【医師監修】AGA治療に副作用?妊娠や子づくりへの影響は?
AGA(男性型脱毛症)の治療は、現在では病院やクリニックで行なうことが可能となっています。
治療法はさまざまですが、一般的にはAGAの治療薬を服用しながら、経過を観察することとなります。
ただ、AGAの治療薬も化学的に製造された医薬品である以上、副作用のリスクから完全に逃れることはできません。
そして、これから子作りを考えられている方も、服用には注意する必要があるようです。
■まとめ
AGAの治療を行なう際には、AGAの治療薬を服用したり塗布したりするのが一般的ですが、薬によっては思わぬ副作用もあるようです。
そこで、AGAの基礎知識と子供との関係について見ていきましょう。
AGAとは「Androgenetic alopecia」の略語で、日本語に訳するなら「男性型脱毛症となります。
主に成人以降の男性に見られる薄毛のことをいい、壮年期から中年期の男性によく見られる症状となっています。
AGA治療で有名なAGAスキンクリニックの調査によると、自分の頭髪に関して非常に気になっている、もしくは気になっている人の割合はおよそ23%ということで、これは成人男性のおよそ1200万人に相当するということです。
いかに多くの男性がAGAに悩まされているのかが、この調査結果からも分かると思います。
それでは次に、AGAになってしまう原因について見ていきたいと思います。
AGAの原因は、大きく分けると男性ホルモンと遺伝、生活習慣とストレスの4つに分けられるということです。
AGAになってしまう原因としては、男性ホルモンの影響があげられています。
薄毛の男性の特徴として、男性ホルモンが旺盛だということがあげられます。
髪の毛は周期的に生えては抜けるということを繰り返しており、このことをヘアサイクルと呼んでいます。
男性ホルモンであるテストステロンが、5α還元酵素と呼ばれる触媒によってより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンが産生されることで、ヘアサイクルに異変をきたし、薄毛が助長されることが分かっているのです。
●遺伝
体格や体質が親子で似通ったりすることはよく知られていますが、AGAに関しても遺伝がその原因となっているケースは多いということです。
先ほど、ジヒドロテストステロンが過剰に産生されるとAGAになりやすいということを紹介しましたが、ジヒドロテストステロンが産生される際には、5α還元酵素と呼ばれる物質が触媒としての働きをします。
つまり、5α還元酵素を遺伝的に多く持っているような人が、AGAになりやすいということなのです。
●生活習慣
AGAには生活習慣がかかわっていることも指摘されています。
特に、高度経済成長期以降、日本人の食も欧米化が進み、脂っこい物やカロリーの高いものが好まれるようになってきていますが、高カロリーの食事や動物性の脂肪分を多く含む食事をおこなっていると、血液中の悪玉コレステロールが増えてしまうことが分かっています。
生活習慣病の原因としても、悪玉コレステロールの存在があげられることがあります。
悪玉コレステロールの量が増大すると、頭皮への血液循環が悪化することも考えられます。
それによって、頭皮の栄養状態が低下してしまい、結果として髪の毛が育ちにくい環境となってしまう可能性があります。
また、不規則な時間に食事をしたり、睡眠時間が不足していたり、運動不足が積み重なったりといったことも、髪の毛の成長に悪影響を与えると指摘されています。
さらに、百害あって一利なしといわれるたばこも毛細血管の収縮をうながすので、髪の毛の発育にとって悪影響を与えることとなります。
百薬の長といわれるお酒に関しても、量が多くなってしまえば肝機能を低下させたり、やはり髪の毛の健全な成長を妨げることとなってしまいます
●ストレス
最近では西洋医学の立場からも「ストレスは万病のもと」などといわれることがあります。
人間がストレス状態になると、自律神経のうちの交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、血管が収縮するため、血液の循環が悪くなってしまいます。
血液は全身に酸素と栄養を運んでいるので、血行が悪くなった場所は栄養状態が低下することとなります。
栄養状態の低下が頭皮に見られれば、発毛環境が悪化することとなるので、やはりAGAが進行してしまう原因となってしまいます。
湘南美容外科のAGA薄毛治療情報サイトによると、上記の4つがAGAの原因として重要なものであるとされています。
AGAの治療を行なうときには、一般的にAGA治療薬を用いることとなります。
現在、国内で発毛効果が認められている有効成分は3つあります。
その3つとは、フィナステリドとデュタステリド、そしてミノキシジルです。
フィナステリドはもともと前立腺肥大症の治療薬として用いられていましたが、低用量で抜け毛予防効果が期待できることから、抜け毛予防薬として用いられるようになりました。
フィナステリドは、AGAの原因となる5α還元酵素の作用を抑制することによって、抜け毛の量を減らすことを目的としたAGA治療薬です。
フィナステリドを配合しているAGA治療薬としては、プロペシアが有名です。
デュタステリドは簡単に言うと、フィナステリドの抜け毛予防効果をさらに高くした抜け毛予防薬ということです。
AGAの原因として5α還元酵素があげられていましたが、実は、5α還元酵素には1型と2型の2種類があります。
そして、フィナステリドが2型の5α還元酵素の作用を抑制する効果しかないのに対し、デュタステリドは1型と2型両方の5α還元酵素の作用を抑制することが可能となっています。
また、2型の5α還元酵素の作用を抑制する効果も、フィナステリドの3倍あるということです。
デュタステリドを配合しているAGA治療薬としては、ザガーロが有名です。
フィナステリドとデュタステリドはともに内服タイプの治療薬が厚生労働省によって認可されていますが、ミノキシジルに関しては塗り薬タイプのもののみが認可されています。
有名なところでは大正製薬の「リアップシリーズ」がミノキシジル配合の発毛剤として知られています。
ミノキシジルは、フィナステリドやデュタステリドとは異なり、血管を拡張させて血液の循環を促進し、それによって毛髪が生える環境を整えることを目的としたAGA治療薬となっています。
AGA治療薬の中には、女性の服用を禁止しているものがあります。
さらには、妊娠中の女性が触れることすら禁止しているものもあります。
それはなぜなのでしょうか。
フィナステリドとデュタステリドは、抜け毛が起こる原因であるジヒドロテストステロンの産生を抑止することによって、抜け毛を予防することを目的としたAGA治療薬です。
フィナステリドとデュタステリドは5α還元酵素の作用を抑えることによって、その目的を達成します。
つまり、フィナステリドとデュタステリドは男性ホルモンに関与する医薬品だということなのです。
ただ、抜け毛の原因となるジヒドロテストステロンですが、実は「男性らしさ」を形成する際に重要な働きをするホルモンでもあるのです。
特に、男の子がお母さんのおなかの中にいるときに、ジヒドロテストステロンは外性器の発達を促すのに重要な働きをするのです。
そのため、妊娠中の女性がフィナステリドやデュタステリドを服用してしまうと、男の赤ちゃんの外性器の発達に異常をきたしてしまうこととなるのです。
また、フィナステリドとデュタステリドに関しては、妊娠中の女性の服用はもちろんのこと、触れることさえも禁止という医師もいます。
なぜかというと、有効成分であるフィナステリドやデュタステリドが、皮膚を通して体内に吸収されることがあると考えられているからです。
このように、フィナステリドとデュタステリドは子供の成長にとって有害な存在となってしまうため、妊娠中の女性は身の周りにおかないようにすることが重要だとされています。
発毛効果が認められている有効成分にミノキシジルと呼ばれるものもあります。
ミノキシジルは国内では塗り薬タイプのもののみが認可されています。
そして、ミノキシジルの働きは、血管を拡張させて血液の循環をよくすることです。
血液は酸素と栄養を全身に運んでいるので、血行が悪くなったところは栄養状態が低下することとなります。
たとえば、末端部の栄養状態が低下すれば、冷え症などが現れることとなります。
仮に頭皮の栄養状態が低下すれば、頭皮環境が悪化してAGAになるリスクが高くなることとなります。
ミノキシジルは簡単に言うと血行をよくするための医薬品であり、塗り薬タイプのものであれば、女性が使用することに問題はありません。
ただし、妊娠中の女性や授乳中の女性に関しては、ミノキシジルの安全性が確認されていないため、原則として使用禁止となっています。
AGAの治療薬にはいくつかのタイプがあるということですが、治療薬によっては子供を作る際に悪影響を及ぼす可能性もあります。
では、どのようなAGA治療薬が問題となるのでしょうか。
赤ちゃんはお母さんからへその緒を介して栄養素を吸収して成長します。
そのため、お母さんが医薬品を摂取した場合に、胎児に悪影響が及ぶケースがあります。
特に、妊娠4週から妊娠7週までは医薬品に対する「絶対過敏期」と呼ばれており、医薬品の服用には最大限の注意を払う必要があります。
妊娠中に絶対に避けた方がよい医薬品としては、ワーファリンなどの抗凝固剤や睡眠薬、抗ガン剤やワクチン類、またホルモン剤などもあげられています。
AGA治療薬の中でも、フィナステリドとデュタステリドはホルモンバランスに影響を与えるため、注意が必要です。
基本的にフィナステリドとデュタステリドは女性の服用が禁止されているので、間違って服用しないように管理の方法に気をつけるとよいでしょう。
また、皮膚を介して有効成分が体内に浸透するケースがあるということなので、妊娠中の女性がいる家庭ではAGA治療薬をその辺に放置しておかないように心がけましょう。
AGA治療薬の中には、胎児に影響を与えるだけでなく、子作り自体に悪影響を及ぼすものもあります。
それは、AGA治療薬の副作用によって起こります。
特に、フィナステリドとデュタステリドは子作りを考えている場合、慎重に用いる必要があります。
詳しい副作用については後ほど詳しく述べますが、フィナステリドやデュタステリドを服用した人の中に、頻度はそれほど高くないということなのですが男性機能の低下がみられるそうです。
口コミを見ても、性欲が減少したり勃起不全がみられたりということがあげられています。
そのため、これから子作りを考えているような場合には、フィナステリドやデュタステリドの服用を一時的に休止することが推奨されています。
フィナステリドの場合、薬の服用をやめてからおよそ1ヶ月で、血液中から有効成分が消失されるということです。
ただ、フィナステリドを有効成分として配合したプロペシアを販売しているMSD社(旧万有製薬)によると、フィナステリドの影響を完全に排除するためには、子作りをする3ヶ月前からフィナステリドの服用を中止することが推奨されています。
最近になって、フィナステリドを服用していた男性の一部に、ポストフィナステリド症候群と呼ばれる現象が見られるようになってきたことが分かっています。
ポストフィナステリド症候群とは、フィナステリドを配合したAGA治療薬の服用をやめても副作用が治らなかったり、また、服用をやめてから数ヶ月経ってから副作用と同じ症状が現れたりする現象のことをいいます。
フィナステリドを服用した際に、重篤な副作用が現れるようなことはないとされていましたが、プロペシア(フィナステリド配合のAGA治療薬)の販売元であるMSD社によると、頻度は不明であるとはしながらも、肝機能障害の起こる可能性があることが2016年の7月に改定されたプロペシアの説明書に書かれています。
また、フィナステリドの販売会社であるMSD社が48週間にわたる二重盲検比較試験をおこなったところ、1.1%に性欲の減少がみられ、また0.7%に勃起不全がみられたということです。
ところが、アメリカ国内での調査によると、これをはるかに上回る副作用の報告があるということです。
フィナステリドは、もともとアメリカの製薬会社であるメルク社によって、男性の前立腺肥大症を抑制する医薬品として開発されました。
その歴史は意外と浅くて、男性型脱毛症を改善する目的で開発された低用量のフィナステリドは、1997年になってアメリカ国内で認可されているという経緯があります。
その後、世界各地で使用されるようになっているのですが、日本国内では2005年になって厚生労働省にAGA治療薬として認可されています。
つまり、アメリカでフィナステリドがAGA治療薬として用いられるようになって、まだ20年程度しかたっていないという訳なのです。
2012年のアメリカでの調査によると、フィナステリドを服用したおよそ4%に勃起障害が現れたとされています。
また、フィナステリドの服用をやめてからも副作用が続いたり、服用をやめて副作用がおさまったのに、一定の期間を経たのちに再開するという現象がみられたりするようになりました。
そこで、アメリカでは2012年の8月に「ポストフィナステリド症候群財団」を設立し、ポストフィナステリド症候群が起こる原因や、その治療法について研究をすすめ、またポストフィナステリド症候群に悩まされている人々のサポートをおこなっているということです。
フィナステリドがアメリカでAGA治療薬として用いられるようになってから、まだ20年程度しかたっておらず、ポストフィナステリド症候群に関してもまだまだデータが足りていないということです。
そのため、ポストフィナステリド症候群が起こる決定的な要因は分かっていないということです。
フィナステリドによるなんらかの副作用が現れるのが全体の1%から5%とされており、そのうち、ポストフィナステリド症候群を発症するのはさらにその中の数%とされています。
そのため、ハッキリとした原因が分かるにはまだ時間がかかりそうだということなのです。
ポストフィナステリド症候群の症状は、基本的にフィナステリドによる副作用と似たような症状が現れるということです。
フィナステリドの副作用については後ほど詳しく述べますが、代表的なものとして男性機能の低下があげられています。
ポストフィナステリド症候群の場合に見られる症状は、フィナステリドを服用した際の副作用とよく似ています。
特徴的なのが男性機能の低下です。
実際にフィナステリドを服用した人の口コミを見ていると、性欲が減少したり勃起しづらくなったり、またオーガニズムに障害が出たりといった意見が多数見受けられます。
研究の結果と口コミとの間には若干の温度差があるように感じられます。
ポストフィナステリド症候群に関しては、現在のところ原因がはっきりと分かっていません。
原因が分かっていないので、治療法も確立されていないというのが現状です。
ポストフィナステリド症候群に関しては現在も研究が進んでいるので、今後、新しい治療法が発見されることに期待が寄せられています。
ただ、ポストフィナステリド症候群が表れているような場合においても、バイアグラやシアリスなどの勃起不全治療薬の使用は可能ということなので、もしポストフィナステリド症候群のような症状があらわれている場合には、かかりつけのお医者さんと相談するとよいでしょう。
フィナステリドによる副作用や、ポストフィナステリド症候群に関しては、医師から懐疑的な見解が出されることもあります。
その論拠としては、フィナステリドは直接男性ホルモンの分泌を抑制するものではないということです。
AGAの原因としては、男性ホルモンであるテストステロンが、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化することがあげられています。
そして、テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際の触媒として、5α還元酵素の存在があります。
フィナステリドはその5α還元酵素の作用を抑制することを目的としているのです。
また、ジヒドロテストステロンへと変化するのをすべて抑制するのではなく、一部の5α還元酵素の作用を抑制しているに過ぎないということです。
そのため、フィナステリドによる副作用や、ポストフィナステリド症候群によって性欲が減少しているような人というのは、もともと加齢からくる加齢性性腺機能低下症候群の傾向があるケースも勘案するべきだと主張しています。
ここまでAGA治療薬や子供との関係について見てきましたが、次にAGA治療薬にはどのような副作用があるのか、治療薬ごとに見ていきたいと思います。
フィナステリドの副作用に関しては、大まかなところをポストフィナステリド症候群に関する記載のところで述べましたが、具体的にどのような副作用が現れるのか、具体的に見ていくこととしましょう。
フィナステリドの副作用としては、男性機能が低下するということがあげられています。
病院やクリニックの見解としては誤差の範囲内であるということがいわれていますが、実際にフィナステリドを使用した人の口コミを見ていると、データよりは実際に副作用を感じている人が多いようにも思われます。
ただ、先述したようにAGA治療をおこなっている人が壮年期や中年期以降の男性であった場合、もともと年齢からくる性欲の衰えに持ってきて、男性機能が低下するかもしれないといわれるフィナステリドを服用することにより、偽薬効果(プラセボ)が表れている可能性もあるということです。
また、フィナステリドの副作用としては、性欲が低下するということもあげられています。
やはり口コミを見ていても、性交渉の回数が減ったとか、性交渉をするパートナーが必要なくなったなどとする意見もみられます。
これに関しても、データの上ではそれほど数値が高いわけではありません。
というよりはむしろ少ない事例にあたるとされています。
フィナステリドの副作用や、ポストフィナステリド症候群の症状として、精神的に落ち込んだり、よくうつ状態になったりといった、精神的な症状があらわれることもあるということです。
また、ポストフィナステリド症候群の人には、アルコールの摂取量が減少する傾向もみられるということです。
フィナステリドを服用することによって重篤な副作用が表れることはないとされていましたが、販売元のMSD社によって、肝機能障害が現れる可能性があるとマニュアルに追記されています。
ただ、これはなにもフィナステリドに限った話という訳ではありません。
一般的に薬の代謝は身体の解毒を担当している肝臓でおこなわれることが多いので、医薬品を飲むことによって肝臓に負担がかかるため、多くの薬で肝機能障害がおこるリスクが上昇すると考えられているのです。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれており、肝機能障害が起こっている場合にも自覚症状が現れることはまれです。
初期に微熱が出たり倦怠感が現れたりといった風邪のような症状があらわれることがあるのですが、単なる風邪だと思って見過ごされることが多いようです。
もし、フィナステリドの服用を続けているうちに風邪のような症状がみられた場合には、単なる風邪だと放置しないで、かかりつけのお医者さんに相談するように心がけましょう。
また、フィナステリドを服用する際には、肝機能障害が起こる可能性があるということを肝に銘じるようにしましょう。
デュタステリドはフィナステリドよりも発毛効果が高いといわれているAGA治療薬です。
その抜け毛予防のメカニズムはフィナステリドと似通っていますが、5α還元酵素へのアプローチがより効率よくおこなわれるという特徴をもっています。
デュタステリドはフィナステリドと同様、5α還元酵素の作用を抑制することによって、抜け毛の予防効果を得ることが目的となっています。
ただ、フィナステリドが2型の5α還元酵素の作用しか抑制できないのに対し、デュタステリドは1型の5α還元酵素の作用も抑制できるため、より抜け毛の予防効果が高いとされています。
デュタステリドも基本的に男性ホルモンのバランスにアプローチする医薬品であるため、副作用に関しても基本的にフィナステリドと同じです。
デュタステリドの副作用としても、男性機能の低下や肝機能障害の可能性などがあげられています。
デュタステリドは、1型と2型両方の5α還元酵素の作用を抑制することができるということでしたが、2型の5α還元酵素に関しては、フィナステリドの3倍の抑制効果が期待されるということです。
これには薬の半減期も関与しているとされています。
薬の半減期とは、体内に入った有効成分がどれくらいの時間で半減するかを表した指標となります。
フィナステリドの半減期は、およそ6時間から8時間とされていますが、デュタステリドの場合は半減期が5週間とされています。
つまり、それだけ長い間にわたって有効成分が体内にとどまっているということなので、その分だけ高い効果が期待できるということなのです。
ただし、有効成分が体内に長い間存在しているということは、その分だけ副作用のリスクも高くなるという訳なのです。
2型の5α還元酵素の作用を抑制する効果が3倍などというと、フィナステリドよりも抜け毛予防効果の高い治療薬だと思ってしまいますが、メリットがあれば必ずデメリットもあるものなのです。
デュタステリドを服用する際には、医師の指導を仰ぐことを忘れないようにしましょう。
ミノキシジルはフィナステリドやデュタステリドとは異なり、血管を拡張させて血行を促進することによって、発毛作用を促すことを目的としています。
では、ミノキシジルにはどのような副作用があるのでしょうか。
日本国内では、頭皮に塗るタイプのミノキシジルのみが認可されており、外用薬としてのミノキシジルは比較的、副作用のリスクが低いといわれています。
ミノキシジルの副作用としてもっとも多いのが頭皮のかゆみです。
また、頭皮に炎症を起こすようなこともあるそうです。
原因ははっきりとしていないそうですが、体質に合わなくてアレルギーが出ることや、血行が改善することによってかゆみが出ることなどが可能性としてあげられています。
また、発疹やかぶれがみられることもあるということです。
国内で認可されているミノキシジルは塗り薬タイプのものだけということですが、ミノキシジルの内服薬も、実際にAGA治療を専門にしている病院やクリニックで処方されることがあります。
なぜなら、内服タイプの方が効果が高いとされているからです。
内服タイプのミノキシジルを服用した際の副作用としては、体毛が濃くなるということがあげられています。
ミノキシジルを服用した場合、血管の拡張効果は、頭皮にのみ選択的に起こるわけではないので、この結果はある意味当然とも言えるわけです。
ミノキシジルの副作用としては、内臓への負担が増すことによる内臓機能の低下などがあげられます。
ミノキシジルはもともとアメリカのファイザー社により、高血圧の治療薬として開発されたという経緯があります。
そのため、内服タイプのミノキシジルを服用した場合、一時的に血圧が下がることとなります。
ところが、一時的に血圧が下がったときに脳では交感神経を優位にして、血圧を上げるように指令が出されます。
それによって心臓の拍動が強くなってしまうため、動悸などが起こるリスクが生じる訳なのです。
現に日本では、内服タイプのミノキシジルは高血圧の治療薬としては認可されていません。
また、ミノキシジルも化学的に製造された医薬品である以上、肝臓への負担が増すことは避けられません。
もし、ミノキシジルの使用中に風邪のような症状が見られた場合、すみやかにかかりつけの医師と相談するようにしましょう。
AGA治療薬を用いた場合、さまざまな副作用のリスクがあることを分かって頂けたことと思います。
とは言うものの、健康的な一般人にとって、それほど重篤な副作用が現れることは少ないということです。
ただ、AGA治療薬による副作用がどうしても心配という人や、これから子作りを考えているというような人は以下のような対処をするとよいでしょう。
AGAの治療薬による副作用が心配という場合、もしくは子作りをするのでAGA治療薬の服用を一時的に休止するというような場合、育毛剤を使用するという手もあります。
では、育毛剤を利用するメリットとデメリットについて見ていくこととしましょう。
育毛剤は医薬部外品であることがほとんどなので、薬局やドラッグストアで手軽に購入することが可能です。
最近ではインターネットによる通信販売も盛んに利用されています。
さらに、育毛剤には値段が安いというメリットもあります。
一般的にAGAを治療するために病院やクリニックに通った場合、1ヶ月あたり1万円以上の治療費がかかることはざらです。
また、最先端の治療を受けるとなると、治療費は跳ね上がることになります。
育毛剤は比較的安いものが多く、しかも定期的に購入すれば半額以下で購入できるようなケースもあります。
育毛剤を使った際の最大のデメリットとしては、AGA治療薬ほどの発毛効果が実感できないということがあげられます。
そもそも育毛剤とは、環境を整えるために用いるものなので、効果を実感できるまでにはある程度の期間が必要となります。
また、ある程度以上に進行してしまったAGAに対しては、育毛剤を用いても焼け石に水といったことになりかねません。
育毛剤でAGAを改善することが可能かどうかについては、AGA治療を専門におこなっているクリニックなどで無料のカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。
AGA治療の副作用が心配な際には、育毛剤を使用するという手もあるということですが、ここでおススメの育毛剤ベスト3を紹介したいと思います。
<freespace>3_sp</freespace>
堂々の1位は「CHAP UP」です。
「CHAP UP」は日本臨床医学発毛協会会長によっても推奨されている育毛剤で、その自信のほどは無期限の返金保証にも表れています。
無添加無香料で、女性の方にも喜ばれているということです。
●イクオス
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「イクオス」は育毛剤を超えた育毛剤などといわれており、早い人では1ヶ月で発毛効果が表れるとされています。
また、78%の人が3ヶ月以内に発毛効果を実感できたということです。
世界初のスカルプケア成分といわれる「Algas-2」は、キャピキシルを上回る効果が期待されているということです。
新宿AGAメディカルケアクリニックの基本情報 | |
---|---|
診療時間 | 10:00~20:00 |
休診日 | 年中無休 |
住所 | 東京都新宿区西新宿7-4−5新宿ウエストスクエア9F |
アクセス | 新宿西口駅から徒歩1分 |
新宿AGAメディカルケアクリニックは、完全主治医制を取り入れているため患者一人一人に最適な細かい治療を行うことができます。
完全主治医制を導入することで、治療期間中の主治医の変更はありません。
ですので、主治医と患者様の信頼関係を築くことができます。
また、最先端の統合診断システムを導入しており正確な診断をしてもらえます。
治療費に関しては以下の表で確認してください。
基本治療料金 | |
---|---|
カウンセリング | 無料 |
初診料 | 無料 |
血液検査料 | 無料 |
治療薬料金 | |
治療薬 | 3,300円(税抜)~ |
シャンプー薬 | 3,000円(税抜) |
発毛外用薬 | 10,000円(税抜) |
発毛メソセラピー | 60,000円(税抜)~ |
治療薬は、3,300円〜ととても安く処方できます。
一人一人合わせて治療薬の種類や量を選択できるため、それぞれの進行度で治療薬の値段も変わってきます。
クリニックの情報を得るために無料カウンセリングを受けることをおすすめします。
AGAスキンクリニック 基本情報 | |
---|---|
診療時間 | 10:00~23:00 |
休診日 | 年中無休[完全予約制] |
展開地域 | 全国51院 |
アクセス | 駅から徒歩3分圏内 |
AGAスキンクリニックは、全国に50院以上も展開している有名で人気のあるAGA・薄毛専門クリニックです。
最寄駅から徒歩3分なのでとても通いやすいクリニックです。
治療内容は、一般的な皮膚科やクリニックが処方する内服薬に限らず、メソセラピーや、植毛、オリジナル治療薬など治療の種類は豊富ですので患者は最適な治療法を選択することができます。
また、4~6か月治療すると発毛実感率99.4%というデータがあり信頼できるクリニックでもあります。
治療費については以下をご覧ください。
基本治療料金 | |
---|---|
カウンセリング | 無料 |
初診料 | 5,000円※無料キャンペーン有 |
血液検査料(2回) | 20,000円※無料キャンペーン有 |
治療薬料金 | |
プロペシア | 4,200円~ |
ザガーロ | 4,800円~ |
フィナステリド(ジェネリック) | 3,400円~ |
オリジナル発毛薬「Rebirth」 | 14,000円~ |
AGAスキンクリニックは、治療薬の初回費用が比較的安いです。
そのため、自分に合った治療薬を探すには良い機会になります。
AGA治療薬の一部には、子供を作る際には深刻となる副作用が現れる可能性があるということでした。
頻度はそれほど高くはないというものの、副作用にどう対処していけばよいのかは今度の研究が待たれています。
男性がフィナステリドやデュタステリドを配合したAGA治療薬を服用する際には、男性機能の低下が起こる可能性があることを知っておいた方がよいでしょう。
また、妊娠中の女性はフィナステリドやデュタステリドといったAGA治療薬に触れないようにすることも重要です。
これから子作りを考えていらっしゃるご夫婦の方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
もし、クリニックの利用を検討されているなら完全主治医制を導入している新宿AGAメディカルケアクリニックがおすすめです。
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