりも高い効果が見られるだけに高い期待が寄せられているのですが、ザガーロは副作用も確認されています。
フィナステリドの副作用はとある調査の数値上プラセボと同水準なのですが、ザガーロは国内長期投与試験に於いて16.7%の臨床検査値異常が確認されています。
他にも勃起不全が10.8%、性欲減退10例が8.3%、射精障害5例が4.2%と射精障害以外に関しては看過出来ない数字となっています。
副作用に関しても17.1%とフィナステリドよりもはげ予防には良いものの、体への負担が大きい物だと分かります。
Ⅱ型だけではなく、Ⅰ型の5αリダクターゼの働きも阻害するのでフィナステリドより効果が高いのは当然ですが、体への負担をどのように考えるかです。
はげの進行に危機感を抱いたり、あるいはフィナステリドでは思った程の効果が上げられないのであればザガーロの投与も検討してみると良いでしょう。
参考:「プロペシアとミノキシジルの違いと効果が出始めるまで」
フィナステリドが抜け毛を防ぐためのものであれば、毛を生やすためのもの、いわゆる増毛効果が期待出来るものも活用しなければAGA治療は確立しません。
軽いはげの予防程度であればフィナステリドでも十分かもしれませんが、かなり進行していたり、抜け毛よりも薄毛が目立つようになってきているのであればフィナステリドだけではなく、ミノキシジルも服用して増毛効果を期待するのが良いでしょう。
どのクリニックに於いてもAGA治療の基本はフィナステリドとミノキシジルの併用です。
フィナステリドによって抜け毛の原因をガードし、ミノキジルによって毛を生やす。
これがAGA治療といっても良いでしょう。
はげの予防だけではなく、毛を生やしますのではげが進行している人にも期待出来るものです。
ミノキシジルは元々は血管拡張剤として高血圧の治療のために開発されたものだったのですが、血管拡張からか、多毛症が確認されるようになったのです。
そこから薄毛・抜け毛治療に応用されるようになったもので、こちらもフィナステリド同様アメリカ食品医薬品局に脱毛症の治療薬として認可されています。
そのミノキシジルには大きく分けて二種類あります。
「育毛剤」と聞けば、多くの人が頭皮の気になる部分に塗るものを想像するかと思いますが、塗るタイプのミノキシジルはその通りのものです。
気になる部分に塗ることによって、気になる部分の血管拡張を促進。
血流増大効果から、発毛促進を狙うものです。
血流増大を促進しますので血圧に影響が出ますので高血圧の人は注意が必要です。
それでも発毛効果が実証されているだけに、他の医薬部外品の育毛剤とは医学的見地に於ける信用性が異なります。
ちなみにドラッグストアでも購入出来る育毛剤の中でもリアップにはミノキシジルが含まれています。
リアップが一時期「育毛剤唯一の医薬品」と謳っていたのは、他の育毛剤がノコギリヤシなどあくまでも「頭髪に良いのではないか」とされる不確定成分で作られているのに対し、医薬品として認められているミノキシジルを含んでいるからです。
他にミノキシジルを含んだ製品としてはロゲインが有名ですが、ミノキシジルの含有率は様々です。
ちなみに前途のリアップは5%ですが、濃い物ですと15%程度のものもあります。
ミノキジルの濃度が濃ければ濃い程血管拡張作用が高まりますので発毛効果も期待出来るのですが、その分血圧変動をももたらしますので体にも負担が生じます。
フィナステリド同様、飲むタイプのミノキジルです。
タブレットタイプですので、一部では塗るタイプのミノキシジルとの区別のため「ミノタブ」とも呼ばれています。
塗るミノキシジルと比べてより高い効果が期待出来るのですが、一方では飲むので特定の部位にだけ効かせることが出来ません。
頭皮だけ濃くしたいものの、眉毛や全身毛深くなったとの声もあります。
不確定要素も高いです。
どちらのミノキシジルが良いのかと言えば、はげ予防という観点から考えるとはげの状況次第です。
まだまだ髪の毛もあるものの、何となく気になるといういわばAGAの初期段階であればミノキシジルはおろかフィナステリドだけでも良いでしょう。
ですが既に頭皮の露出もかなり目立つようになっているのであれば、飲むミノキシジルの方が発毛効果は期待出来ます。
一方、血圧変動をもたらしますので飲むミノキシジルを摂取するのであればクリニックで医師に相談してからにしましょう。
個人輸入も行える時代ですが、専門的な知識のない人が適当な匙加減で摂取するのは危険ですので避けてください。
参考:「ミノキシジルの効能や効果を図表も交えて徹底解説|厳選 AGA」
はげの予防であればフィナステリドとミノキジルでも十分なのですが、予防ではなく、はげそのものを何とかしたいのであればフィナステリドやミノキジルよりもHARG治療という選択肢も考えられます。
HARG治療は再生治療です。
フィナステリドが抜け毛予防、ミノキシジルが成長促進なら、HARGは再生療法です。
フィナステリドの場合、完全なはげになってしまうと効果が難しいと言われていますし、ミノキシジルは血管拡張による発毛促進ですのでいわば副次的な効果の期待になりますが、HARG療法ははげであっても効果が期待出来る治療法です。
HARG療法の大きな特徴は毛母細胞を活性化させる点です。
毛母細胞を活性化させるための栄養成分を直接注射で注入します。
つまり、気になる部分に注入することも可能です。
しかもつるつるの完全なはげであっても毛母細胞そのものは残っているケースもあります。
これらを成長因子となる幹細胞抽出増殖因子たんぱく質「AAPE」にて刺激するのです。
150種類以上とも言われるタンパク質をはじめ、血管拡張作用や髪の成長に必要な様々な栄養も含まれていますので、HARG療法はヘアサイクルを戻すとともに、髪の毛を再生することも可能なのです。
HARG療法は良い部分が多数あるのですが、デメリットもあります。
それは費用の高さです。
一度の栄養の注入で80,000円ほどかかります。
複数回行うのであれば多少の割引もあるのですが、フィナステリドとミノキジルの併用と比べると高額です。
それだけに、手軽感はないでしょう。
ですが確実性は高いので、お金をかけても効果が出ないものではなく、高いもののお金に見合った効果は得られますが、やはりなかなか手軽に出せる額ではないでしょう。
はげの進行具合や自分自身の価値観次第で選択肢は変わってくるでしょう。
これまでAGAに関して説明してきましたが、AGAとは男性型脱毛症でもあることからも分かるように、男性のためのはげ予防をまとめて来ました。
ですがはげで悩んでいるのは男性だけではありません。
はげで悩まされている女性もいらっしゃることでしょう。
女性にとって髪の毛は命とも言われているものです。
それだけに、はげの悩みは男性以上に深刻なのではないでしょうか。
女性の場合、先にも少し触れましたがフィナステリドは服用出来ません。
一方、女性の脱毛にも男性型脱毛症に近いものが登場しています。
「FAGA」と呼ばれるものです。
Female AGA、「女性男性型脱毛症」と呼ばれるものです。
名前だけを見るとどういった症状なのかよく分かりませんが、近年こちらも確認されるようになりました。
女性男性型脱毛症、それがFAGAです。
AGAのようにⅠ型からⅢ型までが設定されております。
Ⅲ型はかなりの脱毛状態となるのですが、FAGAとはそもそもどのようなものなのでしょうか。
FAGAの原因は女性ホルモンの減少による体内のホルモンバランスの変化です。
女性は年齢と共に女性ホルモンの分泌量が減少していきます。
そのため、体には様々な影響が出るのですが頭髪に関しても同様です。
女性ではあってもある程度は男性ホルモンも作られています。
若い時であれば女性ホルモンの方が圧倒的に多いのですが、年齢と共に女性ホルモンが減少すると体内に男性ホルモンが多くなります。
結果、男性型脱毛症に近い症状が起きるのです。
FAGAとAGAの相違点としては、AGAはならない男性もいますがFAGAに関しては多くの女性で見られるものです。
どの女性にとってもFAGAは他人事ではありませんが、女性ホルモンの減少が主な理由である以上、改善策としてはホルモンバランスや自律神経を整えるなどが求められています。
参考:「女性の薄毛、FAGAとは?その原因とお勧め対策|厳選 AGA」
専門クリニックは医学的見地からのはげの予防や治療が可能です。
そのため、確実性も高く、悩みの解消に繋がるものですが、専門クリニックではなく、いわゆる民間の他のサービスや育毛剤等でははげの予防にならないのか、という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
はげに関するサービスも多種多様です。
その意味ではクリニックもその中の一つですが、他のサービスでも効果があるなら活用したいと思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、はげの予防は果たして実現出来るのかに迫るとしましょう。
毛髪に関してはこれまで述べてきたように、医学的見地から確証されていることもあれば、まだまだ分からないことが多いのも事実です。
AGAに関しては原理そのものも解明されつつあるものの、それでもまだまだ医学的見地からは確証が持てない髪の毛の問題は多いのです。
実際、クリニックでも医学的見地から確証を得たものは自信を持って提供してくれますが、医学的見地から確証を持てないものはサービスとしては提供出来ません。
一方、民間のサービスの場合、言葉巧みに上手く誤魔化すかのような形ではげというコンプレックスに付け込み、さも効果があるかのように謳ったものも多数あります。
はげの恐怖を感じると、何とかしなければならないとの思いから間違った情報も鵜呑みにしてしまいがちですが、病院以外の薄毛関連サービスは医学的見地から実証されていないことばかりです。
先にリアップはミノキシジルが含まれているとお話しました。
つまり、リアップだけは医学的見地からの効果が期待出来るのですが、他の育毛剤に関しては効果がある「かも」という程度のものです。
医学的見地からの確証がないので、効果が出るかもしれないですし、出ないかもしれません。
フィナステリドのように効果があると断言出来るものではありませんし、仮に効果が出ないとしても販売元としても「効果には個人差がある」と逃げ道も用意している以上、自己責任になります。
医薬品ではなく、医薬部外品というカテゴリーになりますので、効果は確証されているものではなく、「人によっては効果が出るかも」といったものです。
インターネットを見ていると育毛サプリメントも多く、宣伝文句を見ているとまるで誰もが必ずはげの予防や改善が行えるかのように錯覚してしまいがちですが、育毛サプリメントも効果が出る「かも」といったものです。
体に良いのは事実でしょう。
ですが髪の毛に働きかけられるのかは確証はありません。
髪の毛は医学の検知から見てもまだまだ分からないことがあるだけに、もしかしたら効果が出るかもしれませんが、効果に確実性はありません。
その点は製造元も弁えていますので、「必ず」「絶対に」といった言葉は使用されていません。
どれだけ素晴らしい宣伝文句を並べていたとしても、最後の方に「効果には個人差があります」と明記されているものばかりです。
「効果が出ないじゃないか」と詰問された時のことを考えているのは言うまでもありません。
育毛サービスも多数登場していますが、それらは医学とは言わば無関係と言っても良いでしょう。
植毛や増毛は、いわばかつらと同じカテゴリーであって自分の髪の毛を何とかするものではありません。
はげで悩んでいる人にとっては一つの選択肢であることは事実なのですが、自分の髪の毛を成長させるものではなく、あくまでも髪の毛の代用品を用いるものになりますので、医学的見地云々ではなく、AGA治療とは根本的にベクトルが異なります。
AGA治療はあくまでも自力によるはげの予防や改善ですが、かつらや植毛、増毛は自分の毛を成長させるものではありません。
ですが、確実性という点では高いでしょう。
見かけを改善することは可能なので、はげを今すぐにでも何とかしたい。
成長を待つのは遅いと思っている人にとっては悪い方法ではないでしょう。
ですが、医学とはまったく無縁です。
AGA治療はあくまでも「自分の毛」をどうするのかだからこそ、医学的見地というソースを求めるのです。
体に良いのか悪いのか。
効果はどれほどなのか。
自分自身の体の内部にも関わる問題なだけに細かい部分にもこだわるのは当然ですが、育毛・増毛サービスは体の中は関係ありません。
表面処理になりますので、同じ髪の毛の問題ではあっても目指す方向性はまったく異なるのです。
はげの予防は男女を問わずにデリケートな問題ですが、このように医学的な見地からも解明が進んでいます。
自分自身の毛を取り戻したいとの願いは決して不可能ではありませんし、はげになりたくないとの希望も十分に叶えられる時代になりました。
ですがAGA治療にせよ、自分自身でどのような治療なのかや、どのような原理によってもたらされるのか程度は知っておくべきです。
他ならない自分自身の髪の毛の問題なのです。
はげの予防・対策をと考えた時、AGA治療にまつわる知識は困るものではありません。
むしろコンプレックスに付け込んだ悪徳業者から自分自身の身を守ってくれますので、AGA治療がどのようなものなのか、十分に理解しておきましょう。
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