女性の薄毛を植毛して確実に治療、女性におすすめの植毛方法を徹底解説!
薄毛やハゲといえば中高年男性の悩みであった一昔前とは違い、昨今は女性の薄毛の悩みも急増しています。
そのため業界各社は女性用育毛剤の開発を行ったり、女性外来などを設けて女性の薄毛治療を手掛けるクリニックも増加してきました。
薄毛につながる要因は様々で、育毛剤の使用で改善する人もいればしない人もいます。
またクリニックで男性の薄毛患者に使用される薬剤は女性に投与できないものもあり、男性のように薬理効果を最大限に利用できないというハンデもあります。
今回は薄毛治療薬を使えないような場合に選択可能な治療法を説明するとともに女性に多い薄毛の原因を探っていきます。
FUT法とは植毛手術に用いる術式の一つで、メスで皮膚を切り取って移植に使う毛根を採取する方法です。
移植したいところは髪の毛が薄くなっていると思いますが、移植するにはそこに植える毛根を調達しなければなりません。
自毛植毛ではそのための毛根を髪の毛が薄くない部位から取ってくる必要があります。
その際の採取方法の一つがこのFUT法です。
毛根を皮膚ごと切り取って移植に使う毛根を選別します。
採取された毛根を「グラフト」「株」「ドナー」などと呼びますが、これを薄くなった部位に植え付けるわけですね。
外科手術の範疇に入るのでドクターの熟練度によって手術の精度に差が出てきますので、事前のリサーチをしっかり行いましょう。
FUT法では後頭部などから皮膚ごとグラフトの採取を行うので、一度に多くの毛根の採取が可能です。
帯状に切り取られた皮膚には多くの毛根が入っているので、それを顕微鏡下で選別します。
これを株分けなどといいますが、医師によるグラフトの採取の次に重要なのがこの株分けの技術精度です。
大抵はクリニックの看護師などが行いますが、スピードと細かい作業が要求されるので熟練度が高い術者が行う方が植毛の成功率は高くなります。
この辺りの情報は各クリニックのHPなどでしっかり調べた方が良いでしょう。
一般に植毛を希望する患者さんは広範囲に薄毛が広がっていることが多いので、グラフトの採取量が多く、少ない施術回数で済むFUT法が採用されることも多いです。
●注意点
FUT法は外科手術ですので医師の熟練度によって植毛治療の精度に差が出ます。
一般の薄毛治療を手掛ける専門クリニックでも植毛治療は行っていないところも多いので、植毛治療が可能であって、さらにその技術に自信のある医師がいるかどうかをよく調べる必要があります。
自信があるところはそれまでの実績を開示しています。
皮膚ごと切り取るために人体への侵襲度も考慮しなければなりません。
傷跡が目立つので、数日はニット帽などの着用が必要ですし、その後も一定期間は傷が残ります。
移植部位にも赤みやホール状の傷が残り、赤みは2~3か月ほどで少しずつ引いていきます。
傷や赤みは髪の毛で隠すことができるように工夫できますが、短髪が多い男性と違って女性の場合は髪の毛が長いので有利です。
FUE法は植毛治療に用いる自毛の毛根を採取するための術式の一つで、毛根を一つ一つ個別に採取する方法です。
特殊な器具を使って毛根をピンポイントで採取し吸い上げて確保します。
メスで皮膚ごと切り取るFUT法はどうしても侵襲度が高くなってしまいますが、FUE法では切り取ることが無いので人体への負担が少なくて済みます。
最初された毛根は選別を経て移植部位に移植されます。
用いる器具の値段や術式の難易度のためにFUT法よりも費用が高くなってしまいますが、体への負担と予算を比較衡量して予算に余裕があればFUEを選択肢に入れても良いでしょう。
植毛治療を行っているクリニックでもFUE法は採用していないところもあるので事前の情報収集が必要です。
FUE法の特徴は何といっても傷跡の残りにくさです。
皮膚ごと切り取るFUT法ではどんなに熟練した医師でも必ず傷跡が残りますが、FUE法では切除を行わないので大きな傷跡が残りません。
毛根採取のための小さなホール状の痕は残りますが、それでも見た目にはかなり違います。
傷が少ないということは回復も早いわけで、侵襲度が低く負担も少ないので好まれる傾向にあります。
切除による傷の回復を待つ必要が無いので、必要な回数を必要なだけ行うことができるので移植する毛根があるうちは何度でも施術が受けられます。
同じFUE法でも最近はさらに工夫を加えて傷跡をさらに残りにくくして負担も減らす工夫をしているクリニックもあります。
●注意点
FUT法では皮膚ごと一気に切除しますが、FUE法では個別の採取となるので、グラフト採取の際に誤って毛根にダメージを与えてしまうドナーロスという事態が起きやすくなります。
個別採取の為手間がかかり、広範囲に移植が必要な場合にはグラフト採取に時間がかかります。
どちらかというと薄毛部分があまり広くないケースにFUE法が採用されることが多く、広範囲の移植にはFUT法を勧められることもあります。
FUE法はそれだけ手間と時間がかかるので費用面でも高額になります。
数回の施術が必要になると予算を超えてしまう事態になりかねないので、一度の施術でどれくらいの改善が見込めるか、医師とよく相談しておく必要があります。
FUE法で移植を受けられる器具があり、経験のある医師が在籍しているか、またその経験症例数や実例はどうなのか、事前によく調べておきましょう。
参考:M字はげ植毛の効果と費用はどれくらい?対策方法と各費用について解説
男性と女性では薄毛が進む原因が異なることがほとんどですので、薄毛進行の過程や態様も異なります。
男性はジヒドロテストステロンという男性ホルモンが原因で禿げることがほとんどで、薄毛の進行は両方の生え際や頭頂部、あるいは前頭部全体から徐々に進行していきます。
女性の場合は男性ホルモンの影響を受けづらいのでこういった態様ではなく、全体的に髪の毛の元気がなくなり軟毛化が進みます。
そして髪の毛が細くなったために分け目などの地肌が目立つようになります。
男性よりも移植が必要になる箇所の面積が少なく済むことも多く費用面でも楽になります。
また男性では植毛治療の前に薬による治療を検討することが多いですが、女性は男性用の治療薬の一部を使用できないこともあり適用対象にならないこともあります。
女性の場合はこういった事情もあり植毛治療が第一選択肢になることもあるようです。
びまん性脱毛症とは髪の毛が全体的に元気がなくなり、軟毛化や薄毛が進むタイプの症状のことです。
男性の場合はM字ハゲやO字ハゲなど、薄毛が波のように一定方向に向かって進んでいくAGA脱毛症が多いですが、女性は男性ホルモンの悪影響を受けづらいのでこのような進行過程を取りません。
全体的に毛根の活力が失われ、次第に髪の毛が細くなりコシが失われていきます。
髪の毛が長い女性では初期段階では気づきにくいです。
次第にコシが無くなるためスタイリングの際に上手く決まらなくなったり、ドライヤーをかける際に手グシをかけてボリュームダウンに気づくことになります。
髪の毛が長い女性はとくに分け目で地肌が見えてしまうので気になるという女性も多いですね。
年を取れば体の各箇所の生命力が落ちるのは仕方のないことですが、毛根の活力も加齢とともに徐々に落ちていくのは仕方のないことです。
自然的な毛髪の衰えはむしろ正常なことで特に治療は不要ですが、後に説明するホルモンバランスの乱れも並行して関わる問題であるため、場合によっては手当が必要になることもあります。
自然的脱毛による年相応の毛髪量の減少はあまり神経質になる必要はありません。
ストレスは全ての病気の元になりますが、脱毛を加速してしまう原因でもあります。
人体はストレスを持続的に受け続けると緊張状態が続き、その影響で血管が収縮したままの状態になります。
毛根に栄養を運ぶ毛細血管は細いため少しの収縮で途端に血流量が減ってしまいます。
栄養が運ばれなくなった毛根は発毛に必要な材料が無くなるため十分に髪の毛を成長させることができません。
さらに続くとヘアサイクルの成長期を逃し毛根は退縮していきます。
睡眠不足が続いたり、就寝時間が不規則で一定していないと体が十分に休むことができず、神経系やホルモン系に異常をきたします。
神経系やホルモンバランスが乱れるとヘアサイクルも乱れてしまうので、毛髪の成長期が短くなり次第に髪の毛の元気がなくなって軟毛化が進みます。
食生活でも過度なダイエットなどで必要な栄養を取れていない状況では当然毛根への栄養供給も絶たれてしまいます。
暴飲暴食を避け、健康的な食習慣を保つ必要があります。
加齢も関係しますが、女性ホルモンの量が減ると脱毛が進みます。
閉経後の女性が脱毛量が増えるのはこのためです。
生理周期が乱れるとやはりホルモンバランスを崩してしまうので一時的に脱毛が起こることがあります。
経口ピルを服用する人では服用をやめると女性ホルモン量が落ちるので、それまでの反動で脱毛が増えることがあります。
ピルを使用している人は医師と相談して減薬などの工夫をしましょう。
髪の毛に良い成分を配合していることをうたい文句に販売されているシャンプーなどの商品が多く販売されていますが、頭皮への影響はまた別に考える必要があります。
添加物などが肌に合わないと皮膚トラブルの原因になって毛根がダメージを受けますし、洗浄力の高いものは必要な皮脂を過度に取ってしまいよくありません。
リンスやコンディショナーも髪の毛には良い成分でも毛根に残ると良くありませんからしっかりと洗い流す必要があります。
髪の毛に浸透させたいからとすすぎを不十分にしないようにしてください。
カラーリングやパーマも基本的には頭皮に負担をかけるのでできれば避けたいところです。
ダイエットを考えたことのない女性はいないと思いますが、適度な運動と食事制限を組み合わせたものであれば問題ありません。
中には盲目的な減量信仰からか過度なダイエットに突入してしまう人もいて、絶食や極端に食事量を減らすなど危険が伴う行為に発展することもあります。
人間の体は生命の維持を最優先しますから、髪の毛を作り出す毛根への栄養供給を止めてしまうことになり、一気に脱毛が進んでしまいます。
出産時には一時的にホルモンバランスが乱れるために、産後脱毛という症状が起きることがあります。
ただこれは一次的なもので、一時的に乱れたヘアサイクルが元に戻ると脱毛は止まり、次第に元の毛量に戻ります。
あまり心配する必要はありませんが、半年たっても薄毛が改善しないならば他の原因を考えて対処する必要があります。
神経質になってしまうとストレスを受けてさらに脱毛が進んでしまう危険があるので、しばらくは静観する構えでいきましょう。
女性は男性ホルモンの影響を受けにくいので比較的ハゲの進行は抑えられますが、ホルモンバランスの乱れによる脱毛の進行には注意が必要です。
多くはびまん性脱毛の態様となり全体的に軟毛化が進み、とくに髪の分け目で顕著に現れます。
男性のように多様な治療薬剤を使用することができないというハンデがあるので、いざ薄毛が気になってきたときに治療の選択肢が限られてくる点で不利です。
市販の育毛剤では効果が無く、医師の管理下での服薬治療も難しい場合は植毛治療という選択肢があることも覚えておきましょう。
植毛の術式には皮膚ごと切り取るFUT法と、負担が少ないFUE法があります。
一長一短があるのでよく検討して医師に相談してみましょう。
どうしても自分では薄毛の対策がわからない、自分に合った治療を受けたい、という方は、本サイトの病院検索からAGA治療のプロを探すことをおススメします。
間違った方法で対処してしまうと、悪化する可能性があるため、まずは、病院を探すところから始めましょう。
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